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73.雑草で実験
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十日ぶりに邸に戻ってきた俺は執務室にカーマイン、ドルーキンを呼び出した。
そして二人へ、石油、硫黄、硝酸のことを説明した。
「以前に古代文明の文献を読んでいて見つけたんだが、硫黄、硝酸、木炭で火薬ができると書いてあったんだ。キチンと調べたわけではないけど、ビビルベルト男爵の領地に硝酸、 ヴァイスマン伯爵の領地に硫黄があるはずだ」
「ははーん、それで俺達に現地へ行って、硫黄か硝酸か確かめて来いというんだな」
「そうだ。もし火薬を作製できたら、色々と使い勝手がいいからな」
俺の言葉を聞いて、二人は楽しそうに話しをしながら執務室を出ていった。
二人が『アクルマ二号』で現地へ行ったのは翌朝のことだった。
執務室のソファに座って、コハルをモフモフしていると、扉が開いてオルバートが入ってきた。
「何をモフモフして遊んでるんですか!勝手に採掘権や利用権を買ってきて、まだ領地が拡大したばかりで領内の経済は不安定なんですよ。私はいつ金庫の資金が尽きるかと思うと、胃の痛い毎日を送ってるというのに。モフモフしている暇があったら、何か金策を行ってください」
「何でオルバートが知ってるんだよ。俺はまだ話していないのに」
「リーファが内政庁へ来て、面白おかしく話してくれましたよ! そんなことはどうでもいい! 早く金策に行ってください!」
「ヒィ!」
オルバートの怒りに慄いた俺は、執務室を出て、廊下に逃げ出した。
リーファの奴、告げ口しやがって。裏切者め。
行く宛のない俺は倉庫へ逃げ込むことにした。
するとオーラルは優雅にソファに座って紅茶を飲んでいた。
「やあ、リーファから聞いたよ。面白いことをしてるみたいじゃないか」
「その話で、今オルバートに怒られてきたところだよ」
俺はゲンナリした表情を浮かべて、ソファにドカッと座る。
「ああー、金策しろと言われてもなー。そんなに簡単にアイデアが出るわけないよなー」
「成功が見つからない時は失敗の中から成功を探ればいい」
オーラルは紅茶を飲みながら優雅な仕草でいう。
俺はジローっと目を細くしてオーラルを見た。
「それじゃあ、オーラルの失敗談を聞かせてくれよ」
「魔法や錬金術なんて、失敗の連続の歴史でしかない。僕だって数えられないほど失敗はしてるさ」
そこで俺はふと頭によぎった質問を口にした。
「何かと何かを組み合わせると、硬くなるモノはないかな? スライムの体液は弾力があるから、別の素材がほしいんだ」
「なるほど、そういうことなら……以前、薬草の研究をしたことがあってね。辺りに生えている雑草を手あたり次第に釜で煮たことがあったんだ。そのまま忘れて放置していたら、釜の中で液体がカチカチに固まって困ったことがあったよ」
さすがは賢者、やることが違う。
研究がしたいからって、辺りに生えてる雑草を使って研究しようとする者なんていないぞ。
俺は姿勢を正してオーラルを見る。
「それを再現してもらうことはできるかな?」
「ベルハルム魔法王国とは雑草の種類が違うかもしれないが、この辺りの雑草で良ければ、釜で煮るぐらいは簡単にできるさ」
カーマインとドルーキンが戻ってくるまで日数がある。
その間、オーラルと研究をしてもいいかもな。
当分、執務室には近寄りたくないしね。
俺はオーラルに頼んで、雑草を釜で煮てもらうことにした。
オーラルと二人で、『アクルマ二号』に乗って領都の大門を出て森に向かう。
そして森の中の草地に釜を出して、そこで雑草を煮て、冷ますを繰り返す。
森の中でテントで寝泊りして三日目の朝、テントから出て釜の中を見ると、釜の中に固形物ができており、カチカチに固まっている。
俺はテントに急いで戻り、まだ寝ているオーラルの体を揺する。
「オーラル、起きろ。釜の中の液体がカチカチに固まってる」
