41 / 61
連載
78.北西部の戦い①
しおりを挟む
ベッドで寝ていた俺は、急に体が動かなくなる感覚に襲われて目を覚ます。
すると俺の体の上に馬乗りになって、スイが俺の顔を覗いていた。
「北西部の戦いの状況報告でござる」
「わざわざ、俺の寝込みを襲って報告せんでいいわ」
俺の大声に、スイはベッドからシュタッと飛び降り、床に片膝をついた。
「あまりに可愛い寝顔でしたので、食べてしまおうかと」
「俺は菓子でもケーキでもない。そんなことより報告しろ」
「北西部の戦いは、ハルトマン伯爵軍が領都にこもって籠城戦になっているでござる。守るハルトマン伯爵軍の数は千、攻めている。ダメンハイン共和国軍は二千でござる」
城を落とすには、攻撃側は三倍の軍勢が必要という。
数字だけでいえば、ダメンハイン共和国軍が領都を攻め落とすには難しいが。
スイはそのままの姿勢で顔を上げて、話しを続ける。
「ドレムラート侯爵軍千人が援軍としてハルトマン伯爵の領都へ向かっておりますが、ダメンハイン共和国軍の増援軍二千人もハルトマン伯爵領へ向かって進軍中でござる」
ドレムラート侯爵軍とダメンハイン共和国軍の増援軍の戦力差は倍。
リンバインズ王国側は不利だな。
このまま長期戦が長引けば、ジリ貧でハルトマン伯爵軍とドレムラート侯爵軍が負ける可能性のほうが大きい。
領都フレイムからハルトマン伯爵領の領都まで行くには、リンバインズ王国の中央西部を抜けて北西部へ行くルートとなる。馬車でなら三か月近くかかる行程だ。
『タンク一号』であれば一ヵ月以内に戦場へ到着するだろう。
俺は服を着替えて執務室へ行き、スイに指示してオルバート、カーマイン、ドルーキン、オーラル、ジーク、ジェシカ、ハミルトン、フランソワ、クレトの九名を呼び出す。
そして俺は椅子から立ち上がり、机に両手を着く。
「これより北西部の戦いへ「タンク一号」十台で援軍に行く。それぞれに戦準備を始めろ。明朝には出発する」
俺の言葉にジェシカが難しい表情をする。
「なぜ北西部の戦いに顔を突っ込む? 南部のアタシ達には関係ないことだろ?」
「もし北西部の戦いで北西部の連中が負ければ、必ず王宮が動く。王国軍の近衛騎士団を派兵するだろうが、南部にも援軍の要請がくる。それを待ってから動くか、先に動くかの違いだ。今のほうが自由に動けるだろ」
「なるほど、アクスは北西の連中が、このままいけば負けて、ハルトマン伯爵領がダメンハイン共和国軍の占領下となると踏んだわけか。よくわかった。援軍に向かおう」
俺は皆を見回し、拳を天井へ向けて上げる。
「北西部の戦いに参戦だ」
翌日、俺はオルバートに当主代理を任せ、「タンク一号」十台で領都フレイムを出発した。
カーマイン達が作製した「タンク一号」は通常の馬車の倍ほどの長さがあり、後部にはボウガンの弓のセット、矢、手投げ弾など荷を積めるようになっている。
そして「タンク一号」はリミッターが解除されており、最高速度は八十キロだ。
しかし、リンバインズ王国の街道は整備されていないので、全速では走れないけど。
俺達、戦車部隊は一ヵ月で王国中央部を通り抜け北西部へと向かう。
領都フレイムを出発して四十日後ハルトマン伯爵領の領都付近へ到着した。
スイとジークに戦場を偵察してもらったところ、ハルトマン伯爵軍とドレムラート侯爵軍の北西部連合軍はダメンハイン共和国軍に圧され、領都で籠城戦に突入しているという。
設営した天幕の中で、俺は皆に指示をだす。
「北西部連合軍は籠城戦に持ち込んでいる。だからダメンハイン共和国軍はどこからも攻撃されないと油断しているはずだ、俺達はその横っ腹を突く。皆は『タンク一号』の指揮を取れ。敵兵を殺す必要はない。怪我をさせて行動不能にするだけでいい。戦場では『タンク一号』の足を止めるな。走り続けていれば、攻撃は回避できる。『タンク一号』の性能を信じて走り続けろ」
「俺が指揮を取るなんてできないよ。誰かのタンクに俺を乗せてくれよ」
俺の作戦を聞いてクレトが情けない声をあげる。
俺は彼を見て、ゆっくりと顔を左右に振る。
「この中で『タンク一号』を一番上手く操れるのはクレトだ。自信を持ってくれ」
「アタシがクレトの面倒を見てやるよ。アタシと並走すればクレトも安心だろう」
ジェシカは優しい表情でクレトを見る。
クレトが幼い頃から、ジェシカはよく彼のことを面倒見ていた。
根が優しい彼女は、クレトのことを弟のように思っているのだろう。
俺は椅子から立ち上がり、皆に向けて号令を出す。
「明日の明け方、ダメンハイン共和国軍へ急襲をかける」
俺達は太陽が登り始めた頃、野営地を出発して、領都の近くで野営をしているダメンハイン共和国軍を目指す。
『タンク一号』は、カーマイン、ドルーキン、オーラル、ジーク、ジェシカ、ハミルトン、フランソワ、クレトの八名がそれぞれに指揮を取る。
俺とスイは『タンク一号』に同乗し、俺が運転でスイが攻撃の指揮をする。
一台の『タンク一号』は、非常用として野営地のテントに置いてきた。
敵軍を野営地が見えてきた。
俺は後ろのいるスイへ向けて大声をだす。
「手投げ弾を投げて、目を覚まさせてやれ!」
「了解でござる。派手に起しましょうぞ」
スイは手投げ弾に着火すると、『タンク一号』の上部のハッチを開けて、外へ身を乗り出す。
そして野営地へ向けて手投げ弾を投下した。
手投げ弾が爆発する中を、俺達の『タンク一号』が敵軍へ向けて爆走する。
戦闘準備を整えていた敵軍は、俺達の『タンク一号』を発見し、俺達にむけて進軍してきた。
俺、ジェシカ、レクトの三台の『タンク一号』が正面から敵軍へ向かい、オーラル、カーマイン、ドルーキンの『タンク一号』は左へ、ハミルトン、ジーク、フランソワの『タンク一号』は右へと回り込む。
敵軍が大勢で迫ってくる迫力に俺は思わず大声を上げた。
「おわぁー、大群がめちゃ恐い顏で迫ってくるぞ」
「当たり前でござる。相手は主を殺そうと必死なのですでから」
「澄ましてないで、どんどん手投げ弾を投げ込め!」
スイは「御意」と言った後、車内の攻撃部隊へボウガンの指示を出し、自分はハッチを開けて手投げ弾を連投する。
手投げ弾の爆発が左右で起き、敵兵は衝撃と爆音で次々と吹き飛ばされていく。
そして車内の兵がボウガンに弓をセットして、次々の矢を射って敵兵を負傷させていく。
俺達の乗る『タンク一号』は止まることなく敵兵を薙ぎ倒し、敵陣地を阿鼻叫喚の坩堝へと変えていった。
すると俺の体の上に馬乗りになって、スイが俺の顔を覗いていた。
「北西部の戦いの状況報告でござる」
「わざわざ、俺の寝込みを襲って報告せんでいいわ」
俺の大声に、スイはベッドからシュタッと飛び降り、床に片膝をついた。
「あまりに可愛い寝顔でしたので、食べてしまおうかと」
「俺は菓子でもケーキでもない。そんなことより報告しろ」
「北西部の戦いは、ハルトマン伯爵軍が領都にこもって籠城戦になっているでござる。守るハルトマン伯爵軍の数は千、攻めている。ダメンハイン共和国軍は二千でござる」
城を落とすには、攻撃側は三倍の軍勢が必要という。
数字だけでいえば、ダメンハイン共和国軍が領都を攻め落とすには難しいが。
スイはそのままの姿勢で顔を上げて、話しを続ける。
「ドレムラート侯爵軍千人が援軍としてハルトマン伯爵の領都へ向かっておりますが、ダメンハイン共和国軍の増援軍二千人もハルトマン伯爵領へ向かって進軍中でござる」
ドレムラート侯爵軍とダメンハイン共和国軍の増援軍の戦力差は倍。
リンバインズ王国側は不利だな。
このまま長期戦が長引けば、ジリ貧でハルトマン伯爵軍とドレムラート侯爵軍が負ける可能性のほうが大きい。
領都フレイムからハルトマン伯爵領の領都まで行くには、リンバインズ王国の中央西部を抜けて北西部へ行くルートとなる。馬車でなら三か月近くかかる行程だ。
『タンク一号』であれば一ヵ月以内に戦場へ到着するだろう。
俺は服を着替えて執務室へ行き、スイに指示してオルバート、カーマイン、ドルーキン、オーラル、ジーク、ジェシカ、ハミルトン、フランソワ、クレトの九名を呼び出す。
そして俺は椅子から立ち上がり、机に両手を着く。
「これより北西部の戦いへ「タンク一号」十台で援軍に行く。それぞれに戦準備を始めろ。明朝には出発する」
俺の言葉にジェシカが難しい表情をする。
「なぜ北西部の戦いに顔を突っ込む? 南部のアタシ達には関係ないことだろ?」
「もし北西部の戦いで北西部の連中が負ければ、必ず王宮が動く。王国軍の近衛騎士団を派兵するだろうが、南部にも援軍の要請がくる。それを待ってから動くか、先に動くかの違いだ。今のほうが自由に動けるだろ」
「なるほど、アクスは北西の連中が、このままいけば負けて、ハルトマン伯爵領がダメンハイン共和国軍の占領下となると踏んだわけか。よくわかった。援軍に向かおう」
俺は皆を見回し、拳を天井へ向けて上げる。
「北西部の戦いに参戦だ」
翌日、俺はオルバートに当主代理を任せ、「タンク一号」十台で領都フレイムを出発した。
カーマイン達が作製した「タンク一号」は通常の馬車の倍ほどの長さがあり、後部にはボウガンの弓のセット、矢、手投げ弾など荷を積めるようになっている。
そして「タンク一号」はリミッターが解除されており、最高速度は八十キロだ。
しかし、リンバインズ王国の街道は整備されていないので、全速では走れないけど。
俺達、戦車部隊は一ヵ月で王国中央部を通り抜け北西部へと向かう。
領都フレイムを出発して四十日後ハルトマン伯爵領の領都付近へ到着した。
スイとジークに戦場を偵察してもらったところ、ハルトマン伯爵軍とドレムラート侯爵軍の北西部連合軍はダメンハイン共和国軍に圧され、領都で籠城戦に突入しているという。
設営した天幕の中で、俺は皆に指示をだす。
「北西部連合軍は籠城戦に持ち込んでいる。だからダメンハイン共和国軍はどこからも攻撃されないと油断しているはずだ、俺達はその横っ腹を突く。皆は『タンク一号』の指揮を取れ。敵兵を殺す必要はない。怪我をさせて行動不能にするだけでいい。戦場では『タンク一号』の足を止めるな。走り続けていれば、攻撃は回避できる。『タンク一号』の性能を信じて走り続けろ」
「俺が指揮を取るなんてできないよ。誰かのタンクに俺を乗せてくれよ」
俺の作戦を聞いてクレトが情けない声をあげる。
俺は彼を見て、ゆっくりと顔を左右に振る。
「この中で『タンク一号』を一番上手く操れるのはクレトだ。自信を持ってくれ」
「アタシがクレトの面倒を見てやるよ。アタシと並走すればクレトも安心だろう」
ジェシカは優しい表情でクレトを見る。
クレトが幼い頃から、ジェシカはよく彼のことを面倒見ていた。
根が優しい彼女は、クレトのことを弟のように思っているのだろう。
俺は椅子から立ち上がり、皆に向けて号令を出す。
「明日の明け方、ダメンハイン共和国軍へ急襲をかける」
俺達は太陽が登り始めた頃、野営地を出発して、領都の近くで野営をしているダメンハイン共和国軍を目指す。
『タンク一号』は、カーマイン、ドルーキン、オーラル、ジーク、ジェシカ、ハミルトン、フランソワ、クレトの八名がそれぞれに指揮を取る。
俺とスイは『タンク一号』に同乗し、俺が運転でスイが攻撃の指揮をする。
一台の『タンク一号』は、非常用として野営地のテントに置いてきた。
敵軍を野営地が見えてきた。
俺は後ろのいるスイへ向けて大声をだす。
「手投げ弾を投げて、目を覚まさせてやれ!」
「了解でござる。派手に起しましょうぞ」
スイは手投げ弾に着火すると、『タンク一号』の上部のハッチを開けて、外へ身を乗り出す。
そして野営地へ向けて手投げ弾を投下した。
手投げ弾が爆発する中を、俺達の『タンク一号』が敵軍へ向けて爆走する。
戦闘準備を整えていた敵軍は、俺達の『タンク一号』を発見し、俺達にむけて進軍してきた。
俺、ジェシカ、レクトの三台の『タンク一号』が正面から敵軍へ向かい、オーラル、カーマイン、ドルーキンの『タンク一号』は左へ、ハミルトン、ジーク、フランソワの『タンク一号』は右へと回り込む。
敵軍が大勢で迫ってくる迫力に俺は思わず大声を上げた。
「おわぁー、大群がめちゃ恐い顏で迫ってくるぞ」
「当たり前でござる。相手は主を殺そうと必死なのですでから」
「澄ましてないで、どんどん手投げ弾を投げ込め!」
スイは「御意」と言った後、車内の攻撃部隊へボウガンの指示を出し、自分はハッチを開けて手投げ弾を連投する。
手投げ弾の爆発が左右で起き、敵兵は衝撃と爆音で次々と吹き飛ばされていく。
そして車内の兵がボウガンに弓をセットして、次々の矢を射って敵兵を負傷させていく。
俺達の乗る『タンク一号』は止まることなく敵兵を薙ぎ倒し、敵陣地を阿鼻叫喚の坩堝へと変えていった。
73
お気に入りに追加
3,401
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
「クズスキルの偽者は必要無い!」と公爵家を追放されたので、かけがえのない仲間と共に最高の国を作ります
古河夜空
ファンタジー
「お前をルートベルク公爵家から追放する――」それはあまりにも突然の出来事だった。
一五歳の誕生日を明日に控えたレオンは、公爵家を追放されてしまう。魔を制する者“神託の御子”と期待されていた、ルートベルク公爵の息子レオンだったが、『継承』という役立たずのスキルしか得ることができず、神託の御子としての片鱗を示すことが出来なかったため追放されてしまう。
一人、逃げる様に王都を出て行くレオンだが、公爵家の汚点たる彼を亡き者にしようとする、ルートベルク公爵の魔の手が迫っていた。「絶対に生き延びてやる……ッ!」レオンは己の力を全て使い、知恵を絞り、公爵の魔の手から逃れんがために走る。生き延びるため、公爵達を見返すため、自分を信じてくれる者のため。
どれだけ窮地に立たされようとも、秘めた想いを曲げない少年の周りには、人、エルフ、ドワーフ、そして魔族、種族の垣根を越えたかけがえの無い仲間達が集い―― これは、追放された少年が最高の国を作りあげる物語。
※他サイト様でも掲載しております。
自重知らずの転生貴族は、現在知識チートでどんどん商品を開発していきます!!
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
無限の時空間の中、いきなり意識が覚醒した。
女神の話によれば、異世界に転生できるという。
ディルメス侯爵家の次男、シオン・ディルメスに転生してから九年が経ったある日、邸の執務室へ行くと、対立国の情報が飛び込んできた。
父であるディルメス侯爵は敵軍を迎撃するため、国境にあるロンメル砦へと出発していく。
その間に執務長が領地の資金繰りに困っていたため、シオンは女神様から授かったスキル『創造魔法陣』を用いて、骨から作った『ボーン食器』を発明する。
食器は大ヒットとなり、侯爵領全域へと広がっていった。
そして噂は王国内の貴族達から王宮にまで届き、シオンは父と一緒に王城へ向かうことに……『ボーン食器』は、シオンの予想を遥かに超えて、大事へと発展していくのだった……
『特別』を願った僕の転生先は放置された第7皇子!?
mio
ファンタジー
特別になることを望む『平凡』な大学生・弥登陽斗はある日突然亡くなる。
神様に『特別』になりたい願いを叶えてやると言われ、生まれ変わった先は異世界の第7皇子!? しかも母親はなんだかさびれた離宮に追いやられているし、騎士団に入っている兄はなかなか会うことができない。それでも穏やかな日々。
そんな生活も母の死を境に変わっていく。なぜか絡んでくる異母兄弟をあしらいつつ、兄の元で剣に魔法に、いろいろと学んでいくことに。兄と兄の部下との新たな日常に、以前とはまた違った幸せを感じていた。
日常を壊し、強制的に終わらせたとある不幸が起こるまでは。
神様、一つ言わせてください。僕が言っていた特別はこういうことではないと思うんですけど!?
他サイトでも投稿しております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。