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七十二、災いが呼んだ新たな繋がり

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「デシレア。シェル子爵家とビルト男爵家、それとダールマン家から面会の申し出があった」 

 夕食後、ワインを嗜みながら会話をする、その就寝前のひと時にオリヴェルからそう告げられたデシレアは、不安な様子で動きを止めた。 

 シェル子爵家とはマーユの生家、ビルト男爵家はエディの生家、そしてダールマン家とはフレヤの生家。 

「まさか、あの子達に何かあったのですか?」 

 件の誘拐事件の際、数日の間とはいえ生活を共にした可愛い子ども達を思い出し、デシレアは心配そうに眉を寄せる。 

「手紙には、改めて礼を言いたいということと、頼みたいことがあると書かれていた。三家とも同じ内容のようだからな、三家一緒でもいいか確認をして、こちらへ招こうと思うのだが」 

 オリヴェルの言葉に、デシレアは首を傾げた。 

「頼みたいこと、ですか?」 

「ああ。改めて礼を、というだけなら、気持ちだけもらっておこうと思ったのだが、頼みがあるとなるとそうもいかないだろう。デシレアの言う通り、子ども達のことなら尚のこと」 

 真剣な表情で言うオリヴェルに、デシレアもまた、同じく真剣な表情で頷きを返す。 

「オリヴェル様に頼み事、など。何があったのでしょう。心配ですね」 

「そうだな。あの事件に巻き込まれた家が三家揃って、頼みたいこと、だからな。気にはなる」 

「もしかして、精神的な後遺症とか?それとも、メシュヴィツ公爵家のお力を必要とする何かでしょうか」 

 デシレアが言えば、同じような事を考えたのだろう、オリヴェルも難しい顔になった。 

「まあ、ここで心配していても仕方が無い。ともかく会おうと思うのだが、日にちなど、俺の方で調整して構わないか?」 

「大丈夫です。私はいつでも大丈夫なので、お手数ですがお願いします。あ、あとレシピ完成しました」 

「・・・・・」 

 黙り込んだオリヴェルを、デシレアが顔を斜めにして覗き込む 

「オリヴェル様?レシピですよ。ほら、クリス様に頼まれていた、あのお邸に居るときに作ったお料理の」 

「分かっている。またも唐突に過ぎ、驚いただけだ」 

 本当にどういった脳内構造を、と呟きながら、オリヴェルは怪訝な顔で自分を見るデシレアの額を、わざわざ大きく手を伸ばして、ぴんっと弾いた。 

 

  

 

「この度は、わたくし共の不躾な願いを叶えていただき、ありがとうございます」 

 そして約束の当日。 

 オリヴェルの私邸へと、最初に到着したのは、商家であるダールマン家だった。 

「先日は、娘が大変お世話になりました」 

 そう言って、出迎えたオリヴェルとデシレアに夫妻が緊張気味に挨拶するのを、彼等の娘であるフレヤは、精一杯顔を上向け、好奇心いっぱいの瞳で見つめている。 

「フレヤ。元気にしていた?私のこと、覚えているかしら?」 

 そんなフレヤの前にしゃがみ、デシレアが笑顔で声をかければ、フレヤも嬉しそうな笑顔になった。 

「でしー!・・あ、えと、ごあいしゃちゅ・・こんにちあ」 

「こんにちは。覚えていてくれて、嬉しいわ」 

「でしー、しゅき!ぎゅう!」 

「ふ、フレヤ!」 

「大丈夫ですよ、ダールマンさん。さあ、こちらに」 

 気安く話をしたばかりでなく、デシレアに抱き付いてしまった娘を見て青い顔になった夫妻に、気にすることは無いと告げ、オリヴェルが応接間へと案内して行く。 

「畏れ入ります」 

 そしてその後、待つほども無くエディのビルト男爵家、マーユのシェル子爵家も到着し、三家とオリヴェル、デシレアは共に席に着いた。 

「まずは、先日のお礼を。本当に、ありがとうございました」 

 立ち上がって礼を言う、三組の夫妻にオリヴェルは鷹揚に頷きを返す。 

「それで、頼みというのは」 

 着席を促したオリヴェルが早速と問えば、三家の夫妻が揃ってこくりと息を飲んだ。 

「まさか、何か問題でもございましたか?」 

 夫妻のただならぬ様子に、デシレアは心配を募らせる。 

 

 マーユもフレヤもエディも、とても元気そうだから、精神的な後遺症、という心配は無さそうだけれど。 

 ・・・・・あ、もしかして残党に狙われているとか!? 

  

「残党が居る、という話は聞いていないのですが、何かそういった兆しでも?」 

 デシレアがやきもきしていると、オリヴェルが静かにそう言った。 

  

 そっか。 

 残党は確認されていないのね、よか・・・・ん? 

 この絶妙なタイミング。 

 オリヴェル様、またもや私の心を読んだとか? 

 

 思いデシレアがオリヴェルを見れば、一瞬にやりと返されて、デシレアはその予想を確信する。 

 

 はあ。 

 オリヴェル様、ほんとに凄い。 

 でもだとすると、頼みたいこと、というのは、メシュヴィツ公爵家に対して、ということなのかしら。 

 それか、オリヴェル様本人。 

 それぞれ事業もお持ちだというし、そういうことなのかな。 

 

 それなら、自分に出来ることは無さそうだとデシレアが思っていると、シェル子爵が他の二家を見、代表するように答えを口にした。 

「いえ、先の件は関係なく・・・もないのですが、危険なことではございません。ご心配をおかけして、申し訳ありません」 

「いや。危険が無いに越したことはない。しかし、事件には関係することなのか?」 

「はい、ありがとうございます。それで、不躾にもお願いしたいことというのは、その。事件そのものに関することではなく、おふたりにお世話になっていた間のことなのです」 

 オリヴェルの言葉にそう言って頭を下げたシェル子爵が、何故かデシレアへと視線を移す。 

「じ、実はマーユ・・・娘が、その。不思議な言葉で強請るようになりまして」 

 躊躇うように口にしたシェル子爵の横で、シェル子爵夫人も緊張の面持ちでデシレアを見た。 

「でち!でーちー!」 

 そして、その夫人の膝に抱かれたマーユが、元気に動きまわってデシレアへと両腕を伸ばす。 

「不思議な言葉、ですか?」 

「あの、我が家のフレヤもそうなのです。こちらは『たべたい』というので、食べ物だということは分かるのですが、その」 

 不思議な言葉、と言われデシレアは首を傾げるも、ダールマン夫妻もそう言ってシェル子爵夫妻に続き、ビルト男爵が頷きながら引き継いだ。 

「息子が言うには<はんばーぐ>が食べたい、と。その他にも色々」 

「まあう、くりゅくりゅくりゅり!しうの!」 

「あたち、ふわふわのたまご!」 

 ビルト男爵の言葉に、マーユとフレヤが乗り出して言い、デシレアはぽんっと手を打つ勢いで思い至る。 

「ああ、なるほど!そういうことですか」 

「そちらの、恐らくは料理かお菓子がどのようなものなのか、差し支えなければ教えていただきたいのです。それと私は、息子がいただいて帰って来たクッキーにも、興味を引かれておりまして」 

「お願いできませんでしょうか」 

 ビルト男爵夫妻と共にダールマン夫妻も頭を下げたところで、シェル子爵夫人が視線でオリヴェルとデシレアに発言の許可を求め、オリヴェルに頷かれると、小さく礼をしてから言葉を紡いだ。 

「あの、割り込むようで申し訳ありません。娘は先ほどのように<くりゅくりゅくりゅり>をする、と言うのですが、こちらは何かのおまじないか何かでしょうか?こちらも、お教えいただければ幸いに思います」 

「ああ、くるくるくるりと言うのは・・・っ・・こちらもおまじないではなく、食べ物、なのですが」 

 

 なるほど、食べ物とは思わずに、別件扱いで聞かないといけないと思ったということですね。 

 ですが、違うのですよ。 

 こちらもおまじないではなく・・・・っと。 

 

「子ども達が言っているのは、どれもデシレアがあの邸で作った料理なのだが、そちらのレシピはすべて、騎士団へ渡す約束になっている」 

 きりりとしたオリヴェルの言葉に、危うく料理の内容について話ししそうになっていたデシレアは、窺い見たオリヴェルの鋭い眼光に何とか言葉を止める事に成功し、ほっと安堵の息を吐く。 

 

 よかった。 

 危ないところだった。 

 

 契約の内容や法律に関する知識は皆無だが、約束しているのに他の人間にぺらぺらと話ししてしまうのが、いけないことだということくらいは分かる、とデシレアは自慢にもならないことを思いながら、話の行方を見守る。 

 そしてその、レシピという言葉に、シェル子爵の目がきらりと光った。 

「騎士団へ、レシピを。失礼ですが、騎士団はそれをどのような扱いにするつもりなのでしょうか」 

「当初は、騎士団内でのみ活用するという話だったのだが、私も騎士団側も、出来上がったレシピを見て、それでは勿体ないと思っているのが現状だ」 

「メシュヴィツ公爵令息。それでは、そちらのレシピを印刷して、本にするというのはいかがでしょうか」 

 オリヴェルの言葉に、シェル子爵が身を乗り出すようにして提案する。 

「レシピを本に、か?そのような本は聞いた事も無いが、騎士団と共に可能性を模索しているところだからな。一考の余地はある」 

「では是非、前向きにご検討ください。そして、不躾ながらその印刷。我が社にお任せくだされば幸いに思います」 

 シェル子爵が名乗りをあげ、オリヴェルはゆっくりと首肯した。 

「そうか。シェル子爵は、印刷事業を展開されているのだったな」 

「はい。印刷から製本まで、請負可能でございます」 

「では、騎士団も交えて話し合うということでいいか?本にするとなれば、発案はシェル子爵なのだから、そちらに発注するのが筋であろうが、発案料だけで印刷は他社に、となる可能性もある。それにそもそも、本にしないで一枚ずつの印刷とするという可能性、更には印刷しないという可能性も有り得るが」 

「もちろん構いません。是非、他社ともお比べのうえ、ご検討ください」 

 そのような事は日常茶飯事なのだろう、シェル子爵がそう言って頭を下げ、夫人もそれに倣えば、夫人の膝にいるマーユも真似をして頭を下げる。 

 

 マーユ、可愛い! 

 ああやって、色々な事を覚えていくのね。 

 ん? 

 夫人が、マーユの口元をさり気なく塞いでいる・・・? 

 そっか、こういう場で余りおしゃべりは推奨されないから。 

 我慢できて、偉いねマーユ。 

 

 口をもごもごさせているマーユは可哀そうだけれど、可愛くもある、とデシレアは後で何かご褒美をあげようと心に決めた。 

「メシュヴィツ公爵令息。それでは、そちらのレシピ本の作成が決定しました暁には、その販売を、是非とも我が商会にご一任いただきたく」 

 そして次に口を開いたのは、商人であるダールマン。 

「そちらの商会では、書籍も扱いがあるのか?」 

「はい、ございます。ですが、レシピ本という物は聞いたことがありません。そのように素晴らしく新しい物、聞いただけで商人としての血が騒ぎます」 

「分かった。では、近く話し合いの場を設けよう」 

 

 え? 

 ちょっと待って。 

 レシピ、ってあの、私が手書きした、あれ!? 

 

「お、オリヴェル様」 

 オリヴェルに任せておけば問題無い、とゆったりと話を聞いていたデシレアは、今更ながら段々と怪しくなる雲行きに落ち着きを失くして行き、遂にはおろおろとオリヴェルを見た。 

「心配せずとも、皆の協力を得て、素晴らしい物を作ってやる」 

 しかし頼りのオリヴェルは、デシレアから見れば明後日の方向に任せておけと言うばかりだし、シェル子爵もダールマン氏も自信ありげに頷いてみせてくれるばかり。 

 

 違う! 

 そうじゃないです、オリヴェル様。 

 そっちの任せておけ、ではないです! 

 ただこう、私だと余計な事を話ししてしまうからで・・・・! 

 ああ、もう。 

 何がどうしてこうなった!? 

 

「メシュヴィツ公爵令息、そしてレーヴ伯爵令嬢。私共では、玩具の制作を生業としておりまして。先だって息子がいただいて帰って来たクッキー、あちらから発想を得まして、あのような玩具を制作出来れば、と思っているのですが」 

「ああ、それは素敵ですね。色々な絵を、様々な形に繰り抜いて」 

「デシレア」 

「っ」 

 自分の書いたレシピが本になるかもしれない、という衝撃のなか聞こえて来た内容に、デシレアは無意識に答えてしまい、オリヴェルの強い声に押し黙った。 

「メシュヴィツ公爵令息」 

「ああ、ビルト男爵。それもきちんと契約して話そう」 

「はい、お願いします」 

 活気ある声で答えるビルト男爵の隣で、男爵夫人も、そしてふたりの間に大人しく座っているエディも、きらきらと輝く瞳をデシレアへと向けている。 

 

 ああ、オリヴェル様。 

 申し訳なさ過ぎて、なんともはやです。 

 

 どうして思考と同時に口から言葉が出てしまうのか、思うデシレアの視界の端で、マーユがじたばたと暴れ、フレヤがソファから飛び降りようとして止められているのが見えた。 

「デシレア。これから私達は、契約に関することなどの話をするから、子ども達を連れてお茶にするといい。しゅわしゅわのゼリー、とやらを作っていたろう。あれもなかなかだった。きっと子ども達も喜ぶ」 

  

 流石、オリヴェル様。 

 素晴らしいです! 

 

 子ども達の我慢も限界と悟ったデシレアが何を言うより早く、適切に対処したオリヴェルに感動しつつ、デシレアはソファから立ち上がると、子ども達へと手を伸べる。 

「はい、分かりましたオリヴェル様。マーユ、フレヤ、エディ。私と一緒に、お菓子を食べましょう」 

「でしー!おかし!」 

「でち!らっこ!」 

 侍女を呼び、駆け出すフレヤを任せたデシレアは、マーユを抱き上げると反対の手でエディの手を引いた。 

「お子様たちは、大切にお預かりしますね」 

 そしてそのまま退室しようとしたデシレアは、しかしシェル夫人の声に引き留められる。 

「あの、わたくしもご一緒してもよろしいでしょうか」 

「わたくしも」 

「わたくしも、お願いしたいです」 

「え、ええ。もちろんですわ」 

 そして、シェル子爵夫人の言葉に、ビルト男爵夫人、ダールマン夫人も続き、デシレアは子ども達だけでなく、夫人三人をも引き連れて部屋を出ることとなった。 

「では、失礼いたします」 

 何とか取り繕って退室の挨拶はしたものの、デシレアの頭は疑問でいっぱいだった。 

 

 え? 

 なに、どういうこと? 

 もしかして、私に子ども達を預けるのは不安・・・という感じではないわね。 

 むしろ楽しそう。 

 え? 

 どうして子ども達だけではなく、夫人達まで目を輝かせているの? 

 んん? 

 ・・・・・あ、もしかして、しゅわしゅわのゼリー、に心惹かれたとか? 

 そっか、美味しいお菓子は、みんなを幸せにするものね。 

 ではでは、みんなで楽しいお茶会と行きましょうか。 

 

 そうかそうか、と理由が分かったデシレアは、疑問からも解放され、きゃっきゃとはしゃぐマーユとフレヤ、そして控えめではあるけれど、きらきらと目を輝かせているエディ、夫人達と共にテラスへと向かった。 

 

 
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