「へぇー、そうなのかい。僕は眠いから、もう少し横になってるよ」
また眠りそうになるオーラルを叩き起こして、俺達は釜へ向かう。
釜の中を見て、目覚めたオーラルは、懐から筆記帳を取り出し、にっこりと笑う。
「昨日の夜に煮た雑草はミレンゲ、メロコログサ、メヒシバ、ヤハエンドウ、カタバミだね。もう一度、同じ種類の雑草を煮込んで放置してみよう。それから一種類ずつ取り除いていけば、どの草が固形になるかわかるはずだ」
俺達は何度も雑草を入れては煮て、冷ます作業を繰り返す。
いくつも釜をダメにしたが、段々と雑草の組み合わせがわかってきた。
森の中でテント生活を始めて六日目、やっと最適の組み合わせが見つかった。
オーラルは筆記帳を見て、満足そうに頷く。
「ミレンゲの樹液が熱を加えるとドロドロになり、冷えると固まる効果があるようだ。カタバミの樹液を加えると、固まる速度も早くなり、より一層硬くなるだね」
「ミレンゲの樹液だけだと、樹液の色が透明だからわかりづらいよな」
「そうだね。何かに使う時はカタバミの樹液を加えたほうがいいかもね」
若草の緑もいいもんだよな……これは使えるかも。
俺はオーラルの両肩を掴んで、ガクガクと揺する。
「このミレンゲとカタバミの樹液で食器を作ろう。若草色の食器、これは売れるかもしれないぞ」
「なるほど緑色だから部屋に飾るのもピッタリかもしれないね。椅子の座る部分を作ってもいいんじゃないかな」
「何だか色々なモノに応用できそうだな」
俺とオーラルは互いの拳をぶつけ合って喜んだ。
それから一週間後、ビビルベルト男爵領とヴァイスマン伯爵領へ向かったカーマインとドルーキンが邸に戻ってきた。
俺は二人の報告を待ちきれず倉庫へ向かう。
俺が走り寄るのを見ると、二人はニッコリと笑う。
「アクスのいうとおりだった。向こうで火薬の実験をしたが、まちがいなく硫黄と硝酸だったぞい」
ドルーキンの言葉を聞いて、俺は二人の肩を掴む。
「こっちもオーラルと雑草の実験をしていたんだ。面白い結果が出たから聞いてくれ」
俺、カーマイン、ドルーキン、オーラルの四人は、夜遅くまで互いの成果を語り合った。
そして二人へ、石油、硫黄、硝酸のことを説明した。
「以前に古代文明の文献を読んでいて見つけたんだが、硫黄、硝酸、木炭で火薬ができると書いてあったんだ。キチンと調べたわけではないけど、ビビルベルト男爵の領地に硝酸、 ヴァイスマン伯爵の領地に硫黄があるはずだ」
「ははーん、それで俺達に現地へ行って、硫黄か硝酸か確かめて来いというんだな」
「そうだ。もし火薬を作製できたら、色々と使い勝手がいいからな」
俺の言葉を聞いて、二人は楽しそうに話しをしながら執務室を出ていった。
二人が『アクルマ二号』で現地へ行ったのは翌朝のことだった。
執務室のソファに座って、コハルをモフモフしていると、扉が開いてオルバートが入ってきた。
「何をモフモフして遊んでるんですか!勝手に採掘権や利用権を買ってきて、まだ領地が拡大したばかりで領内の経済は不安定なんですよ。私はいつ金庫の資金が尽きるかと思うと、胃の痛い毎日を送ってるというのに。モフモフしている暇があったら、何か金策を行ってください」
「何でオルバートが知ってるんだよ。俺はまだ話していないのに」
「リーファが内政庁へ来て、面白おかしく話してくれましたよ! そんなことはどうでもいい! 早く金策に行ってください!」
「ヒィ!」
オルバートの怒りに慄いた俺は、執務室を出て、廊下に逃げ出した。
リーファの奴、告げ口しやがって。裏切者め。
行く宛のない俺は倉庫へ逃げ込むことにした。
するとオーラルは優雅にソファに座って紅茶を飲んでいた。
「やあ、リーファから聞いたよ。面白いことをしてるみたいじゃないか」
「その話で、今オルバートに怒られてきたところだよ」
俺はゲンナリした表情を浮かべて、ソファにドカッと座る。
「ああー、金策しろと言われてもなー。そんなに簡単にアイデアが出るわけないよなー」
「成功が見つからない時は失敗の中から成功を探ればいい」
オーラルは紅茶を飲みながら優雅な仕草でいう。
俺はジローっと目を細くしてオーラルを見た。
「それじゃあ、オーラルの失敗談を聞かせてくれよ」
「魔法や錬金術なんて、失敗の連続の歴史でしかない。僕だって数えられないほど失敗はしてるさ」
そこで俺はふと頭によぎった質問を口にした。
「何かと何かを組み合わせると、硬くなるモノはないかな? スライムの体液は弾力があるから、別の素材がほしいんだ」
「なるほど、そういうことなら……以前、薬草の研究をしたことがあってね。辺りに生えている雑草を手あたり次第に釜で煮たことがあったんだ。そのまま忘れて放置していたら、釜の中で液体がカチカチに固まって困ったことがあったよ」
さすがは賢者、やることが違う。
研究がしたいからって、辺りに生えてる雑草を使って研究しようとする者なんていないぞ。
俺は姿勢を正してオーラルを見る。
「それを再現してもらうことはできるかな?」
「ベルハルム魔法王国とは雑草の種類が違うかもしれないが、この辺りの雑草で良ければ、釜で煮るぐらいは簡単にできるさ」
カーマインとドルーキンが戻ってくるまで日数がある。
その間、オーラルと研究をしてもいいかもな。
当分、執務室には近寄りたくないしね。
俺はオーラルに頼んで、雑草を釜で煮てもらうことにした。
オーラルと二人で、『アクルマ二号』に乗って領都の大門を出て森に向かう。
そして森の中の草地に釜を出して、そこで雑草を煮て、冷ますを繰り返す。
森の中でテントで寝泊りして三日目の朝、テントから出て釜の中を見ると、釜の中に固形物ができており、カチカチに固まっている。
俺はテントに急いで戻り、まだ寝ているオーラルの体を揺する。
「オーラル、起きろ。釜の中の液体がカチカチに固まってる」
「へぇー、そうなのかい。僕は眠いから、もう少し横になってるよ」
また眠りそうになるオーラルを叩き起こして、俺達は釜へ向かう。
釜の中を見て、目覚めたオーラルは、懐から筆記帳を取り出し、にっこりと笑う。
「昨日の夜に煮た雑草はミレンゲ、メロコログサ、メヒシバ、ヤハエンドウ、カタバミだね。もう一度、同じ種類の雑草を煮込んで放置してみよう。それから一種類ずつ取り除いていけば、どの草が固形になるかわかるはずだ」
俺達は何度も雑草を入れては煮て、冷ます作業を繰り返す。
いくつも釜をダメにしたが、段々と雑草の組み合わせがわかってきた。
森の中でテント生活を始めて六日目、やっと最適の組み合わせが見つかった。
オーラルは筆記帳を見て、満足そうに頷く。
「ミレンゲの樹液が熱を加えるとドロドロになり、冷えると固まる効果があるようだ。カタバミの樹液を加えると、固まる速度も早くなり、より一層硬くなるだね」
「ミレンゲの樹液だけだと、樹液の色が透明だからわかりづらいよな」
「そうだね。何かに使う時はカタバミの樹液を加えたほうがいいかもね」
若草の緑もいいもんだよな……これは使えるかも。
俺はオーラルの両肩を掴んで、ガクガクと揺する。
「このミレンゲとカタバミの樹液で食器を作ろう。若草色の食器、これは売れるかもしれないぞ」
「なるほど緑色だから部屋に飾るのもピッタリかもしれないね。椅子の座る部分を作ってもいいんじゃないかな」
「何だか色々なモノに応用できそうだな」
俺とオーラルは互いの拳をぶつけ合って喜んだ。
それから一週間後、ビビルベルト男爵領とヴァイスマン伯爵領へ向かったカーマインとドルーキンが邸に戻ってきた。
俺は二人の報告を待ちきれず倉庫へ向かう。
俺が走り寄るのを見ると、二人はニッコリと笑う。
「アクスのいうとおりだった。向こうで火薬の実験をしたが、まちがいなく硫黄と硝酸だったぞい」
ドルーキンの言葉を聞いて、俺は二人の肩を掴む。
「こっちもオーラルと雑草の実験をしていたんだ。面白い結果が出たから聞いてくれ」
俺、カーマイン、ドルーキン、オーラルの四人は、夜遅くまで互いの成果を語り合った。
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