11 / 125
第二章 おでかけに行きたい
#11 ドキドキデート開始
しおりを挟む
いや、早すぎだな。
約束した時間より一時間くらい早くついてしまった。
待ち合わせ場所は彼女と初めて出会った公園にしている。
夜宵の家の目と鼻の先で、正直彼女の家まで迎えに行くのと大差ないレベルである。
あまり遠出したことのない引きこもりの彼女を配慮して、この場所を選んだのだ。
しかしこんな早く来ているわけないよな、そう思って公園を見渡すと、ベンチに見慣れた黒髪の少女を見つけた。
「おはよう」
彼女に近づき、そう声をかける。
左側だけ黄色いシュシュで結わえた髪を揺らしながら彼女は顔を上げる。
俺に気付いた夜宵は、ガチガチに緊張した様子で言葉を吐き出す。
「お、おはよよよ。わ、私、い、いいいいいい今ままままままままま来たとこ」
「まだ何も聞いてないからな。落ち着こうか」
待った? 今来たとこー、みたいな定番のやり取りを想定していたのかもしれない。定番の質問をしなくて申し訳ない。
しかしツイッターでやり取りはしていたものの、リアルで会うのはあの日家にお邪魔して以来か。
夜宵のコミュ障は平常運転だった。
「ち、違うの! これは!」
なんか弁明を始めたぞ。
「違くて、夜更かしして、結局完徹のままここに来たとかじゃなくてね」
「いや、そんな誤解はしてないけど」
「わ、私、夜行性の吸血鬼だから。夜にお布団入っても寝れなくて」
「昼夜逆転生活ばっかりしてたからなあキミ」
「だから、あの、その、朝まで寝れなくて、そ、それで早く来ちゃっただけで」
完徹なのは本当なのか。
理由が夜更かしと言うだらしないものではなく、単に布団に入っても寝れなかったという趣旨の弁明らしい。
しかし徹夜明けの女の子を連れまわすのは若干申し訳なさがあるな。
いや、昼夜逆転の生活スタイルを直すいい機会なのか?
「大丈夫なのか? 眠いなら無理しない方がいいぞ」
「あ、朝日が眩しい。灰になりそう」
「吸血鬼としての設定を守ろうとする心がけは評価するぞ」
そこで夜宵はゆっくりと首を横に振った。
「あ、あのね、私、日中に外に出ることが殆ど無いから、こういう時にリハビリしないと、ね、いけないと思うの」
「そっか、そういうことなら」
彼女なりに引きこもり生活の改善を前向きに考えているのなら、背中を押してやるべきだろう。
それにしても、俺は改めて夜宵の頭のてっぺんから足のつま先までを確認する。
この前会った時は制服だったが、今日は私服。
白いフリルブラウスに水色のネクタイを締め、ネクタイと同じ色の膝丈のフレアスカートを身に纏っている。
その姿はまるで、良家のお嬢様のようだった。
「今日はすげえ可愛い格好してるな」
「か、可愛い、あ、あの、あの」
俺の呟きに、夜宵は顔を真っ赤にして慌てふためく。
「ふ、服、水零に貸して、もらって」
「あー、そっか。見覚えあると思ったら、昔水零が着てた服か」
色々発育のいい水零と違い、夜宵は小柄で細身だ。
数年前の水零のお下がりが丁度いいサイズになるのだろう。
「ふーん、み、水零とも、一緒に出掛けてたりしたんだ」
じとーっとした目で見つめられる。
あ、あれ? 不機嫌になった?
「まあ、昔からの付き合いだからな。それよりそろそろ行こうぜ」
話を変えるように彼女に出発を促す。
まずは駅まで行き電車に乗る。
今日の目的地は電車で十数分の場所にあるショッピングモールだ。
「あそこのショッピングモールなら服屋も沢山あるからさ、夜宵が気に入る服も見つかると思う」
空いていた席に隣り合って座りながら、俺は夜宵に話しかける。
「そ、そう、楽しみ」
電車が発車し、心地よい揺れが体に伝わる。
「そう言えば夜宵はどんな服が好きなんだ?」
「ん、んと、ん」
だんだん彼女の口数が少なくなる。いつものコミュ障で言葉が出ないのとは違う。
彼女はとろんとした顔で頭を揺らしながら、やがて電池が切れたように俺の肩に頭を預けた。
目蓋を閉じたその顔からは微かに寝息が聞こえる。
電車の揺れに眠気を誘われたのだろう。
昨夜は眠れなかったらしいし、寝かせておいてあげよう。
それに左肩に感じる夜宵の体温が暖かくて、こうしてくっついてるだけで凄く幸せを感じる。
彼女の顔を間近で見ると、やはり顔立ちが整っているのがよくわかる。
まつ毛長いなー。ほっぺた柔らかそう。
あまりじろじろ見るのは良くないとわかってはいるが、穏やかな寝顔を観察しているだけで退屈しない。
これは役得って奴だな。
うんうん、暫くはこのままでいいな。
そうして十分少々の旅路を経て、電車は目的の駅へつく。
おい、電車くん。どうしてキミはダイヤ通りなんだ?
今日くらいは遅れたっていいぞ、運転間隔の調整を一時間くらいしててもいい。
徹夜明けの夜宵に休息の時間を与えて、俺の幸せタイムを長引かせるという気遣いができないのかね?
電車くん、キミに人の心は無いのか? 無いな。うん。お前は所詮、血も涙もないただの電車だったんだな。失望したよ。
「夜宵、ついたぞ」
彼女の肩を優しく揺すって起こすことにする。
「うん、ん?」
はっ、と目を見開き、夜宵は辺りをきょろきょろする。
「降りようぜ」
そんな彼女の手を引き、俺達は降車した。
駅のホームに立ったところで夜宵は恐る恐ると言った様子で口を開く。
「あ、あの、わたわた、私、寝てた?」
「ああ、お疲れだったみたいだな」
優しく笑いかけてみるも、彼女は暗い表情で俯いた。
「ごめ、ごめんなさい。せ、折角誘ってくれたのに、私、ヒナに退屈な思いさせて」
うう、と自己嫌悪のあまり涙目になってる。
ああああ、どうしよう。なんとかフォローしないと。
「いやいや、そんなことないよ。全然退屈とかしてないし! ほら、夜宵の顔を見てるだけで俺は幸せだから」
「顔?」
キョトンとした表情を見せた後、夜宵の頬が徐々に赤く染まる。
「ヒナ、そんなに私の寝顔、じっくりと見てたの? だ、駄目だよ。え、エッチ!」
「うわああ、ごめんなさいごめんなさい」
失言だったあー! でも恥じらってる夜宵可愛いなちくしょー!
どうしよう、どうやったら機嫌を直してもらえるだろう?
「そうだ、駅を出たところに喫茶店があるんだよ。甘いものでも奢るから許してくれ。なっ?」
「えっ、でも今日は服を見るって」
「ちょっとくらい寄り道したっていいじゃん。行こうぜ、ほら」
俺は彼女を促して改札口へ進もうとする。
しかし都心の駅ともなると人で込み合っていた。
「ま、待ってヒナ」
すぐ後をついてこようとする夜宵が人の壁に阻まれて進めなくなる。
彼女のところへ戻り、その腕を掴んだ。
「大丈夫か、夜宵」
「え、う、うん、だい、じょぶ」
頬を赤らめながら彼女は手に視線を落とす。
さっき電車から降りる時も、勢いで彼女の腕を掴んでしまった。
今も同じ状態だ。
しかし今こそ一歩を踏み出すべきではないだろうか?
腕を掴んで引っ張るなんて猿でもできる。
猿から人間へ、今こそ進化の時である!
俺は左手で彼女の右手の拳に触れ、手をしっかりと握る。
「えっと、はぐれないように、なっ?」
あああああ、俺のアホ、口下手、なんか照れて言い訳臭くなってしまったああああああ。
「そ、そだね。これならはぐれないね」
夜宵も顔を真っ赤にしながら手を握ることを認めてくれた。
うああああ、可愛い可愛い。めっちゃ照れてるよこの子。何この可愛い生き物!
そんな感じでドキドキしながら移動を開始するのだった。
約束した時間より一時間くらい早くついてしまった。
待ち合わせ場所は彼女と初めて出会った公園にしている。
夜宵の家の目と鼻の先で、正直彼女の家まで迎えに行くのと大差ないレベルである。
あまり遠出したことのない引きこもりの彼女を配慮して、この場所を選んだのだ。
しかしこんな早く来ているわけないよな、そう思って公園を見渡すと、ベンチに見慣れた黒髪の少女を見つけた。
「おはよう」
彼女に近づき、そう声をかける。
左側だけ黄色いシュシュで結わえた髪を揺らしながら彼女は顔を上げる。
俺に気付いた夜宵は、ガチガチに緊張した様子で言葉を吐き出す。
「お、おはよよよ。わ、私、い、いいいいいい今ままままままままま来たとこ」
「まだ何も聞いてないからな。落ち着こうか」
待った? 今来たとこー、みたいな定番のやり取りを想定していたのかもしれない。定番の質問をしなくて申し訳ない。
しかしツイッターでやり取りはしていたものの、リアルで会うのはあの日家にお邪魔して以来か。
夜宵のコミュ障は平常運転だった。
「ち、違うの! これは!」
なんか弁明を始めたぞ。
「違くて、夜更かしして、結局完徹のままここに来たとかじゃなくてね」
「いや、そんな誤解はしてないけど」
「わ、私、夜行性の吸血鬼だから。夜にお布団入っても寝れなくて」
「昼夜逆転生活ばっかりしてたからなあキミ」
「だから、あの、その、朝まで寝れなくて、そ、それで早く来ちゃっただけで」
完徹なのは本当なのか。
理由が夜更かしと言うだらしないものではなく、単に布団に入っても寝れなかったという趣旨の弁明らしい。
しかし徹夜明けの女の子を連れまわすのは若干申し訳なさがあるな。
いや、昼夜逆転の生活スタイルを直すいい機会なのか?
「大丈夫なのか? 眠いなら無理しない方がいいぞ」
「あ、朝日が眩しい。灰になりそう」
「吸血鬼としての設定を守ろうとする心がけは評価するぞ」
そこで夜宵はゆっくりと首を横に振った。
「あ、あのね、私、日中に外に出ることが殆ど無いから、こういう時にリハビリしないと、ね、いけないと思うの」
「そっか、そういうことなら」
彼女なりに引きこもり生活の改善を前向きに考えているのなら、背中を押してやるべきだろう。
それにしても、俺は改めて夜宵の頭のてっぺんから足のつま先までを確認する。
この前会った時は制服だったが、今日は私服。
白いフリルブラウスに水色のネクタイを締め、ネクタイと同じ色の膝丈のフレアスカートを身に纏っている。
その姿はまるで、良家のお嬢様のようだった。
「今日はすげえ可愛い格好してるな」
「か、可愛い、あ、あの、あの」
俺の呟きに、夜宵は顔を真っ赤にして慌てふためく。
「ふ、服、水零に貸して、もらって」
「あー、そっか。見覚えあると思ったら、昔水零が着てた服か」
色々発育のいい水零と違い、夜宵は小柄で細身だ。
数年前の水零のお下がりが丁度いいサイズになるのだろう。
「ふーん、み、水零とも、一緒に出掛けてたりしたんだ」
じとーっとした目で見つめられる。
あ、あれ? 不機嫌になった?
「まあ、昔からの付き合いだからな。それよりそろそろ行こうぜ」
話を変えるように彼女に出発を促す。
まずは駅まで行き電車に乗る。
今日の目的地は電車で十数分の場所にあるショッピングモールだ。
「あそこのショッピングモールなら服屋も沢山あるからさ、夜宵が気に入る服も見つかると思う」
空いていた席に隣り合って座りながら、俺は夜宵に話しかける。
「そ、そう、楽しみ」
電車が発車し、心地よい揺れが体に伝わる。
「そう言えば夜宵はどんな服が好きなんだ?」
「ん、んと、ん」
だんだん彼女の口数が少なくなる。いつものコミュ障で言葉が出ないのとは違う。
彼女はとろんとした顔で頭を揺らしながら、やがて電池が切れたように俺の肩に頭を預けた。
目蓋を閉じたその顔からは微かに寝息が聞こえる。
電車の揺れに眠気を誘われたのだろう。
昨夜は眠れなかったらしいし、寝かせておいてあげよう。
それに左肩に感じる夜宵の体温が暖かくて、こうしてくっついてるだけで凄く幸せを感じる。
彼女の顔を間近で見ると、やはり顔立ちが整っているのがよくわかる。
まつ毛長いなー。ほっぺた柔らかそう。
あまりじろじろ見るのは良くないとわかってはいるが、穏やかな寝顔を観察しているだけで退屈しない。
これは役得って奴だな。
うんうん、暫くはこのままでいいな。
そうして十分少々の旅路を経て、電車は目的の駅へつく。
おい、電車くん。どうしてキミはダイヤ通りなんだ?
今日くらいは遅れたっていいぞ、運転間隔の調整を一時間くらいしててもいい。
徹夜明けの夜宵に休息の時間を与えて、俺の幸せタイムを長引かせるという気遣いができないのかね?
電車くん、キミに人の心は無いのか? 無いな。うん。お前は所詮、血も涙もないただの電車だったんだな。失望したよ。
「夜宵、ついたぞ」
彼女の肩を優しく揺すって起こすことにする。
「うん、ん?」
はっ、と目を見開き、夜宵は辺りをきょろきょろする。
「降りようぜ」
そんな彼女の手を引き、俺達は降車した。
駅のホームに立ったところで夜宵は恐る恐ると言った様子で口を開く。
「あ、あの、わたわた、私、寝てた?」
「ああ、お疲れだったみたいだな」
優しく笑いかけてみるも、彼女は暗い表情で俯いた。
「ごめ、ごめんなさい。せ、折角誘ってくれたのに、私、ヒナに退屈な思いさせて」
うう、と自己嫌悪のあまり涙目になってる。
ああああ、どうしよう。なんとかフォローしないと。
「いやいや、そんなことないよ。全然退屈とかしてないし! ほら、夜宵の顔を見てるだけで俺は幸せだから」
「顔?」
キョトンとした表情を見せた後、夜宵の頬が徐々に赤く染まる。
「ヒナ、そんなに私の寝顔、じっくりと見てたの? だ、駄目だよ。え、エッチ!」
「うわああ、ごめんなさいごめんなさい」
失言だったあー! でも恥じらってる夜宵可愛いなちくしょー!
どうしよう、どうやったら機嫌を直してもらえるだろう?
「そうだ、駅を出たところに喫茶店があるんだよ。甘いものでも奢るから許してくれ。なっ?」
「えっ、でも今日は服を見るって」
「ちょっとくらい寄り道したっていいじゃん。行こうぜ、ほら」
俺は彼女を促して改札口へ進もうとする。
しかし都心の駅ともなると人で込み合っていた。
「ま、待ってヒナ」
すぐ後をついてこようとする夜宵が人の壁に阻まれて進めなくなる。
彼女のところへ戻り、その腕を掴んだ。
「大丈夫か、夜宵」
「え、う、うん、だい、じょぶ」
頬を赤らめながら彼女は手に視線を落とす。
さっき電車から降りる時も、勢いで彼女の腕を掴んでしまった。
今も同じ状態だ。
しかし今こそ一歩を踏み出すべきではないだろうか?
腕を掴んで引っ張るなんて猿でもできる。
猿から人間へ、今こそ進化の時である!
俺は左手で彼女の右手の拳に触れ、手をしっかりと握る。
「えっと、はぐれないように、なっ?」
あああああ、俺のアホ、口下手、なんか照れて言い訳臭くなってしまったああああああ。
「そ、そだね。これならはぐれないね」
夜宵も顔を真っ赤にしながら手を握ることを認めてくれた。
うああああ、可愛い可愛い。めっちゃ照れてるよこの子。何この可愛い生き物!
そんな感じでドキドキしながら移動を開始するのだった。
0
お気に入りに追加
190
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
クラスメイトの美少女と無人島に流された件
桜井正宗
青春
修学旅行で離島へ向かう最中――悪天候に見舞われ、台風が直撃。船が沈没した。
高校二年の早坂 啓(はやさか てつ)は、気づくと砂浜で寝ていた。周囲を見渡すとクラスメイトで美少女の天音 愛(あまね まな)が隣に倒れていた。
どうやら、漂流して流されていたようだった。
帰ろうにも島は『無人島』。
しばらくは島で生きていくしかなくなった。天音と共に無人島サバイバルをしていくのだが……クラスの女子が次々に見つかり、やがてハーレムに。
男一人と女子十五人で……取り合いに発展!?
可愛すぎるクラスメイトがやたら俺の部屋を訪れる件 ~事故から助けたボクっ娘が存在感空気な俺に熱い視線を送ってきている~
蒼田
青春
人よりも十倍以上存在感が薄い高校一年生、宇治原簾 (うじはられん)は、ある日買い物へ行く。
目的のプリンを買った夜の帰り道、簾はクラスメイトの人気者、重原愛莉 (えはらあいり)を見つける。
しかしいつも教室でみる活発な表情はなくどんよりとしていた。只事ではないと目線で追っていると彼女が信号に差し掛かり、トラックに引かれそうな所を簾が助ける。
事故から助けることで始まる活発少女との関係。
愛莉が簾の家にあがり看病したり、勉強したり、時には二人でデートに行ったりと。
愛莉は簾の事が好きで、廉も愛莉のことを気にし始める。
故障で陸上が出来なくなった愛莉は目標新たにし、簾はそんな彼女を補佐し自分の目標を見つけるお話。
*本作はフィクションです。実在する人物・団体・組織名等とは関係ございません。
幼馴染と話し合って恋人になってみた→夫婦になってみた
久野真一
青春
最近の俺はちょっとした悩みを抱えている。クラスメート曰く、
幼馴染である百合(ゆり)と仲が良すぎるせいで付き合ってるか気になるらしい。
堀川百合(ほりかわゆり)。美人で成績優秀、運動完璧だけど朝が弱くてゲーム好きな天才肌の女の子。
猫みたいに気まぐれだけど優しい一面もあるそんな女の子。
百合とはゲームや面白いことが好きなところが馬が合って仲の良い関係を続けている。
そんな百合は今年は隣のクラス。俺と付き合ってるのかよく勘ぐられるらしい。
男女が仲良くしてるからすぐ付き合ってるだの何だの勘ぐってくるのは困る。
とはいえ。百合は異性としても魅力的なわけで付き合ってみたいという気持ちもある。
そんなことを悩んでいたある日の下校途中。百合から
「修二は私と恋人になりたい?」
なんて聞かれた。考えた末の言葉らしい。
百合としても満更じゃないのなら恋人になるのを躊躇する理由もない。
「なれたらいいと思ってる」
少し曖昧な返事とともに恋人になった俺たち。
食べさせあいをしたり、キスやその先もしてみたり。
恋人になった後は今までよりもっと楽しい毎日。
そんな俺達は大学に入る時に籍を入れて学生夫婦としての生活も開始。
夜一緒に寝たり、一緒に大学の講義を受けたり、新婚旅行に行ったりと
新婚生活も満喫中。
これは俺と百合が恋人としてイチャイチャしたり、
新婚生活を楽しんだりする、甘くてほのぼのとする日常のお話。
Bグループの少年
櫻井春輝
青春
クラスや校内で目立つグループをA(目立つ)のグループとして、目立たないグループはC(目立たない)とすれば、その中間のグループはB(普通)となる。そんなカテゴリー分けをした少年はAグループの悪友たちにふりまわされた穏やかとは言いにくい中学校生活と違い、高校生活は穏やかに過ごしたいと考え、高校ではB(普通)グループに入り、その中でも特に目立たないよう存在感を薄く生活し、平穏な一年を過ごす。この平穏を逃すものかと誓う少年だが、ある日、特A(特に目立つ)の美少女を助けたことから変化を始める。少年は地味で平穏な生活を守っていけるのか……?
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる