69 / 546
第一部 人質から始まる物語
第68話 皇帝の子らの会議
しおりを挟む
フュンたちが切磋琢磨していた頃、帝都ではある問題が起きた。
「動きが出た」
帝都の会議室に集まる皇帝の子供たちの中で、最年長のウィルベルが口を開いた。
「なんのですか。兄上」
ヌロが聞く。
「王国の動きだ。南で軍事行動が起きているらしい。ルクセントから1万2千の用意があるみたいだ」
「1万2千・・・・数が少ないですね。軍事行動を起こすにも。その数では……アージスからこちら側を狙えませんよ」
シルヴィアは当然の疑問を聞いた。
「その通りだ」
ウィルベルも彼女の意見に納得する。
その数でアージス平原を横断することは困難である。
なぜなら、アーリア大陸中央南にあるアージス平原は、視界を遮るものがほぼ何もない大地なので、少数の兵で戦争をすると考えるのはあり得ないのだ。
そこから相手を攻めるのならば、最低でも5万以上の大軍を送こまねば相手の兵を上回る事は出来ない。
王国側にもアージス平原での最前線の都市があるように、帝国側にも都市ビスタがあるので、1万2千程度であれば瞬時に迎撃することが可能となるためだ。
「俺が戦えばいいのか。1万2千くらい楽勝だぞ」
腕組みをしているスクナロが鼻息荒く答えた。
ビスタを所有するのはターク家である。
「いや、駄目だと思いますよ。スクナロ兄上。私が思うにそれだと本格戦争に発展してしまうかと。ビスタで軍事行動を起こすと、4万は用意できるでしょう」
リナが答えると、ウィルベルも続く。
「私もそう思うのだ。2万以上で兵を出そうとしてしまえば。あちらだってな。増援をしてくる可能性があるだろうな……悩ましいな」
出来るだけ本格戦闘にしたくないウィルベルは悩んでいた。
戦わなければ、そのまま一万二千の兵が帝国を荒らしにかかるし、かといってここから大量の軍で行動を起こすと向こうもムキになって、兵を増援させて戦争の準備を始めるかもしれないと。
「そうですね・・・」
「・・・難しい・・」
皇帝の子らも悩ましい問題にため息を漏らす。
だが、ここで一人だけ意気揚々としている人物がいる。
こんな時でも飄々としているのは相変わらずだ。
「兄上たち。ここは私に任せて頂きたいですな」
「珍しくお前がいると思ったら、意見まで出してくるのか」
「ええ。出しますよ。ヌロ兄上。この問題の解決はこの私ジークにお任せを」
ジークの大袈裟な礼にヌロは嫌な顔をする。
「ここは独立友軍ウォーカー隊に任せて頂きたい」
「…奴らか・・・・ジーク。今回はダーレーが受け持つというのか」
「ええ。ウィル兄上。どうでしょうかね」
「しかしだな。兵力は。こちらからも少なくないと小競合いから戦争へと発展するぞ」
「ええ。もちろん。そこはわかっていますよ。ですから我らは少数でアージスへ行きます。5千で、堂々とあちらをお待ちするので、お任せください」
「ご、5千だと!?」
スクナロが思いっきり机を叩く。
少なすぎる数に驚きと違和感が行動として出た。
戦を舐め切っている態度だと思ってしまったのだ。
「いえいえ。スクナロ兄上。怒らなくても大丈夫であります。5千。ウォーカー隊であればその数で十分。私どもが必ず撃退します。ただそのかわりと言っちゃなんですが・・・」
ジークの顔が商人の時のものに戻る。
ニヤリと笑い全体を見回した。
「ウィル兄上。スクナロ兄上。我らの造船の許可をして頂きたい」
「造船?」「造船だと?」
「ええ。今、我らの都市ササラの交易航路にですね。海賊が出るのですよ。兄上たちの領土。北のバルナガン。それとその隣の属領ラーゼとも本当は取引をしたくてもですね。海賊のせいで航路がなくて困ってます。私どもはその時の護衛の船が欲しくてですね。その許可を頂きたいのです。陛下にも話を通してますが、お二人の許可があると急ピッチで船を作っていけるのですよ。許可して頂けないでしょうか」
交渉材料の一環としての戦闘請負。
ここを上手く処理しようとしているジークはもう一つたくらみがある。
それはフュンである。
そのアージス平原での戦いで、ミランダの配下として参加してもらい、彼に成長してもらおうと思っているのだ。
前回は防衛戦争。今回は野戦。
今回の戦争は大規模ではないが少しずつ大きくなってもらうにはちょうど良い経験になるはず。
それと戦いをすると敗北するばかりの印象ではいけない。
今度は生きて帰って来てもらいたい。
ここでの勝利で、自分の自信と、他人へ知らしめる実績が欲しいところである。
「ふむ。対価・・・お前にしては分が悪いのではないか。交渉で負けを請け負うとは。珍しいな」
その仕事の見返りとして、価値が見合っていないとウィルベルは思った。
ジークならばもっと吹っ掛けて来てもおかしくない。
「いえいえ。そんなことありませんよ。ウィル兄上。船は我々にとって重要事項なのです。この先の帝国の海路を作りたいのですよ……そうですね。ウィル兄上がそう言ってくれるならば、ターク家とドルフィン家の技術が欲しいですな。技術協力はどうでしょうか」
「・・・そうだな。それならば対等くらいになるか・・・いいだろう。私は許可しよう」
ウィルベルは追加条件が加わり許可したが。スクナロは・・・。
「まあ、俺も賛成だがな・・・しかし俺は5千で敵を撃退できるとは思えないのだが。ジーク。負ければアージス平原を取られることにもなるぞ」
賛成には賛成だが、やはり重要な戦いが不安だった。
「はい。そこは大丈夫でありますよ。なぜならもし負ける場合があったとしても、スクナロ兄上のお力を貸して頂けますからね。軍事の全てに長けている兄上が後ろにいるからこそ、我がウォーカー隊が勇気を持って戦場に出られるのですよ。ええ、兄上のおかげです」
あからさまのおべっかを聞いていないスクナロは、ジークの策を頭の中で展開して考える。
自分が受け持つ最前線の都市ビスタ。
そこから西に広がるアージス平原でウォーカー隊が戦う。
もし敗れても急ぎ編成して戦えば、まだ1万2千程度であれば平原で撃退できるかと計算した。
「わかった。俺が後ろを守ってやろう。ジーク。何かあれば連絡をよこせ」
「ええ。そうします。では今回の事は、任せて頂けますかな。このダーレー家に」
ジークが鮮やかな敬礼を披露すると、他の皇子らは難しい顔をしながらも許可した。
大いなる戦争になるか。
それとも小競合いで済むのか。
全てはウォーカー隊にかかっている。
彼らが少数の兵で勝てば、小競合い程度で済むのだ。
大陸の戦争の運命を左右するかどうかの戦いが、もうそこまで迫っていたのだった。
◇
会議後。ダーレーの屋敷にて。
「フィックス。皆に連絡を入れたか」
「はい。緊急招集でビスタに集まれと出しましたよ。里にいるミラも隊を編成しながら準備してます」
「よくやった。フュン殿たちはどうだ。護衛は」
「入れてないです。双子がしっかりやってますからね。彼らは明日こちらに来ます」
「わかった。そうか。ニールとルージュも成長したか」
「ええ。俺たちクラスまでは……もうそろそろですかね。十三やそこらであの実力は相当じゃないですかね」
「そうか・・・頑張ったな。あの子たち」
「ええ。そうっすね」
ジークは自分の席に座った。
フィックスはその向かいに立つ。
「それで他の彼らはどうなった。お前の目から見てどうだ」
「ん。彼らとは?」
「フュン君が受け持つことになる隊長候補たちだ」
「ああ。あいつらですね。そりゃあ、坊ちゃんの仲間の成長もかなりのもんですよ」
「そうか」
「ええ。ゼファー君はもう化け物になりかけてますよ。修行の具合が俺以上っすからね。死んでもおかしくない量をこなしてます。後はリアリスも文句を言いながらゼファー君と張り合いますから成長してます。カゲロイもサブロウの旦那の訓練についていってますし、ミシェルもザイオンの修行に付き合って実力を伸ばしてます。あとミラの戦術訓練もですかね。あとは・・タイムですね。あの子は普通で、中々いい感じの指揮官になりそうですよ。普通の考えをそのまま戦場で発揮できる子ですから。坊ちゃんにとって、良い感じの副官になりますよ」
「なるほどな。お前の総評はそんな感じか。わかった。少し安心したわ。成長したか。あの子たちもな」
時代は徐々に次世代へと移り始める。
「動きが出た」
帝都の会議室に集まる皇帝の子供たちの中で、最年長のウィルベルが口を開いた。
「なんのですか。兄上」
ヌロが聞く。
「王国の動きだ。南で軍事行動が起きているらしい。ルクセントから1万2千の用意があるみたいだ」
「1万2千・・・・数が少ないですね。軍事行動を起こすにも。その数では……アージスからこちら側を狙えませんよ」
シルヴィアは当然の疑問を聞いた。
「その通りだ」
ウィルベルも彼女の意見に納得する。
その数でアージス平原を横断することは困難である。
なぜなら、アーリア大陸中央南にあるアージス平原は、視界を遮るものがほぼ何もない大地なので、少数の兵で戦争をすると考えるのはあり得ないのだ。
そこから相手を攻めるのならば、最低でも5万以上の大軍を送こまねば相手の兵を上回る事は出来ない。
王国側にもアージス平原での最前線の都市があるように、帝国側にも都市ビスタがあるので、1万2千程度であれば瞬時に迎撃することが可能となるためだ。
「俺が戦えばいいのか。1万2千くらい楽勝だぞ」
腕組みをしているスクナロが鼻息荒く答えた。
ビスタを所有するのはターク家である。
「いや、駄目だと思いますよ。スクナロ兄上。私が思うにそれだと本格戦争に発展してしまうかと。ビスタで軍事行動を起こすと、4万は用意できるでしょう」
リナが答えると、ウィルベルも続く。
「私もそう思うのだ。2万以上で兵を出そうとしてしまえば。あちらだってな。増援をしてくる可能性があるだろうな……悩ましいな」
出来るだけ本格戦闘にしたくないウィルベルは悩んでいた。
戦わなければ、そのまま一万二千の兵が帝国を荒らしにかかるし、かといってここから大量の軍で行動を起こすと向こうもムキになって、兵を増援させて戦争の準備を始めるかもしれないと。
「そうですね・・・」
「・・・難しい・・」
皇帝の子らも悩ましい問題にため息を漏らす。
だが、ここで一人だけ意気揚々としている人物がいる。
こんな時でも飄々としているのは相変わらずだ。
「兄上たち。ここは私に任せて頂きたいですな」
「珍しくお前がいると思ったら、意見まで出してくるのか」
「ええ。出しますよ。ヌロ兄上。この問題の解決はこの私ジークにお任せを」
ジークの大袈裟な礼にヌロは嫌な顔をする。
「ここは独立友軍ウォーカー隊に任せて頂きたい」
「…奴らか・・・・ジーク。今回はダーレーが受け持つというのか」
「ええ。ウィル兄上。どうでしょうかね」
「しかしだな。兵力は。こちらからも少なくないと小競合いから戦争へと発展するぞ」
「ええ。もちろん。そこはわかっていますよ。ですから我らは少数でアージスへ行きます。5千で、堂々とあちらをお待ちするので、お任せください」
「ご、5千だと!?」
スクナロが思いっきり机を叩く。
少なすぎる数に驚きと違和感が行動として出た。
戦を舐め切っている態度だと思ってしまったのだ。
「いえいえ。スクナロ兄上。怒らなくても大丈夫であります。5千。ウォーカー隊であればその数で十分。私どもが必ず撃退します。ただそのかわりと言っちゃなんですが・・・」
ジークの顔が商人の時のものに戻る。
ニヤリと笑い全体を見回した。
「ウィル兄上。スクナロ兄上。我らの造船の許可をして頂きたい」
「造船?」「造船だと?」
「ええ。今、我らの都市ササラの交易航路にですね。海賊が出るのですよ。兄上たちの領土。北のバルナガン。それとその隣の属領ラーゼとも本当は取引をしたくてもですね。海賊のせいで航路がなくて困ってます。私どもはその時の護衛の船が欲しくてですね。その許可を頂きたいのです。陛下にも話を通してますが、お二人の許可があると急ピッチで船を作っていけるのですよ。許可して頂けないでしょうか」
交渉材料の一環としての戦闘請負。
ここを上手く処理しようとしているジークはもう一つたくらみがある。
それはフュンである。
そのアージス平原での戦いで、ミランダの配下として参加してもらい、彼に成長してもらおうと思っているのだ。
前回は防衛戦争。今回は野戦。
今回の戦争は大規模ではないが少しずつ大きくなってもらうにはちょうど良い経験になるはず。
それと戦いをすると敗北するばかりの印象ではいけない。
今度は生きて帰って来てもらいたい。
ここでの勝利で、自分の自信と、他人へ知らしめる実績が欲しいところである。
「ふむ。対価・・・お前にしては分が悪いのではないか。交渉で負けを請け負うとは。珍しいな」
その仕事の見返りとして、価値が見合っていないとウィルベルは思った。
ジークならばもっと吹っ掛けて来てもおかしくない。
「いえいえ。そんなことありませんよ。ウィル兄上。船は我々にとって重要事項なのです。この先の帝国の海路を作りたいのですよ……そうですね。ウィル兄上がそう言ってくれるならば、ターク家とドルフィン家の技術が欲しいですな。技術協力はどうでしょうか」
「・・・そうだな。それならば対等くらいになるか・・・いいだろう。私は許可しよう」
ウィルベルは追加条件が加わり許可したが。スクナロは・・・。
「まあ、俺も賛成だがな・・・しかし俺は5千で敵を撃退できるとは思えないのだが。ジーク。負ければアージス平原を取られることにもなるぞ」
賛成には賛成だが、やはり重要な戦いが不安だった。
「はい。そこは大丈夫でありますよ。なぜならもし負ける場合があったとしても、スクナロ兄上のお力を貸して頂けますからね。軍事の全てに長けている兄上が後ろにいるからこそ、我がウォーカー隊が勇気を持って戦場に出られるのですよ。ええ、兄上のおかげです」
あからさまのおべっかを聞いていないスクナロは、ジークの策を頭の中で展開して考える。
自分が受け持つ最前線の都市ビスタ。
そこから西に広がるアージス平原でウォーカー隊が戦う。
もし敗れても急ぎ編成して戦えば、まだ1万2千程度であれば平原で撃退できるかと計算した。
「わかった。俺が後ろを守ってやろう。ジーク。何かあれば連絡をよこせ」
「ええ。そうします。では今回の事は、任せて頂けますかな。このダーレー家に」
ジークが鮮やかな敬礼を披露すると、他の皇子らは難しい顔をしながらも許可した。
大いなる戦争になるか。
それとも小競合いで済むのか。
全てはウォーカー隊にかかっている。
彼らが少数の兵で勝てば、小競合い程度で済むのだ。
大陸の戦争の運命を左右するかどうかの戦いが、もうそこまで迫っていたのだった。
◇
会議後。ダーレーの屋敷にて。
「フィックス。皆に連絡を入れたか」
「はい。緊急招集でビスタに集まれと出しましたよ。里にいるミラも隊を編成しながら準備してます」
「よくやった。フュン殿たちはどうだ。護衛は」
「入れてないです。双子がしっかりやってますからね。彼らは明日こちらに来ます」
「わかった。そうか。ニールとルージュも成長したか」
「ええ。俺たちクラスまでは……もうそろそろですかね。十三やそこらであの実力は相当じゃないですかね」
「そうか・・・頑張ったな。あの子たち」
「ええ。そうっすね」
ジークは自分の席に座った。
フィックスはその向かいに立つ。
「それで他の彼らはどうなった。お前の目から見てどうだ」
「ん。彼らとは?」
「フュン君が受け持つことになる隊長候補たちだ」
「ああ。あいつらですね。そりゃあ、坊ちゃんの仲間の成長もかなりのもんですよ」
「そうか」
「ええ。ゼファー君はもう化け物になりかけてますよ。修行の具合が俺以上っすからね。死んでもおかしくない量をこなしてます。後はリアリスも文句を言いながらゼファー君と張り合いますから成長してます。カゲロイもサブロウの旦那の訓練についていってますし、ミシェルもザイオンの修行に付き合って実力を伸ばしてます。あとミラの戦術訓練もですかね。あとは・・タイムですね。あの子は普通で、中々いい感じの指揮官になりそうですよ。普通の考えをそのまま戦場で発揮できる子ですから。坊ちゃんにとって、良い感じの副官になりますよ」
「なるほどな。お前の総評はそんな感じか。わかった。少し安心したわ。成長したか。あの子たちもな」
時代は徐々に次世代へと移り始める。
39
お気に入りに追加
469
あなたにおすすめの小説

うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。

二人分働いてたのに、「聖女はもう時代遅れ。これからはヒーラーの時代」と言われてクビにされました。でも、ヒーラーは防御魔法を使えませんよ?
小平ニコ
ファンタジー
「ディーナ。お前には今日で、俺たちのパーティーを抜けてもらう。異論は受け付けない」
勇者ラジアスはそう言い、私をパーティーから追放した。……異論がないわけではなかったが、もうずっと前に僧侶と戦士がパーティーを離脱し、必死になって彼らの抜けた穴を埋めていた私としては、自分から頭を下げてまでパーティーに残りたいとは思わなかった。
ほとんど喧嘩別れのような形で勇者パーティーを脱退した私は、故郷には帰らず、戦闘もこなせる武闘派聖女としての力を活かし、賞金首狩りをして生活費を稼いでいた。
そんなある日のこと。
何気なく見た新聞の一面に、驚くべき記事が載っていた。
『勇者パーティー、またも敗走! 魔王軍四天王の前に、なすすべなし!』
どうやら、私がいなくなった後の勇者パーティーは、うまく機能していないらしい。最新の回復職である『ヒーラー』を仲間に加えるって言ってたから、心配ないと思ってたのに。
……あれ、もしかして『ヒーラー』って、完全に回復に特化した職業で、聖女みたいに、防御の結界を張ることはできないのかしら?
私がその可能性に思い至った頃。
勇者ラジアスもまた、自分の判断が間違っていたことに気がついた。
そして勇者ラジアスは、再び私の前に姿を現したのだった……

三歳で婚約破棄された貧乏伯爵家の三男坊そのショックで現世の記憶が蘇る
マメシバ
ファンタジー
貧乏伯爵家の三男坊のアラン令息
三歳で婚約破棄され
そのショックで前世の記憶が蘇る
前世でも貧乏だったのなんの問題なし
なによりも魔法の世界
ワクワクが止まらない三歳児の
波瀾万丈

「お前と居るとつまんねぇ」〜俺を追放したチームが世界最高のチームになった理由(わけ)〜
大好き丸
ファンタジー
異世界「エデンズガーデン」。
広大な大地、広く深い海、突き抜ける空。草木が茂り、様々な生き物が跋扈する剣と魔法の世界。
ダンジョンに巣食う魔物と冒険者たちが日夜戦うこの世界で、ある冒険者チームから1人の男が追放された。
彼の名はレッド=カーマイン。
最強で最弱の男が織り成す冒険活劇が今始まる。
※この作品は「小説になろう、カクヨム」にも掲載しています。

最強無敗の少年は影を従え全てを制す
ユースケ
ファンタジー
不慮の事故により死んでしまった大学生のカズトは、異世界に転生した。
産まれ落ちた家は田舎に位置する辺境伯。
カズトもといリュートはその家系の長男として、日々貴族としての教養と常識を身に付けていく。
しかし彼の力は生まれながらにして最強。
そんな彼が巻き起こす騒動は、常識を越えたものばかりで……。

世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
1×∞(ワンバイエイト) 経験値1でレベルアップする俺は、最速で異世界最強になりました!
マツヤマユタカ
ファンタジー
23年5月22日にアルファポリス様より、拙著が出版されました!そのため改題しました。
今後ともよろしくお願いいたします!
トラックに轢かれ、気づくと異世界の自然豊かな場所に一人いた少年、カズマ・ナカミチ。彼は事情がわからないまま、仕方なくそこでサバイバル生活を開始する。だが、未経験だった釣りや狩りは妙に上手くいった。その秘密は、レベル上げに必要な経験値にあった。実はカズマは、あらゆるスキルが経験値1でレベルアップするのだ。おかげで、何をやっても簡単にこなせて――。異世界爆速成長系ファンタジー、堂々開幕!
タイトルの『1×∞』は『ワンバイエイト』と読みます。
男性向けHOTランキング1位!ファンタジー1位を獲得しました!【22/7/22】
そして『第15回ファンタジー小説大賞』において、奨励賞を受賞いたしました!【22/10/31】
アルファポリス様より出版されました!現在第四巻まで発売中です!
コミカライズされました!公式漫画タブから見られます!【24/8/28】
*****************************
***毎日更新しています。よろしくお願いいたします。***
*****************************
マツヤマユタカ名義でTwitterやってます。
見てください。
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐@書籍発売中
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる