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第二部 辺境伯に続く物語
第233話 どれかに気付くべきだった
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「き、貴様が……じゃあ、噂になっていた……あのフュン」
「はい。どのフュンかはわかりませんが。たぶん、あなたが言うあのフュンでしょう」
いつもの事だと思い、フュンは笑って答えた。
「要注意人物・・・王国のリストに名が挙がっていた」
呟いた声でもフュンは聞き取る。トリスタンは彼の耳の良さを知らない。
「ほうほう。そのリストを知りたいですね。僕の他には誰がいたのでしょうか?」
「な、聞こえているのか!? だ、誰が教えるか!」
ダメ元で聞いたのに怒られた。
舌を出しながらフュンは続きを話し出す。
「まあ、そうでしょうね。敵国ですもんね。僕がそのリストとやらに載っているということはだ。僕の調べがついているという事ですよね。どんなことを調べたのでしょうかね」
まさか太陽の人までは知らないだろうと思いながら、ネアルの顔が浮かんでいた。
知られて困る事ではないが、ネアルの諜報部隊の実力が知りたかった。
ナボルの影と諜報能力は、この三年で大体把握したのだが、ネアルの諜報部隊の能力が分からないのである。
「調べも何も。かの大戦で王子と戦った男だろう」
「ええ、ネアル王子ですね」
「そうだ。覚えてないとは言わせんぞ」
「ええ。もちろん覚えてますよ。あれほどの才を持つ人とは出会ったことがなかったですからね。強烈な印象でした」
「フン。口だけはいっちょ前のようだ。いいように言っているだけだ」
「いいえ。彼は凄い人ですよ。あなたは会ったことがありますか?」
「当り前だ。遠巻きだがな」
「そうですか。それは会ったことに入るのでしょうかね。まあそれはいいとして、味方としてですよね。敵としてではないので、あなたは真の彼を知らないでしょうね。それだとあなたよりも僕の方が知ってますね」
「なんだと!」
「そんなに怒らない。ではお聞きします。あなたは誰と、交渉していましたか?」
フュンは目線を合わせるためにしゃがんだ。
王国の兵士らは縄に縛られる際にバランスを崩して全員が地面にへたり込んだのである。
「誰が言うもんか。敵だぞ」
「ええ。でもまだ敵じゃない」
「ん?」
「あなたと僕は、まだ戦っていないですよ。戦争もしてませんし、なにより直にも戦っていませんよ」
「は?」
「まだ、あなたと僕の立場では、これから戦うかもしれないというだけだ。だからまだ敵じゃない。僕は、戦って初めてあなたを敵として排除します。戦っているわけではないので、まだ知り合い程度だ」
「はぁ?」
「いや、だから! あなたはまだ敵じゃないです。いいですか。あなたがすでに敵だとしたらですね。あなたの首は、とっくの昔にこの海に沈んでます」
フュンがトリスタンの後ろを指さした。
彼は後ろを向く。
「ええ。そこら辺に落ちて、どこかに流されるでしょうね。王国に辿り着くといいですよね。潮の流れってどっちなんでしょうか。僕って、平原と山育ちでしてね。海に詳しくなくてですね」
こんな恐ろしい事を穏やかに言うもんだから、トリスタンの体の底からじんわりと恐怖心が沸き上がり、体が震えはじめた。
「うんうん。だから、僕の話を聞いてくださいね。お隣の兵士さんたちも出来たら僕の話を聞いてくださいね」
柔らかい言葉なのに、王国兵たちは慌てて首を縦に振った。
「ええ。良い人たちだ。では、こちらに来たのは誰からの命令でした?」
「それは知らない」
「ほう。ネアルじゃなく?」
「わからないがおそらく宰相殿の指示で。ルコットの領主から出撃命令が出て、私が交渉をすることに・・・先発隊であった」
「なるほど」
フュンは、今の話がタイローから聞いた話と重なる部分があるので、本心だと思った。
「そうですか。ではこちらの人間は誰が来ました?」
「…イルカルという男でした」
「イルカルね。タイローさん。イルカルってのは誰です?」
「し、知りません。ラーゼにはいませんよ」
「ん?……タイローさんが知らない人。どういうことでしょうか」
いない人間の話をこの男がしている?
空想で人の名前を言うには、早い回答であった。
だから、実在する人間を答えたはず。
でもその名をタイローが知らない。ということはラーゼではない人物であり、横から交渉をする離れ業が出来るのであれば、そいつがナボルの幹部の可能性が高い。
フュンは、今の話からナボルの本質を捉えたかったのに、真相に辿り着かないイメージを植え付けられた。
「どういう交渉をしたのです? 交渉船が来るまで、沖で待機。今はラーゼの調整をしているから、そこにいてくれとか言われたのですか?」
「そうです。まだラーゼの意見がまとまっていないから、イーナミアの正式文書をもらってからがいい。こちらからも作って渡すつもりなので、今はまだそこで待ってくれと」
「そうですか。それなら、あとでタイローさんが来たことが不思議じゃないですね」
「そうです。代わりの人が来たのだと思ったのですが、まだ待機しろっていうのが不思議でした」
トリスタンとしては、タイローが来た時点で、入港許可が下りたものだと思っていたのだ。
それが少し待てとなり、変だと思いながらも接待をして、しかも交渉自体が順調だったからラーゼに不用心に降りてしまったのである。
「・・・これは、ナボルと、イーナミア王国はほぼ関係ない。その可能性がありますね。トリスタン、夜を彷徨う蛇はご存じですか?」
フュンは直接聞いてみた。彼の顔を凝視する。
眉の動き一つ、全てを見逃さない気だ。
「なんですか? それは??」
「そうですか。わかりました」
今の言動に嘘がない。
声の揺らぎや瞳に変化なしで、これで嘘だとしたら相当な演技派である。
「敵ではないですね。ちょっと確認しましょう。一応」
フュンは、ナボル専用煙玉を使用した。
青い煙が立ち込める。
「な、なんですか。これは! 煙?」
トリスタンと取り巻きの兵士たちは慌てる。
しかし、誰も咳込むことがない。という事はつまり・・・。
「ナボルではありませんね。これはただの王国兵だ。こうなると、この計画・・・何が目的だ。この人たちをラーゼに呼び込んだ理由は・・・・なんだ。本当に帝都を襲撃するつもりで? いいや、ありえない。ナボルは、ラーゼを消したいはず。それがナボルが考える事のひとつだと思う。ラーゼには滅んでほしいはずなんだ」
煙に慌ててる兵士たちの前でフュンは考え込んだ。
何が目的なのだ。
フュンは、疑問を一つずつ並べていた。
第一。
ラーゼに王国を呼び込んだ理由がわからない。
独立運動の協力者もわからない。
帝都への攻撃を迅速にしたいはずなのに、その協力者がどこにもいない。
その上に待機命令が出ていて、王国軍をいつまでも海の上にいさせたのは何故だろう。
裏にナボルがいる癖に、やることがちぐはぐに感じる。
それに、単純に考えれば、今の軍船がラーゼに速攻を仕掛けて、イーナミア王国に占拠させた方が、ナボルがラーゼを破壊するのに楽なはずだ。
あとから、有無を言わさずに攻め込めばいい。
それだけでラーゼは壊滅するはず。
第二に。
ナボルが引き起こしたシンドラの反乱だ。
なぜあのタイミングで仕掛けたのだろう。
どうせやるならば、ラーゼと同時にやるべきであり、時期が若干ズレているのが気になっている。
それと、シンドラの王が偽物であることを、こちらに知らせたのも良くない。
あれが無ければ、ラーゼの王も偽物であるかもしれないと考えることもなかったのだ。
ラーゼに潜入して、ラーゼのナボルを簡単に見抜けたのもおかしかった。
そして、第三に、自分を殺そうとしている動きにしては緩い事だ。
確実に殺すならば、逃げられないようにしてもっと上手く嵌めこめたはずだ。
敵が甘いだけなのか。
ここまで順調に事が進んだのも変だ。
シンドラの反乱とラーゼでのナボル狩り。
これらがあまりにもスムーズ過ぎて、ナボル側からの抵抗がないように感じる。
こちらの動きを知らないのか。
敵がこちらの考えを読めてないのか。
いずれにしても、ここまでのナボルとの戦いが楽勝であると、言いきれる状態だった。
そして、フュンはとある一点だけが気になっていた。
それが、幹部の存在だ。
ラーゼにだって幹部がいたはずだ。
捕えたラーゼの奴らも、幹部の話をしていた。
だから、ここにいたことは確実で、何らかの仕掛けをしていたのは間違いない。
それを自分が看破しきっているのか。
それともこれの他にも罠があるのか。
(誰かがいたはずだ……ナボルの幹部。その内の誰かがここにいたはず。今まで、僕が捕まえたナボルは、下っ端だけだと思うんですよね)
フュンがそんな風に考え事をしていると。
『カンカンカンカン』
激しい鐘の音が鳴った。
都市の東にある城壁からだった。
フュンや、タイロー。そして、捕まっている王国兵もそちらを見た。
「ん!? なんですか!」
「フュンさん。これは、ラーゼの警報です。緊急時の連絡です」
「連絡?」
「はい。高い音の鐘が四つ。戦争かもしれないという警報。軍が迫ってきているという知らせです」
「軍!?……まさか」
ラーゼの東から来る軍なんて予想せずとも一つしかない。
「バルナガン!?」
全ての事件は、ここに繋がるものだった。
『ラーゼ粛清事件』
後の世に、帝国の変革事件として記録されている。
帝国とラーゼにとっての一大事件でフュンとタイロー。
歩みを同じくする運命を背負いし二人は、ナボルの罠により、事件の中心に組み込まれていたのである。
「はい。どのフュンかはわかりませんが。たぶん、あなたが言うあのフュンでしょう」
いつもの事だと思い、フュンは笑って答えた。
「要注意人物・・・王国のリストに名が挙がっていた」
呟いた声でもフュンは聞き取る。トリスタンは彼の耳の良さを知らない。
「ほうほう。そのリストを知りたいですね。僕の他には誰がいたのでしょうか?」
「な、聞こえているのか!? だ、誰が教えるか!」
ダメ元で聞いたのに怒られた。
舌を出しながらフュンは続きを話し出す。
「まあ、そうでしょうね。敵国ですもんね。僕がそのリストとやらに載っているということはだ。僕の調べがついているという事ですよね。どんなことを調べたのでしょうかね」
まさか太陽の人までは知らないだろうと思いながら、ネアルの顔が浮かんでいた。
知られて困る事ではないが、ネアルの諜報部隊の実力が知りたかった。
ナボルの影と諜報能力は、この三年で大体把握したのだが、ネアルの諜報部隊の能力が分からないのである。
「調べも何も。かの大戦で王子と戦った男だろう」
「ええ、ネアル王子ですね」
「そうだ。覚えてないとは言わせんぞ」
「ええ。もちろん覚えてますよ。あれほどの才を持つ人とは出会ったことがなかったですからね。強烈な印象でした」
「フン。口だけはいっちょ前のようだ。いいように言っているだけだ」
「いいえ。彼は凄い人ですよ。あなたは会ったことがありますか?」
「当り前だ。遠巻きだがな」
「そうですか。それは会ったことに入るのでしょうかね。まあそれはいいとして、味方としてですよね。敵としてではないので、あなたは真の彼を知らないでしょうね。それだとあなたよりも僕の方が知ってますね」
「なんだと!」
「そんなに怒らない。ではお聞きします。あなたは誰と、交渉していましたか?」
フュンは目線を合わせるためにしゃがんだ。
王国の兵士らは縄に縛られる際にバランスを崩して全員が地面にへたり込んだのである。
「誰が言うもんか。敵だぞ」
「ええ。でもまだ敵じゃない」
「ん?」
「あなたと僕は、まだ戦っていないですよ。戦争もしてませんし、なにより直にも戦っていませんよ」
「は?」
「まだ、あなたと僕の立場では、これから戦うかもしれないというだけだ。だからまだ敵じゃない。僕は、戦って初めてあなたを敵として排除します。戦っているわけではないので、まだ知り合い程度だ」
「はぁ?」
「いや、だから! あなたはまだ敵じゃないです。いいですか。あなたがすでに敵だとしたらですね。あなたの首は、とっくの昔にこの海に沈んでます」
フュンがトリスタンの後ろを指さした。
彼は後ろを向く。
「ええ。そこら辺に落ちて、どこかに流されるでしょうね。王国に辿り着くといいですよね。潮の流れってどっちなんでしょうか。僕って、平原と山育ちでしてね。海に詳しくなくてですね」
こんな恐ろしい事を穏やかに言うもんだから、トリスタンの体の底からじんわりと恐怖心が沸き上がり、体が震えはじめた。
「うんうん。だから、僕の話を聞いてくださいね。お隣の兵士さんたちも出来たら僕の話を聞いてくださいね」
柔らかい言葉なのに、王国兵たちは慌てて首を縦に振った。
「ええ。良い人たちだ。では、こちらに来たのは誰からの命令でした?」
「それは知らない」
「ほう。ネアルじゃなく?」
「わからないがおそらく宰相殿の指示で。ルコットの領主から出撃命令が出て、私が交渉をすることに・・・先発隊であった」
「なるほど」
フュンは、今の話がタイローから聞いた話と重なる部分があるので、本心だと思った。
「そうですか。ではこちらの人間は誰が来ました?」
「…イルカルという男でした」
「イルカルね。タイローさん。イルカルってのは誰です?」
「し、知りません。ラーゼにはいませんよ」
「ん?……タイローさんが知らない人。どういうことでしょうか」
いない人間の話をこの男がしている?
空想で人の名前を言うには、早い回答であった。
だから、実在する人間を答えたはず。
でもその名をタイローが知らない。ということはラーゼではない人物であり、横から交渉をする離れ業が出来るのであれば、そいつがナボルの幹部の可能性が高い。
フュンは、今の話からナボルの本質を捉えたかったのに、真相に辿り着かないイメージを植え付けられた。
「どういう交渉をしたのです? 交渉船が来るまで、沖で待機。今はラーゼの調整をしているから、そこにいてくれとか言われたのですか?」
「そうです。まだラーゼの意見がまとまっていないから、イーナミアの正式文書をもらってからがいい。こちらからも作って渡すつもりなので、今はまだそこで待ってくれと」
「そうですか。それなら、あとでタイローさんが来たことが不思議じゃないですね」
「そうです。代わりの人が来たのだと思ったのですが、まだ待機しろっていうのが不思議でした」
トリスタンとしては、タイローが来た時点で、入港許可が下りたものだと思っていたのだ。
それが少し待てとなり、変だと思いながらも接待をして、しかも交渉自体が順調だったからラーゼに不用心に降りてしまったのである。
「・・・これは、ナボルと、イーナミア王国はほぼ関係ない。その可能性がありますね。トリスタン、夜を彷徨う蛇はご存じですか?」
フュンは直接聞いてみた。彼の顔を凝視する。
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「なんですか? それは??」
「そうですか。わかりました」
今の言動に嘘がない。
声の揺らぎや瞳に変化なしで、これで嘘だとしたら相当な演技派である。
「敵ではないですね。ちょっと確認しましょう。一応」
フュンは、ナボル専用煙玉を使用した。
青い煙が立ち込める。
「な、なんですか。これは! 煙?」
トリスタンと取り巻きの兵士たちは慌てる。
しかし、誰も咳込むことがない。という事はつまり・・・。
「ナボルではありませんね。これはただの王国兵だ。こうなると、この計画・・・何が目的だ。この人たちをラーゼに呼び込んだ理由は・・・・なんだ。本当に帝都を襲撃するつもりで? いいや、ありえない。ナボルは、ラーゼを消したいはず。それがナボルが考える事のひとつだと思う。ラーゼには滅んでほしいはずなんだ」
煙に慌ててる兵士たちの前でフュンは考え込んだ。
何が目的なのだ。
フュンは、疑問を一つずつ並べていた。
第一。
ラーゼに王国を呼び込んだ理由がわからない。
独立運動の協力者もわからない。
帝都への攻撃を迅速にしたいはずなのに、その協力者がどこにもいない。
その上に待機命令が出ていて、王国軍をいつまでも海の上にいさせたのは何故だろう。
裏にナボルがいる癖に、やることがちぐはぐに感じる。
それに、単純に考えれば、今の軍船がラーゼに速攻を仕掛けて、イーナミア王国に占拠させた方が、ナボルがラーゼを破壊するのに楽なはずだ。
あとから、有無を言わさずに攻め込めばいい。
それだけでラーゼは壊滅するはず。
第二に。
ナボルが引き起こしたシンドラの反乱だ。
なぜあのタイミングで仕掛けたのだろう。
どうせやるならば、ラーゼと同時にやるべきであり、時期が若干ズレているのが気になっている。
それと、シンドラの王が偽物であることを、こちらに知らせたのも良くない。
あれが無ければ、ラーゼの王も偽物であるかもしれないと考えることもなかったのだ。
ラーゼに潜入して、ラーゼのナボルを簡単に見抜けたのもおかしかった。
そして、第三に、自分を殺そうとしている動きにしては緩い事だ。
確実に殺すならば、逃げられないようにしてもっと上手く嵌めこめたはずだ。
敵が甘いだけなのか。
ここまで順調に事が進んだのも変だ。
シンドラの反乱とラーゼでのナボル狩り。
これらがあまりにもスムーズ過ぎて、ナボル側からの抵抗がないように感じる。
こちらの動きを知らないのか。
敵がこちらの考えを読めてないのか。
いずれにしても、ここまでのナボルとの戦いが楽勝であると、言いきれる状態だった。
そして、フュンはとある一点だけが気になっていた。
それが、幹部の存在だ。
ラーゼにだって幹部がいたはずだ。
捕えたラーゼの奴らも、幹部の話をしていた。
だから、ここにいたことは確実で、何らかの仕掛けをしていたのは間違いない。
それを自分が看破しきっているのか。
それともこれの他にも罠があるのか。
(誰かがいたはずだ……ナボルの幹部。その内の誰かがここにいたはず。今まで、僕が捕まえたナボルは、下っ端だけだと思うんですよね)
フュンがそんな風に考え事をしていると。
『カンカンカンカン』
激しい鐘の音が鳴った。
都市の東にある城壁からだった。
フュンや、タイロー。そして、捕まっている王国兵もそちらを見た。
「ん!? なんですか!」
「フュンさん。これは、ラーゼの警報です。緊急時の連絡です」
「連絡?」
「はい。高い音の鐘が四つ。戦争かもしれないという警報。軍が迫ってきているという知らせです」
「軍!?……まさか」
ラーゼの東から来る軍なんて予想せずとも一つしかない。
「バルナガン!?」
全ての事件は、ここに繋がるものだった。
『ラーゼ粛清事件』
後の世に、帝国の変革事件として記録されている。
帝国とラーゼにとっての一大事件でフュンとタイロー。
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