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エピソード0 英雄の師ミランダ・ウォーカーの物語

第310話 悲劇が終わらない。でも希望は失わない

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 里に戻り、メロウとライノンを里の中でも一番安全な場所に匿った後。
 嘆きと悔しさで気持ちが一杯一杯であったミランダのそばには、冷静なサルトンがいてくれた。

 「負けっぱなしじゃねえか。あたしはよ」
 「ミランダ。落ち着け」
 「サルトンさん。あたしは・・・なんも出来てねえよっ」
 「落ち着け。ミランダ!!」
 「ああ。クソっ。何があたしが守るだよ! 口ばっかじゃねえかよ。何も出来ねえ女のかよ。あたしはよ」

 言葉を掛けられても怒りは収まらない。

 「いいから落ち着け。まだだ。まだ完全には負けていないんだぞ」
 「だって、殺されまくってんじゃないか。シルクさん。アルマートさん。あたしは何にも守れてねえ。誰も守れてねえよ。いったい、どうしたらいいんだよ。なあ! サルトンさん!」

 ミランダの声が珍しく悲壮感に溢れていた。

 「いや。まだだ。お前はまだ守れている。お嬢とジーク様を守ってる!」
 「・・・」 
 「諦めるな。あの子らがいる。まだ希望がある限り、お前も俺たちも戦うしかない」
 「・・・あああ・・・・そうだよな。はぁ」

 ミランダは、悔しさと悲しさとやるせなさの全ての感情をため息と共に吐き出した。

 「サルトンさんの言う通りだよ。あたしは折れちゃいけねえんだな。あの子たちを守るためにも」
 「ああそうだ。だからここで冷静になろう。奴の狙いがダーレーであるならば、一番危険なお嬢とジーク様が、一旦消えるというのはどうだ。これが賢いやり方だと思う」
 「消える?」 
 「ああ。一旦帝都から離れるんだよ。それで、この里に籠るのはどうだろうか。俺たちの居場所なんて知られていない。どうせ姿を消しても、帝都かササラくらいに隠れるだろうと相手が思ってるだろ。でもここは隠れ里だからな。二人がここにいれば、相手は少なくとも暗殺などの謀略が出来なくなるぞ。ただし学校には通えないけどな」

 学校に通えない。それは、権威の低下に関わる。
 でも今はそんなことは関係ない。命の方が大切であった。
 それに教育は里でも出来る。
 ミランダが教科書を作ればいいからだ。

 「・・・・なるほど。それで、あたしが屋敷に入ったりすればいいんだな。わかった。それがいいかもしれない。ザイオンらに連絡をしたいな。ザンカにササラを守ってもらって。とりあえず、エリナとザイオンに、お嬢とジークを連れて来てもらおう。後であたしが屋敷に入る」

 サルトンの案に乗ったミランダは急遽全員を里に呼んだ。
 ダーレーの屋敷にはメイドと執事だけを残して、普段通りの生活をさせたのだ。

 ◇

 帝国歴502年4月
 
 二人を里に籠らせたミランダたちは、ここで衝撃の知らせを受けることになる。

 その日のミランダは、里の修練施設でザイオンの指導を受けていたシルヴィアを見ていた所だった。
 華麗な剣技をすでに持っていることに、ミランダは納得の表情であった。
  
 「やっぱな・・・流石だなお嬢。五つだろ? 化け物になるな」
 「ミラ! 手紙だ。緊急でお屋敷からだ」
 「なに? ダーレー邸か」

 エリナからもらった手紙を速読すると。

 「馬鹿な・・・なに!? ありえねえ」

 ミランダは手紙を破りそうな勢いだった。

 「どうした? ミラ?」
 「死んだってよ・・・・」
 「死んだ? 誰がだ」
 「ヒストリアがだ・・・ふざけんな」
 「ヒストリアって。おいそれは団長か!?」
 「ああ。そうだ。ウインド騎士団団長だ」

 ミランダの大声に反応した二人も近づいた。

 「ミラ。何だ大きな声を出して」

 ザイオンが言うとエリナが答える。

 「ヒストリアが死んだって」
 「は!? あの人が、ありえねえ。最強の人だぞ」
 「でも手紙にはそう書いてある。死んだらしい」

 ここで、シルヴィアがミランダの手を引いた。

 「どうしました。顔が悲しそうです」
 「・・・し。シル・・・お嬢・・・すまねえ。すまないな」
 「え?」

 しゃがんだミランダが、シルヴィアを抱きしめる。
 
 「お嬢・・・お前には・・・いや、違うな。あいつの為には、言わねえ。あたしは、お前を守ってみせる。絶対に守ってみせるからな」
 「・・は、はい?」

 顔が強張っていたり泣きそうになっていたりと様々な感情に押し寄せられているミランダだった。
 
 その後に落ち着いたミランダは。

 「ユーさんやエステロは・・・どうなってんだ? ウインド騎士団はどうなっちまってんだ」

 呟いていた。


 ◇

 帝国歴503年3月上旬。
 衝撃の知らせが、屋敷と里にもたらされた。それはエステロの死とユースウッドの死とベルナ暗殺の知らせであった。
 ありえない死の二つに加えて、ユースウッドが王族を殺したという噂により、ダーレーは苦境に立たされることとなる。
 そこで、ミランダは、サブロウにお屋敷周りの警備をさせてから、暗号を使用してジュリアンと連絡を取って皇帝との面会を行った。

 「皇帝」
 「オレンジの小娘。すまぬ。この噂を消せん」
 「・・・謝らなくてもいい。あたしはこれからの為になんとかしようと皇帝に会いに来たんだが」
 「わかっている。すまないな。お主には多大な負担を・・・」
 「いいんだ。あたしはもう覚悟が決まってるみたいなんだ。皆の死がかなり悲しいのに、涙が出てこねえ。それよりもあたしは、守らないといけない二人がいるんだ。だからかもしれない。だから前に進もう。エイナルフのおっさん!」

 ミランダの目には炎が宿っていた。
 必ず二人を守ってみせる。
 守護の種火である。

 「ふっ。余なんかよりも立派だな。全く頭が上がらんわ」
 「気にすんな。おっさんにとっては子供が死んでんだ。ショックを受けないわけがない。もし受けてねえなら、おっさんに血が通ってないことになる」
 「ありがとう。小娘。そう言ってもらえるだけで気は楽になる」

 ミランダの優しい言葉にエイナルフは感謝した。

 「それで、小娘どうする。余はベルナの死はユースウッドの物じゃないと思っている」
 「当然だ。ユーさんはベルナを可愛がっていたからな。殺すわけがない。ただ、噂が飛び交っているからな。この噂は、なかなか消えてくれねえだろうな」

 噂が帝都中に流れている。収まるにしても、時間が掛かるのは間違いない。
 だからミランダは策を発動させる。

 「そうだな」 
 「だからここで使う」 
 「使うだと? 何をだ?」
 「そうだ。ここで、シルクさんが死んだことにする。公表するんだ」
 「なに!?」
 「いつまでもは、隠せない。元々長くなんて無理だ。隠していたっていずれはバレるもんだ。だったら、ユーさんの噂をかき消すほどの衝撃をここで出す。シルク・ダーレーの死去。そして、シルヴィア・ダーレーの当主就任。そこからミランダ・ウォーカーが名代を務めると発表しよう。おっさんの口から公表して欲しい」
 「ミランダよ。それでいいのか。ダーレーは厳しくないのか」
 「ああ。別にいい。元々厳しいからな。それにここぞだ。このタイミングしかない。シルクさんには悪いけど、あの子らを守るためには、これくらいしないとな。彼女の死すらも利用するんだ。あたしはどんなことをしても、あの子たちを守るのさ」

 大切な母を利用してでも、今の二人を守る。
 ミランダの覚悟は相当なものだった。

 「わかった。余が公表しよう。しばらくダーレー邸にいてくれるか」
 「ああ。あたしとサブロウがいる。あれだろ。葬式だろ?」
 「そうだ。エステロ。ベルナ。そしてシルクもやろう。合同葬儀にして、噂の効果を落としていく。余がこちらを持つが、そちらは・・・」
 「ああ。わかってる。ユーさんはこっちでやるよ。任せてくれ」
 「すまない。若いのに、苦労ばかりを掛ける。ミランダよ」
 「いい。皇帝。気にしないでほしい。あたしはやってみせるからよ。見ててくれ。あんたの希望はまだ生きている。ヒストリアという希望は失っても、シルヴィアという希望はまだあるんだ。任せてくれ。皇帝」
 「・・・頼む」
 「ああ。じゃあ準備をしてくる。こっちも急ぐよ」
 「うむ。こちらもやろう。連絡はジュリを使ってくれ」
 「了解!」

 皇帝が三人の葬儀をして、それを国葬とした。
 そして、その裏では、影に隠れるようにしてユースウッドの葬儀をダーレー家が行った。
 噂のせいで、彼の名誉に傷がついているので、大きな葬儀の裏でやることを二人が画策したのだ。
 その作戦は功を奏して、ダーレー家の葬儀に問題が起きなかった。
 無事にユースウッドを見送れたのである。

 しかし、反対に、国葬三人の葬儀にダーレー家の当主が参加できず。
 それとその名代であるミランダ・ウォーカーも、葬儀に少しの時間だけの参加になったことで、ダーレー家の状態が非常に良くないことを貴族らに示した形となってしまった。
 これでますますダーレーの求心力は失われていったのである。
 当時のダーレーの評価は地の底にあっただろう。
 だがしかし、ここからがダーレーの反撃の日々である。
 大切な者の死が、ミランダを覚醒させたのだ。


 葬儀を終えて、三日後。
 色々準備を終えて、外から帰ってきたミランダが、屋敷の外にいる人物に気付いた。
 壁にもたれかかっている男性は、すでに泣いていた。

 「あんた。なんでこんなところにいるんだ?」 
 「・・ぼくは・・・・ぼくは・・・」 
 「おい。あんた」
 「・・・」
 
 男性は急に目を瞑った。
 
 「おい。くそ。急に倒れたぞ。よいしょっと。連れて行ってやるか」

 ミランダは倒れた男性を助けるために屋敷に連れ帰った。
 男性はしばらくしてから目を覚ます。

 「おい。あんた誰だ」
 「・・・き、君は・・・」
 「あたしはミランダだ。ミラでいいぞ」
 「ミラですか・・・」
 「そんで、あんたは」
 「僕はピカナです」
 「そうか。ピカナね。んで、なんで、うちの前で寝てたのよ」
 「・・・寝ていた? 僕が?・・・あ、ああ」

 男性は錯乱状態になった。
 頭を抱えて過呼吸になる。

 「これこれ、急にどうしたのさ」
 「僕は、あああ」
 「どれ。落ち着けって」

 相手の状態に遠慮しないミランダは、悲しんでいる人の脳天にチョップした。

 「いて!?」
 「ほれ、落ち着け。何があった」
 「・・・つ、妻と子供が死にました・・・僕のせいで・・・」
 「お前のせいで?」
 「ええ。僕がついて行く家を間違えたのです」
 「ついて行く家だと!? 貴族か。あんたの姓は?」
 「はい。マルトロです」
 「マルトロ・・・・ああ、端の貴族だな」

 バルナガンの貴族マルトロ家。
 バルナガンにはストレイル家もいるが他にも、ビリガン家という大きな家もあった。
 ピカナはそのビリガン家に所属したのだが、ストレイルに何もかもを破壊されてしまったらしい。
 直近の戦いで、ストレイルがバルナガンを支配する形となった。

 「そうか。わかったよ。んで、あんたどうすんの」
 「僕はもう・・死のうかなっと、干からびて死んでしまった方がいいかなっと」
 「させるかボケ!」

 ミランダは再びピカナの脳天にチョップした。
 さっきよりも威力があり、ピカナは自分の目玉が飛び出たかと思った。

 「いたい!?」
 「ほれ、痛いだろ。痛いから生きてんだよ。死んだら痛くねえからな。だから生きろよ。あんたの奥さんも子供も、勝手に死なれて、一緒の所に来てもらっても困るぞ」
 「で、ですが。僕がいなくて寂しいかと」
 「そいつは、お前がそう思っているだけだ。死んだ奴の思いを、勝手に解釈してるんじゃねえ。自分の思いを死んだ人に乗せるな! それにもしかしたら、あんたの奥さんも子供も、あんたがそっちに行ったらブチギレするかもしれないぞ。なんで自分で死んだんだってな。だから生きんのよ。生ききってから許しを乞え。死んで楽になるんじゃねえ。生きてから、許しを請いに行くんだ!」

 ミランダは、自分が死んでから、シルクにもヒストリアたちにも許しを乞おうと思っていた。
 そして、今の言葉は自分にも言っていた。
 自分にはまだ大切な二人がいる。
 だからこそ、負け続けても死ねないのだ。

 「・・・僕も生きなくてはいけない。ということですね」
 「そうだ。あんたが、何が出来るか知らねえけどさ。まだまだ、死ねないだろ。あたしらのとこに来るか。スーパー弱小王家。ダーレー家によ。とんでもなく弱えぞ」
 「ダーレー?! ここはダーレー家なのですか」
 「そうだ。クソ弱小だぞ。貴族もたったの二家しかいない! ニシシシ」
 「・・・僕一人。入ってもいいんですか」
 「ああ。いいぜ。どうせここも弱いんだ。あんたの家も弱いんだろ。だったら構いはしないだろ。つうことで働いてみるか? ピカナ」
 「・・・ええ、働かせてください。僕もこの家の為になってみせる。武力も、頭もありませんがね。一生懸命やりますよ」
 「おう」

 こうしてミランダが拾ってきた男。
 ピカナ・マルトロはダーレー家にやって来た。
 全てを失った男が頼ったのが、全ての力が無い家ダーレー家であった。
 彼は自分が言ったように、何もかも力が無い。
 武力もない。知力もない。家族も失い。地位や名誉も無くなった。

 ただ彼は、一つの力を持っていた。それが・・・。


 ◇
 
 帝国歴503年6月。

 一年以上ぶりにダーレー邸に帰って来たジークとシルヴィア。
 彼らを屋敷に戻した理由はただ一つ。ミランダの覚悟であった。
 どんな事が起きても、もう隠れて守ることをしない。
 堂々と彼女らを連れて守ると決めたのだ。

 そして、この事で良い効果があった。
 それが。

 「ピカナさん。ピカナさん。見てくださいよ。俺が作った模型。上手くできているでしょ」

 ジークが作ったのは、架空の都市とその城門の模型である。
 随分と精巧に作られており、子供が作れるレベルを超えていた。

 「へ~。ジークは手先が器用ですね。どこかの本物の都市みたいですね。小さなサイズですけど凄い形ですね。堅牢です」

 ピカナはじっくりその模型を見て感心すると、腕を引っ張られる。

 「ピカナさん。抱っこ」

 シルヴィアが甘えた。

 「はいはい。いいですよぉ」
 
 ピカナはシルヴィアを抱っこして、あやしながらジークの自慢話を聞いていた。
 彼の力のおかげで、二人に明るい表情が生まれたのである。
 それを端からミランダが見ていた。

 「あれ。天性のものだな。なあサブロウ」
 「おうぞ。人が良すぎるな。あいつ」
 「ジークが人に懐くのが珍しいしな。それにお嬢も抱っこして欲しいなんて言わねえもんな。他の奴によ」
 「そうぞな。良いの拾って来たぞな」
 「ふん。落ちてたにしては、良物だな」

 ピカナは人が良くて、信じる心が強かったのだ。
 だから屑みたいな貴族に騙されてしまい、全てを失った。
 でもここで、彼は取り戻したのである。
 人を信じる心と、大切な人たちを・・・・。

 ダーレーは皆が家族である。
 それは弱小であったがために、生き残るには、家にいる仲間が全員で立ち向かわないといけなかったからだ。 
 ここからがダーレーの始まり。
 皇帝を輩出することになる家の反撃の始まりである。
 

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