73 / 115
六十八、推しとお祭り 5
しおりを挟む「デシレア。これを受け取って欲しい」
「はい。ありがとうございます、オリヴェル様」
幾つもの通りが交わる広場で、オリヴェルは、デシレアに買ったばかりの髪飾りを渡した。
「本当に素敵ですね、この髪飾り」
そして、その髪飾りをきらきらとした目で見つめるデシレアを嬉しく見つめてから、オリヴェルは再びそれを手に取る。
「俺が着けてやる」
「え?」
「あ、ああ、その・・・か、鏡!そうだ、鏡が無いと着けづらいだろう?」
「確かに!それにこれ、結構凝っていますから、自分では上手に着けられる気がしません。お手数ですが、お願いします」
「任せておけ・・・よし、この辺りがいいな。うん、髪にも映えてよく似合う・・が、落ちてしまいそうだな・・・ん?滑るな。どうすれば」
自信満々で引き受けたオリヴェルだが、その留め方がよく分からずに首を捻って見つめてしまう。
「オリヴェル様。恐らく、このりぼんを結んで留めるのだと思います」
なるべく動かないようにしながらデシレアが言えば、オリヴェルはそうかと納得した様子で頷きを返す。
「分かった。今、結んでやるから待て」
「ぐぇっ!」
瞬間、ぎゅっ、と思い切り顎の所でりぼんを結ばれたデシレアが、何とも言えない声を発した。
「すまない!」
「いいえ、首ではありませんので大丈夫です」
「いや、そういう問題ではないだろう・・・このくらいか?」
「それだと緩いです」
「難しいな・・では、このくらいか?」
「あ、はい。ありがとうございます」
きゅ、と今度こそいい具合でりぼんが結ばれ、デシレアはにこりとオリヴェルを見遣る。
「どうでしょう?」
「よく似合っている」
俺の見立ては正しかった、と喜ぶオリヴェルに、デシレアも購入した帽子を差し出した。
「オリヴェル様。こちら、受け取ってくださいますか?」
「ああ。ありがとう」
「では、僭越ながら私が」
張り切ってデシレアが言えば、オリヴェルは黙って膝を少し折る。
それは、オリヴェルよりずっと小柄なデシレアでもきちんと頭に届く高さ。
「お気遣い、すみません・・・はい、出来ました」
「どうだ?」
「すっごく素敵です!」
思わず手を叩くデシレアに目を細め、オリヴェルはすっとダンスを申し込むようにデシレアの前で一礼した。
「願わくば、エスコートの栄誉を」
「喜んで」
デシレアもまたきれいな一礼を返すと、差し出された手を取って、再びふたりで歩き出す。
「さて、これからどうするか」
「あ、オリヴェル様。楽器を持った方がいらっしゃいましたよ」
「祭りだしな。これから、ここで演奏するのだろう」
少し興味が湧いたふたりがその様子を見守っていると、演者はその場で演奏を始めた。
「舞台を作るわけではないのですね・・・あ、周りの皆さんが踊り始めましたよ」
「デシレア」
「はい・・えっ」
邪魔にならないように何処かへ移動を、と言いかけたデシレアは、オリヴェルにより突然高く抱き上げられて目を丸くする。
「俺達も踊ろう」
「え。ですが、私踊り方を知りません」
そして無事着地した、と思えば軽妙な口調で誘われ、デシレアは目を白黒させてしまう。
「問題無い。こういう時は、曲に合わせて動いていればいいものだ」
「オリヴェル様は、経験があるのですか?」
「見ていただけだがな」
恐らくそれは、王都で経験したものではないのだろう、とデシレアは思いつつ自分からくるりと一回転した。
「お、やるな」
「楽しく踊ればいいというのなら、得意ですから」
「では、お手並み拝見といくか」
「はい!」
明るい顔で宣言した通り、即興でステップを踏むデシレアの動きに合わせ、オリヴェルもまた軽快に足を運ぶ。
やがてふたりは、周りの人々とも笑顔を交わしながら、満面の笑みで最後の一音まで踊り切った。
「とっても素敵でした!」
周りと一緒になって拍手をし合いながら、デシレアが興奮気味にオリヴェルに言う。
「俺も、楽しかった」
「はい。とっても楽しかったです。お祭りっていいですね」
「そうだな。ところで、喉が渇かないか?」
「そういえば、乾きました」
「なら、何か飲もう。何がいいか」
相談しつつ歩き、ふたりはまず果実水を購入した。
「ふう。これぞ、命の水って感じがします」
「ああ。水は命の源だからな・・・と、どうした?デシレア」
「ポップコーンが、私を呼んでいます」
「・・・・・」
「嘘じゃありませんよ。ほら、あそこで、今弾けたてのポップコーンが私を」
「確かに客は呼んでいるかもしれないが、デシレア限定ではないだろう」
苦笑しつつも、オリヴェルはすぐさまその露店へ行くと、あっという間にポップコーンを手に、デシレアの元へ戻って来た。
「オリヴェル様、素早い」
「いや、これなら持って歩いても大丈夫だろうからな」
「はい。ありがとうございます。では、オリヴェル様から」
籠に入れられたそれを持ち、デシレアはにこにことオリヴェルの口にその一粒を寄せる。
「うん、いい塩加減だ」
そして、オリヴェルが当然のようにそれを口にしたとき、周りの空気がざわついたように感じたデシレアが辺りを見渡せば、オリヴェルもまた同じように周りを見ていた。
「気のせいか・・・?」
「オリヴェル様も感じましたか?今の、ざわっとした感じ」
「ああ。何か問題でも発生したのかと思ったが、そんな様子は無いな」
「はい。平穏そのもので、良かったです」
「ところで、昼は昨日言っていた通り、串焼きでいいのか?」
オリヴェルに問われ、デシレアはうーんと唸る。
「串焼きは、もちろんすっごく魅力的なんですけど、一口で、と銘打っている白身魚のフライもいいし、スープや麺物もいい。更には小海老のフライなんて物も見つけてしまったし、恐ろしいことに、珍しいチーズの盛り合わせ、なんて文字も見えるのですよ。三日分くらいの胃袋が欲しいです」
「なら、気になった物を少しずつ買って食べよう」
「いいのですか?」
「もちろんだ。分け合って食べれば、それだけ種類があっても大丈夫だろう。三日分の胃袋が無くとも大丈夫だ」
オリヴェルの提案に、デシレアの目がきらきらと輝く。
「素敵です!お祭り晩餐!」
「なら、行こう」
「はい!」
そしてふたりは気の向くまま、美味しそうだと感じた物を購入し、最後に発泡性の果実酒を扱う屋台の前に立った。
「こちらのチーズが、すっごく美味しそうなのです」
「では、店主。こちらの果実酒とチーズを」
「はい!ありがとうございます。おふたりには、いつも感謝しています!」
「え?」
唐突に言われ、デシレアは思わずオリヴェルを見る。
「失礼だが、誰かと勘違いをしているのではないか?」
しかし、オリヴェルもまた困惑した様子でデシレアを見てから、店主に向かってそう言った。
「不躾に失礼いたしました。メシュヴィツ公爵子息様と、そのご婚約者様ですよね。おふたりが発明された保冷庫のお蔭で、商売が凄く上手くいくようになりました。本当に、心から感謝しています」
「役に立ったのなら、良かった」
「はい!これからも精進します」
瞳を輝かせてオリヴェルとデシレアに礼を言った店主は、遠慮するふたりを説き伏せて、チーズはおまけとしてしまった。
しかも、かなりの特盛で。
「何だか申し訳ない気もしますが、オリヴェル様への感謝の言葉を聞くのは、嬉しいものですね」
テーブルに着き、ほくほくと言うデシレアにオリヴェルも頷いた。
「そうだな。デシレアが褒められると、俺も凄く嬉しい」
「・・・・んん?何か、私達の会話、ずれていませんか?」
「互いに、相手が褒められるのが嬉しいというのだから、いいじゃないか」
むむ、と考え込むデシレアにオリヴェルが言えば、それもそうかとデシレアはすぐに笑顔になる。
「では<祭り晩餐>に、乾杯」
「乾杯!・・・んんっ、良く冷えていて美味しいです」
「揚げたてか。これはいいな」
「海老、おいしっ」
「このチーズ、赤ワインが欲しくなるな」
「確かに」
「よし、買って来よう。デシレア、少し待っていてくれ」
テーブルと椅子が用意された場所には飲み物の屋台が並んでいて、すぐに購入できるようになっている。
「場所取りしておきます」
そう言って小さく手を振ったデシレアは、ふと隣のテーブルに座る男性三人のグループと目が合った。
「失礼ですが。メシュヴィツ公爵子息のご婚約者ですよね?」
目が合ったからか、思い切ったように言われ、デシレアは少し警戒しながらも頷きを返す。
「はい。確かにそうですが」
「おふたりの噂は、よく聞いています!」
「英雄で、発明家でもあるとか」
「俺の家は、しがない男爵家なのですが、岡持のお蔭で新しい事業を軌道に乗せることが出来たのです。感謝しています」
怒涛のように言われ驚くも、デシレアは笑顔で頷いた。
「そんな風に言っていただけて光栄です。わたくしはともかく、オリヴェル様は本当に素晴らしい方なのです。様々な才能に優れ、それなのに奢らない。本当に素敵な方で」
「失礼ながら、拝見しておりました。本当にお似合いのおふたりだと」
「ありがとうございます」
三人は、やがて戻ったオリヴェルにも謝意を伝えると、興奮気味に立ち去って行く。
「知らない男と話ししているから、驚いた」
「すみません。私も最初、警戒してしまったのですが、皆さんオリヴェル様の心棒者でいらしたので」
「何、同志を見つけたような顔をしている」
「だって、その通りですから!同志様万歳、です」
きらきらと瞳を輝かせるデシレアに、オリヴェルがため息を吐いた。
「君は、心棒者では無く婚約者だろう?」
「心棒者で婚約者です。はあ、素敵。飾っておきたいオリヴェル様」
「そうか。ならば、俺と似合いだと言われるデシレアも、隣に一緒に飾られるのだな」
にやりとオリヴェルが言った言葉に、デシレアがまさかと笑い出す。
「いやですわ、オリヴェル様。お似合い、なんてお世辞に決まっているではありませんか」
「世辞。なるほど、そう思っているから照れた様子も無く礼を言っていたのか」
漸く分かった、と遠い目になるオリヴェルの口元に、デシレアはチーズを運んだ。
「お世辞でも嬉しかったので、お礼を言ったのは本心です」
「そうか」
「はい。このチーズ、本当に美味しいですね。赤ワイン、買って来てくださってありがとうございます」
「ああ。クラッカーもいい歯ざわりで、より楽しめるな」
「本当ですね。どれも美味しいです」
昼を過ぎ、益々人出は多くなって賑やかに歌い出す者も居る。
そのなかで、オリヴェルとデシレアは共にグラスを傾け、会話を楽しみながらゆったりとした時を過ごす。
「楽しいです、オリヴェル様」
「俺もだ。デシレアとなら、こういう時間もいい」
笑い合い、何度目かも分からない乾杯のためグラスを合わせれば、ワインがゆらりと楽しげに揺れた。
「オリヴェル様。でも結局私、オリヴェル様に何も買っていません」
「帽子をくれたじゃないか」
「あれは、こちらの髪飾りのお返しです。そうではなくて、日頃からのお礼をしたかったのに、上手く探せませんでした」
しょんぼりと言うデシレアの額を、オリヴェルはこつんと叩いた。
「デシレアが、ずっと一緒に居てくれること。それが、俺の望みだ」
「むむ?それは、むしろ私の願いではないでしょうか」
「なら、互いにだな。同じ意見でよかったな」
「はい、良かったで・・・って、何か違いませんか?」
「違わない。絶対だぞ?一生共に、だからな?」
オリヴェルの言葉に、デシレアがふんわりとした笑みを浮かべる。
「はい。ずっと一生、お傍にいます」
「約束だ」
そう言ってオリヴェルが差し出した小指に自分の小指を絡めたデシレアは、その指がオリヴェルへと引き寄せられるのを不思議な気持ちで見つめ。
「っっっ!!!」
そこに、誓うように口づけをされて赤面した。
そして、周りも大いにざわついたのだが、ふたりとも自分達の事でいっぱいいっぱいだったデシレアとオリヴェルが、その事実に気づくことは無かった。
29
お気に入りに追加
322
あなたにおすすめの小説
取り巻き令嬢Aは覚醒いたしましたので
モンドール
恋愛
揶揄うような微笑みで少女を見つめる貴公子。それに向き合うのは、可憐さの中に少々気の強さを秘めた美少女。
貴公子の周りに集う取り巻きの令嬢たち。
──まるでロマンス小説のワンシーンのようだわ。
……え、もしかして、わたくしはかませ犬にもなれない取り巻き!?
公爵令嬢アリシアは、初恋の人の取り巻きA卒業を決意した。
(『小説家になろう』にも同一名義で投稿しています。)
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉。節約令嬢、書籍化進行中
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
推ししか勝たん!〜悪役令嬢?なにそれ、美味しいの?〜
みおな
恋愛
目が覚めたら、そこは前世で読んだラノベの世界で、自分が悪役令嬢だったとか、それこそラノベの中だけだと思っていた。
だけど、どう見ても私の容姿は乙女ゲーム『愛の歌を聴かせて』のラノベ版に出てくる悪役令嬢・・・もとい王太子の婚約者のアナスタシア・アデラインだ。
ええーっ。テンション下がるぅ。
私の推しって王太子じゃないんだよね。
同じ悪役令嬢なら、推しの婚約者になりたいんだけど。
これは、推しを愛でるためなら、家族も王族も攻略対象もヒロインも全部巻き込んで、好き勝手に生きる自称悪役令嬢のお話。
王子妃教育に疲れたので幼馴染の王子との婚約解消をしました
さこの
恋愛
新年のパーティーで婚約破棄?の話が出る。
王子妃教育にも疲れてきていたので、婚約の解消を望むミレイユ
頑張っていても落第令嬢と呼ばれるのにも疲れた。
ゆるい設定です
愛することをやめたら、怒る必要もなくなりました。今さら私を愛する振りなんて、していただかなくても大丈夫です。
石河 翠
恋愛
貴族令嬢でありながら、家族に虐げられて育ったアイビー。彼女は社交界でも人気者の恋多き侯爵エリックに望まれて、彼の妻となった。
ひとなみに愛される生活を夢見たものの、彼が欲していたのは、夫に従順で、家の中を取り仕切る女主人のみ。先妻の子どもと仲良くできない彼女をエリックは疎み、なじる。
それでもエリックを愛し、結婚生活にしがみついていたアイビーだが、彼の子どもに言われたたった一言で心が折れてしまう。ところが、愛することを止めてしまえばその生活は以前よりも穏やかで心地いいものになっていて……。
愛することをやめた途端に愛を囁くようになったヒーローと、その愛をやんわりと拒むヒロインのお話。
この作品は他サイトにも投稿しております。
扉絵は、写真ACよりチョコラテさまの作品(写真ID 179331)をお借りしております。
人質姫と忘れんぼ王子
雪野 結莉
恋愛
何故か、同じ親から生まれた姉妹のはずなのに、第二王女の私は冷遇され、第一王女のお姉様ばかりが可愛がられる。
やりたいことすらやらせてもらえず、諦めた人生を送っていたが、戦争に負けてお金の為に私は売られることとなった。
お姉様は悠々と今まで通りの生活を送るのに…。
初めて投稿します。
書きたいシーンがあり、そのために書き始めました。
初めての投稿のため、何度も改稿するかもしれませんが、どうぞよろしくお願いします。
小説家になろう様にも掲載しております。
読んでくださった方が、表紙を作ってくださいました。
新○文庫風に作ったそうです。
気に入っています(╹◡╹)
ヒロイン気質がゼロなので攻略はお断りします! ~塩対応しているのに何で好感度が上がるんですか?!~
浅海 景
恋愛
幼い頃に誘拐されたことがきっかけで、サーシャは自分の前世を思い出す。その知識によりこの世界が乙女ゲームの舞台で、自分がヒロイン役である可能性に思い至ってしまう。貴族のしきたりなんて面倒くさいし、侍女として働くほうがよっぽど楽しいと思うサーシャは平穏な未来を手にいれるため、攻略対象たちと距離を取ろうとするのだが、彼らは何故かサーシャに興味を持ち関わろうとしてくるのだ。
「これってゲームの強制力?!」
周囲の人間関係をハッピーエンドに収めつつ、普通の生活を手に入れようとするヒロイン気質ゼロのサーシャが奮闘する物語。
※2024.8.4 おまけ②とおまけ③を追加しました。
【完結】皆様、答え合わせをいたしましょう
楽歩
恋愛
白磁のような肌にきらめく金髪、宝石のようなディープグリーンの瞳のシルヴィ・ウィレムス公爵令嬢。
きらびやかに彩られた学院の大広間で、別の女性をエスコートして現れたセドリック王太子殿下に婚約破棄を宣言された。
傍若無人なふるまい、大聖女だというのに仕事のほとんどを他の聖女に押し付け、王太子が心惹かれる男爵令嬢には嫌がらせをする。令嬢の有責で婚約破棄、国外追放、除籍…まさにその宣告が下されようとした瞬間。
「心当たりはありますが、本当にご理解いただけているか…答え合わせいたしません?」
令嬢との答え合わせに、青ざめ愕然としていく王太子、男爵令嬢、側近達など…
周りに搾取され続け、大事にされなかった令嬢の答え合わせにより、皆の終わりが始まる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる