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本編
二十二歳⑪
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ユーファの捜索隊が組まれて、早三日。
今朝も早くから捜索隊と共に彼女を探しに向かう第四皇子一行の姿を見送る第三皇子フェルナンドの陣営からは、心無い声が囁かれた。
「またか……あの高さから落ちて、最早生きてはいまいに。死体の捜索など兵に任せておけば良いものを……」
「まったくだ。彼奴等が捜索にかまける分、こちらの仕事が増えてかなわん。甚だ迷惑だ」
「古くからの側近とはいえ、平民出でしかも亜人の一薬師に対し、皇子自らが捜索に加わるなど……兵の方も動員をかけ過ぎなのではないか?」
「仰る通り。人員と税金と時間の無駄遣いですな」
そんなやり取りをひとつ上の階のバルコニーで耳にした狼犬族の女剣士ラウルは、盛大に眉をひそめて毒づいた。
「胸糞悪ぅ……! これまでさんざん第四皇子側に雑用まがいの仕事を押し付けてきといて、よく言うよ。あの連中はこんな時に他人の痛みを慮ってやることも出来ないワケ?」
「政敵相手にそんな情など、持ち合わせてはいないんだろうよ」
憤るラウルに平坦な声を返したのは彼女の主、第五皇子のエドゥアルトだ。ラウルは鼻の頭にしわを寄せてそんな主に言い募った。
「政敵だろうが何だろうが、言っていいことと悪いことがあるじゃないですか。私はああいうの、非常にいけ好かないんです」
「お前はそうだろうな」
流すように肯定しながら、エドゥアルトのトパーズの瞳は臣下達から離れたところでフラムアークの背中を見送るフェルナンドの姿を捉えていた。
そのエドゥアルトの視線を感じたのか、振り返ったフェルナンドの目線がふとこちらへ流れてきて、互いの目が合った。すると涼やかな微笑を浮かべたフェルナンドは片手を上げ、エドゥアルトに声をかけてきたのだ。
「エドゥアルト。良かったら少しこれから話さないか」
うげぇ、と声には出さないまでも、そういう気配を醸し出すラウルをさり気なくフェルナンドの視界から遮るように身体を動かしながら、エドゥアルトはにこやかな声を返した。
「構わないよ。少しの間でいいのなら」
ラウルを下がらせ、皇宮の内庭に場所を移した兄弟は、木陰の下で久々に水入らずの対面を果たした。
「お前の護衛は相変わらず私を毛嫌いしているようだな」
開口一番兄からそう告げられたエドゥアルトは、やはり隠し切れなかったか、と諦念混じりに臣下の無作法をこう詫びた。
「獣は相手の強さに敏感だからね。あいつの野生の勘が兄上に対して警鐘を鳴らすんだろうな。失礼な態度を取ったことは申し訳なかった」
「単純な強さならば、比べるべくもなく彼女の方が上を行くと思うのだがな」
ラウルの武勇をそう評する兄に肯定の意を示しながら、エドゥアルトはそつなく敬意を払うことを忘れなかった。
「単純な武ならばね。複合的な強さなら兄上が圧倒するよ」
「ふ……どうかな? それを言うなら、お前も近しいものがあると思うが」
「そう評価してくれるのは光栄と素直に受け取っておこうかな」
「そうしておくといい。父上とてお前を認めているから、独立遊隊なるものを作りお前にその長を任せたのだろう」
昨年エドゥアルトが二十歳を迎えたのを機に、皇帝グレゴリオは帝国軍とは指揮系統の異なる独立遊隊なるものを発足させ、その指揮権限を持つ隊長にエドゥアルトを任命していた。
独立遊隊は機動力を重視した三百人の精鋭からなる部隊で、決まった任務に就かず、有事の際は皇帝に権限を委譲された隊長によってあらゆる問題に迅速に対処することが認められた独立機関だ。他機関とは一線を画す強い権限を与えられた一方、抑止の為に隊の人数は軍隊に及ばない三百人と定められ、隊長には厳しい責任が課されている。
「お前は以前から皇帝の座に興味がないと公言しているが、それは今も変わりはないのか」
単刀直入に尋ねてくるフェルナンドへエドゥアルトは即答した。
「ないね。兄上達が共倒れにでもなったら、その限りではないだろうけど」
「お前の言う兄上達とは?」
発言の内実を質されたエドゥアルトは、躊躇なく答えた。
「もちろん貴方とフラムアークだよ。他にいないでしょ? 貴方達が倒れて、他に適任者が見当たらなければ僕が就くしかないかなぁとは思う。もちろん、なるべくそうなってほしくはないけどね」
「相変わらず食えない奴だ」
フェルナンドはくっ、と口角を上げて四つ年の離れた弟を見やった。
「現状、お前は私とフラムアーク、どちらを上と見る?」
「それは総合的に見たら兄上の方でしょ。決定権を持つ父上の対応を見ててもそうだし―――誰に聞いてもそう答えると思うけど」
「はぐらかすな、エドゥアルト。私はそういった上辺の見解を求めているのではなく、お前自身の意見を聞いているんだ。分かっているだろう?」
「……」
「エドゥアルト、お前は私とフラムアーク、どちらの下に付きたいと考えている?」
穏やかながら言い逃れを許さない口調。
だが、エドゥアルトは悠然と笑んで、飄々と自身を貫いた。
「……それは、僕をより楽にしてくれる方だよ。今と同じ生活レベルで、なるべく面倒くさいことに関わらず、悠々自適に過ごしたい―――それが一貫した僕の望みだからね。それを叶えてくれる方を僕は選ぶよ」
あくまで元来のスタンスを崩さない弟に、フェルナンドは怒るでも失望するでもなく、納得の意を示した。
「ふぅん……そこはどうあっても揺らがないのだな、お前は」
「それが僕の根っこだからね。逆に兄上が僕をどうしたいと思っているのか、こちらとしてはそこを聞いておきたいな。自分で言うのもアレだけど、僕は決して扱いやすいタイプじゃないし、今は特殊な権限を持った立場に就いている。兄上としては色々決めかねている部分もあるんじゃない?」
軽い調子ながら、真っ向からこちらの真意を質し、返答如何によっては牙を剥く可能性も示唆してくる弟に、相手を値踏みするつもりが逆に値踏みされる形になったフェルナンドはうっすら笑みをこぼした。
「私はお前の持つ機知と剣の才覚を高く評価している。私が皇帝の座に就いた暁には、お前を長とした独立遊隊を一万人の規模まで拡大して、独立遊軍として配したいという心積もりだ。お前には私の剣として共に帝国の繁栄を支えてもらいたいと、そう考えている」
「へえ……」
それを聞いたエドゥアルトは悪戯っぽく目を輝かせた。
「でも、そんな規模にまで拡大しちゃって大丈夫? 下手したら僕の独断で戦争を始めることも出来るようになっちゃうけど」
「無論その際には要綱を精査する。だが、悠々自適の暮らしを望むお前にはその心配は無用だろう」
「はは。確かにそうか。そこを信頼してくれるのは嬉しいかな」
エドゥアルトが声を立てて笑ったところへハンスがやってきて、二人に折り目正しく一礼した。
「歓談中失礼致します。エドゥアルト様、出立のお時間が迫っております。そろそろお支度なさりませんと……」
「ああ、分かった。今行く」
「独立遊隊の仕事か?」
そう尋ねるフェルナンドにエドゥアルトは気怠そうに頷いた。
「そ。最近問題になってる例の案件に担ぎ出されてるんだよね」
「ああ……あの懸案事項だな。女子供がかどわかされているという―――早急に解決すればいいが……気を付けて行って来てくれ」
「ありがとう。短い時間だったけど有意義な話が出来て良かったよ」
にこやかにそう締めくくり、ハンスを伴って庭園を後にしたエドゥアルトは、今ほどのフェルナンドとのやり取りを反芻し小さく息を吐き出した。
腹に一物も二物も持った者同士の化かし合いはどうにも肩が凝ってかなわない。
―――「私の剣として」ねぇ……。
どこまで本気か怪しいが、先程と同じ問いをもう一人の兄―――フラムアークに投げかけたならば、どんな答えが返ってきていただろうか?
「……」
夏の空を見上げながらふとそんなことを考えて、エドゥアルトは心の中で小さく首を振った。
考えても詮無きことか―――今はそれどころでなさそうだしな。
何者かに悪意をもって片翼をへし折られたあの男は再起不能に陥るのか、それとも奮起して立ち向かうのか―――……さて、僕自身はどうするか。
エドゥアルトは己の進む道を見定める時が迫っているのを感じながら、今日も強くなりそうな夏の日差しに目を細めた。
今朝も早くから捜索隊と共に彼女を探しに向かう第四皇子一行の姿を見送る第三皇子フェルナンドの陣営からは、心無い声が囁かれた。
「またか……あの高さから落ちて、最早生きてはいまいに。死体の捜索など兵に任せておけば良いものを……」
「まったくだ。彼奴等が捜索にかまける分、こちらの仕事が増えてかなわん。甚だ迷惑だ」
「古くからの側近とはいえ、平民出でしかも亜人の一薬師に対し、皇子自らが捜索に加わるなど……兵の方も動員をかけ過ぎなのではないか?」
「仰る通り。人員と税金と時間の無駄遣いですな」
そんなやり取りをひとつ上の階のバルコニーで耳にした狼犬族の女剣士ラウルは、盛大に眉をひそめて毒づいた。
「胸糞悪ぅ……! これまでさんざん第四皇子側に雑用まがいの仕事を押し付けてきといて、よく言うよ。あの連中はこんな時に他人の痛みを慮ってやることも出来ないワケ?」
「政敵相手にそんな情など、持ち合わせてはいないんだろうよ」
憤るラウルに平坦な声を返したのは彼女の主、第五皇子のエドゥアルトだ。ラウルは鼻の頭にしわを寄せてそんな主に言い募った。
「政敵だろうが何だろうが、言っていいことと悪いことがあるじゃないですか。私はああいうの、非常にいけ好かないんです」
「お前はそうだろうな」
流すように肯定しながら、エドゥアルトのトパーズの瞳は臣下達から離れたところでフラムアークの背中を見送るフェルナンドの姿を捉えていた。
そのエドゥアルトの視線を感じたのか、振り返ったフェルナンドの目線がふとこちらへ流れてきて、互いの目が合った。すると涼やかな微笑を浮かべたフェルナンドは片手を上げ、エドゥアルトに声をかけてきたのだ。
「エドゥアルト。良かったら少しこれから話さないか」
うげぇ、と声には出さないまでも、そういう気配を醸し出すラウルをさり気なくフェルナンドの視界から遮るように身体を動かしながら、エドゥアルトはにこやかな声を返した。
「構わないよ。少しの間でいいのなら」
ラウルを下がらせ、皇宮の内庭に場所を移した兄弟は、木陰の下で久々に水入らずの対面を果たした。
「お前の護衛は相変わらず私を毛嫌いしているようだな」
開口一番兄からそう告げられたエドゥアルトは、やはり隠し切れなかったか、と諦念混じりに臣下の無作法をこう詫びた。
「獣は相手の強さに敏感だからね。あいつの野生の勘が兄上に対して警鐘を鳴らすんだろうな。失礼な態度を取ったことは申し訳なかった」
「単純な強さならば、比べるべくもなく彼女の方が上を行くと思うのだがな」
ラウルの武勇をそう評する兄に肯定の意を示しながら、エドゥアルトはそつなく敬意を払うことを忘れなかった。
「単純な武ならばね。複合的な強さなら兄上が圧倒するよ」
「ふ……どうかな? それを言うなら、お前も近しいものがあると思うが」
「そう評価してくれるのは光栄と素直に受け取っておこうかな」
「そうしておくといい。父上とてお前を認めているから、独立遊隊なるものを作りお前にその長を任せたのだろう」
昨年エドゥアルトが二十歳を迎えたのを機に、皇帝グレゴリオは帝国軍とは指揮系統の異なる独立遊隊なるものを発足させ、その指揮権限を持つ隊長にエドゥアルトを任命していた。
独立遊隊は機動力を重視した三百人の精鋭からなる部隊で、決まった任務に就かず、有事の際は皇帝に権限を委譲された隊長によってあらゆる問題に迅速に対処することが認められた独立機関だ。他機関とは一線を画す強い権限を与えられた一方、抑止の為に隊の人数は軍隊に及ばない三百人と定められ、隊長には厳しい責任が課されている。
「お前は以前から皇帝の座に興味がないと公言しているが、それは今も変わりはないのか」
単刀直入に尋ねてくるフェルナンドへエドゥアルトは即答した。
「ないね。兄上達が共倒れにでもなったら、その限りではないだろうけど」
「お前の言う兄上達とは?」
発言の内実を質されたエドゥアルトは、躊躇なく答えた。
「もちろん貴方とフラムアークだよ。他にいないでしょ? 貴方達が倒れて、他に適任者が見当たらなければ僕が就くしかないかなぁとは思う。もちろん、なるべくそうなってほしくはないけどね」
「相変わらず食えない奴だ」
フェルナンドはくっ、と口角を上げて四つ年の離れた弟を見やった。
「現状、お前は私とフラムアーク、どちらを上と見る?」
「それは総合的に見たら兄上の方でしょ。決定権を持つ父上の対応を見ててもそうだし―――誰に聞いてもそう答えると思うけど」
「はぐらかすな、エドゥアルト。私はそういった上辺の見解を求めているのではなく、お前自身の意見を聞いているんだ。分かっているだろう?」
「……」
「エドゥアルト、お前は私とフラムアーク、どちらの下に付きたいと考えている?」
穏やかながら言い逃れを許さない口調。
だが、エドゥアルトは悠然と笑んで、飄々と自身を貫いた。
「……それは、僕をより楽にしてくれる方だよ。今と同じ生活レベルで、なるべく面倒くさいことに関わらず、悠々自適に過ごしたい―――それが一貫した僕の望みだからね。それを叶えてくれる方を僕は選ぶよ」
あくまで元来のスタンスを崩さない弟に、フェルナンドは怒るでも失望するでもなく、納得の意を示した。
「ふぅん……そこはどうあっても揺らがないのだな、お前は」
「それが僕の根っこだからね。逆に兄上が僕をどうしたいと思っているのか、こちらとしてはそこを聞いておきたいな。自分で言うのもアレだけど、僕は決して扱いやすいタイプじゃないし、今は特殊な権限を持った立場に就いている。兄上としては色々決めかねている部分もあるんじゃない?」
軽い調子ながら、真っ向からこちらの真意を質し、返答如何によっては牙を剥く可能性も示唆してくる弟に、相手を値踏みするつもりが逆に値踏みされる形になったフェルナンドはうっすら笑みをこぼした。
「私はお前の持つ機知と剣の才覚を高く評価している。私が皇帝の座に就いた暁には、お前を長とした独立遊隊を一万人の規模まで拡大して、独立遊軍として配したいという心積もりだ。お前には私の剣として共に帝国の繁栄を支えてもらいたいと、そう考えている」
「へえ……」
それを聞いたエドゥアルトは悪戯っぽく目を輝かせた。
「でも、そんな規模にまで拡大しちゃって大丈夫? 下手したら僕の独断で戦争を始めることも出来るようになっちゃうけど」
「無論その際には要綱を精査する。だが、悠々自適の暮らしを望むお前にはその心配は無用だろう」
「はは。確かにそうか。そこを信頼してくれるのは嬉しいかな」
エドゥアルトが声を立てて笑ったところへハンスがやってきて、二人に折り目正しく一礼した。
「歓談中失礼致します。エドゥアルト様、出立のお時間が迫っております。そろそろお支度なさりませんと……」
「ああ、分かった。今行く」
「独立遊隊の仕事か?」
そう尋ねるフェルナンドにエドゥアルトは気怠そうに頷いた。
「そ。最近問題になってる例の案件に担ぎ出されてるんだよね」
「ああ……あの懸案事項だな。女子供がかどわかされているという―――早急に解決すればいいが……気を付けて行って来てくれ」
「ありがとう。短い時間だったけど有意義な話が出来て良かったよ」
にこやかにそう締めくくり、ハンスを伴って庭園を後にしたエドゥアルトは、今ほどのフェルナンドとのやり取りを反芻し小さく息を吐き出した。
腹に一物も二物も持った者同士の化かし合いはどうにも肩が凝ってかなわない。
―――「私の剣として」ねぇ……。
どこまで本気か怪しいが、先程と同じ問いをもう一人の兄―――フラムアークに投げかけたならば、どんな答えが返ってきていただろうか?
「……」
夏の空を見上げながらふとそんなことを考えて、エドゥアルトは心の中で小さく首を振った。
考えても詮無きことか―――今はそれどころでなさそうだしな。
何者かに悪意をもって片翼をへし折られたあの男は再起不能に陥るのか、それとも奮起して立ち向かうのか―――……さて、僕自身はどうするか。
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