72 / 93
第2章 グランタリア大陸東部編
71.ラバネス半島三国会議①
しおりを挟む
セレーネ王妃の号令で、ブリタニス王国、トランスベル王国、ナブラスト王国、ラバネス半島の三国の王宮が王都ブリタスに集うこととなった。
どこから情報が漏れたのか、三国の会合があることを知った、商業ギルド東支部のリンメイさんも協議に参加するという。
それから一週間後の会合の当日、僕と父上、アグウェルの三人は王宮からの呼び出しを受け、王城へと向かった。
会議室に入ると、ライオネル王陛下、セレーネ王妃、フィーネ、マリナ女王陛下、ゲアハルト国王陛下、ロナウド王太子、カイロス第二王子と三国の王家が勢揃いしていて、リンメイさんも席に座っていた。
僕達三人が椅子に座ると、セレーネ王妃が立ち上がって恭しく礼をする。
「皆さん集まってくださり、ありがとうございます。まずは簡単に『ロンメル商会』のラバネス半島での現状を知っていただきたいと思います。ではシオン君、皆さんへ発表してあげて」
……え……全く打ち合わせも何もなかったんですけど……最近、僕は魔法学院のことや、アシュラム王国やファラレスト皇国へ旅に出ていたから、『ロンメル』商会の内情については全く知らないんですけど……
いきなりセレーネ王妃に話を振られて戸惑っていると、僕の隣に座っていたアグウェルがスッと席から立ち上がる。
「『ロンメル商会』の統括をしておりますアグウェルと申します。まずは『ボーン食器』の売れ行きについては三国共に順調で、各家庭の食器の中で、ほぼ六割以上の食器が『ボーン食器』となっており、全ての食器が『ボーン食器』という家も少なくありません』
……各家庭の食器の六割が『ボーン食器』……それって僕の予想の斜め上過ぎるんだけど……
「次に石鹸と香水についてですが、石鹸の販売以降、ラバネス半島では、毎日のように体を石鹸で洗う庶民は増え続けております。ですので石鹸の消費はこれからも継続して続くでしょう。香水にいたっては、三国の貴族、資産を持つ商人を中心に、香水を常時つける習慣が広まっており、若い男女の間でも流行しています」
……石鹸の影響で、毎日体を洗う人が増えてるんだね……これで病気になる人が減ればすごくいいな……
「そして『ブラーフ』と『パンピ』についてですが、三国の女性達のほぼ全員が『ブラーフ』と『パンピ』を着用し、着替え用に数枚の『ブラーフ』と『パンピ』を保有しています。爆発的な伸びは収束しましたが、まだまだ売り上げは伸びていくでしょう。現状は以上です」
アグウェルが報告を終えると、セレーネ王妃はニッコリと微笑んで、大きく頷いた。
「これで皆さんにも現状をおわかりいただけたでしょう。ラバネス半島三国にとって『ロンメル商会』の商品は、既になくてはならないモノになっているということを。その『ロンメル商会』がグランタリア大陸のイシュガルド帝国、ファラレスト皇国、アシュラム王国から工場建設の打診を受け、爵位まで提示されています 。爵位については、シオン君が断っていますけれど」
「ということは、大陸の三国は『ロンメル商会』に拠点を変えさせ、抱き込もうということかのう?」
「待て、大陸の連中のところに工場を建設するなら、順序としてトランスベル王国も工場を作るのが先ではないか」
「父上、今はそういう話をしていませんよ。大陸の三国に対して、我々がどう対処すべきかを話し合っているんです」
声を荒げるゲアハルト国王陛下をカイロス第二王子が諫める。
するとリンメイさんがスッと立ち上がり、手の平を見せる。
「少し待っていただきたい。確かにイシュガルド帝国からもアシュラム王国からも、シオン君は爵位を与えると言われていますが、その時に断って、二国ともそれで了承しています。工場建設の希望については三国から要望が出ていますが、それは『ロンメル商会』の拠点を大陸に移すことが三国の目的ではないと推測いたします」
「商業ギルドは国を持たぬが故に、国というもの考え方がわからんようだな。国というのは自国が潤うためには他国を蹴落とす。それが国のあり方というものだ」
「……そうだな。ゲアハルト国王陛下のいうことも一理ある。だからこうして、皆に集まってもらったのだからな」
リンメイさんにゲアハルト国王陛下が噛みつき、ライオネル国王陛下がそれに同意する。
……そういえば、前世の日本の地球でも色々な国が諍いを起こしていたよね……
「まずはシオン君の意見を聞くべきでしょう。シオン君、大陸の三国からの工場建設の打診について、どのように回答しようと思ってるの?」
「……アシュラム王国は砂漠の国で、日焼け止め薬は必要なので、薬剤工場は必要かなって……あと大陸に『ロンメル商会』の商品を広めるには、どこかに工場を建設しないといけないから、工場を建ててくれると言ってくれてる、イシュガルド帝国とファラレスト皇国に工場を建設してもいいかなって……」
「では三国からの工場建設の要望には、受けたいという考えなのね?」
「……はい……」
リンメイさんの問いに、僕は大きく頷く。
するとマリナ女王が小さく手をあげる。
「消費期限の長い商品であれば、輸送で事足りるじゃろう。わざわざ工場を建設せずとも、倉庫でよいではないか。工場を作れば、人件費もバカにならんしのう。倉庫であれば人員もそれほどいるまい」
……『ロンメル商会』の工場は、王宮や商業ギルドが人員募集をかけ、その工員を管理してくれてるんだけど、人件費はもちろん『ロンメル商会』が支払っている。詳細についてはアグウェルとレミリアに任せているので、正確な数字までは把握していないけど、人件費がバカにできないことはわかる。
……マリナ女王の指摘も一理あるよね……でも、三国から打診されているのは工場建設だから、倉庫を作るというのは、倉庫を建設した国から不満が出るよね……
どこから情報が漏れたのか、三国の会合があることを知った、商業ギルド東支部のリンメイさんも協議に参加するという。
それから一週間後の会合の当日、僕と父上、アグウェルの三人は王宮からの呼び出しを受け、王城へと向かった。
会議室に入ると、ライオネル王陛下、セレーネ王妃、フィーネ、マリナ女王陛下、ゲアハルト国王陛下、ロナウド王太子、カイロス第二王子と三国の王家が勢揃いしていて、リンメイさんも席に座っていた。
僕達三人が椅子に座ると、セレーネ王妃が立ち上がって恭しく礼をする。
「皆さん集まってくださり、ありがとうございます。まずは簡単に『ロンメル商会』のラバネス半島での現状を知っていただきたいと思います。ではシオン君、皆さんへ発表してあげて」
……え……全く打ち合わせも何もなかったんですけど……最近、僕は魔法学院のことや、アシュラム王国やファラレスト皇国へ旅に出ていたから、『ロンメル』商会の内情については全く知らないんですけど……
いきなりセレーネ王妃に話を振られて戸惑っていると、僕の隣に座っていたアグウェルがスッと席から立ち上がる。
「『ロンメル商会』の統括をしておりますアグウェルと申します。まずは『ボーン食器』の売れ行きについては三国共に順調で、各家庭の食器の中で、ほぼ六割以上の食器が『ボーン食器』となっており、全ての食器が『ボーン食器』という家も少なくありません』
……各家庭の食器の六割が『ボーン食器』……それって僕の予想の斜め上過ぎるんだけど……
「次に石鹸と香水についてですが、石鹸の販売以降、ラバネス半島では、毎日のように体を石鹸で洗う庶民は増え続けております。ですので石鹸の消費はこれからも継続して続くでしょう。香水にいたっては、三国の貴族、資産を持つ商人を中心に、香水を常時つける習慣が広まっており、若い男女の間でも流行しています」
……石鹸の影響で、毎日体を洗う人が増えてるんだね……これで病気になる人が減ればすごくいいな……
「そして『ブラーフ』と『パンピ』についてですが、三国の女性達のほぼ全員が『ブラーフ』と『パンピ』を着用し、着替え用に数枚の『ブラーフ』と『パンピ』を保有しています。爆発的な伸びは収束しましたが、まだまだ売り上げは伸びていくでしょう。現状は以上です」
アグウェルが報告を終えると、セレーネ王妃はニッコリと微笑んで、大きく頷いた。
「これで皆さんにも現状をおわかりいただけたでしょう。ラバネス半島三国にとって『ロンメル商会』の商品は、既になくてはならないモノになっているということを。その『ロンメル商会』がグランタリア大陸のイシュガルド帝国、ファラレスト皇国、アシュラム王国から工場建設の打診を受け、爵位まで提示されています 。爵位については、シオン君が断っていますけれど」
「ということは、大陸の三国は『ロンメル商会』に拠点を変えさせ、抱き込もうということかのう?」
「待て、大陸の連中のところに工場を建設するなら、順序としてトランスベル王国も工場を作るのが先ではないか」
「父上、今はそういう話をしていませんよ。大陸の三国に対して、我々がどう対処すべきかを話し合っているんです」
声を荒げるゲアハルト国王陛下をカイロス第二王子が諫める。
するとリンメイさんがスッと立ち上がり、手の平を見せる。
「少し待っていただきたい。確かにイシュガルド帝国からもアシュラム王国からも、シオン君は爵位を与えると言われていますが、その時に断って、二国ともそれで了承しています。工場建設の希望については三国から要望が出ていますが、それは『ロンメル商会』の拠点を大陸に移すことが三国の目的ではないと推測いたします」
「商業ギルドは国を持たぬが故に、国というもの考え方がわからんようだな。国というのは自国が潤うためには他国を蹴落とす。それが国のあり方というものだ」
「……そうだな。ゲアハルト国王陛下のいうことも一理ある。だからこうして、皆に集まってもらったのだからな」
リンメイさんにゲアハルト国王陛下が噛みつき、ライオネル国王陛下がそれに同意する。
……そういえば、前世の日本の地球でも色々な国が諍いを起こしていたよね……
「まずはシオン君の意見を聞くべきでしょう。シオン君、大陸の三国からの工場建設の打診について、どのように回答しようと思ってるの?」
「……アシュラム王国は砂漠の国で、日焼け止め薬は必要なので、薬剤工場は必要かなって……あと大陸に『ロンメル商会』の商品を広めるには、どこかに工場を建設しないといけないから、工場を建ててくれると言ってくれてる、イシュガルド帝国とファラレスト皇国に工場を建設してもいいかなって……」
「では三国からの工場建設の要望には、受けたいという考えなのね?」
「……はい……」
リンメイさんの問いに、僕は大きく頷く。
するとマリナ女王が小さく手をあげる。
「消費期限の長い商品であれば、輸送で事足りるじゃろう。わざわざ工場を建設せずとも、倉庫でよいではないか。工場を作れば、人件費もバカにならんしのう。倉庫であれば人員もそれほどいるまい」
……『ロンメル商会』の工場は、王宮や商業ギルドが人員募集をかけ、その工員を管理してくれてるんだけど、人件費はもちろん『ロンメル商会』が支払っている。詳細についてはアグウェルとレミリアに任せているので、正確な数字までは把握していないけど、人件費がバカにできないことはわかる。
……マリナ女王の指摘も一理あるよね……でも、三国から打診されているのは工場建設だから、倉庫を作るというのは、倉庫を建設した国から不満が出るよね……
1,213
お気に入りに追加
4,147
あなたにおすすめの小説
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
現代知識チートからの王国再建~転生第三王子は王国を発展させたい!~二大強国に挟まれた弱小王国の巻き返し!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
東にバルドハイン帝国、西にエルファスト魔法王国という二大強国に挟まれたクリトニア王国は、両国の緩衝役を担っている中立国家である。
農作業が盛んで穀物類が豊富だけど、経済を発展させるだけの技術力を持たないクリトニア王国は常に両大国から嫌がらせを受けても耐え忍ぶしかなかった。
一年前に父である国王陛下が原因不明の病に倒れ、王太子であるローランド兄上が国王代理として国政を担うことになった。
経験が浅く、慣れない政務に疲れたローランド兄上は、いつものように僕― イアン・クリトニアの部屋へやってきて弱音を漏らす。
第三王子イアンの上にはローランド王太子の他に、エミリア第一王女、アデル第二王子がいる。
そして現在、王国内では、法衣貴族と地方貴族がローランド王子派、アデル王子派と分かれて、王位継承争いが勃発していた。
そこへ間が悪いことにバルドハイン帝国軍が王国との国境線に軍を派兵してきた。
国境での小競り合いはいつものことなので、地方貴族に任せておけばいいのに、功を焦ったアデル兄上が王宮騎士団と共に国境へ向かったという。
このままでは帝国と王国との全面戦争にもなりかねないと心配したイアンとエミリア姉上は、アデル兄上を説得するため、王宮騎士団を追いかけて王都を出発した。
《この物語は、二強国に挟まれた弱小国を、第三王子のイアンが前世の日本の知識を駆使し、兄姉達と協力して周囲の人達を巻き込んで、大国へと成り上がっていく物語である》
貴族に転生してユニークスキル【迷宮】を獲得した俺は、次の人生こそ誰よりも幸せになることを目指す
名無し
ファンタジー
両親に愛されなかったことの不満を抱えながら交通事故で亡くなった主人公。気が付いたとき、彼は貴族の長男ルーフ・ベルシュタインとして転生しており、家族から愛されて育っていた。ルーフはこの幸せを手放したくなくて、前世で両親を憎んで自堕落な生き方をしてきたことを悔い改め、この異世界では後悔しないように高みを目指して生きようと誓うのだった。
転生をしたら異世界だったので、のんびりスローライフで過ごしたい。
みみっく
ファンタジー
どうやら事故で死んでしまって、転生をしたらしい……仕事を頑張り、人間関係も上手くやっていたのにあっけなく死んでしまうなら……だったら、のんびりスローライフで過ごしたい!
だけど現状は、幼馴染に巻き込まれて冒険者になる流れになってしまっている……
30年待たされた異世界転移
明之 想
ファンタジー
気づけば異世界にいた10歳のぼく。
「こちらの手違いかぁ。申し訳ないけど、さっさと帰ってもらわないといけないね」
こうして、ぼくの最初の異世界転移はあっけなく終わってしまった。
右も左も分からず、何かを成し遂げるわけでもなく……。
でも、2度目があると確信していたぼくは、日本でひたすら努力を続けた。
あの日見た夢の続きを信じて。
ただ、ただ、異世界での冒険を夢見て!!
くじけそうになっても努力を続け。
そうして、30年が経過。
ついに2度目の異世界冒険の機会がやってきた。
しかも、20歳も若返った姿で。
異世界と日本の2つの世界で、
20年前に戻った俺の新たな冒険が始まる。
前世は最強の宝の持ち腐れ!?二度目の人生は創造神が書き換えた神級スキルで気ままに冒険者します!!
yoshikazu
ファンタジー
主人公クレイは幼い頃に両親を盗賊に殺され物心付いた時には孤児院にいた。このライリー孤児院は子供達に客の依頼仕事をさせ手間賃を稼ぐ商売を生業にしていた。しかしクレイは仕事も遅く何をやっても上手く出来なかった。そしてある日の夜、無実の罪で雪が積もる極寒の夜へと放り出されてしまう。そしてクレイは極寒の中一人寂しく路地裏で生涯を閉じた。
だがクレイの中には創造神アルフェリアが創造した神の称号とスキルが眠っていた。しかし創造神アルフェリアの手違いで神のスキルが使いたくても使えなかったのだ。
創造神アルフェリアはクレイの魂を呼び寄せお詫びに神の称号とスキルを書き換える。それは経験したスキルを自分のものに出来るものであった。
そしてクレイは元居た世界に転生しゼノアとして二度目の人生を始める。ここから前世での惨めな人生を振り払うように神級スキルを引っ提げて冒険者として突き進む少年ゼノアの物語が始まる。
【幸せスキル】は蜜の味 ハイハイしてたらレベルアップ
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前はアーリー
不慮な事故で死んでしまった僕は転生することになりました
今度は幸せになってほしいという事でチートな能力を神様から授った
まさかの転生という事でチートを駆使して暮らしていきたいと思います
ーーーー
間違い召喚3巻発売記念として投稿いたします
アーリーは間違い召喚と同じ時期に生まれた作品です
読んでいただけると嬉しいです
23話で一時終了となります
異世界あるある 転生物語 たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?
よっしぃ
ファンタジー
農民が土魔法を使って何が悪い?異世界あるある?前世の謎知識で無双する!
土砂 剛史(どしゃ つよし)24歳、独身。自宅のパソコンでネットをしていた所、突然轟音がしたと思うと窓が破壊され何かがぶつかってきた。
自宅付近で高所作業車が電線付近を作業中、トラックが高所作業車に突っ込み運悪く剛史の部屋に高所作業車のアームの先端がぶつかり、そのまま窓から剛史に一直線。
『あ、やべ!』
そして・・・・
【あれ?ここは何処だ?】
気が付けば真っ白な世界。
気を失ったのか?だがなんか聞こえた気がしたんだが何だったんだ?
・・・・
・・・
・・
・
【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】
こうして剛史は新た生を異世界で受けた。
そして何も思い出す事なく10歳に。
そしてこの世界は10歳でスキルを確認する。
スキルによって一生が決まるからだ。
最低1、最高でも10。平均すると概ね5。
そんな中剛史はたった1しかスキルがなかった。
しかも土木魔法と揶揄される【土魔法】のみ、と思い込んでいたが【土魔法】ですらない【土】スキルと言う謎スキルだった。
そんな中頑張って開拓を手伝っていたらどうやら領主の意に添わなかったようで
ゴウツク領主によって領地を追放されてしまう。
追放先でも土魔法は土木魔法とバカにされる。
だがここで剛史は前世の記憶を徐々に取り戻す。
『土魔法を土木魔法ってバカにすんなよ?異世界あるあるな前世の謎知識で無双する!』
不屈の精神で土魔法を極めていく剛史。
そしてそんな剛史に同じような境遇の人々が集い、やがて大きなうねりとなってこの世界を席巻していく。
その中には同じく一つスキルしか得られず、公爵家や侯爵家を追放された令嬢も。
前世の記憶を活用しつつ、やがて土木魔法と揶揄されていた土魔法を世界一のスキルに押し上げていく。
但し剛史のスキルは【土魔法】ですらない【土】スキル。
転生時にチートはなかったと思われたが、努力の末にチートと言われるほどスキルを活用していく事になる。
これは所持スキルの少なさから世間から見放された人々が集い、ギルド『ワンチャンス』を結成、努力の末に世界一と言われる事となる物語・・・・だよな?
何故か追放された公爵令嬢や他の貴族の令嬢が集まってくるんだが?
俺は農家の4男だぞ?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる