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番外編 第五皇子側用人は見た!
bittersweet6③
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ラウルの身体の強張りを解くように、エドゥアルトは短く優しいキスに変えて唇を重ねた。ついばむような優しいキスを繰り返し受けて、きつく閉じられていたラウルの唇は徐々にしっとりと熱を帯び、ほころんでいく。
ちゅ、と小さく湿った音が立つ度に彼女の肩からは少しずつ力が抜けていって、いつしかラウルは獣耳をくたりと伏せてエドゥアルトのキスに身を任せ、彼の胸に縋るような格好になっていた。
彼女に深く口づけたい衝動が高まって自身を抑えきれなくなってきたエドゥアルトは、名残惜しさを覚えながら一度唇を離した。
すると頬を上気させて熱っぽく潤んだ瞳でこちらを見つめるラウルの表情が視界に入り、その色香に理性を根こそぎ持っていかれそうになって、彼女をきつく抱きしめ直しその表情が見えないようにすることで、己を制した。
この体勢はこの体勢でまた色々と問題があるが、致し方がない。自身の制御が想像していた以上に難しかった。
それだけ大切な存在をこの腕に抱いているのだ、と改めて自覚して、自らの双肩にかかる重責を再度認識したエドゥアルトは、自らが選び取ると決断した道にラウルを含めた皆を連れて進む覚悟を、その道の先に誰一人欠けさせることなくたどり着く決意を固めた。
―――背後に常に憂いを抱え続ける未来ではなく、大切な者とつつがなく過ごせる未来を、この手に掴む為に。
「……エドゥアルト様。どうしてこのタイミングで私とキスしたくなったんですか? フラムアーク様と何か……」
抱き合ったままじっと黙して動かないエドゥアルトに、ラウルが控え目な声をかけた。
エドゥアルトは少し間を置いて、自らの内にあった迷いと弱音を初めて覗かせた。
「……お前に最後のひと押しをしてもらいたかったんだ。戻りが利かない分かれ道に一歩を踏み出すことを心のどこかでためらっている、臆病な自分自身に新たな意識と覚悟を課す為に―――どれほど大切なものを自分の決断に巻き込もうとしているのか再認識することで、不退転の覚悟としたかった」
ラウルは微かに目を見開いて、その意味を噛みしめた。
エドゥアルトの決断には、自分達側近はもちろん、彼に付き従う多くの者達の命運が関わってくる。それを重々承知しているエドゥアルトは、きっと幾度もこの選択を吟味して、想像も出来ない重圧と戦ってきたのだろう。
ラウルは自分を抱きしめているエドゥアルトの身体をぎゅっと抱きしめ返した。
「私は、貴方の背中を押せましたか?」
「……。ああ」
「エドゥアルト様がそうと決めたのなら、私は最後までお供しますよ。ハンスもティーナも、きっと皆、そう言うと思います」
「……そうだな。僕もそう思う」
それを聞いたラウルは頬を緩めた。
「何だかんだ、エドゥアルト様は人気者ですから」
そんな彼と自分がこういう関係になったことを知ったら、みんなどんな反応をするだろうか? ひどく驚くことだけは間違いない。
……想像すると、何だかこそばゆいな。
そう思ったラウルはふと、今後の自分達の在り方について考えた。
「ところで私達の関係って、ハンスやティーナには内緒にしておくんですか?」
自分達の関係が今の段階で公になるのはさすがにまずいということは、ラウルにも分かっている。
それに対するエドゥアルトの返答はこうだった。
「いや、あの二人には伝えておこうと思う。お前がボロを出した時にさりげなくフォローしてもらう為にも、あの二人には知っておいてもらった方がいい」
「うぐ……」
反論出来ないが、その言い方は悔しい。
「これを知ったらハンス、胃が痛くなったりハゲたりしませんかね?」
ティーナの方は手放しで喜んでくれそうな気がするが、気苦労が多そうなハンスにはこの展開は少し気の毒かもしれないと思った。
「その可能性はあるが、僕としてもここは譲れないからな……せいぜい先回りして、ティーナに胃痛と脱毛に効く質の良い薬を用意してもらうことにしよう」
それに、とエドゥアルトは薄く笑った。
「二人とも薄々勘付いている節があるから、案外驚かないんじゃないかって気はする」
「えっ!?」
「特にハンスは、要所要所様々な場面に立ち会って、僕達の様子をその目で見てきているからな」
言われてみれば確かに、あの時もあの時も、いつもハンスはそこにいた。
思い出しても恥ずかしくて転げ回りたくなるようなシーンを、彼は常に目撃してきた。
その事実にラウルは脳が茹りそうになるのを覚えながら、思わず周囲を見渡した。
「さ、さすがに今回はいませんよね……!?」
こんなところを見られていたら、恥ずかし過ぎて憤死する。
「僕とお前の索敵をかいくぐってここにいるとしたら、それはもうハンスじゃないぞ。それに―――いくらハンスとはいえ、お前の貴重な姿を僕以外の男に見せるわけにはいかないからな」
「―――っ!?」
耳元で、不意打ちのように色気漂う低音でそう囁かれたラウルは、ぴるっと獣耳を揺らし、腰の辺りをぞくぞくさせた。
「エッ、エドゥアルト様……」
「……その顔。僕以外には見せるなよ」
鼻先が触れ合う距離で、すり、とうなじを撫で上げられて、思わず「あっ……」と密やかな吐息をこぼしたラウルの口をエドゥアルトが速やかに塞ぎ、深まる夜の静寂へと連れ去っていった―――。
後日、エドゥアルトからラウルとの関係を告げられたハンスは、驚きを見せつつも取り乱すことはしなかった。
やはりそういう時が来ることを薄々予見していたらしく、臣下としての苦言と提言をひと通り主に呈した後、意志を覆す気のないエドゥアルトの様子を見て、諦め混じりの吐息と共に肩を落としたハンスは、複雑な胸中を述べた。
「臣下としては賛同しかねますが、これまでの貴方達を見てきた一人の人間としては祝福したい気持ちです。エドゥアルト様がどうしてもそうと望まれるなら微力ながら力添えは致しますが、相応の覚悟をもって臨まれること、そしてそうと決めた以上は必ずラウルを幸せにすると約束して下さい」
同僚としてのラウルを思いやるハンスの忠言に、エドゥアルトの表情は自然と柔らかなものになった。
「もちろんだ。折れてもらってすまないな……このことは然るべき時が来るまで他言無用で頼む。しばらくはお前とティーナの胸にだけ留めておいてくれ」
「かしこまりました」
「……お前は優秀な上にいい奴だな、ハンス」
「褒めていただけるのは光栄ですが、私は正直、これからのことを思うと……」
浮かない顔で鳩尾の辺りを押さえるハンスに、エドゥアルトは珍しく殊勝な態度を見せた。
「そこは本当にすまないと思っている。お前には色々な意味で苦労をかけるな」
主従の間でそんなやり取りが交わされてしばらく経った後、度々調剤室のティーナの元を訪れるハンスの姿が目撃されるようになるのだが、その原因がまさかエドゥアルトとラウルの関係にあるとは思ってもみない人々は、口々に「ハンスがティーナの元へ足繁く通い詰めている」と噂し合い、ハンスの知らないところで、見当違いのその噂がまことしやかに宮廷内へと広まっていくのであった。
ちなみにそれは、そうなるであろうことを重々承知の上で、主と友人の目くらましとなる為ならばと、適当に話を合わせたティーナが自ら火種を撒き散らして煽ったのもまた一因である。
優秀な側用人ハンスの受難は、これからもまだしばらく続きそうだ―――。
<完>
ちゅ、と小さく湿った音が立つ度に彼女の肩からは少しずつ力が抜けていって、いつしかラウルは獣耳をくたりと伏せてエドゥアルトのキスに身を任せ、彼の胸に縋るような格好になっていた。
彼女に深く口づけたい衝動が高まって自身を抑えきれなくなってきたエドゥアルトは、名残惜しさを覚えながら一度唇を離した。
すると頬を上気させて熱っぽく潤んだ瞳でこちらを見つめるラウルの表情が視界に入り、その色香に理性を根こそぎ持っていかれそうになって、彼女をきつく抱きしめ直しその表情が見えないようにすることで、己を制した。
この体勢はこの体勢でまた色々と問題があるが、致し方がない。自身の制御が想像していた以上に難しかった。
それだけ大切な存在をこの腕に抱いているのだ、と改めて自覚して、自らの双肩にかかる重責を再度認識したエドゥアルトは、自らが選び取ると決断した道にラウルを含めた皆を連れて進む覚悟を、その道の先に誰一人欠けさせることなくたどり着く決意を固めた。
―――背後に常に憂いを抱え続ける未来ではなく、大切な者とつつがなく過ごせる未来を、この手に掴む為に。
「……エドゥアルト様。どうしてこのタイミングで私とキスしたくなったんですか? フラムアーク様と何か……」
抱き合ったままじっと黙して動かないエドゥアルトに、ラウルが控え目な声をかけた。
エドゥアルトは少し間を置いて、自らの内にあった迷いと弱音を初めて覗かせた。
「……お前に最後のひと押しをしてもらいたかったんだ。戻りが利かない分かれ道に一歩を踏み出すことを心のどこかでためらっている、臆病な自分自身に新たな意識と覚悟を課す為に―――どれほど大切なものを自分の決断に巻き込もうとしているのか再認識することで、不退転の覚悟としたかった」
ラウルは微かに目を見開いて、その意味を噛みしめた。
エドゥアルトの決断には、自分達側近はもちろん、彼に付き従う多くの者達の命運が関わってくる。それを重々承知しているエドゥアルトは、きっと幾度もこの選択を吟味して、想像も出来ない重圧と戦ってきたのだろう。
ラウルは自分を抱きしめているエドゥアルトの身体をぎゅっと抱きしめ返した。
「私は、貴方の背中を押せましたか?」
「……。ああ」
「エドゥアルト様がそうと決めたのなら、私は最後までお供しますよ。ハンスもティーナも、きっと皆、そう言うと思います」
「……そうだな。僕もそう思う」
それを聞いたラウルは頬を緩めた。
「何だかんだ、エドゥアルト様は人気者ですから」
そんな彼と自分がこういう関係になったことを知ったら、みんなどんな反応をするだろうか? ひどく驚くことだけは間違いない。
……想像すると、何だかこそばゆいな。
そう思ったラウルはふと、今後の自分達の在り方について考えた。
「ところで私達の関係って、ハンスやティーナには内緒にしておくんですか?」
自分達の関係が今の段階で公になるのはさすがにまずいということは、ラウルにも分かっている。
それに対するエドゥアルトの返答はこうだった。
「いや、あの二人には伝えておこうと思う。お前がボロを出した時にさりげなくフォローしてもらう為にも、あの二人には知っておいてもらった方がいい」
「うぐ……」
反論出来ないが、その言い方は悔しい。
「これを知ったらハンス、胃が痛くなったりハゲたりしませんかね?」
ティーナの方は手放しで喜んでくれそうな気がするが、気苦労が多そうなハンスにはこの展開は少し気の毒かもしれないと思った。
「その可能性はあるが、僕としてもここは譲れないからな……せいぜい先回りして、ティーナに胃痛と脱毛に効く質の良い薬を用意してもらうことにしよう」
それに、とエドゥアルトは薄く笑った。
「二人とも薄々勘付いている節があるから、案外驚かないんじゃないかって気はする」
「えっ!?」
「特にハンスは、要所要所様々な場面に立ち会って、僕達の様子をその目で見てきているからな」
言われてみれば確かに、あの時もあの時も、いつもハンスはそこにいた。
思い出しても恥ずかしくて転げ回りたくなるようなシーンを、彼は常に目撃してきた。
その事実にラウルは脳が茹りそうになるのを覚えながら、思わず周囲を見渡した。
「さ、さすがに今回はいませんよね……!?」
こんなところを見られていたら、恥ずかし過ぎて憤死する。
「僕とお前の索敵をかいくぐってここにいるとしたら、それはもうハンスじゃないぞ。それに―――いくらハンスとはいえ、お前の貴重な姿を僕以外の男に見せるわけにはいかないからな」
「―――っ!?」
耳元で、不意打ちのように色気漂う低音でそう囁かれたラウルは、ぴるっと獣耳を揺らし、腰の辺りをぞくぞくさせた。
「エッ、エドゥアルト様……」
「……その顔。僕以外には見せるなよ」
鼻先が触れ合う距離で、すり、とうなじを撫で上げられて、思わず「あっ……」と密やかな吐息をこぼしたラウルの口をエドゥアルトが速やかに塞ぎ、深まる夜の静寂へと連れ去っていった―――。
後日、エドゥアルトからラウルとの関係を告げられたハンスは、驚きを見せつつも取り乱すことはしなかった。
やはりそういう時が来ることを薄々予見していたらしく、臣下としての苦言と提言をひと通り主に呈した後、意志を覆す気のないエドゥアルトの様子を見て、諦め混じりの吐息と共に肩を落としたハンスは、複雑な胸中を述べた。
「臣下としては賛同しかねますが、これまでの貴方達を見てきた一人の人間としては祝福したい気持ちです。エドゥアルト様がどうしてもそうと望まれるなら微力ながら力添えは致しますが、相応の覚悟をもって臨まれること、そしてそうと決めた以上は必ずラウルを幸せにすると約束して下さい」
同僚としてのラウルを思いやるハンスの忠言に、エドゥアルトの表情は自然と柔らかなものになった。
「もちろんだ。折れてもらってすまないな……このことは然るべき時が来るまで他言無用で頼む。しばらくはお前とティーナの胸にだけ留めておいてくれ」
「かしこまりました」
「……お前は優秀な上にいい奴だな、ハンス」
「褒めていただけるのは光栄ですが、私は正直、これからのことを思うと……」
浮かない顔で鳩尾の辺りを押さえるハンスに、エドゥアルトは珍しく殊勝な態度を見せた。
「そこは本当にすまないと思っている。お前には色々な意味で苦労をかけるな」
主従の間でそんなやり取りが交わされてしばらく経った後、度々調剤室のティーナの元を訪れるハンスの姿が目撃されるようになるのだが、その原因がまさかエドゥアルトとラウルの関係にあるとは思ってもみない人々は、口々に「ハンスがティーナの元へ足繁く通い詰めている」と噂し合い、ハンスの知らないところで、見当違いのその噂がまことしやかに宮廷内へと広まっていくのであった。
ちなみにそれは、そうなるであろうことを重々承知の上で、主と友人の目くらましとなる為ならばと、適当に話を合わせたティーナが自ら火種を撒き散らして煽ったのもまた一因である。
優秀な側用人ハンスの受難は、これからもまだしばらく続きそうだ―――。
<完>
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ふむ、フラムアークさんも香水の付け方には気を使っているんでしょうね。想い人が兎の獣人ですからねぇ。
人間の十倍を超える嗅覚を持つウサギだもの。
兎耳族の嗅覚=兎の嗅覚というわけではありませんが、人間より優れた嗅覚を持っているのは間違いないので、フラムアークはかなり気を遣っています(^^;)
兎耳族の五感については今のところ文中で触れられていませんが、嗅覚については人間より優れている程度と思って下さい(;・∀・)
四話。フラムアークさんどんどん逞しくなっていく。血の粛清を経て彼が国を統べる日が来るといいですねー。
スレンツェさんも恨み骨髄だろうから皇族虐殺喜んでやるだろうし。
感想ありがとうございます(*^▽^*)
様々な国がある中、そういった皇族、王族も多かったのではないかなと思います。
血の粛清となるかどうかは分かりませんが、フラムアークとスレンツェがどのような道を歩んで「そこ」へとたどり着くのか、お付き合いいただければ幸いです(*^-^*)
何もできない穀潰しなのは王族の本質じゃないかな。あれは国民のための生贄にすぎない。