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リュカ(本編補足)
05話
しおりを挟むザガンが亡くなってから、ノエルはしばらく塞ぎ込んでいた。それによく、俺の寝室に来るようになった。
ぽつぽつと、ザガンの話をするノエル。闇属性への差別が無かったら、こんな悲しいことは起こらなかったのに。兄妹として、素晴らしい毎日を過ごせたかもしれないのにと。そんな彼女の心が、少しでも癒えるように慰める。
仲間達もみんな、悲しんでいるノエルを心配して、寄り添ってくれた。ミランダ、ニナ、カミラ、ベネット、シンディ。優しい彼女達に囲まれながら毎日を過ごすことで、ゆっくりではあるものの、ノエルに笑顔が戻っていく。
けれど第10ダンジョンで、再び闇組織の者達と遭遇した。第9都市で会話した男はいなかったけど、この眼鏡を掛けた男もいた記憶がある。
彼らは闇属性以外を心底憎んでいて、この国を滅ぼそうとしているそうだ。だから星の欠片を集めていると。俺達を殺そうとしている悪党共、絶対に許さない、根絶やしにしてやると。
以前までなら反論して剣を抜いていただろうノエルは、何も言わなくなっていた。母親が重体になったのは、彼女達自身が闇属性の兄を虐待したせい。
しかもずっと悪だと思っていた闇属性達から、こちらが悪党だと言われたのである。俺達が差別しているから、彼らは俺達を殺すのだと。
戦闘になり、どうにか退けはしたものの、逃げる彼らを追うことは出来無かった。彼らがモンスターを召喚してきたから。討伐し終えた時には、もういなくなっていた。
そんなことがあったけれど、第10都市でのハロウィン、第11都市の芸術祭と、明るいイベントもあって、ノエルと一緒に楽しんだ。笑顔が戻ってくれてホッとする。
もちろん、悲しみや葛藤はまだあるだろう。でもノエルから、どうすれば闇属性への差別を無くせるのかと、前向きな相談をされるようになっていた。
どうすれば差別を、無くせるのか……とても難しい問題だ。今のソレイユ王国に闇属性差別禁止の法律を作ったら、民衆から反発される気がする。邪神が定期的に出現する限り、どうにもならないんじゃないか?
でも初めから諦めていたら、何も始まらない。だから王都に戻ったら、父上や法務大臣に相談してみよう。
ちなみに第11ダンジョン内でも、闇組織の人達と遭遇した。ミランダが相手の女性と何かあったらしく、すごく憎んでいて、気付けば戦闘になっていた。そしてやはり逃げられてしまう。
たとえ彼らにとって俺達が悪だとしても、それでも人々を守らなければならない。国を滅ぼされるわけにはいかない。だから捕まえたいのに。
けれど彼らが具体的にどう使うかわからない星の欠片は、前回も今回も、俺達が入手している。だから、大丈夫だと思いたい。
第11ダンジョン攻略終了後、モデスト侯爵の計らいで開かれたダンスパーティーに参加して、ノエルから順に、みんなと踊った。仲間達に協力してもらえたからこそ強くなれたし、毎日が楽しくて充実していた。だからあと1ヶ月で旅が終わると思うと、寂しさを感じてしまう。
それでも星の欠片を得る為に、次の都市へと移動する。
そして第12都市。少しばかり雪が降っている静かな街並みをノエルと歩いている時、ある女性を見つけた。ぎゅっと目を瞑り、川に赤子を捨てようとしている、女性を。
先に駆けていたノエルが、彼女の腕を掴んだ。俺はその手から、赤子を奪う。
ノエルは女性を叱ろうとしたけれど、あまりにも焦燥しきった様子でボロボロ泣いていたからか、言葉を詰まらせた。それに。
「ノエル、この子の髪色」
「え? ……あ、紫……闇属性」
闇属性と呟いたからだろう、女性は泣き腫らした目で、俺達を見上げてきた。
「だって、夫が言ったんです。私のことは愛してるけど、この子は育てられないって。この子自身も、生きていても過酷な人生が待っているだけ。それなら何もわからない今のうちに、殺してしまうべきなんです。……でも、首を絞めることも、魔法を使うことも、私には出来無くて」
「だから目を瞑りながら、川に捨てようと?」
「う、ううぅ……私が、悪いんです。この子を闇属性に産んでしまった、私が」
そんな母親に赤子を返せば、大切そうにそっと抱き締めて、さらに涙を溢れさせた。自分の子を慈しんでいる彼女の背中を、ノエルがさする。
闇属性への差別が、愛し合っている夫婦を壊してしまうかもしれない。闇属性というだけで、なんの罪も無い可愛らしい赤子を、殺さなければならない。なんて、残酷なんだろう。これが俺の守るべき、ソレイユ王国だなんて。
「……最近、私に兄がいたことが判明しました。彼もその子と同じように、闇属性で」
女性を慰めようとしているのか、ノエルが自分のことを話し始めた。兄の存在を知らず、屋敷を襲撃したのはまったく無関係の闇属性だと、ずっと勘違いしていたこと。兄を自分の知らないところに幽閉して、虐待していた両親のこと。
「それを知った時、私はとても混乱しました。屋敷を破壊した犯人ではなく、実は両親の方が、悪だったんですから。しかも私に真実を教えてくれた兄は、最近亡くなりました。それからずっと心の中で、両親を責め続けていました。兄を虐待していなければ、自分達が傷付くことも、兄が死ぬこともなかったのにと」
はぁと、つらそうに息を吐くノエル。それはまるで、ずっと胸に溜めていた苦しみを、吐き出すかのよう。
「でももしかしたら両親も、貴女のように苦しんでいたかもしれないと、貴女のおかげで気付けました。両親は兄を、殺せなかったんですね。きっと貴女のように、大切だったから。結果として両親も兄も、差別のせいで、傷付きながら生きていたんです。……私だけが、何も知らなかった」
力強い言葉に、力強い瞳。久しぶりに、ノエルらしいと思える状態に戻っていた。
「貴女がこれからどうするべきか、私にはわかりません。ですがどうか、貴女の心が1番納得する答えを、選んでください。……貴女の覚悟を止めてしまい、申し訳ありませんでした」
深く頭を下げたノエルに、彼女はどう思ったのだろう? 赤子を見つめたあと、同じように頭を下げて、俺達に礼を言ってきた。この子を助けてくださり、ありがとうございましたと。その目からは、先程よりも光が感じられる。
きちんと赤子を抱えて、帰っていく母親。その背を見守っていると、ノエルも彼女を見つめたまま宣言してきた。
「もし私が闇属性の子を産んだとしても、私は絶対に守ります。兄様のようには、させません」
やはりノエルらしい力強さだ。けれど以前より、1回りも2回りも、成長しているように感じた。
第12ダンジョンでも、闇組織の者達と遭遇した。しかも第9都市で、ザガンについて答えてきた男である。彼らはいったい、何を企んでいるのか。どうにか知れないかと、戦闘中、馬鹿にされながらも何度も問いかけた結果、王都で何かするつもりらしいという情報を得た。ただ今回もやっぱり、逃げられてしまったけれど。
ここの最深部も、俺達が最初に到達出来てホッとする。闇組織に先を越されなくて良かった。
ボスはとても強かったけど、みんなのおかげで無事に勝てた。みんなでここまで、たくさんモンスターを倒してきたから。倒したモンスターの飛散した魔素は、近くにいる生物に吸収されるもの。そうして魔力量が増えていく。だからみんな、出会った当初よりも格段に強くなっていた。
ノエルの誕生日や太陽祭を終えて、みんなで王都に向かう。これで、旅は終わり。けれど闇組織が何か企んでいるので、最後まで気を抜かないようにと注意し合った。
そうして12月31日。陽が落ちる前に、王都が見えるところまで来られた。帰ってこられたことに安堵しかけ、けれど王都上空に、真っ黒なものが広がっていることに気付く。あれは……。
「……魔瘴?」
見ているだけで気分が悪くなるような闇が、上空を覆っている。もしかしてあれが、闇組織が企んでいたことだろうか? 魔瘴があんなに集まっているということは、大量のモンスターが、王都を襲っているのかもしれない。闇属性は、魔瘴からモンスターを召喚出来るから。
とにかく急いで馬車を走らせて、王都に戻った。もう陽が沈んだのに外門から出てきている者達がいるし、王都内に入って少しすれば、モンスターと戦っている人々を見つける。やっぱりモンスター召喚か。
郊外だからか魔導騎士も衛兵もいなくて、民間人が必死に戦っていた。そんな彼らを見捨てるわけにはいかないので、馬車から降りてモンスターを討伐していく。魔導騎士達がいるところは任せて、少しずつ王城に近付いていく。
その途中で、とてつもない恐怖を感じた。いったい何が。
原因は見渡すまでもなく、発見出来た。夜になりライトアップされている王城、その近くに、魔物が出現していたから。王城の中央塔よりは小さいものの、ここから見えるなんて、とんでもない大きさなのでは?
「な、何あれ!?」
「ふえぇ、怖いです……ッ」
「あれは……もしや、邪神か?」
邪神。あれが、千年間定期的に出現しているという邪神。なんでこんなタイミングで、出現してしまったんだろう。……いやでも、いつの間にか上空に広がっていた魔瘴が消えて、星が見えている。つまりあの魔瘴は、邪神を蘇らせる為のものだったということ?
わからないけど、邪神を放っておくわけにはいかない。だから急いで王城に向かうも、何回かモンスターと遭遇したし、王城付近にはダークドラゴンが何体もいた。近衛騎士団や魔導師団が戦っているけれど、俺達のところにも1体立ちはだかってくる。
苦戦したけれどどうにか撃破して、城門を通過。暴れている邪神のところへみんなで走った。
王城は、酷い有様になっていた。建物があちこち破壊されていて、瓦礫が落ちている。それに訓練場に入ると、闇組織の者達がたくさん倒れているのを見つけた。何人いるかわからないけど、全員倒れている。確認してみたところ、外傷は無いようなのに、息をしていなかった。邪神の封印を解いた結果、なんらかの理由で命を落としてしまったみたいだ。
訓練場を通過し、ようやく邪神の足元に到着。本当に大きいし、とてつもなく恐ろしい。
けれど周囲を見れば、大臣達や、王城で働いている人達が、邪神の攻撃を食い止めてくれていた。
みんなが果敢に戦ってくれているのに、王子である俺が……ううん、ここまで来られた俺達が、引き下がるわけにはいかないよね。最難関である第12ダンジョンを、突破出来たんだ。みんなで力を合わせれば、邪神にだって、絶対勝てるよ!
それから1週間後。俺達は、謁見の間にいた。星の欠片でリュミエールを破壊して、王から褒美を貰う為に。
邪神を退けるどころか討伐まで出来て、俺達は心から喜んだ。千年の苦しみから、解放されたのだから。それに闇属性に対する差別の、大元の原因が無くなったので、ノエルもとても喜んでいた。これからきっと、差別を減らしていける。ザガンのようになってしまう人達を、少しでも減らしていけるはずだ。
そのように国全体には平和が訪れたけど、しかし同時に、たくさんの人が亡くなってしまっていた。モンスターに襲撃されたせいで、王都に住んでいる者達の多くが、悲しみにくれている。王城内でも、邪神に殺された人達が何人もいる。
だから両親と俺以外の王族はみんな喪服姿だし、集まっている人達も、祝いの席とはいえ大人しめの服装をしている。それに大臣達も、喪服を着ていた。
それをチラリと確認したところ、相変わらず大きな体躯をしている財務大臣と、目が合う。けれどすぐに、逸らされてしまった。そしてその隣で苦笑する、行政大臣。
実は邪神を倒してからの1週間、ずっと財務大臣から目を逸らされ続けている。それになんだか、怒りを向けられているような?
理由は不明だけど、行政大臣が言うには、彼も大切な人を失ってしまったらしい。
『なので彼のことは、放っておいて構いませんよ。精神が親離れ出来無かった、お子様なだけですから。それに彼も、理解はしているのです。こうなったのは仕方無いことだと。……あの方は、国を守ろうとした結果、無意識に多くの命を奪いました。ずっと苦しみ続けてきた。だから神ソレイユの眷属を前にして、求められずにはいられなかったのでしょう。――あの方自身が、この結末を望んだのです』
遠いどこかを見ているような、大臣の視線。過去を懐かしんでいるのだろうか? 柔らかく微笑みながら、けれどとても悲しげな表情をしていて、なんだか見てはいけない気持ちにさせられる。それに、誰のことについて言っているかも、わからない。
『…………大臣、それは』
『いえ、気になさらないでください。年寄りの戯言です』
やんわりとした拒絶に、聞くことは出来無かった。
そんな数日前のことを思い出しながらも、今日はリュミエールを背にしてきちんと玉座に座っている父上に、軽く頭を下げる。そして面を上げよとの言葉がかかったら、頭を上げる。俺の後ろに並んでいる仲間達も、俺の通りにしてくれているはず。
「リュカ、そしてその仲間達よ。各ダンジョンを巡り、多くの星の欠片を集めてくれたこと、まことに感謝する。残念ながら6つは闇組織に使われてしまったようだが、残り6つでも、今のリュカであればリュミエールを破壊することが可能だろう。頼んだぞ、リュカよ」
「拝命いたしました」
返事をすると、両親が玉座から立ち上がった。俺は2人のところに歩いていき、間を通過して、リュミエールの浮かんでいる台座の元で足を止める。そしてマジックバッグから、今まで得てきた星の欠片を出した。
すると欠片6つは、リュミエールに引き寄せられるように浮かんでいき、禍々しい黒塊を囲んだ。そうして光り輝いていく。
世界の魔力によって、どんどん皹が入っていくリュミエール。けれどやはり6つでは足りないようで、途中で止まってしまう。
だから手を翳して、光を掌に集めた。自分の中にある全てをぶつけるつもりで、魔力を込めていく。膨れ上がっていく光、それをそっとリュミエールへと放てば、光が黒塊を包んでいく。そして、バキィン!! と盛大な音を立てて割れ、跡形もなく消滅した。
シーンと静まる場。けれど次の瞬間、ワッと歓声が上がった。ちゃんと浄化出来てホッとしたのも束の間、父上から背中を叩かれるし、母上には腕を撫でられる。
「リュカ、よくぞやってくれた。素晴らしい力だったぞ」
「ええ本当に。リュカ、とても強くなりましたね。母は嬉しく思います」
「ふふ。ありがとうございます、父上、母上」
両親に褒められるのはとても嬉しかったし、兄弟達に視線を向ければ、笑顔で手を振ってきたり拍手してくれていたりと賞賛してくれていて、やはり嬉しさが込み上げてくる。
拍手に包まれる中、仲間達のところに戻った。ミランダ、ニナ、カミラ、ベネット、シンディ。そしてノエル。みんなからも笑顔が溢れているし、喜びが伝わってきた。
それぞれ労わりだったり賛辞だったりと感謝だったりと、声をかけてくれる仲間達。それに1つ1つ応じていき、最後にノエルの前に立つ。すると彼女はニコッと、花のように微笑んできた。
「やりましたね、リュカ。無事、目的を達成出来ました!」
「そうだね。ノエル、1年間お疲れ様。最後まで俺に付いてきてくれて、ありがとう」
「こちらこそ、リュカには本当にたくさん、支えてもらいました。ありがとうございました。あ、それと……父様達に、兄様のことを報告する時も……傍で支えていただけると、嬉しいのですが」
恥ずかしそうに頬を染めながら、おずおずと、上目遣いで俺を窺ってくるノエル。
そんな幼馴染を、とても可愛いと感じるようになっていた。支えたいと……ザガンの代わりに俺がノエルを守っていこうと、思っている。俺は、ノエルが好きなのだと。
だから頷いた。そして彼女の、剣を握り続けてきた手を、そっと取る。
「ねぇノエル。俺は、君が……ッ!?」
告白しようとした直後、突然グラッと身体が傾いた感覚がして、言葉に詰まった。
ぐるぐると身体が回っているような、ずっと浮遊しているような感覚。平衡感覚が失われている状態に、たまらず目を瞑る。それでも治まらない。膝を付きたいのに、何故かそれも出来無い。いったい何が、どうなって。
我慢して我慢して、どれだけ時間が経ったかも不明で。でもしばらくすると治まってきたので、安堵する。
告白途中で言葉を止めてしまうなんてノエルに申し訳無いし、きっと周りにも心配かけている。だからまだ気持ち悪さは残っていたけど、どうにか目を開けた。すると。
「――……、……え?」
どうしてか、周囲の景色が、変わっていた。
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