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幼少期編
mission14 ヒロインとの出会いを成功させよ!
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前回のあらすじ。太郎と一緒に触手から逃げています。おしまい。
「ほーちゃんっ! どうして逃げるの!?」
「どう考えても逃げるしかないだろうが! 危機感ないのかお前は!」
「道徳の、時間にっ! 先生がっ、言ってた!」
「え、何? 長い話?」
どうでもいいから走ることに集中してほしい。全力で走っているから喋りづらいし。
「話せばっ、分かるって!」
「相手を選べっ! 大体っ、あいつ、口なんてないだろ!」
黒い塊から黒い触手が伸びているだけなので口も何もあったもんじゃない。
『口ならあるぷん』
あるらしかった。そいつは失礼した。
『下にお口があるぷん』
「下品なこと言ってんじゃねぇ!」
『え? 我なんか下品だったぷん!?』
俺が汚れていただけだったようだ。しかしどうでもいい。振り向けば、触手は先ほどまで太郎が遊んでいた砂場まで到達している。
「ああっ! 僕のおしり!」
「お前のお尻はそこについてるだろ! それで我慢しろ!」
「っ!? 盲点!」
何が盲点だよ難しい言葉知ってて偉いなこん畜生! そしてなんとか逃げ切り図書館まで戻ってきた。ここまで全力で走ると回復が追いつかない。
「疲れた……」
「なんか、よく分からないけど……。ほーちゃん、助けてくれてありがとう」
お礼とともに自然に尻を触られた。
「なんなのもう! しかも上手いし!」
「え、いや、なんか……。タイミング的に今かなって」
「今も何も俺の尻を触るタイミングなんてこないよ!」
練習の成果が無駄に発揮されていた。正直ヒロインの尻を触る機会もなさそうなので努力は別のところでしてほしい。
「ドラゴン……。図書館へ来たのには理由があるんだ」
「そうだったんだ」
なんだと思ってたんだよお前は。砂場遊びを優先させやがって。
「あそこに可愛い女の子が見えるだろう」
「本当だ。なんでも見せてくれそうな美少女だ!」
「ちょっと黙って」
あの本の知識は早く抹消させた方がいいな。
「あの子はお前と同じく、さっきまで触手に襲われていたんだ。それをお前の命令で俺が助けたことになっている」
「え……。どうしてそんなややこしいことを」
放っておくとお前が俺を好きになるからだよ。しかし、ヒロインとの出会いってこんなに苦労しなくてももっと簡単にぽんぽん起こるもんじゃないのか? まあいい。よくないけど。
「ドラゴン。お前は朝、魅力が上がったな」
「うん。どんな女の子でも今ならオトせそうな気がするよ」
過大評価していた。影響力凄まじいなあの本。
「その成果を発揮するためにも、まずはあの女の子とお近づきになるんだ。いいか、絶対焦るんじゃないぞ」
「分かったよ、ほーちゃん。……肩慣らしにちょうど良さそうだしね」
仮にもメインヒロインを肩慣らし扱いするな。しかし失敗しそうな雰囲気がぷんぷんしているな……。とりあえず、一歩下がって事情を話した後は見守るとするか。
「あ、お帰りなさい。えっと……そちらの方は赤来戸太郎さんの友達さん、のお友達ですか?」
間違ってはないがややこしい関係性になっていた。
「桐生。コイツが赤来戸太郎だ。お前を助けたのも、まあコイツだ」
本当は全然噛んでないけど。さて、太郎はどう出る?
「はじめまして、赤来戸太郎だよ。よろしくね」
ベタだがここまでは問題ないな。
「ねぇ、セックスしよ」
「トレンディっ!」
思わず太郎をはたいた。
「ほ、ほーちゃん? これは調教ラブストーリーのヒロインのセリフで……」
「知ってるよ!」
タイトルちょっと違うけど俺の世界でも割と有名なドラマのセリフだってのは知ってるんだよ。とをちょに変えるだけですごいタイトルになるな。
「それはどうでもいいけど、初対面の小学生女子に言っていいセリフじゃないんだよっ!」
「そうなの?」
意味を知らずにセリフだけ知ってるってのは厄介だな。
「あ、あの。セックスって何ですか?」
桐生もピュアだった。小学一年生だしな。
「僕も知らないんだけど」
俺を見るな。知ってるけども。
「二人とも、その言葉は大人になる過程で自然と知っていく神聖な言葉だ。軽々しく口に出していいもんじゃない」
今教えるのもなんだし、こんなもんでいいだろ。
「なるほど、セックスって深いんだね」
「だから口に出すな!」
深いけど違うんだよ。もう太郎は放っておこう。
「桐生、なんかごめんな。……桐生?」
見れば、顔が青白くなっていた。熱中症か? クソッ、現代よりも暑くないとはいえ、外で待たせたのは失敗だった。
「ドラゴンっ、桐生を日陰のベンチまで運ぶぞ!」
「分かった!」
二人で抱えると移動も流石に早かった。ベンチまで着いたが、このまま寝かせるのも忍びないな。
「ドラゴン、お前は座って膝枕してやれ。俺は飲み物買ってくるから」
「え、でも……」
太郎はもじもじしながら耳打ちしてきた。
「さっき、公園行くまでの間にちょっとだけズボンについちゃって……」
言われてみれば、ズボンにシミができている。要するに漏らしていた。
「おま、おまっ……ああ、うん。ドラゴン、お前が飲み物買ってきてくれ」
「分かった!」
なんでそんなに元気なんだよ。お金を渡すと、こっちの疲労度には全く気づかずに太郎は駆けて行った。俺しかいないので、とりあえず枕代わりに太ももを提供する。
「すみません……」
「謝るのはこっちの方だよ。ごめんな、あんなところで待たせて」
あの時、必死で頼み込んだからな。多少暑くても動きづらかったんだろう。申し訳ないことをした。
「今日はなんだか……初めてのことばかりで、不思議な感じです」
俺も触手に追い回されるのは初めてだったよ。慣れたくはないが。
「ここへ来るのは初めてで、少し不安だったんですけど……でも、そんな不安消しとんじゃいました」
触手は不安要素にならないのだろうか。俺はあんなもんがいるこことは早くおさらばしたいんだが。
「また、遊んでいただけますか?」
太ももの上に彼女は頭を乗せているので、かなり近い距離だ。そんな距離で、彼女は笑いかける。さすがメインヒロインというべきか。破壊力抜群だ。
「次は太郎も一緒に、な」
風が吹いてきた。近くに田んぼがあるせいかひんやりとして涼しく感じる。心地の良い風をしばらくお互い無言で感じ、
「ほーちゃんー」
飲み物を買ってきた太郎を見て、桐生が体を起こした。
「えへへ、いっぱい買っちゃった」
「俺の金だよ!?」
教訓、指示は的確にしましょう。
「ほーちゃんっ! どうして逃げるの!?」
「どう考えても逃げるしかないだろうが! 危機感ないのかお前は!」
「道徳の、時間にっ! 先生がっ、言ってた!」
「え、何? 長い話?」
どうでもいいから走ることに集中してほしい。全力で走っているから喋りづらいし。
「話せばっ、分かるって!」
「相手を選べっ! 大体っ、あいつ、口なんてないだろ!」
黒い塊から黒い触手が伸びているだけなので口も何もあったもんじゃない。
『口ならあるぷん』
あるらしかった。そいつは失礼した。
『下にお口があるぷん』
「下品なこと言ってんじゃねぇ!」
『え? 我なんか下品だったぷん!?』
俺が汚れていただけだったようだ。しかしどうでもいい。振り向けば、触手は先ほどまで太郎が遊んでいた砂場まで到達している。
「ああっ! 僕のおしり!」
「お前のお尻はそこについてるだろ! それで我慢しろ!」
「っ!? 盲点!」
何が盲点だよ難しい言葉知ってて偉いなこん畜生! そしてなんとか逃げ切り図書館まで戻ってきた。ここまで全力で走ると回復が追いつかない。
「疲れた……」
「なんか、よく分からないけど……。ほーちゃん、助けてくれてありがとう」
お礼とともに自然に尻を触られた。
「なんなのもう! しかも上手いし!」
「え、いや、なんか……。タイミング的に今かなって」
「今も何も俺の尻を触るタイミングなんてこないよ!」
練習の成果が無駄に発揮されていた。正直ヒロインの尻を触る機会もなさそうなので努力は別のところでしてほしい。
「ドラゴン……。図書館へ来たのには理由があるんだ」
「そうだったんだ」
なんだと思ってたんだよお前は。砂場遊びを優先させやがって。
「あそこに可愛い女の子が見えるだろう」
「本当だ。なんでも見せてくれそうな美少女だ!」
「ちょっと黙って」
あの本の知識は早く抹消させた方がいいな。
「あの子はお前と同じく、さっきまで触手に襲われていたんだ。それをお前の命令で俺が助けたことになっている」
「え……。どうしてそんなややこしいことを」
放っておくとお前が俺を好きになるからだよ。しかし、ヒロインとの出会いってこんなに苦労しなくてももっと簡単にぽんぽん起こるもんじゃないのか? まあいい。よくないけど。
「ドラゴン。お前は朝、魅力が上がったな」
「うん。どんな女の子でも今ならオトせそうな気がするよ」
過大評価していた。影響力凄まじいなあの本。
「その成果を発揮するためにも、まずはあの女の子とお近づきになるんだ。いいか、絶対焦るんじゃないぞ」
「分かったよ、ほーちゃん。……肩慣らしにちょうど良さそうだしね」
仮にもメインヒロインを肩慣らし扱いするな。しかし失敗しそうな雰囲気がぷんぷんしているな……。とりあえず、一歩下がって事情を話した後は見守るとするか。
「あ、お帰りなさい。えっと……そちらの方は赤来戸太郎さんの友達さん、のお友達ですか?」
間違ってはないがややこしい関係性になっていた。
「桐生。コイツが赤来戸太郎だ。お前を助けたのも、まあコイツだ」
本当は全然噛んでないけど。さて、太郎はどう出る?
「はじめまして、赤来戸太郎だよ。よろしくね」
ベタだがここまでは問題ないな。
「ねぇ、セックスしよ」
「トレンディっ!」
思わず太郎をはたいた。
「ほ、ほーちゃん? これは調教ラブストーリーのヒロインのセリフで……」
「知ってるよ!」
タイトルちょっと違うけど俺の世界でも割と有名なドラマのセリフだってのは知ってるんだよ。とをちょに変えるだけですごいタイトルになるな。
「それはどうでもいいけど、初対面の小学生女子に言っていいセリフじゃないんだよっ!」
「そうなの?」
意味を知らずにセリフだけ知ってるってのは厄介だな。
「あ、あの。セックスって何ですか?」
桐生もピュアだった。小学一年生だしな。
「僕も知らないんだけど」
俺を見るな。知ってるけども。
「二人とも、その言葉は大人になる過程で自然と知っていく神聖な言葉だ。軽々しく口に出していいもんじゃない」
今教えるのもなんだし、こんなもんでいいだろ。
「なるほど、セックスって深いんだね」
「だから口に出すな!」
深いけど違うんだよ。もう太郎は放っておこう。
「桐生、なんかごめんな。……桐生?」
見れば、顔が青白くなっていた。熱中症か? クソッ、現代よりも暑くないとはいえ、外で待たせたのは失敗だった。
「ドラゴンっ、桐生を日陰のベンチまで運ぶぞ!」
「分かった!」
二人で抱えると移動も流石に早かった。ベンチまで着いたが、このまま寝かせるのも忍びないな。
「ドラゴン、お前は座って膝枕してやれ。俺は飲み物買ってくるから」
「え、でも……」
太郎はもじもじしながら耳打ちしてきた。
「さっき、公園行くまでの間にちょっとだけズボンについちゃって……」
言われてみれば、ズボンにシミができている。要するに漏らしていた。
「おま、おまっ……ああ、うん。ドラゴン、お前が飲み物買ってきてくれ」
「分かった!」
なんでそんなに元気なんだよ。お金を渡すと、こっちの疲労度には全く気づかずに太郎は駆けて行った。俺しかいないので、とりあえず枕代わりに太ももを提供する。
「すみません……」
「謝るのはこっちの方だよ。ごめんな、あんなところで待たせて」
あの時、必死で頼み込んだからな。多少暑くても動きづらかったんだろう。申し訳ないことをした。
「今日はなんだか……初めてのことばかりで、不思議な感じです」
俺も触手に追い回されるのは初めてだったよ。慣れたくはないが。
「ここへ来るのは初めてで、少し不安だったんですけど……でも、そんな不安消しとんじゃいました」
触手は不安要素にならないのだろうか。俺はあんなもんがいるこことは早くおさらばしたいんだが。
「また、遊んでいただけますか?」
太ももの上に彼女は頭を乗せているので、かなり近い距離だ。そんな距離で、彼女は笑いかける。さすがメインヒロインというべきか。破壊力抜群だ。
「次は太郎も一緒に、な」
風が吹いてきた。近くに田んぼがあるせいかひんやりとして涼しく感じる。心地の良い風をしばらくお互い無言で感じ、
「ほーちゃんー」
飲み物を買ってきた太郎を見て、桐生が体を起こした。
「えへへ、いっぱい買っちゃった」
「俺の金だよ!?」
教訓、指示は的確にしましょう。
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