色の無いアイツを俺が変えた

修学旅行

「ねぇ、来未まだあそこに居るのかな？だったら、ウケるよね！」
「来未の事だよ。絶対、居るでしょ。皆と仲良くする為に、とりあえず、従っちゃんうんだから」
「そこら辺で辞めときなよ。誰が聞いてるか分からないんだからね！それに、最悪、誰かに連絡出来るでしょ！」
「もう、何言ってんの？連絡手段を無くす為に昨日携帯の充電コードを抜いたんでしょ！」
「そうだったね。まぁ、来未の運次第でしょ！」

   はぁ！？？来未が、どうしたって！どっかに置いて来たって！しかも、携帯の充電機を抜いたって！くそっ！！もし俺が来未の連絡先を持ってたら……もう少し居場所が分かる情報があれば……

「最悪、合わなければ、先生に途中ではぐれてしまって言えば良いでしょ」
「そうだね。どうせ、来未は、反論しないんだし」

    最悪、合わなければ……って事は、もしかして、最初から一緒に居なく、置いて来たとしたら。あそこか！俺達が目指している集合場所付近の商店街。