人質から始まった凡庸で優しい王子の英雄譚

咲良喜玖

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第一部 人質から始まる物語

第28話 集うウォーカー隊

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 仁王立ちのミランダが話す。

 「よし、ここで待つ!」 
 
 ミランダが立った場所は、アーリア大陸北東の属領ラーゼ国の西門が遠くに見えるガイナル山脈の東の入り口だ。
 ここは、帝都から北北西に進むと到着することが出来る場所。
 ミランダのそばには、フュンとゼファー。ニールとルージュが同行していた。

 「ミラ先生。なぜここなんですか? 僕らはシルヴィア様がいるハスラに向かうのでは?」
 「うむ。良い質問だフュン。あたしらがなぜここに来たのかというとな。敵にあたしらの軍編成を知らせたくないからなのさ。あともう一つ理由はある」
 「軍編成?」
 「ああ。ウォーカー隊は各地に散らばっとるのさ。集まる時はある場所に来いと言うだけの傭兵部隊のようなもんなんだ」
 「そんな部隊ってあるんですね。珍しいですね」
 「まあな。勝手気ままな連中でな。でもあたしにはちょうど良い奴らよ」

 目的地に到着した五人のそばにゼファーよりも大きな男が現れた。
 筋肉もがっしりしている男性は、顔の傷から歴戦の戦士の雰囲気を漂わせていた。
 男性の声は、腹に響くような重低音だった。

 「ミラ! 久しぶりだな」
 「おお。来たか。ザイオン」
 「お前の頼みだしな。来ないという選択肢はないな。で、今回の報酬はなんだ?」
 「酒だ! 後で飲もう」
 「酒? お前。そんなもんが報酬に……って、まあいいか。お前だしな、皆で、ぱあっと飲むか!」
 「おうよ。楽しみにしとけなのさ」

 ミランダの性格を正しく理解しているザイオンは、報酬が酒でも満足していた。
 ひと暴れした後に浴びるほど飲んでやると思っている。

 「んで、他のは? 来るか?」
 「たぶんな。ミラが呼べば大体は来るぞ」
 「サブロウは来るか? 今回はあいつが絶対に必要なのさ。サブロウ・・・今どこにいんだ? あたしが里に帰った時もいなかったぞ」
 「そうか。お前の時もか。俺が一か月前に里にいった時にもいなくてよ。でもエリナがそろそろ帰って来るって言ってたぞ」
 「ほう、んじゃ、帰ってるに賭けるしかないのさ」

 ミランダと同等の話し方をするのがザイオン。
 自分の体と同じくらいの大剣を背中に背負う戦士である。
 ウォーカー隊隊長の一人であり、流しの隊長。
 ウォーカー隊の中で、特定の場所に定住していない浮浪者軍団のことを【流し】と言うが、彼の隊の中には里の兵士も混じるので混成部隊となる。
 そして、里に定住している隊長は。

 「ミラ! あたいらを久しぶりに呼んだな」
 「おお~。エリナ! お前も来たか。ちょっと遅いじゃんなのさ」
 「うっせ! こっちだって準備があんだよ。ほらよ。里から2千とちょいくらいは連れてきたぜ。これで十分か?」
 「んんん。そうだな。あとはザイオン部隊が集まれば足りるか」

 焼けた素肌が彼女のカラッとした性格を表している。
 切れ長の目に鋭い二対の小刀を背中に背負う女性がエリナである。

 彼女らが定住している場所は、ミランダたちがテースト山の中に作った里ラメンテである。
 
 ウォーカー隊は、元々は野盗や盗賊、町のチンピラなどのはぐれ者の集まりで『無法者集団』と呼んでもいい。
 それをミランダが一手にまとめ上げて、強引に言う事を聞かせたのがこの隊の始まりである。

 『こいつらの力は正規の軍にも負けてない』

 と帝国に証明してみせるために作り上げた部隊だ。
 そして、ミランダ自身は落ちこぼれ貴族の跡取りだった。
 元は没落貴族なのだ。
 そんな立場の悪いミランダだが、その才覚を買われてダーレー家の顧問になって、そこから数多くの戦争をこなして出世したのだ。
 ダーレー家が御三家へとなれたのもミランダのおかげ。
 口が裂けてもジークはそう言わないが、実際に彼女がいなければ、王家以前にダーレー家の人々は命を失っていただろう。
 そして今の彼女は表舞台から降りて政治や戦争から離れている。
 その理由は、お嬢……シルヴィアが独り立ちしたからだった。
 
 なのでミランダが表舞台から降りたので、ウォーカー隊は正規軍から、傭兵軍団として格下げとなって、というよりも、ミランダからの申し出で格下げにしてもらい、独立友軍という肩書をもらって皆を解散させたのだ。 
 だから今の彼らは、戦争の依頼がされるたびに皆を集めて戦争する。
 戦争請負人たちである。
 やりたいことはやる。やりたくないことはやらない。
 勝手気ままなミランダにちょうど良い軍と役職となった。
 彼女は、戦争で活躍したために帝国から恩賞金というものが与えられていて、お金はかなり貰っているのだが、彼女の屋敷の罠の維持費と、里ラメンテへの仕送りで貯蓄はゼロである。
 作戦は建てられるのに、金勘定は出来ない女なのだ。


 エリナとザイオンは久しぶりに会うニールとルージュの元に来た。

 「おお。元気だったか。ニール! ルージュ!」
 ザイオンが言い。
 「クソガキ共。まだ小せえじゃねぇか。ちゃんと飯食ってっか?」
 エリナが続く。
 
 二人が双子の頭を撫でる。感情の少ない双子が嬉しそうにした。

 「ザイオン!」「エリナ!」
 「食べてる!」「美味しいの!」
 「上手い飯を食ってるというんか? こいつが飯を???」
 エリナがミランダに指さして驚くと。
 「はははは、何を冗談言っているんだ。無理だ無理。こいつは糞マズ飯しか作れんのだぞ」
 ザイオンは鼻で笑った。

 「失礼な。でも作ってんのはあたしじゃね。こいつのメイドの料理をもらってんだよ。あたしらはな。今はな。こいつの家に居候してんのよ」
 「「は!?」」

 ミランダがフュンの肩に手を置いた。
 驚いた表情のザイオンが聞く。
 
 「そういや、この小僧共は誰だ? またガキを拾ってきたのか?」
 「いんや。この子らはあたしの弟子だ」
 「お前の弟子!? シスコンと戦姫以外にまたか?」
 エリナが驚いた。
 「ああ。新しい弟子だ。フュンとゼファーだ。サナリアの第一王子とその従者だ」
 「へぇ。王子様かい。あんた……良い眼だな」

 エリナがフュンの顔を見る。
 まじまじと見つめられてフュンは緊張する。

 「ははは、取っては食わんぞ。ミラの弟子ならな。そこのデカいのも強そうだ。よう鍛えてあんな」

 エリナは緊張しているフュンを見て笑い。堂々としているゼファーの肩を叩いた。

 「当り前だ。あたしが育てりゃ超一流だぞ」
 「それだけは間違いないな。頑張れよ。二人とも」

 ザイオンが笑いながらそう言うと。

 「「はい」」

 二人から気持ちいい返事が返って来た。

 「お、おう! お前の弟子にしたら、やけに素直だな。こいつら本当にお前の弟子か?」
 「何が言いたい。エリナ」
 「いや、あのシスコンはお前に反抗してたじゃないか。あの戦姫は無表情だったしよ。それにニールとルージュもか。それに比べたら、こいつらはやけに素直だなってよ」
 「ナハハハ。確かに。今にして思えばあいつらを育てるの大変だったのさ。そうだな、ダーレー家に育児の大変さも加算してもらって、お金を追加要求しようさね」
 「何を言ってんだ。お前はあそこに拾ってもらわなければただのチンピラ貴族だろうが。はははは」
 
 ザイオンが笑いながら話した。

 「それもそうだな。まあ、ここらでだいぶ集まったかな・・・・」

 ミランダが周りを確認すると、兵が千ほどは増えていた。
 皆がそれぞれと再会して話し出す。
 ガヤガヤした現状に、軍としての規律の「き」の文字も見当たらない。
 でも心地よい場所だとフュンは思った。

 「いるか? サブロウは? どこだぁ」
 「ああ。いるぞい。来てやったぞい」

 袴姿のサブロウは下駄をはいているのに、ミランダの背後に静かに音もなく現れた。

 「おう。サブロウ! 元気だったか」
 「あたぼうなのぞ。んで何の用だぞ? 緊急招集なんて珍しいぞ」
 「それがお嬢が籠城戦になった。助けに行く」
 「なに!? お嬢がそんなヘマしたんぞ?」
 「ヘマしたわけじゃないみたいだ。奇襲作戦に遭遇しちまったみたいなのさ」
 「それ、なんぞ?」
 「ハスラに対して、ガイナル山脈から来たらしいのさ」
 「ほうほう。なるへそ。そりゃ、誰も予想せんぞな」
 「そうだ。んで、今から・・・」
 「ああ、もういいぞ。ほんじゃあ、おいらは山から行くぞい。ミラたちはもう少し西側から山に登るといいぞ。時間短縮して、少しは楽したほうがいいぞ」

 説明なしでサブロウはミランダの意図を理解した。
 リュックから道具を取り出して準備を始める。

 「そうか。頼んだわ。こいつらも連れて行くから、戦いに入ったらお前の後ろにつけたい。いいか?」
 「誰ぞ?」

 後ろを振り返ったサブロウがフュンたちを見る。

 「あたしの弟子だ」
 「ほう。いいぞ。おいらの後ろに入れ。見物しとくといいぞ」
 「「よろしくお願いします」」

 二人はここでも気持ちの良い返事を返した。

 「ほほう。返事いいぞな。あんたら、素直でよろしいぞ。こりゃ楽だぞ。戦姫んときは大変だったんぞ。あいつ返事してくんねぇのぞ。あ~、思い出してきたぞ。いっつも、あいつ無言であったぞ」
 「そうだったな。すまんな。お前にも迷惑かけたわ。サブロウ」
 「いんや。別に。おいらは結構お嬢と居てもおもろかったんぞ。ミラよ」
 「そうか、ならいっか」

 サブロウは下駄から登山靴に履き替える。
 つま先を地面に立てて、靴擦れが起きないようにしっかり根元まで足を入れ込んでいる。

 「ミラ。軍分け、頼んだぞ」
 「わかってるのさ。任しとけって」
 「そうだミラ。シゲマサいるぞ?」
 「シゲマサか。ちょい待ち」
 
 まだ準備しているサブロウの代わりにミランダは、ウォーカー隊に向かって大声を出した。

 「シゲマサ! いるかぁ!」
 「ミラ。なんだ?」

 シゲマサもまた静かに音もなく、ミランダの目の前に現れた。

 「サブロウ。いたぞ。シゲマサ。ここにいるからな」
 
 ミランダはシゲマサをサブロウの元に突き出した。

 「おお、シゲマサ! やはりいたぞな」
 「当り前だ。呼ばれたんだからな。そんでいきなりなんだ?」
 「ああ。この小僧二人がおいらの見学者らしいぞ。でもおいら、山越えを先にするんぞ。だから、シゲマサ。それまでの間、二人の面倒を見てくれぞ。たぶん、こいつらもミラのいる隊の先頭に入ると思うから、こいつらの影に入って背後を守ってくれぞ」
 「わかった。行ってこい。俺が影をやっておくわ」
 「ん! シゲマサがいれば、おいらは楽できるぞな・・・ははは」 
 「楽すんな。俺がお前の代わりをやってるから、いつも大変になってんだよ。仕事しろ、仕事!」
 「ははは。じゃ、おいら。仕事行ってくるぞ。偵察してくるぞ」
 「ああ。気をつけろよ。サブロウ」

 サブロウは、自分の片腕である優秀なシゲマサに二人のお守りを任せたのである。
 サブロウから紹介された二人は、彼の前で頭を下げる。
 すると、シゲマサは素直な二人に少しだけ照れた。
 こういう素直な人物は、里やウォーカー隊で出会うことが少ないからだ。

 「そんじゃ、ミラ。先に登っていくぞ。偵察してくるぞ」
 「やっぱお前がいると助かるわ。なんも話さなくても分かってくれてさ」
 「ははは、ミラよ。任しとけぞ」

 サブロウはガイナル山脈に入って西に走る。
 その速度はかなり速く、あっという間に背中が見えなくなっていった。

 「ミラ先生、僕らはどうしたら?」
 「ああ。今から指示を出す。ちょい待っちくれ」
 「はい」

 気の抜けたように楽にしているミランダは皆の方を向き、大声で指示を出す。

 「いいか野郎ども。あたしらはハスラを助ける時は奇襲で行くのさ。だから、そのための下準備をしないといけないから、山登り隊を編成して、敵の拠点をぶっ壊すのさ。五百くらいで走りたいからザイオンが編成する。山登っから足が速くて体力があるので頼むわ。そんで、残りをエリナの隊に入れてだな・・・・そうだな。五日後にガイナル山脈中央の麓に現れてくれなのさ。まあ、そうすればほとんどが片付いていると思うからさ。作戦はこれでいくわ。あとは各隊隊長に聞いてくれ。以上なのさ!」
 「「「う~~す」」」

 返事が緩い。ただの友達にする返事のようだった。
 ここは軍隊ではないとフュンとゼファーが戸惑っていた。

 「ほいじゃ、エリナ、一旦皆と一緒に休んでろ。十分休息を取ってから来いよ」
 「ああ。わかった。きっちりタイミングあわせてやるぜ」
 「おうよ。頼んだのさ。それじゃあ、ザイオン三十分後に行くぞ。編成頼む」
 「わかった。やっておく」

 こうして各自が準備を整えている頃。
 ミランダはもう一度フュンたちの元に来た。
 
 「フュンとゼファーは、あたしの真後ろでついて来い。守ってやるし、見学して欲しい。戦いというものをだ」
 「「わかりました」」

 二人が頭を下げる。

 「うむ。それでつぎに、ニール、ルージュ。お前らはシゲマサのようにしろ。フュンの背後に入って影の中にいろ。出来るか!」

 今も二人のそばには、シゲマサがいるのだが、フュンとゼファーには彼が見えていない。
 それは、彼が気配断ちをして、二人の影の中に潜んでいるからだ。
 察知能力がまだない二人には彼を認識することが出来ない。
 でも双子の兄妹には見えている。
 彼らはその能力を持っているからだ。

 隣にいるシゲマサを見て、ニールとルージュは話し出す。

 「わかった」「できる」
 「まかせとけ」「ミラ」
 「おう。頑張れクソガキ共。よし、じゃあ。シゲマサ。こいつらの手本にもなってくれ」

 気配断ち中のシゲマサは黙って頷いた。
 ザイオンが部隊編成を終えると、ガイナル山脈横断に行動を移すこととなる。

 

 ◇

 ガイナル山脈にて。
 山を登るウォーカー隊はザイオン部隊五百と、ミランダとフュンたちで構成されている。

 「先生。なぜ山脈を行くのですか?」

 フュンは素朴にミランダに聞いた。

 「おう。今から行くのはまず敵情視察である。たぶん優秀な奴であれば、退路を明確にして、安心して攻めようと仕上げて来ているはずなのさ。それに、その部隊を無視してあたしらがハスラに向かうと、まずい。おそらくは挟撃にあっちまうからな。先に潰すのさ」
 「退路・・・なるほど。来た道を帰る為に誰かを山の方に配置し続けているということですね」  
 「おお。そうだ。呑み込み早いぞ。いいぞフュン」
 「ありがとうございます。という事は、先生の目的は相手の退路を断つことも含まれる?」
 「おお、それも素晴らしい。なかなかセンスがあるのさ。やるなフュン!」
 「あ、ありがとうございます」

 フュンは確実に成長していた。
 ミランダの軍師適性をあげる試験を常に受けているためでもある。

 「では先生、その敵たちを倒した後は?」
 「うむ。そこから先は何をするか分かるか?」
 「んんんんん。僕らが山をずっと確保してても、シルヴィア様を救うには意味がないですし、敵は包囲し続けますよね。んんんん」
 「ナハハハ。まあそこまで考えていれば現状はいいぞ。良き成長をしている。んじゃあたしの策はこうなのさ。山から一気に全体を偵察する。サブロウを使ってな。だからお前は、サブロウについていけ。んで、サブロウから戦場について学べ。そんでお前はしっかり戦場を把握するんだ。目線が戦場でも頭は戦場の盤面全体を捉えろ! いいな」
 「わかりました。先生。そのようにします」
 「ナハハハ。素直でよろしいのさ!」

 ミランダは高笑いしながら西側へ向けてガイナル山脈を横断する。
 
 予定は五日後。
 一行は、山中にいる敵目前まで迫るのであった。

 

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