354 / 572
第三部 小さな国の人質王子は大陸の英雄になる
第30話 もう一度戦う
しおりを挟む
帝国本陣。
「フラム。ハルクが亡くなったぞ。後は頼むと・・・おいらたちは、ここを託されたぞ」
「・・・その役目・・・私の役目だと思ったのですがね。私が死んだほうが・・・後に良いはず」
「そんなことは考えるなぞ。ハルクはお前さんがいるから安心して敵に向かっていたのだぞ。それにお前さんの方が、あの作戦を成功に導くと思っているぞな」
「・・・私は託されたのですね。こうなると、私がやれることは・・・サブロウ殿。スクナロ様に、プランはCに変わったと。私が亡くなられたハルク殿と共に、成功させてみせますと、お伝えください。お願いします」
フラムもハルクの意思を継いでいた。
計画を発動させるために、覚悟を決めた。
「了解ぞ。行ってくるぞ」
「はい。私が、彼の為にもやりきってみせます。ここが私の腕の見せ所でしょうね。二日! 二日は持たせると、スクナロ様にはそれで、準備をしてもらいたい」
「わかったぞ」
サブロウとフラムの小会議が終わった後。
全体の将たちが来た。
今までの事情を全て説明すると、デュランダルらが驚く中でも、サナだけはあくまでも冷静だった。
「ハルク閣下が!? 俺たちのために・・・」
「そうです。私たちを逃がすため。それと、敵の追撃の威力を弱めるために敵の大将を討ち取りました」
「なに!? それは本当か・・・エクリプスを討ったと・・・」
リエスタは驚くと同時に机を叩いた。
敵の大将に突撃を仕掛けただけでも凄いのに、相手の大将を討ち取る戦果は大金星に近い。
命を賭して戦い。
それに見合う凄まじい戦果である。
「・・・しかしハルク・・・すまない。私がもっと強ければ・・・サナよ。すまないな。私がもっと強い将であれば・・・ハルクを死なせずには」
「いいえ。リエスタ様。それは違います。父は役目を果たしたのです。後悔はしていませんので、父が死んだこと。あなたが謝ってはいけません。それこそ父を侮辱する行為であります」
「・・・そうだな・・・すまない。そこも私が悪い」
リエスタはサナに頭を下げた。
「大丈夫です。謝らなくてもいいのです。それで、今後はどうするのでしょうか。フラム閣下」
サナは気丈だった。父が死んでも前を向いていた。
それは彼女の中に、すでにハルクから色々な思いや技が継承されているからだった。
ここでいつまでも悲しんで、泣いていれば、それで良しと言う父親じゃない。
おそらく泣き続けるような状態を続けてしまえば、あの父は天国からでも憤慨するだろう。
彼はそういう漢であるとサナは理解している。
「ここはですね。一旦ここで死守です。二日。この時間を稼ぎます」
「時間を稼ぐ・・・・どういう事でしょうか」
アイスが聞いた。
「はい。いいですか。今回の戦い・・・実はとある作戦が発動していました。それはフュン大元帥。クリス、ミランダの両元帥の作戦です」
「なに。あの三人の作戦ですか」
デュランダルが聞いた。
「はい。今回、作戦ルートは大まかに言うと三点ありました。その内の二点。それがこの戦いでの作戦でした」
フラムが指を三つ立て、内人差し指と中指を握った。
「この二点。表裏一体の作戦でありまして、まずプランAです。こちらはアージス大戦で勝つ。そのまま戦って勝つルートでありました。なので最初の様子見から一気に攻勢に出ようかと思って戦いましたが、ここで赤の信号弾が来たことで、プランはBへと変更になりました」
アージスから始まった両国の戦闘。
そこから、ハスラ方面の襲撃を受けて、プランは変わったのだ。
「プランB。それがゆっくり整えるです。敵とのにらみ合いを長くして、出来るだけ戦うことが目的です」
「そいつは・・・不思議な戦い方で? どういうことですか。閣下?」
「はい。これは、この地に惹きつけるようにして戦う。注目を浴びることが重要と言ってもいいですね。ここが重要なんです。それはあちらも同じ事」
「あちらも?」
アイスが聞いた。
「はい。ハスラ方面も出来るだけ長く戦っているはずです。おそらくは、今も戦っているでしょう」
「でも、それではいけないだろう。いずれはジリ貧な戦いになってしまうぞ」
リエスタが指摘した。
「はい。そこで、ここまで日数を伸ばした結果。私たちが取れる究極の作戦がプランCです。これは大元帥提案の・・・」
フラムが説明しだすと、ここに集まった将たちが目を丸くする。
その任務は、今までの帝国にはないトップクラスの難しい作戦だった。
「・・・おいおいおい。うちらの大将は、何を考えているんだ。そんなことが出来るのか・・・そんなの前もってもっと準備しないと・・・出来ないことだぞ」
「大元帥は、本当に実行に移すと!?」
デュランダルとアイスが嘆くと。
「フハハハ。さすがだ。叔父上! 私は気に入ったぞ」
「ええ。そうですね。さすがは、フュン大元帥・・・私たちの力を信じているという事みたいね」
リエスタとサナは喜んでいた。
難しい事を言ってきたので、自分たちを信じてくれているのだと思ったのだ。
「そこで、サブロウ殿に連絡を頼んだので、準備が整うまでの二日。この期間。この場を死守します。よろしいでしょうか」
「「「「もちろんです」」」」
四人全員が答えた。
「では、軍を再編成します。ハルク大将の軍をサナさん。よろしいですか」
「私ですか」
「はい。あなたを一時的に大将の地位まで引き上げて、ハルク殿の部隊をお願いします。1万5千です」
「わかりました。やりましょう」
「はい。それで次に、リエスタ様の部隊は? 数は??」
リエスタに聞くとすぐに答える。
「うむ。私の部隊は5千。ほぼ全員が生き残っている」
「そうですか。ならばそのままの数で、人を足さない方が、あなた様の力を発揮しますね」
「当然だ。他の兵ではついて来れないと思うのだ」
リエスタの部隊は特殊兵とも呼べる者たちで、リースレットの部隊も特殊だが、まだあの動きであれば、普通の人間でもついていけるのだが、リエスタの移動にはついて来れない者が多い。
だから普段から彼女の部隊は、別な訓練を受けているのだ。
まずは彼女の動きについていく。
それだけでも疲労困憊になると言われている。
「私は1万にします。なので、5千ずつをデュランダル大将とアイス大将に預けます」
「閣下のを? なぜ」
「私とリエスタ様は、遊軍となります」
「「ん?」」
デュランダルとリエスタは疑問に思った。
「デュランダル大将とアイス大将。そしてサナ中将で、三軍になります。これで防御に徹しながら、バランスを整えるのが私とリエスタ様です。必要な所に必要な分だけの兵で助けに行く。これで相手の攻撃を守り切ります」
「なるほど。それはたしかに、その方が上手く回りそうですね。閣下」
アイスが頷いた。
「はい。そこで、デュランダル将軍が中央。アイス将軍が左。サナ将軍が右を担当してください。これがベストだと思います。デュランダル将軍が攻守に優れた将です。勘もいいですしね」
「閣下・・・いいのですか。それだと俺がまるで総大将だ」
「ええ。いいんです。あなたたちがこの帝国の次代を支える将たちです。私なんて、前時代の遺物なんですよ。内乱時代。御三家戦乱も戦い。御三家の時代の終焉も見た男です。ですが、あなたたちは、違います。あなたたちはこれからの将だ。希望に溢れた。次への布石を打てるのが君たちなはずだ。だから、フュン様を支えるのは、君たちであってほしい。私はその礎になろう。基礎の部分を私が固める。だから安心して戦ってほしい。好き勝手暴れてください。私がその穴埋めの救援に入りますよ」
「・・・閣下・・・」
直接言葉を受けたデュランダルも、間接的に聞いていたアイスたちも、フラムの言葉に感銘を受けていた。
自分たちの為に、土台になると言ってくれた事。
それは、期待をしてくれているという事の裏返しでもある。
力強く頷く四人は、フラムからの期待に応えようと思った。
「閣下。俺やりますよ。ここからの二日間、皆で乗り切りましょうか!」
「ええ。そうですね。では、明日から、私たちは重要な任務に入ります。頑張りますよ。いいですね!」
「「「「はい!」」」」
歴史に残る戦い、第八次アージス大戦の終盤に起きた。
『血の平原』と呼ばれる戦いが始まろうとしていた。
血で血を洗うような戦い。
夥しい量の出血が至る所で発生して、アージスの大地を血で染めた戦いである。
「フラム。ハルクが亡くなったぞ。後は頼むと・・・おいらたちは、ここを託されたぞ」
「・・・その役目・・・私の役目だと思ったのですがね。私が死んだほうが・・・後に良いはず」
「そんなことは考えるなぞ。ハルクはお前さんがいるから安心して敵に向かっていたのだぞ。それにお前さんの方が、あの作戦を成功に導くと思っているぞな」
「・・・私は託されたのですね。こうなると、私がやれることは・・・サブロウ殿。スクナロ様に、プランはCに変わったと。私が亡くなられたハルク殿と共に、成功させてみせますと、お伝えください。お願いします」
フラムもハルクの意思を継いでいた。
計画を発動させるために、覚悟を決めた。
「了解ぞ。行ってくるぞ」
「はい。私が、彼の為にもやりきってみせます。ここが私の腕の見せ所でしょうね。二日! 二日は持たせると、スクナロ様にはそれで、準備をしてもらいたい」
「わかったぞ」
サブロウとフラムの小会議が終わった後。
全体の将たちが来た。
今までの事情を全て説明すると、デュランダルらが驚く中でも、サナだけはあくまでも冷静だった。
「ハルク閣下が!? 俺たちのために・・・」
「そうです。私たちを逃がすため。それと、敵の追撃の威力を弱めるために敵の大将を討ち取りました」
「なに!? それは本当か・・・エクリプスを討ったと・・・」
リエスタは驚くと同時に机を叩いた。
敵の大将に突撃を仕掛けただけでも凄いのに、相手の大将を討ち取る戦果は大金星に近い。
命を賭して戦い。
それに見合う凄まじい戦果である。
「・・・しかしハルク・・・すまない。私がもっと強ければ・・・サナよ。すまないな。私がもっと強い将であれば・・・ハルクを死なせずには」
「いいえ。リエスタ様。それは違います。父は役目を果たしたのです。後悔はしていませんので、父が死んだこと。あなたが謝ってはいけません。それこそ父を侮辱する行為であります」
「・・・そうだな・・・すまない。そこも私が悪い」
リエスタはサナに頭を下げた。
「大丈夫です。謝らなくてもいいのです。それで、今後はどうするのでしょうか。フラム閣下」
サナは気丈だった。父が死んでも前を向いていた。
それは彼女の中に、すでにハルクから色々な思いや技が継承されているからだった。
ここでいつまでも悲しんで、泣いていれば、それで良しと言う父親じゃない。
おそらく泣き続けるような状態を続けてしまえば、あの父は天国からでも憤慨するだろう。
彼はそういう漢であるとサナは理解している。
「ここはですね。一旦ここで死守です。二日。この時間を稼ぎます」
「時間を稼ぐ・・・・どういう事でしょうか」
アイスが聞いた。
「はい。いいですか。今回の戦い・・・実はとある作戦が発動していました。それはフュン大元帥。クリス、ミランダの両元帥の作戦です」
「なに。あの三人の作戦ですか」
デュランダルが聞いた。
「はい。今回、作戦ルートは大まかに言うと三点ありました。その内の二点。それがこの戦いでの作戦でした」
フラムが指を三つ立て、内人差し指と中指を握った。
「この二点。表裏一体の作戦でありまして、まずプランAです。こちらはアージス大戦で勝つ。そのまま戦って勝つルートでありました。なので最初の様子見から一気に攻勢に出ようかと思って戦いましたが、ここで赤の信号弾が来たことで、プランはBへと変更になりました」
アージスから始まった両国の戦闘。
そこから、ハスラ方面の襲撃を受けて、プランは変わったのだ。
「プランB。それがゆっくり整えるです。敵とのにらみ合いを長くして、出来るだけ戦うことが目的です」
「そいつは・・・不思議な戦い方で? どういうことですか。閣下?」
「はい。これは、この地に惹きつけるようにして戦う。注目を浴びることが重要と言ってもいいですね。ここが重要なんです。それはあちらも同じ事」
「あちらも?」
アイスが聞いた。
「はい。ハスラ方面も出来るだけ長く戦っているはずです。おそらくは、今も戦っているでしょう」
「でも、それではいけないだろう。いずれはジリ貧な戦いになってしまうぞ」
リエスタが指摘した。
「はい。そこで、ここまで日数を伸ばした結果。私たちが取れる究極の作戦がプランCです。これは大元帥提案の・・・」
フラムが説明しだすと、ここに集まった将たちが目を丸くする。
その任務は、今までの帝国にはないトップクラスの難しい作戦だった。
「・・・おいおいおい。うちらの大将は、何を考えているんだ。そんなことが出来るのか・・・そんなの前もってもっと準備しないと・・・出来ないことだぞ」
「大元帥は、本当に実行に移すと!?」
デュランダルとアイスが嘆くと。
「フハハハ。さすがだ。叔父上! 私は気に入ったぞ」
「ええ。そうですね。さすがは、フュン大元帥・・・私たちの力を信じているという事みたいね」
リエスタとサナは喜んでいた。
難しい事を言ってきたので、自分たちを信じてくれているのだと思ったのだ。
「そこで、サブロウ殿に連絡を頼んだので、準備が整うまでの二日。この期間。この場を死守します。よろしいでしょうか」
「「「「もちろんです」」」」
四人全員が答えた。
「では、軍を再編成します。ハルク大将の軍をサナさん。よろしいですか」
「私ですか」
「はい。あなたを一時的に大将の地位まで引き上げて、ハルク殿の部隊をお願いします。1万5千です」
「わかりました。やりましょう」
「はい。それで次に、リエスタ様の部隊は? 数は??」
リエスタに聞くとすぐに答える。
「うむ。私の部隊は5千。ほぼ全員が生き残っている」
「そうですか。ならばそのままの数で、人を足さない方が、あなた様の力を発揮しますね」
「当然だ。他の兵ではついて来れないと思うのだ」
リエスタの部隊は特殊兵とも呼べる者たちで、リースレットの部隊も特殊だが、まだあの動きであれば、普通の人間でもついていけるのだが、リエスタの移動にはついて来れない者が多い。
だから普段から彼女の部隊は、別な訓練を受けているのだ。
まずは彼女の動きについていく。
それだけでも疲労困憊になると言われている。
「私は1万にします。なので、5千ずつをデュランダル大将とアイス大将に預けます」
「閣下のを? なぜ」
「私とリエスタ様は、遊軍となります」
「「ん?」」
デュランダルとリエスタは疑問に思った。
「デュランダル大将とアイス大将。そしてサナ中将で、三軍になります。これで防御に徹しながら、バランスを整えるのが私とリエスタ様です。必要な所に必要な分だけの兵で助けに行く。これで相手の攻撃を守り切ります」
「なるほど。それはたしかに、その方が上手く回りそうですね。閣下」
アイスが頷いた。
「はい。そこで、デュランダル将軍が中央。アイス将軍が左。サナ将軍が右を担当してください。これがベストだと思います。デュランダル将軍が攻守に優れた将です。勘もいいですしね」
「閣下・・・いいのですか。それだと俺がまるで総大将だ」
「ええ。いいんです。あなたたちがこの帝国の次代を支える将たちです。私なんて、前時代の遺物なんですよ。内乱時代。御三家戦乱も戦い。御三家の時代の終焉も見た男です。ですが、あなたたちは、違います。あなたたちはこれからの将だ。希望に溢れた。次への布石を打てるのが君たちなはずだ。だから、フュン様を支えるのは、君たちであってほしい。私はその礎になろう。基礎の部分を私が固める。だから安心して戦ってほしい。好き勝手暴れてください。私がその穴埋めの救援に入りますよ」
「・・・閣下・・・」
直接言葉を受けたデュランダルも、間接的に聞いていたアイスたちも、フラムの言葉に感銘を受けていた。
自分たちの為に、土台になると言ってくれた事。
それは、期待をしてくれているという事の裏返しでもある。
力強く頷く四人は、フラムからの期待に応えようと思った。
「閣下。俺やりますよ。ここからの二日間、皆で乗り切りましょうか!」
「ええ。そうですね。では、明日から、私たちは重要な任務に入ります。頑張りますよ。いいですね!」
「「「「はい!」」」」
歴史に残る戦い、第八次アージス大戦の終盤に起きた。
『血の平原』と呼ばれる戦いが始まろうとしていた。
血で血を洗うような戦い。
夥しい量の出血が至る所で発生して、アージスの大地を血で染めた戦いである。
32
お気に入りに追加
468
あなたにおすすめの小説

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。

無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。

【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。

無能認定され王宮から追放された俺、実は竜の言葉が話せたのでSSS級最凶竜種に懐かれ、気がついたら【竜人王】になってました。
霞杏檎
ファンタジー
田舎の村から上京して王宮兵士となって1年半……
まだまだ新人だったレイクは自身がスキルもろくに発動できない『無能力者』だと周りから虐げられる日々を送っていた。
そんなある日、『スキルが発動しない無能はこの王宮から出て行け』と自身が働いていたイブニクル王国の王宮から解雇・追放されてしまった。
そして挙げ句の果てには、道中の森でゴブリンに襲われる程の不遇様。
だが、レイクの不運はまだ続く……なんと世界を破壊する力を持つ最強の竜種"破滅古竜"と出会ってしまったのである!!
しかし、絶体絶命の状況下で不意に出た言葉がレイクの運命を大きく変えた。
ーーそれは《竜族語》
レイクが竜族語を話せると知った破滅古竜はレイクと友達になりたいと諭され、友達の印としてレイクに自身の持つ魔力とスキルを与える代わりにレイクの心臓を奪ってしまう。
こうしてレイクは"ヴィルヘリア"と名乗り美少女の姿へと変えた破滅古竜の眷属となったが、与えられた膨大なスキルの量に力を使いこなせずにいた。
それを見たヴィルヘリアは格好がつかないと自身が師匠代わりとなり、旅をしながらレイクを鍛え上げること決める。
一方で、破滅古竜の悪知恵に引っかかったイブニクル王国では国存続の危機が迫り始めていた……
これは"無能"と虐げられた主人公レイクと最強竜種ヴィルヘリアの師弟コンビによる竜種を統べ、レイクが『竜人王』になるまでを描いた物語である。
※30話程で完結します。
【完結】捨てられた双子のセカンドライフ
mazecco
ファンタジー
【第14回ファンタジー小説大賞 奨励賞受賞作】
王家の血を引きながらも、不吉の象徴とされる双子に生まれてしまったアーサーとモニカ。
父王から疎まれ、幼くして森に捨てられた二人だったが、身体能力が高いアーサーと魔法に適性のあるモニカは、力を合わせて厳しい環境を生き延びる。
やがて成長した二人は森を出て街で生活することを決意。
これはしあわせな第二の人生を送りたいと夢見た双子の物語。
冒険あり商売あり。
さまざまなことに挑戦しながら双子が日常生活?を楽しみます。
(話の流れは基本まったりしてますが、内容がハードな時もあります)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる