ネットで出会った最強ゲーマーは人見知りなコミュ障で俺だけに懐いてくる美少女でした

黒足袋

文字の大きさ
上 下
117 / 125
第六章 布教に行きたい

#117 逆転のカード

しおりを挟む
 バトルフィールド上の銀河竜皇は全身に電流が走り身動きが封じられている。
 しかしこの状況においても、コスモは愉しげな笑みを崩さなかった。

『クックックック、嬉しいぜライオンハート。
 鏡の破片に光線を反射させてターゲットを狙い撃つなんて高等テクニックは簡単にできるもんじゃない。
 反射した光線がどこに飛んでいくか、コントロールをつけるだけでも一苦労だろうさ。
 それだけでお前達がこの試合の為に相当な練習を積んできたのがわかる。
 しかもラビット・バレットと水晶の魔法使いクリスタル・メイジの連携技だ』

 そして目をキラキラに輝かせながらテンション高く言葉を吐き出す。

『俺は嬉しいぜ!
 ライオンハートは決して即席チームなんかじゃない! チーム練習を積んで、連携技まで使いこなすような熟練のチームだ!
 こんな強い相手と戦えるのが嬉しくてしょうがねえ!』
「あら、なんだかベタ褒めね」

 チーム内で一番経験の浅い水零が、照れた様子でそう吐き出す。
 競技人口の少ないトレジャーハントバトルでは、本当に強いチームと出会えることは稀だ。
 だからこそコスモも、俺達との試合をこんなに喜んでくれているのだろう。
 その一方、盛り上がるコスモとは対照的にクロリスが冷たい視線を彼に向ける。

『それで、どうするんですか? この状況』
『ん?』

 バトルフィールドでは無抵抗となったコズミック・ドラグオンがバレット・ラビットのレーザービームを浴びていた。

『このままだとコズミック・ドラグオンはサンドバッグですよ。何か対抗策はあるんですか?』
『ふっ、なんだそんなことか』

 キザな笑みを浮かべながら彼は告げる。

『宇宙より広い俺の魔法人形マドール知識によれば、対策は――無い!』

 自信満々に言うことじゃないぞコスモ。
 しかし、と彼は言葉を続ける。

一対一タイマンならこのままボコボコにされるところだが、これはチーム戦だ』

 その時、ラビット・バレットの足元の地面が揺れた。
 ウサギガンマンがその場所を飛び退くと土が盛り上がり、大地を突き破って大槍が飛び出してくる。
 ちっ、やっぱり大人しくしてはくれないか。
 地中から現れた槍騎兵はそのまま近くに着地し、ラビット・バレットと向き合う。

『油断したなコスモ。とはいえわれ他人ひとのことは言えぬか。ここからは全力であのウサギを仕留めるとしよう』

 五秒間隔で相手を撃ち抜く正確無比な光流の射撃テクニック。
 敵が一体の時は恐るべきハメ性能を誇るが、二体を相手にしながらその精密な狙い撃ちを維持するのは彼女と言えど難しい。
 光流は表情を引き締め、威勢よく言葉を吐き出す。

「お馬さんにドラゴンさんですか、いいでしょう! もう一度私の銃で痺れさせてあげます!」

 そしてガンショット・コントローラーの引き金を引く。
 ラビット・バレットの銃口から光線が放たれ、真っ直ぐにユニコーンに迫る。
 しかし直後にユニコーンの正面に闇色の球体が出現、即座に闇は体積を増し、光線を呑み込んでしまう。

『ブラックホールシールド。宇宙の闇はあらゆる光を喰い尽くす』

 コスモの言葉と共に、青き竜王がユニコーンの隣に並び立った。
 ちっ、もう停止フェイリアから復帰したか。
 ラビット・バレットのレーザー光線を消滅させるブラックホールシールドの復活。
 形勢はどんどんこちらの不利に傾いていく。

「お兄様」

 小さく呟きながら彼女がチラリと俺を見た。
 俺はそれに頷き返しながら、通話を切って指示を出す。

「よくやったひよこ。時間は十分稼げたし、こちらのゴールデンマドールは無敵の聖域に守られてる。お前も撤退しろ」
「はいっ!」

 元気よく光流が頷く。
 そしてその手に持つピストル型コントローラーのグリップについたボタンの一つを押す。

「ガンショット・コントローラー、マクロBアクティブ! 必殺コマンド、ラビットファイア!」

 マクロコントローラーは人間の操作を記憶し、ボタン一つでそれを再現できる。
 彼女の持つガンショット・コントローラーも、五秒間隔で銃を撃つマクロ以外にも複数のマクロを登録していた。
 複雑なコマンド入力を必要とするマドールの必殺コマンドも、マクロボタン一つで呼び出すことができるのだ。
 バトルフィールドに立つウサギガンマンが両手の銃を空へ向け、引き金を引いた。
 銃口から連続して光線が放たれ、青空へと舞い上がった無数の光線が流れ星の如く青き竜王と鎧騎士へと降り注ぐ。

『ちっ! ブラックホールシールド出力全開フルオープン! 全ての光を呑み込めえ!』

 コスモの言葉と共に暗黒の球体は巨大化し、コズミック・ドラグオンの倍ほどの大きさに成長する。
 ラビット・バレットが雨のように絶え間なく放つ光線の全てが闇へと吸い寄せられ吸収されていった。

『無駄だ。たとえ何千発撃とうがコズミック・ドラグオンに光属性攻撃は通用しない!』

 コスモのその言葉に、俺は再度通話を繋げる。
 すると光流はクスリと笑って口を開いた。

「それはどうでしょう? 私の本当の狙いはこちらですよ」

 配信画面の上部に表示されたラビット・バレットのパワーゲージが急激に上昇する。
 それを見てコスモも、視線を鋭くした。

『これは!』
「ラビット・バレットの脚部特性レッグスキル光速装填ラビット・ステップ! 射撃攻撃一回ごとにパワーゲージが五パーセント増加します」

光線の連射をコスモが凌いでいる間に、ラビット・バレットのパワーゲージは物凄い勢いで増えていく。

『そうか、キミの狙いは切札特性ジョーカースキルの発動か!』

 コスモはウサギガンマンを睨む。
 そこで彼がコントローラーを操作すると、コズミック・ドラグオンが背負ったキャノン砲が肩へと移動し、その砲門がラビット・バレットに向けられた。
 だがすぐに空から光り輝く流星群が降り注ぎ、コスモは目元を歪める。

『ちっ、ブラックホールシールド!』

 巨大化した闇の球体が光の雨を吸収し、呑み込む。
 ラビット・バレットの必殺コマンド、ラビットファイア。
 その効果による絶え間ない光線の連撃の前には、ブラックホールシールドで防御に専念せざる負えないだろう。
 反撃の隙を与えないまま、やがてラビット・バレットのパワーゲージは上昇を続け、百パーセントに到達した。

「よし、これで準備は整いました!」

 光流がガンショット・コントローラーのボタンを押すと、ラビット・バレットが首から下げた懐中時計の蓋が開き、針が高速で回り始める。

「ラビット・バレットの切札特性ジョーカースキル時空跳躍タイムトラベル発動です!」

 そしてウサギガンマンの輪郭が徐々に薄れていき、その体が透明になっていく。

時空跳躍タイムトラベルの効果で、ラビット・バレットは十分間、姿を消した上で無敵状態となります」

 無敵状態。
 つまり透明になったラビット・バレットに攻撃を当てたとしても、ダメージは発生しないということだ。
 その説明を聞き、コスモは頷いた。

『なるほどな。そちらのビーム攻撃はブラックホールシールドに防がれ通らないが、こっちの攻撃も無敵状態のウサギちゃんには届かない。
 お互いに最強の盾を構えて手出しできない状態ってわけだ』
「はい、ご理解が早くて助かります」

 ニッコリと微笑みながら光流は告げる。

「それでは、私は退散させていただきますね」

 完全に透明になったラビット・バレットは、足音を響かせながらドラグオンから離れ、その場から逃げ去っていく。
 姿の見えない相手を追いかけることもできず、コスモは脱力したように息を吐き出した。

『十五分間の絶対防御結界に、十分間の無敵状態か。ライオンハートは逃げるのが得意だな』

 奴の言う通り、ここまでの試合展開はライオンハートの防戦一方だ。

「先輩! あんなこと言われて悔しくないんすか? そろそろ反撃するべきっすよ!」

 そこで琥珀が痺れを切らして立ち上がったので、俺は通話を切って彼女の方を向く。

「だいたいさっきから水姫さんやひよこばっか戦って! 先輩は何してるんすか!」
「いや、俺はちょっと野暮用がな」

 琥珀の疑問は尤もだ。
 俺のプロミネンス・ドラコは、バトルフィールドの半分を超えて敵陣へ侵攻している。
 とは言えこのまま相手のゴールデンマドールを倒そうにも、石化の呪いで鉄壁の防御力を得ている奴らのキングは倒せない。

「おっ、アイテム見っけ」

 プロミネンス・ドラコが飛行しながら森林フィールドを移動していると、近くの木の枝に宝箱アイテムボックスがあるのを見つけた。
 とにかくこの状況を打開するアイテムが来て欲しいところだ。

「ヒナくんは何のアイテムを狙ってるの?」

 水零がそう訪ねてきたので、俺はコントローラーを操作しながら答える。

「いくつか候補はあるが、一番欲しいのはリペアメモリーだな」

 リペアメモリー。
 破壊されたパーツを復活させることのできるアイテムだ。

「リペアメモリーの効果でプロミネンス・ドラコの壊れた左腕レフトパーツを再生させ、万全の状態にしたいんだが」

 とはいえ宝箱アイテムボックスから何のアイテムを引くかは完全にランダム。
 運を天に委ねるしか無い。
 赤き竜は木の上にある宝箱アイテムボックスに接触し、宝箱の蓋が開く。
 さあ、何が出るかな?

「お願いします。リペアメモリーきてください」

 光流の祈りの言葉とともに、テーブルに投影された立体映像にアイテム情報が表示された。
 引いたアイテムは――レッドカード。
 レッドカード。このアイテムの効果は確か――
 俺は少しの間、黙考する。
 石化した敵のキングマドール。その攻略法。
 今手に入れたレッドカードの効果。
 待てよ。あれを使えば――

「あっ、いけるぞ! これなら相手のゴールデンマドールを倒せる!」
「マジっすか!」

 琥珀の驚き声につられて、俺は彼女に視線を向ける。

「ああ、クロリスの操る石化の呪い。その攻略の鍵はお前だ、虎衛門」
「わ、私っすか!」

 琥珀が自分の顔を指差しながら驚いているところで、俺はプロミネンス・ドラコを近くの交代地点リリーフスポットに向かわせる。
 森の中のある一点。地面に淡く光る円が描かれている場所がある。
 赤き竜は羽を畳んで、そこに着地した。

「よし、選手交代だ。頼むぜ」
「おおっ、ついに私の出番が来たっすね。暴れてくるっすよ」

 そう言って琥珀は意気軒昂と手裏剣型コントローラーを握りしめた。
 そしてプロミネンス・ドラコと入れ替わりに、黒い忍び装束に身を包み、頭に虎の被り物をした忍者戦士が森林フィールドの土を踏む。

「アイテムパスだ。レッドカードをお前に託す」
「サンキューっす先輩。なるほど、これは大河忍者の出番ですね」

 作戦の説明などは一切しなかったが、流石はトラップ使いの琥珀。
 レッドカードを受け取った時点で、その使い方を理解したようだった。
 そして大河忍者はアイテムを手に、地面を疾走する。

「大河忍者の脚部特性レッグスキル怪踏乱打かいとうらんだ発動っす!
 そして卍手裏剣まんじしゅりけんコントローラー、連射機能起動!」

 大河忍者の脚部特性レッグスキル怪踏乱打かいとうらんだはLボタンを連打し続けることで、大河忍者のスピードが上がり続けるというものだ。
 しかし琥珀はボタン連打などは行っていない。
 なぜなら彼女の持つ卍手裏剣まんじしゅりけんコントローラーの連射機能により、自動でボタン連打を行ってくれるのだ。
 これで琥珀は通常の操作に集中しながら、怪踏乱打かいとうらんだによるスピード上昇の恩恵を受けることができる。
 大河忍者は風のような速さで地面を駆け、森を抜ける。
 そして草原を走り続けると、その先に敵のゴールデンキングマドールが見えてきた。
 その正面に立つのは、宝の守り人。
 ハープを抱えた黒いドレスの少女型マドールが、金色の長髪を靡かせていた。
 クロリスの操るブラック・アリスだ。

『おや、新しいお客様ですか。それではごゆっくりお寛ぎください』

 穏やかな顔でそう歓迎するクロリス。
 それに対して琥珀は不敵に笑う。
 俺が再度通話を繋ぐと、琥珀は楽しげに言葉を吐き出した。

「生憎ですけど、ゆっくりなんてしないっすよ。風よりもはやく、林よりも静かに、炎よりも過激に、キングを倒してやるっすから」
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

転校して来た美少女が前幼なじみだった件。

ながしょー
青春
 ある日のHR。担任の呼び声とともに教室に入ってきた子は、とてつもない美少女だった。この世とはかけ離れた美貌に、男子はおろか、女子すらも言葉を詰まらせ、何も声が出てこない模様。モデルでもやっていたのか?そんなことを思いながら、彼女の自己紹介などを聞いていると、担任の先生がふと、俺の方を……いや、隣の席を指差す。今朝から気になってはいたが、彼女のための席だったということに今知ったのだが……男子たちの目線が異様に悪意の籠ったものに感じるが気のせいか?とにもかくにも隣の席が学校一の美少女ということになったわけで……。  このときの俺はまだ気づいていなかった。この子を軸として俺の身の回りが修羅場と化すことに。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた

久野真一
青春
 最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、  幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。  堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。  猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。  百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。    そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。  男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。  とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。  そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から 「修二は私と恋人になりたい?」  なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。  百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。 「なれたらいいと思ってる」    少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。  食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。  恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。  そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。  夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと  新婚生活も満喫中。  これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、  新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。

恐喝されている女の子を助けたら学校で有名な学園三大姫の一人でした

恋狸
青春
 特殊な家系にある俺、こと狭山渚《さやまなぎさ》はある日、黒服の男に恐喝されていた白海花《しらみはな》を助ける。 しかし、白海は学園三大姫と呼ばれる有名美少女だった!?  さらには他の学園三大姫とも仲良くなり……?  主人公とヒロイン達が織り成すラブコメディ!  小説家になろう、カクヨムでも投稿しています。  カクヨムにて、月間3位

俺の高校生活がラブコメ的な状況になっている件

ながしょー
青春
高校入学を前に両親は長期海外出張。 一人暮らしになるかと思いきや、出発当日の朝、父からとんでもないことを言われた。 それは…… 同い年の子と同居?!しかも女の子! ただえさえ、俺は中学の頃はぼっちで人と話す事も苦手なのだが。 とにかく、同居することになった子はとてつもなく美少女だった。 これから俺はどうなる?この先の生活は?ラブコメ的な展開とかあるのか?!   「俺の家には学校一の美少女がいる!」の改稿版です。 主人公の名前やもしかしたら今後いろんなところが変わってくるかもしれません。 話もだいぶ変わると思います。

幼馴染が家出したので、僕と同居生活することになったのだが。

四乃森ゆいな
青春
とある事情で一人暮らしをしている僕──和泉湊はある日、幼馴染でクラスメイト、更には『女神様』と崇められている美少女、真城美桜を拾うことに……? どうやら何か事情があるらしく、頑なに喋ろうとしない美桜。普段は無愛想で、人との距離感が異常に遠い彼女だが、何故か僕にだけは世話焼きになり……挙句には、 「私と同棲してください!」 「要求が増えてますよ!」 意味のわからない同棲宣言をされてしまう。 とりあえず同居するという形で、居候することになった美桜は、家事から僕の宿題を見たりと、高校生らしい生活をしていくこととなる。 中学生の頃から疎遠気味だったために、空いていた互いの時間が徐々に埋まっていき、お互いに知らない自分を曝け出していく中──女神様は何でもない『日常』を、僕の隣で歩んでいく。 無愛想だけど僕にだけ本性をみせる女神様 × ワケあり陰キャぼっちの幼馴染が送る、半同棲な同居生活ラブコメ。

髪を切った俺が『読者モデル』の表紙を飾った結果がコチラです。

昼寝部
キャラ文芸
 天才子役として活躍した俺、夏目凛は、母親の死によって芸能界を引退した。  その数年後。俺は『読者モデル』の代役をお願いされ、妹のために今回だけ引き受けることにした。  すると発売された『読者モデル』の表紙が俺の写真だった。 「………え?なんで俺が『読モ』の表紙を飾ってんだ?」  これは、色々あって芸能界に復帰することになった俺が、世の女性たちを虜にする物語。 ※『小説家になろう』にてリメイク版を投稿しております。そちらも読んでいただけると嬉しいです。

処理中です...