人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚

咲良喜玖

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第三部 小さな国の人質王子は大陸の英雄になる

第56話 誰も見た事がないフュン

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 四時。暗い中で全ての準備が整うと、ヴァンが湖の調査から戻って来た。
 フュンと兵士たちの前に現れた。
 
 「ヴァン。ソフィア号と、輸送船団。これがどのくらいで進軍できますか」

 フュンが先に質問した。

 「兄貴それは・・・ここから考えるとですね・・・急げば六時間未満じゃないですかね。もしかしたらもっと速いかもしれません」

 ヴァンは、陸地からの移動も込みで計算した。
 移動時間の短さにフュンが驚く。
 
 「六時間!? は、速いですね」
 「俺の水軍であればいけるはずです。超一流しかいないですからね。ハハハ」

 自慢の部下だとヴァンはアピールした。

 「わかりました。水上移動はヴァンに任せますよ。そして、ジャンダ。パース。シェンさん。ウルさん。四人には陸上移動を引き続きお願いします。ここからが勝負ですからね」
 「「「「はい」」」」

 フュンは後ろにいる兵士たちとボランティアの住民たちにも声を掛ける。

 「皆さん。ここからが本番です。相手の対応を遅らせるために、一瞬でギリダートまで行きますよ。進軍が止まったら負け。それが僕らの戦いです。いいですね。皆さんが心を一つに、力を合わせて進軍します。いきますよ」
 「「「おおおおおおお」」」
 
 出立前から士気が上がる。
 全体の雰囲気が良くなったところに、リリーガにとある軍がやってきた。

 「誰ですか・・・え? あ!?」

 フュンの元にやって来たのは、フラムとその配下の少数の部隊であった。
 数は千で機動性を重視したらしい。

 「フュン様」
 「フラム閣下!」

 険しい顔のフラムに対して、柔らかな表情のフュンは暖かく迎え入れる。

 「はい。申し訳ありません。アージスは負けました。ビスタを空にして、プランCの作戦通りの動きをしています」
 「そうでしたか。ありがとうございます。助かりますね」
 「いえ。申し訳ない。出来たらAで行きたかったです。Aで行ってCで繋げた方が今後が楽だったでしょう」
 「いいのですよ。そこは気にしないでください。あなたが無事であれば大丈夫。それで、フラム閣下は、このままリリーガに入ってください。リナ様との協力体制に入ってくださいね。ビスタを奪った敵が、こちらに来るかは分かりませんが、念のための守備をお願いします。あなたにここの兵権を与えます」
 「わかりました。おまかせを」

 この会話に何もおかしい点はなかった。
 ただ、ここで事件が起きる。
 それは、出陣するメンバーからではなく、リリーガに滞在している兵士たちの方から声が聞こえた。
 その声は、ここで何かが起きたわけでもないのに、不満だらけの言葉を発していた。

 ◇
 
 「ええええ、あれが俺たちの所にだってよ。せっかくリーガからいなくなったのによ。リリーガには戻って来るのかよ」
 「ふ、不安よね。ずっと負け続けている人が、私たちの長になるの」
 「あれ。能なしの貴族じゃん・・・怖っ」
 「どうしよう。ここも負けるんじゃないのか。奪われるかも・・・」
 「・・・ああ、嫌だな」

 誹謗中傷のような、侮辱のような私語がちらほらと出てきた。
 複数人が話すことで、他の人間たちも話してもいい雰囲気になり、ポロポロと皆から本心が漏れる。
 フラムの実績は途中から負け続け。
 第六次、第七次。そして第八次と全てのアージス大戦において何の結果も出ていない。
 だから表面上の評価をしてしまえば、一般兵にとっては不安かもしれない。
 能なし。
 そう目に映っても仕方のない事だった。
 でもここで口に出す内容じゃなかっただろう。
 不満なんてものは、心の中に留めておくべきだった。

 それはそのエリアのみに聞こえるような声だった。
 フュンの周りにいる人間たちにも聞こえないような小声。
 なのに、フュンにはそれらが全部聞こえてしまった。
 だから、誰も見たことがない彼を見る羽目になった。

 ◇

 「誰ですか! 今の声は! 出て来なさい!!」

 フュンの怒りの一声に、この場にいる全ての兵の肩が震えた。
 いつも穏やかな彼しか見た事がない。
 それは近くにいる仲間たちもそうだし、一般の兵にとっても同じだ。
 笑顔以外の顔の記憶がないくらいに怒った姿を見た事がない。

 「フラム閣下を侮辱するような言葉を言った人間はここに出て来なさい。リリーガの兵からですよ! 出て来なさい」

 声だけじゃなく、フュンの顔も強烈な怒りを出していた。 

 「フュ・・・フュン様?」
 
 そばにいたフラムすらも驚く。
 その怒りは、彼の心の中だけに留まらない。
 表情にも声にも溢れていた。

 「出て来なさい。出てこないのなら罰を与えます。そのエリアにです。いいですか!」

 リリーガ軍の中央やや左を指差した。
 一帯の兵士たちからは、汗が噴き出ていた。

 「「「・・・・・・・」」」

 全体が更に静まり返る。

 「フラム閣下の素晴らしさを知らぬ者など。この場にいりません! 即刻解雇します。出て来なさい」
 「フュ・・フュン様。何もそんなに怒らずとも」

 フラムが宥めたが、フュンは止まらない。

 「駄目です! あなたは素晴らしい将なんです。それを馬鹿にされるのは許せない。それに僕は皆を信頼しているんです。これから先の激戦を戦いきるには、皆で生きるためには! 絶対に信頼関係が大切なんです。それが強さを生むと僕は思っているのです。それなのに、リリーガの兵士たちよ。閣下を信じないとはどういうことだ! 僕は許さないぞ」
 「俺らは、素晴らしさなんて、し、知らないし・・・」

 誰かの声が聞こえた。
 ここでの反論。勇気があるなと思うのは周りにいる人間たちである。

 「知らないのに。そんなことを言ったんですか」

 その一言は、フュンの怒りに油を注いだだけであった。
 燃え上がる怒りが、頭だけじゃなく、背中にも炎となって現れそうだった。

 「人間。誰しも知らないことがあるに決まっている。そこはいいでしょう。でも知らないくせに、他人を評価していいのですか。その人を知ろうとする努力もしないで、誰かを咎めてもいいと思っているのですか。知りもしないで・・・相手を誹謗中傷していいと、本気で思っているのですか! 僕はそんなこと許しません!」

 反省の色が見えない。だからフュンの怒りは増していく。

 「ああ、いいでしょう。わかりました。そんな態度であるならば。あなたたち全員解雇します。ここには帝都から援軍を派遣します。リリーガの兵、そこのエリアの兵。大体五千くらいはクビにします!」
 「「「!?!?!?!」」」
 
 これに慌てたのがリナである。
 領主であるリナが跪いて進言する。

 「フュン様。申し訳ありません。私の教育不足で・・・しかしそれはさすがに厳しい罰かと・・・」
 「リナ様駄目です。あそこの兵士たちをかばっても無駄です。僕は決定しました。クリス!」

 意見を挟める隙間のない。怒涛の口ぶりである。
 リナはこの先も口を出したかったが、これ以上は無理であった。

 「はい」
 「調整をお願いします。あそこの分の補充をしてください」
 「わかりました」

 冷たく言い放つフュンに対して、全く動揺しないクリスは淡々と命令を受け入れる。
 そこにフラムが進言する。

 「ま、待ってください。何を言われたのかはわかりませんが。私は、その言葉を受け入れるので、兵士たちだけはお許しを。フュン様。自分が情けない大将なのは分かっています。侮辱されても仕方ないのです。ですからお許しを」
 「なんですって! あなたが情けない大将ですって!?」

 フュンの怒りは、そのままフラムにも向けられた。

 「フラム閣下。二度とそんなことは言わないでください。あなたは公明正大な御方! 閣下はドルフィン家にいながら、第六次アージス大戦での会議で僕の事をかばってくれたのですよ。これは、凄い事なんですよ。あなたは、敵の家であろうとも、僕を守ってくれた。それは国を思っての事。立派なガルナズン帝国の武将なんですよ。それにあなたは、非常に優秀な指揮官だ。それを、馬鹿にされたのです。あなたが良くても、僕は許さない。僕の信じる八大将の一人を侮辱したんだ。僕は許しません」

 何度も許さないと言うフュンの怒りは、誰も止める事が出来なかった。
 嬉しさと申しわけなさが同時に来ているフラムも、その先の言葉が出て来ず、周りにいた人間たちもフュンを止める事が出来ない。
 彼にしては珍しく怒りが収められずに、罰が行き過ぎている。
 それが皆の考えであるが、あの冷静なフュンが止まらないのだ。
 どうしたものかと悩んでいると、淡々としているクリスが発言する。

 「フュン様」
 「なんですか」
 「ここはですね。急に準備することなど不可能であります。なので、ここでの対処は、減給と清掃活動にしましょう」 
 「ん!?」

 有意義な提案が来た。
 怒る人間に効果的かどうかは分からないが。
 フュンは、元々理性的な人間なので、これが一番良いだろうと、クリスがすらすらと進言していく。

 「給料のカット。それに、このリリーガの清掃や奉仕活動を義務付けます。あそこのエリアにいた人間たちへの処罰をそれに変えてください。そして申告制にして軽減させます」
 「・・・???」
 「自分が言いましたと、リナ様の元に正直に来てくれた人物の分だけ、救済措置を出します。全体の減給の軽減と、清掃活動の日数を減らせばいいのです」

 妥協案に折衷案。
 連続で進言することで、クリスは、フュンのハードルを下げていく。

 「フュン様。それで、お怒りを沈めてくれませんか。我々は今。王国と戦っているのです。帝国の内部で、戦ってはいけません」
 「・・・・・・」
 
 クリスの言葉を聞けるようになってきたフュンは次第に冷静になってきた。
 声が一つ落ちて、恐ろしいほどの怒りが静まりだしていた。

 「いいでしょう。それでいきましょう。リナ様。お願いできますか」
 「は、はい。私にお任せください。必ず反省させてみせます」

 妥協案に喜ふリナが、丁寧に頭を下げた。

 「・・お願いします。ですが一つ。一つだけ、皆さんに言いたいことがあります」

 語り掛けるフュンの声色が少しだけ優しいものに変わっていた。

 「僕は皆さんと共に、この戦いに勝ちたいのです。その際に、そばにいる人たちを信じられない。不満を持つ。そういう風に思ったり、感じるのであれば、今すぐ兵士を辞めてください。僕は止めません。仲間を信じられない状態で、戦に入ってもらっても迷惑です。今すぐにでも、辞退を申し出てください。それで数が減っても構いません。信じることが出来ないのなら、どうせここに嫌々いてもらっても、軍としての力にはならない。そういう人は最初からいりません! 僕は、共に戦う人たちと心を一つにして戦いたいのです。信頼という絆で、困難を共に乗り越えたいのです」

 フュンは最後の言葉に願いを込めた。

 「いいですか。皆さん! 僕らはあの強大な王国と戦うのです。そしてその時に、僕の力があなたたちを勝たせる。そんな傲慢な話じゃないです。僕は、あなたたちと共に、力を合わせることで、王国に勝ちたいのです! それには信頼が一番大切だ。どんな作戦を僕らが練ろうが、あなたたちがそれを信じてくれなければ強さが出ない。どんな武将たちが僕のそばにいてくれようが、あなたたちが、僕を信じてくれなければ意味がない。強固に信頼し合っていかないのであれば、僕らが共に戦う意味なんてないんです」

 一人一人が大切。
 フュンの言葉が兵士らの体に染みるようだった。

 「いいですか。信じている。これが相手の最高の力を生み出すのです。そして、信じられている。それが自分の力を倍増させるのですよ。だから、隣にいる仲間を信じられないのであれば、ここでやめてもらって、結構だ! だがしかし、ここであなたたちが仲間を信じてくれるのであれば、この僕と共に勝ちにいきましょう。いいですね。皆さん!!!」
 
 返事は返さず、皆が頷いた。
 心に宿った炎が目に映っている。
 やる気が漲っていた。

 「僕らは、帝国誕生以来の最高難度の戦いをします。これからやる戦いは、誰もやったことのない戦いなんですよ。それでその先の敵の領土を奪って、足場を作る戦いなんです。だからここが最初にして最大に重要な場面。帝国がこの戦争全体に勝つ土台を作る! だからここが難しいのです。困難なのです・・・ですから、その困難に立ち向かうために、僕らは共に力を合わせる。そして、皆で信頼し合うのです!」

 優し気な語り口調から、一つため息をついたフュンは荒々しくなる。

 「ふぅ。いいですか。帝国軍。大陸の平和のために、僕らはここから始まるんだ。ここから、一歩ずつ。アーリア人として、進んでいくんだ。ガルナズン帝国の兵たちよ。僕と共に・・・僕を信じて、僕は君たちを信じて、リリーガから出陣する。いいですか・・・これから進むんです。いくぞ帝国軍。明日のアーリアの為に出撃する!!!」
 「「「「・・・・おおおおおおおおお」」」」

 少しの無言の後に、士気が一気に爆発した。 
 フュンの怒りから始まってしまった事だったが、ここで確固たる決意を持った状態で、帝国の兵士たちは王国との戦いに挑むことになった。
 フュンの思いを知ることになった帝国軍は、偉業を達成していくために必要な結束力を固めたのである。
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