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序章

てへぺろじゃねえよ!(第1話)

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僕は円慧寺源哉。14歳。特徴といえば、ちょっと賢いぐらい。普通に生きて、普通に過ごして、定年まで働いて、ゆっくり過ごすはずだった。なのに........
キイイイイィィィィィィィッ
「危なぁぁぁい」
トラックだ。その一瞬全ての動きがスローモーションに見えた。
少し離れたところに倒れてる子がいる。あぁ、そうだ僕好きな子庇って死ぬんだ。まぁ本望か.....
``ドン``
なんかもう何も痛くない。
ありがとう。goodbye、この世。


「ん、うわぁ!」
目が覚めると僕は真っ白の世界にいた。360度どこ見ても白、白、白、白、土下座してる人、白白白白白白白白白........
ん?
土下座してる人!?
「あんた、誰!?」
「申し訳ございませんでした。」
「嫌だから誰!?」
「この度は誠に申し訳ございませんでした」
「ほんと誰!?」 
「すみません、申し遅れました」
「ほんとにね!?」
「私は、地球の神、Earth(アース)と申します」
頭を下げながらアースと名乗る神が立ち上がってくる。
なんなのこの人訳わかんない。いや、こんなところにいる時点でわけわかんないけどね!?
「で、神とやらがなんの御用でしょうか.....?」
すっかり不貞腐れながら僕は答える。
「えー、まず謝罪させて頂きます。今回は私の手違いで、源哉様をおのよ送りにしてしまいました。申し訳ございません」
.............................ん?
つ、つまり、無駄死にだったと
いや、なんでだよこん畜生!
僕だって死にたかないよ!
「本当にすいませんでした」
もういいよ謝罪は。 
「てへぺろ」
........こいつ、ぶん殴ってやろうかな。
「てへぺろじゃねえよ!」
あぁもう疲れた(突っ込むのに)
もう、それより改善を求めてるよ。
「以後、気をつけてまいります。」
そうだね、...........ってぇ!
「心を勝手に呼んでんじゃねぇよ!あぁ!もう、いや!」
「はい、そこで、お返しと言ってはなんですが、......。異世界転生などどうでしょうか。正確には異世界ではなく、地球から遠く離れた星なのですか.........」
ん?異世界転生?いや小説かよ!いや小説だったわ!(メタ)
「まぁ、いいや、異世界転生?面白そうだからのった」
もうこれから、普通じゃない人生なんだ。
「あっ、これで帳消しはなしね」
「えっ、あぁ、はいわかっております。」
えっ、何その反応もしかして帳消しにしようとしてた?
「まぁでは現地に行ってから説明した方が早いと思いますので、早速、レッツゴー!」
おちゃらけた神の掛け声に反応して僕の体が光る。
これから、ゆったり過ごしてやる!
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