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目覚めの床で
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小さな水音が優しく耳を撫でる。
心地よいせせらぎのような、癒しを感じさせる音でアーヴィンは目覚めた。
ここは……。
ゆっくり上体を起こす。
裸のアーヴィンは、大きなベッドの上にいた。
柔らかい肌触りの真っ白な布に包まれていた。
ふと視線を横に向けると、アーヴィンの両隣には全裸の女が二人いた。
左側の女はすぅすぅと小さな寝息を立て、微笑みをたたえて眠っている。
アーヴィンのたくましい腕に絡みつくように、右側の女は目覚め、はにかんだ。
「アーヴィン様、お目覚めですね」
「ああ。ここは……?」
「また、かの夢を見ておられたのですね」
「うっ……」
女の言葉に、脳裏にしこりのように澱んでいた魔王との決戦の記憶が蘇った。
大切な仲間を失い、それでも巨悪に最後の一太刀を浴びせた瞬間の記憶。
頭が、重い。
忌まわしい戦いの余韻に、アーヴィンの表情が曇った。
その時であった。
ぐぽっ……。
柔らかい感触が、アーヴィンの股間を包んだ。
裸の女が、何も言わず唐突にアーヴィンの肉棒を口に含んだのである。
腕に絡みついていた女は、いつの間にかアーヴィンの下半身へと体を滑らせた。
ごつい彼の手指にしなやかに細い指先を絡ませながら、女はアーヴィンを口に思い切り頬張った。
ぐぽっ……ぐぽっ……ぐっ……。
唾液を丁寧に絡ませる、見事な性技である。
アーヴィンの肉棒はみるみるうちに怒張した。
「くっ……なんという温かさ……お主、名は?」
「ナナカでございます。勇者さまに気にかけていただけて光栄です。続けさせてくださいませ」
にこりと笑みを返し、ナナカは顔を激しく前後に動かした。
ぐちゅぐちゅと粘性の高い卑猥な音が広い部屋に響いた。
たまらない気持ちよさに、アーヴィンは両手で柔らかな金髪を両手で押さえた。
「駄目だこのままでは……」
「ナナカに……勇者さまの、んくっ……くださいませ……ぐっ……」
切なげに眉をひそめ見つめ返すナナカ。
アーヴィンは腰を引こうとしたが、温かい口の前後運動に加え、白い指先で陰茎を強くしごかれたことで急激に絶頂感に襲われた。
「ああっ!ナナカ……口に出すっ!」
「んぐっ……ください!私のお口に放って……んんっ……ぐっ!」
どぴゅっ!
どぴゅぴゅっっ……ぴゅっ……。
びゅる……びゅる……びゅくっ……。
どくん、どくん、どくんっ……とくん。
射精したアーヴィンを優しく見上げながら、ナナカは手で竿を軽やかにしごいた。
そして脈動する肉棒が、ぴくぴくと口内でのたうち回るのを逃すまいと、唇でしっかりと咥え続けた。
快感に悶え、上半身を突っ張ったままのアーヴィンが、ごうと大きなため息をついた。
肩で大きく息をする。
ようやく怒張した下半身の脈動が落ち着き、部屋にはアーヴィンの荒い息使いと、ベッドの枕元にしつらえられた人工の水たまりに流れ込む優しい水音だけが聞こえていた。
心地よいせせらぎのような、癒しを感じさせる音でアーヴィンは目覚めた。
ここは……。
ゆっくり上体を起こす。
裸のアーヴィンは、大きなベッドの上にいた。
柔らかい肌触りの真っ白な布に包まれていた。
ふと視線を横に向けると、アーヴィンの両隣には全裸の女が二人いた。
左側の女はすぅすぅと小さな寝息を立て、微笑みをたたえて眠っている。
アーヴィンのたくましい腕に絡みつくように、右側の女は目覚め、はにかんだ。
「アーヴィン様、お目覚めですね」
「ああ。ここは……?」
「また、かの夢を見ておられたのですね」
「うっ……」
女の言葉に、脳裏にしこりのように澱んでいた魔王との決戦の記憶が蘇った。
大切な仲間を失い、それでも巨悪に最後の一太刀を浴びせた瞬間の記憶。
頭が、重い。
忌まわしい戦いの余韻に、アーヴィンの表情が曇った。
その時であった。
ぐぽっ……。
柔らかい感触が、アーヴィンの股間を包んだ。
裸の女が、何も言わず唐突にアーヴィンの肉棒を口に含んだのである。
腕に絡みついていた女は、いつの間にかアーヴィンの下半身へと体を滑らせた。
ごつい彼の手指にしなやかに細い指先を絡ませながら、女はアーヴィンを口に思い切り頬張った。
ぐぽっ……ぐぽっ……ぐっ……。
唾液を丁寧に絡ませる、見事な性技である。
アーヴィンの肉棒はみるみるうちに怒張した。
「くっ……なんという温かさ……お主、名は?」
「ナナカでございます。勇者さまに気にかけていただけて光栄です。続けさせてくださいませ」
にこりと笑みを返し、ナナカは顔を激しく前後に動かした。
ぐちゅぐちゅと粘性の高い卑猥な音が広い部屋に響いた。
たまらない気持ちよさに、アーヴィンは両手で柔らかな金髪を両手で押さえた。
「駄目だこのままでは……」
「ナナカに……勇者さまの、んくっ……くださいませ……ぐっ……」
切なげに眉をひそめ見つめ返すナナカ。
アーヴィンは腰を引こうとしたが、温かい口の前後運動に加え、白い指先で陰茎を強くしごかれたことで急激に絶頂感に襲われた。
「ああっ!ナナカ……口に出すっ!」
「んぐっ……ください!私のお口に放って……んんっ……ぐっ!」
どぴゅっ!
どぴゅぴゅっっ……ぴゅっ……。
びゅる……びゅる……びゅくっ……。
どくん、どくん、どくんっ……とくん。
射精したアーヴィンを優しく見上げながら、ナナカは手で竿を軽やかにしごいた。
そして脈動する肉棒が、ぴくぴくと口内でのたうち回るのを逃すまいと、唇でしっかりと咥え続けた。
快感に悶え、上半身を突っ張ったままのアーヴィンが、ごうと大きなため息をついた。
肩で大きく息をする。
ようやく怒張した下半身の脈動が落ち着き、部屋にはアーヴィンの荒い息使いと、ベッドの枕元にしつらえられた人工の水たまりに流れ込む優しい水音だけが聞こえていた。
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