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序章

Oh my God(第2話)

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目が覚めるとそこはふかふかのベッドの上だった。
男性がなにか指図している。
やけに後頭部が痛い。
トラックに引かれて吹き飛ばされたからかな?
「・・・・・お、い、アティス、起き、、、だぞ!」
少し耳が聞こえるようになってきた。
アティス?
僕のことかな?
あぁ、そうだ。僕転生したんだ。
「大丈夫か?」
男性に声をかけられる。
「え、あぁ、はい。大丈夫です」
僕は咄嗟に答える。
「そうか、それは良かった。まぁ、ゆっくり休んでいなさい」
そう言って男性は部屋から出ていく。

はてなが僕の頭に浮かぶ。
えっ? 誰?
その瞬間頭がズキっといたんでアティスの記憶が蘇るように出てくる。
なるほど、さっきの男性はお父さんか........
いや結構ダンディーだなおい。
僕のお父さんなんか、休みもダラダラ、いっつもぐうたらのダメダメデブだったぞ。
あっ、いやあの人も僕のお父さんか......
不思議な感じだな.......
つーか、あの馬鹿神は何をしとるんだ?
記憶の限りでは前世の記憶無しに生まれて、たまたま階段から落ちてその衝撃で記憶を取り戻した感じだけど、もしそうなってなかったらどうするつもりだったんだ?
次会ったら絶対シバいてやる。
さて、かなり優遇されてるぞ。
なんてったって、王族だからな。
そこだけは褒めてやる馬鹿神。
「あの.....、アティス様お休みにならないで大丈夫ですか?」
メイドのイシスが声をかけてくる。
彼女はろくでなしの夫から逃げるためにメイドになったらしく、たまに旦那が押しかけてきては門番に厄介払いされている。
「あぁ、大丈夫。結構気分がいいんだ。散歩でもしようかな。あはは」
「えぇ!ダメです。アティス様。まだまだお休みにならないと!」
かなり焦ってイシスが言う。生真面目だなぁ。
半分冗談なのに......
あっ、半分本気かよっていう返答は受け付けてないよ(笑)
「さぁて、何しよう?」
時間を有効活用しなくちゃね。
「読書などどうでしょうか?」
おっ、ナイスアイデア、イシス。
「うん、そうしよう、そうしよう!適当に書庫から持ってきてくれない?」
「かしこまりました。では行ってまいります。なにかございましたら、呼び鈴を。」
がちゃん
イシスが部屋から出ていく。
まさか、全部は持ってこないよね(フラグ)
だってここの書庫100万冊はゆうに超えてる。
本好きの僕からしたらかなり嬉しい。
しかも、面白い本ばかりだから(漫画とかそういう面白いじゃないよ)
読み飽きることはないと思う。
よし、イシスもいないし、ちょっと歩くか。
ベットから出ようとして、自分の手を見ると、かなり小さい。
ん?
少し歩いて鏡を見る。鏡にも椅子に昇らないと見えない。
あれれ?
..........僕、幼児だーー!
忘れてた。
えっと、たしか........、3歳だーー!
オーマイガーー!(꒪╻꒪|||)
私のコッドよーー
そのゴットに殺されてるんですけどね


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