私の記憶では飲み会に参加していたハズだった(エロのみ)

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短編版(ムーンライトより転載作品)

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「あっ……あっ、ん……っ!やらやらっ!それっ、らめっ!!、、」



ふと意識を取り戻したのは、馬に跨がるようにガッシリとした筋肉を持つ男の上に跨がり、両手首をまとめて捕まれ、下から突き上げられながらあんあんと啼かされている最中だった。自分の身体の重みと重力で、深く穿たれる胎内。視界に入る男を呑み込む私の女の部分は、溢れ出たであろう白濁と愛液で白く泡立ち、下腹部も心なしかぽっこりと膨らんでいる。何度中に出されたのかもわからない。

ずちゅずちゅと音を立てながら、私の手首程もありそうな御立派なモノが出入りしているのを目の当たりし、人間の身体ってスゴいなと場違いな感想が浮かぶ。クリアになりつつある思考とは裏腹に、激しい抽挿と快感に私の口からは嬌声が上がる。



何度目かもわからぬ男の吐精の熱を胎の奥に感じながら、私も何度目かもわからぬ果てに達した。真っ白な世界から戻る前に再び突き上げられ、私は抵抗の欠片も出来ず男に弄ばれる。

いつの間にか男は身体を起こしており、私たちは繋がったまま向かい合わせになっていた。穿たれた衝撃で背を反ると、男の顔の前に胸を差し出してしまう格好で。男は抽挿を止め、私を剛直で串刺しにしたまま楽しそうに私の胸の頂を咥えた。男の舌先が乳輪を擽り、その先を舐る。舌で頂を押し込まれるのも、軽く歯を立てられるのも、全てが快感に置き換えられて、私は思わず男の頭を抱えてしまった。

すると、男は咥えていない方の胸の先を手で弄り始めた。乳輪をやわやわと撫でられ、爪先で頂を弾かれる。カリカリと優しく引っ掻かれ、摘ままれ、胸全体を強弱をつけながら揉み込んでくる。



「ふぁ…………んんっ………」



両胸に与えられる刺激だけでは物足りなくて、ゆるゆると腰を男に擦り付けてしまう。



「たり、ないっ、、のぉ………おなかのおくっ……、もっと……!」



気付けばそう口にしてしまっていた。



その瞬間。その言葉を待っていたかのように、男は私を押し倒した。私の片足を掴み大きく割り広げると、挿入ったままだった剛直をギリギリまで引き抜き、ばちゅんと勢い良く突き入れた。



「ひああああっっっっ!!!!」



先程までとは違う角度で私のナカを犯す男の剛直。パンパンと肉を打ち合わせる音とぐちゅぐちゅと粘ついた響きを奏でる私たちの結合部。濃密になっていく淫靡な香り。

一際強く腰を押し付け、男は私に噛み付くようなキスをした。喘ぎ、息を吸うので精一杯な私の咥内に男の分厚い舌が侵入する。我が物顔で蹂躙し、私の舌を扱いた。流し込まれる唾液と私自身の唾液が混ざり合い、男の口が離れたとき私たちの舌は銀色の糸で繋がっていた。

その直後、私の意識は闇に飲まれた。だから、私は知らなかった。その後も萎えることのなかった男の御立派なモノが私の胎から抜かれることがないままだったとか、実はそのまま抽挿を繰り返され更に追加で中に出されていただとか、全身舐められ吸われて病気かと見間違いそうなくらいの鬱血痕が残されてしまうだとか、そんなことはまっっったく知らなかった。

意識が覚醒したときには既になにもかもが手遅れで、なぜこの時意識を飛ばしたのかと数年経っても後悔するなんて思わなかったのだった。





これが私と今の夫との出会いである。え?出会いと言うよりヤッてるだけの記憶?それが出会いで当ってるんだなぁ、これが。私が夫を初めて認識したのがこの時なんだから。いやぁ……酒で意識を飛ばしたにしても酷すぎるのではないだろうか。協会主催だったからタダ酒ひゃっほい!って参加したのが運の尽きよ……





○◑●◐○

登場人物

私・・・魔術協会主導で作成していた魔術を駆使した大掛かりな魔道具が完成し、その打ち上げに参加していた。ハズだったが、ふと気付けば知らない男に犯されそのまま捕獲されていた。何が起こったのかよくわかっていない。職場ヒッキーな無自覚系社畜。滅多に外に出ないため遭遇すると良いことがあると噂されていた。平々凡々な顔だが儚げな雰囲気の隠れ巨乳。



男・・・ガッシリ系の筋肉しっかりめな(実は)美丈夫。初めて『私』に会ってから一途にストーカーしていた。想っていた、ではなく陰からストーカー。おそらく一途なヤンデレ。魔法騎士と呼ばれる魔法と剣を使う騎士。魔術協会が打ち上げをすると聞き付け、『夢の国』と呼ばれる所謂媚薬を飲み物に混ぜ、給仕に「彼女にこの酒を」と渡させてまんまと『私』に媚薬を飲ませた。酔いと薬が回り『私』が崩れ落ちそうになったところを無関係なフリをして捕獲。そのまま自分の家に持ち帰り服を脱がせて楽しんだとのこと。媚薬で意識が溶けきった状態も良かったが意思の光が輝く状態はもっと良かったと供述している。逃げられないように孕ませたい。むしろ自分の出す精液は全て『私』の中に注ぎ入れたい。
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