エロゲーの悪役に転生したはずなのに気付けば攻略対象者になっていた

柚木ハルカ

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リュカ(本編補足)

19話

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 4月。6日は領主に招待されていたので、午前中に必要物資の調達を済ませて、午後にはノエルと2人で歓迎パーティーに参加した。ザガンと会えないのは残念だけど、これも王子としての仕事である。

 それにこの時期は桜が満開で桜並木が美しいからぜひ観光してほしいと言われ、ゴンドラ遊覧チケットを貰った。このようなものを貰うのは初めてで、ちょっと驚いてしまう。もしかして幼少期から、領主達との交流に力を入れていたからかな? ザガンに会ったら、絶対誘おう。

 翌日はみんなで朝から花見に出掛けた。本当はザガンに会いに行きたかったんだけど、昨日会っていないなら今日も会えていないんじゃないですかとノエルに指摘されて、断念することに。

 馬車に揺られて約40分。桜名所の広場には朝からそれなりの人達が宴会をしていて、ミランダやニナが負けじとはしゃぎながらレジャーシートを広げた。そうして昼前から酒を飲んで料理を食べての宴会を行う。

「ッカー! 朝から飲むビールは美味い!」
「あらあらミランダちゃんったら。でもこんな時間から飲むなんて滅多に無いから、贅沢に感じるわねぇ。おつまみもとっても美味しいし。ね、ベネットちゃん」
「あの……えっと、ありがとうございます。パンもいろいろあるので、ぜひ食べてください」
「桜、とても綺麗ですねぇ。ちょうど満開で良かったです。あっ、サンドイッチありますね。ツナと卵いただきます」
「私は野菜たっぷりのバケットサンドで! ……んーっ! レタスしゃきしゃきしてて美味しい!」
「ふぅむ。花より団子とは、まさにこの状況だのう。リュカは緑茶で良いかの? それとも酒を飲むか?」
「緑茶をお願いするよ。ふふ、みんな楽しそうだね」

 タイムリープしている時も、いつもここで花見をしていた。はしゃぐ彼女達を……何度も何度も同じ会話をしている人形達を、無理矢理笑顔を浮かべながら内心で蔑んでいた。繰り返しすぎて色褪せた世界の中、自分さえも人形であることを強く実感させられ、吐きそうになっていた。

 でもこの世界がちゃんと現実だと知れた今は、彼女達の会話を楽しいものだと感じられる。ここから見る桜が、こんなに美しいものだったとも。

 彼女達といても、心穏やかでいられるようになった。嘔吐感もほぼ消えているし、たまに勝手に勘違いして嫌悪していたことへの罪悪感に苛まれるけど、だからこそ改めて彼女達と過ごしている時間を、大切にしたいと思っている。

 ただ……この瞬間にザガンが隣にいてくれたら、もっと素敵な時間になるのになぁなんて。願うのは、さすがに贅沢すぎるかな?







 翌日、冒険者ギルドに行ってみると無事ザガンに会えたので、一緒に依頼を受けながら明日の約束をした。
 そして9日。2時間ほどの短い依頼を終えたあと、ゴンドラ遊覧に誘い、チケットに描かれている地図を頼りに第4都市を散歩した。満開の桜並木の下をザガンと歩くだけでも嬉しくて心踊ったけれど、同じように桜に気を取られながら散歩している人達が多くて、時々ぶつかりそうになってしまう。だからかザガンは周囲への警戒を努めていて、桜はあまり見ていないようだ。

「あ、あそこがゴンドラ乗り場みたいだね。ほら、1隻だけ待機してる」
「待機しているのに、誰も乗ろうとしないのだな」
「あそこ、このチケット専用みたいだから。俺も侯爵から直々に貰ったんだよね。王子にも観光してほしいって」
「……そうか」

 コクリと頷くザガン、可愛いなぁ。
 漕ぎ手にチケットを渡すと恭しく頭を下げられて、乗るよう促される。俺が先に乗ってからザガンに手を差し伸べると、なんとザガンは手を置いてくれた。あああ可愛い! 反射的なものだったのか、置いたあとに不思議そうに首を傾げてくるのも可愛いし! なんで男なのに手を差し伸べられたのかと、疑問に思ってるんだろうなぁ。

 そんなザガンの内情はあえてスルーして微笑んでいると、ザガンもゴンドラに乗ってきた。そのまま2人で席に座る。高級ゴンドラらしく、豪奢なソファのような席で座り心地が良い。それに狭いから自然とザガンに堂々とくっ付いていられる。ああ、隣にザガンがいるだけで幸せだ。

 腕に触れているザガンの温もりを意識しながらも、川からの桜並木を堪能した。のんびり揺られているうちに夕焼けとなり、川や桜が赤く染まってきて、より幻想的な光景へと変化していく。ひらひら落ちていく花びらとも相俟って、本当に綺麗だ。

 ザガンもこの景色が気に入ったのか真剣に桜を見上げているし、花びらが近くに落ちてくると手を出していた。もう、ホント可愛い。
 あまりの可愛いさについ笑ってしまい、ザガンが抗議するように俺を見上げてきた。申し訳無いと思いつつも、でもやっぱり可愛いので、微笑むのを止められない。

「ふふ、桜すごく綺麗だね。ザガンも気に入ってくれたみたいで嬉しい。誘った甲斐があったよ」
「……確かに綺麗だし、感謝はしている」

 ああもう、拗ねながらもちゃんとお礼を言ってくれるザガンが可愛すぎて、どうにかなっちゃいそう。ザガン好き、大好き。

 実際そう言いたかった。君が好きだと伝えたい。でもどうしても躊躇してしまう。断られるのが怖くて、言葉が詰まってしまう。

 だいぶ仲良くなれたし、今日だって手を差し伸べても嫌がられなかったから、いきなりフられることはたぶん無いと思うんだ。恋愛対象として意識してもらう為には、まず俺がザガンに恋していることを知ってもらわないといけないから、ちゃんと想いを伝えないといけない。

 でも友達のままでいようと断られるかもしれないし、それだけならまだしも、嫌悪されて無言で離れてしまう可能性もある。それを想像するとどうしても怖くて、いまだに告白出来無いでいた。友人同士でもこんなふうに過ごせるなら、このままの関係を維持しても良いんじゃないかとすら考えてしまう。

 抱き締めることも、キスすることも出来無いけれど。それでもザガンに嫌われてしまうくらいなら、このままで良いのかもしれない。

 そんな弱気なことを、考えてしまっていたからだろうか?







「ッ、ぐっ……う!」

 地面に下りるタイミングに合わせて身体強化したけれど、足に激痛が走り、そのまま地面に崩れた。たぶん骨がバキバキに折れてる。ダンジョン内とはいえ、空から落下したようなものなのだから当然か。

 上級ポーションを飲めばすぐに治ったので、急いで傍で倒れているザガンに声をかける。

「ザガンッ、ザガン大丈夫!?」

 先に地面に着地していたザガンが、倒れたまま動かない。俺よりも明らかに魔力操作に長けていて身体強化も優れているはずなのに、なんで起きないのか。慌てて呼吸を確かめたところ、息はしていてホッとする。でも外傷のせいか、呼吸が弱くなっていた。

 きっと俺と同じように複雑骨折しているだろう両足に上級ポーションを掛けたあと、そっとザガンの身体を仰向けにして抱えて、もう1本を打ち付けたかもしれない上半身へ。そしてもう1本を、彼の口元で少しずつ傾けた。意識が無いからか顎へ零れてしまうけど、上級ポーションなので少量舐めるだけでも全身の痛みは引くはずだ。

 しかしそれでも起きてくれないし、さっきよりも呼吸が弱くなっているようだった。なんで? 何が原因で……あっ、もしかして!

 手の防具を外してからザガンの首筋に触れると、冷たくなっているし脈も遅くなっていた。気絶したのは、魔力欠乏が原因だ。反射的に近くに落ちていた短剣や魔法杖をホルダーに装着してみたけど、回復する兆しは見えない。早くMPポーションを飲ませないと。

 でもマジックバッグの中に手を入れても、求めるものは1本も入っていなかった。俺は魔力が膨大だしあまり魔法も使わないので、ループしていた期間含めて今まで一度も魔力を切らしたことがない。だからMPポーションは、後衛のカミラとベネットとシンディに全部渡していた。今までは、それで問題無かった。

 彼女達と分断されることも、まったく想定してなかった。だって30回くらい落下経験しているけど、いつも3階層分だけで、声が届いていたから。自然階層まで落ちるなんて初めてで、落下している時は本気で死ぬかと思ったほどだ。ザガンが俺を触手で掴んで、かつ大地を抉るほどの魔法を使用してくれたから、どうにか生きている。

 とにかく、このままだとザガンの命が危ない。気絶するほど魔力消費してしまうと、体温が著しく低下して回復するのが極端に遅くなるし、自己回復出来無くなる可能性すらあるから。

 ザガンならMPポーションを持ってるだろうけど、彼のマジックバッグは……駄目だ開かない。所持者に装着されてる状態だからトラップは発動しなかったものの、そもそも所持者以外には反応しないタイプらしい。試しにザガンの手を借りたら開けられたけど、やはり何が入っているのか俺には読み取れず、MPポーションも出せなかった。

 どうしよう、このままではザガンが死んでしまう。そんなの嫌だ。

「ザガン、ザガン、どうすれば……、…………あっ」

 ある。MPポーションじゃなくても、魔力を回復させられる方法が。
 でもそんなこと、本当にしていいの? まだ告白してないのにそんなことしたら、ザガンが精神的につらくなるんじゃ。それに嫌われてしまうかもしれない。

 でも迷っている間にも、死が近くなる。血の気を失っていて青白くなっているその顔は、まるで何度も見てきた、死顔のよう。声をかけても触れても反応しない、呼吸もしていない――亡骸。

 かつての記憶がフラッシュバックして、ヒュッと変なふうに息を吸ってしまう。呼吸が浅くなり、苦しくなってくる。

 彼の亡骸を何度も見てきた。何度も、何度も。決して目を開けないそれは、とても静かで、心を落ち着かせてくれたほど。

 でももう理解してしまっている。ここは現実だと。失われた命は、戻らないのだと。その事実に気付いた現在、もしまた君が死のうものなら、俺は今度こそ狂ってしまう。もう二度と立ち直れなくなる。

 それにまたタイムリープしたとして、パラレル世界から来てくれた彼の魂はどうなる? また2人が同化する保障がどこにある? 今ここにいるザガンという存在は、1回きりの奇跡かもしれないんだ。

「っ……は、……は、」

 いや落ち着け、ザガンはまだ呼吸してるじゃないか。そう、まだ生きている。どれだけ嫌われる手段を取ろうと、ザガンが死なないのならそれで良い。

 まずはテントを出して……ううん、この場所に居続けるのは危険だ。あんなとんでもない威力の魔法で地面を抉ったのだから、ここに居続けたらまた崩落してしまう可能性がある。モンスターだって寄ってくるかもしれない。

 だからザガンを抱き上げて、急いで移動した。このフロアを上空から見たのは先程が初めてだったけど、何度も来ている場所なので、セーフティ空間の位置はほぼ把握している。その1つが幸運にも近くにあるので、身体強化した足で駆けた。

 体感で数分後にはセーフティ空間に到着。自然フロアのセーフティ空間は、森林地帯にしろ平原地帯にしろ砂漠地帯にしろ、小さな泉周辺である。

 その泉の近くでテントを出したら、敷いてある寝床にザガンを横たわらせた。大丈夫、まだ生きている。

「ごめんねザガン、今から脱がすから」

 まずは靴を脱がせた。それから腰のバックルを外して、短剣や魔法杖、マジックバッグ共々邪魔にならないところに避難させる。そしてズボンや下着を脱がせた。

 こんな切羽詰まった事態なのに、下半身丸出しになった彼のペニスに視線が釘付けになってしまうし、興奮して自分のペニスはあっという間に勃起する。

 ザガンのペニス、萎んでいる状態だからハッキリ判断出来無いけど、それでも明らかに俺のより小さかった。魔力がこんなにも膨大なのにペニスが小さい理由は、1つだけ。第2次成長期に、魔力を大量消費し続けたからである。

 精子にはたくさん魔力が備わっていて、成長期になると魔力蓄積量に比例してペニスが大きくなる。魔力量が少なくて成長させる自信が無い人達は、魔力が満タンでもMPポーションを毎日飲むほどだ。逆にそれを利用して毎日枯渇寸前まで魔力消費すれば、ベネットのようにペニスを成長させず小さいままにも出来る。それくらい、ペニスと魔力は密接な関係にある。

 ザガンがあまり大きくないのは、大森林で生活していたからだろう。周囲の気配を探るだけでも魔力を消費するのに、1日中となれば相当な使用量だ。それに加えて日々モンスターとの戦闘に明け暮れていたそうだから、魔力が満タンな瞬間なんてほとんど無かったと推測出来る。

 うぅ、ザガンのペニス……ううん、おちんちんすごく可愛い。このおちんちんが童貞だなんて、あまりにも可愛すぎて、今すぐ舐めたい。

 ぐるぐる迷いながらも邪魔になっている防具を脱いで、ズボンの前を寛げた。そうして勃起している自分のペニスを軽く擦りながら、ザガンの可愛いおちんちんに顔を近付けていく。

 ごめんねザガン、俺が射精するまでだから。君が起きたらちゃんと怒られるから、今だけ許して。

 そう心の中で懺悔しながら、彼のペニスに顔を押し付けて、すぅとニオイを嗅いだ。ほのかなザガンの香りに、それだけで頭がクラクラするくらい興奮する。そのまま萎えている先端を舌で支えつつ半分ほどまで咥えたら、咥内で転がすように舐める。そのあと根元まで含んでちゅううと全体を吸ったら、一度口から出して、片手で支えつつゆっくり竿を舐めていく。

「ん……ん、ザガン……、ん……はぁ」

 たまんない。ザガンのおちんちん、すごく美味しい。魔力が枯渇してるからどれだけ刺激しても勃起しないし、先走りすら漏れてこないけど、ザガンのものというだけで美味しく感じる。

 ちゅっちゅっと何度か先端にキスして、また根元まで咥えて。そのままの状態で自分のペニスを扱けば、あっという間に射精した。

 名残惜しさに蓋をして顔を上げたら、精液まみれの手をザガンのアナルに持っていく。そして閉ざされている表面に精液を塗ると、まだ誰にも荒らされていないそこを傷付けないよう、指をちょっとだけ入れた。すぐに抜いて、掌に貯めている精液を指に伝わらせたら、またちょっとだけ入れる。つぷ、つぷ、と浅く出し入れしながら、精液を押し入れていく。

「ごめんねザガン、本当にごめん」

 治療とはいえ、意識を失っているザガンの中に、俺の精液を入れるなんて。

 こんな事態になるなら、勇気を出して告白しておけば良かった。もしすでに恋人同士だったなら、何も悩まずひたすらザガンを抱けたから。
 
 もしフラれていたとしても、俺の想いが伝わっていたなら、ザガンの精神は軽傷で済んだだろう。好きだからどうしても死なせたくなかった、触れられて嬉しかったと言えば、フッていることを理由に俺に怒りをぶつけられる。

 でも治療だからという理由しかない場合、嫌悪や憎悪が湧いたとしても、内側に留めるしかない。リュカは善意でしてくれた、命の危機に瀕していたから仕方無いと、自分に言い聞かせるしかない。俺としてはいくらでも怒りをぶつけてくれて良いんだけど、ザガンは冷静沈着で聡明で優しい人だから、理不尽なことは出来無いんだ。

 それにこうなってしまった以上、今後どれだけ告白しても、手を出した責任感からそう言ってくるだけと捕らえられかねない。――好きだという想いが、君の心に届かなくなる。

 ホント前もって告白していれば。そんな後悔にまみれながらも、少しでも早く魔力を吸収出来るよう、より奥に指を入れて精液を腸壁に塗っていく。

「…………ぁ、ん……」

 しばらくすると、ザガンから声が聞こえてきた。触れている太腿も、先程よりちょっとだけ熱が上がった気がする。でもまだほとんど回復していないようで、胎内に入れた精液がどんどん吸収されて無くなっていくし、おちんちんも勃起しない。

 そろそろ手に付いている精液が無くなりそうなので、また射精しようとペニスを握った。

「ぁ……ん、あ……?」

 直後、ザガンが薄っすら瞼を開けたものだから、ギクリと身体が強張って動けなくなってしまう。彼のアナルに、指が入ったままなのに。

 気付かれないように抜きたい、でも誤魔化して逃げるのは卑怯なんじゃないの? いやそんなことより、ザガンが意識を取り戻したことに……死なずに済んだことに喜ぶべきである。

 すごく嬉しいのに、どうしても焦りが生じてしまい固まっていると、半分ほど開いている目がゆっくり俺を見てきた。ぱち、ぱち、と何度か瞬きするザガン。

 ドッドッドッと、心臓がうるさいほどに鳴る。息が止まりそうになる。嫌悪されたらどうしよう、拒絶され、二度と会えなくなってしまったら。

「…………あー……」

 ザガンは両手を額に置くと、髪を掻き上げながらターバンを外した。フードも退かされて、綺麗な黒髪が露わになる。毛先が白くなっていないことにホッとして、でも無事で良かったと告げて良いかさえわからなくて。

「んな泣きそうな顔、すんな」

 ただひたすら見つめていると、ザガンはつらそうに顔を歪めながらも、クッと喉を鳴らした。そして赤い双眸を細める。かつてのザガンのような、でもそうでない綺麗な微笑。

「……リュカ、まだ全然足りねぇから。お前のソレ、早く寄越せ」

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