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幼少期編
mission4 楽しい夏休みを満喫せよ!
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「とりあえずこんなもんか……」
ゲームの目的や日数、ヒロインの概要。手始めにはこんなところだろう。なかなか骨の折れる作業だったが、やはりアウトプットは大切だ。情報が整理しやすい。細かい内容についてはこれからカッスの話も取り入れつつまとめていくとしてーー。
『あ、そうそう。忘れてたぷん』
言って、カッスは体をゴソゴソして一冊の本を取り出した。どこに収納場所があるのかは置いておいて、取り出したのは本というよりは雑誌の付録のような薄っぺらい冊子。
『神様から預かったものだぷん。前任者達も見てたからあげるぷん』
冊子の表紙には水玉ハッピーステップ♪ のパッケージイラスト。超攻略ガイド! の文字も踊っている。コンプマガジン3月号の別冊付録。ゲームの目的や日数、ヒロイン達の概要が書いてあるこのゲーム唯一の攻略本だ。
『ぐぇっ! ぐぇっ! ぐぇっ!』
「返せ返せ時間を返せっ! どう考えても無駄に使っただろうが!」
カッスをはたいたところで、一瞬にして不要な紙切れとなった画用紙にかけた時間は戻ってこない。泣きたい気持ちを堪えながら攻略本を開く。
「画用紙に書いた情報とほぼ同じだな……。当然こっちの方が情報量は多いけど。今日がスタートで主人公が家にやってきて」
チャイムの音が聞こえた。どうやら玄関からだ。
『来たぷん』
「早いんだよ展開がっ!」
頼むから準備をさせてくれ。攻略本だってまだ1ページしか読めていないのに。とりあえず攻略本はカッスが保管し、画用紙はベッドの下に隠すことにした。階下から呼ぶ声に応えつつ階段を降りると、玄関には大人が二人、子供が一人。
『主人公の赤来戸太郎とその両親ぷん』
主人公の両親が、大学時代から仲の良い古井戸家に二週間ほど息子の太郎を預けに来たんだったか。仕事の都合とのことだがここは攻略には絡まないだろう。
問題は主人公の太郎だ。視線をそちらに移すと、
「なにあれ」
邪魔に感じないのが不思議なくらいの前髪。鼻の上まで覆い尽くされ、動いて髪が揺れても異様なまでに全く目が見えない。
『赤来戸太郎ぷんよ?』
「それを聞いてんじゃねぇよ! なんだあの顔は!」
カッスは俺以外には見えないらしく、はたから見れば空中に話しかける変なやつに見えるらしい。そのため、小声で話しかける。
『ああ、主人公はプレイヤーが感情移入しやすいように顔が見えないぷん』
「いるけども! よくそういう主人公いるけど!」
現実(現実ではないが)で再現されると違和感がすごい。下からはどうなっているのか覗き込んでみると……そこには深淵が広がっていた。
こっわ! 怖ぇよ! ホラーだよ! 本当にこいつと恋愛なんかしてくれるのかよヒロイン達は!
「ほまれ。遊んでないでちゃんと挨拶しなさい」
一人で遊んでいるように見えたのだろう。ほまれの母親に叱られてしまった。
「……はじめまして」
「嫌ねぇ、ほまれくん。春休みも会ったじゃないの」
太郎のお母さんに笑われてしまった。案外頻繁に会ってるんだな。ちらりと太郎の方を見やるとニコニコしていた。口元だけだけど。鼻から上は相変わらず見えない。
「さあさあ、中に入って。昼ごはんまだでしょう? ほまれも朝食べてないからお腹空いたでしょう?」
大人達が先にリビングに移動し、その後を俺と太郎がついていくことになった。
「た、太郎?」
呼び方はこれで合ってたっけ? 頻繁に会ってるくらいだし、名前呼びで間違いはないはずだが。
「え? いつも渾名で呼んでくれるのに」
あったな、渾名設定! いつも名前と同じにしてたから忘れてたわ! デフォルトの渾名なんて使ったことないし……こんなところで本名プレイの弊害に悩まされるとは。
「あ、ああ。たーちゃん?」
こっちがほーちゃんならたーちゃんでいいだろう。製作者もこんなところに頭使ってないだろうし。
「えぇっ!? 僕の渾名はドラゴンだよ」
使ってたよ頭! どっから出てきたドラゴン! 絶対先の展開に関係ないし、ヒロイン達から呼ばれて嬉しいか!?
「ごめんドラゴン……今日はちょっと調子が悪いみたいだ」
人に向かってドラゴンとか呼びかけるの恥ずかしい……。俺が痛い人みたいだ。
『さっきからどうしたぷん? お腹でも痛いぷん?』
「痛いのは頭だよ……」
開始早々心が折れそうだ。泣きたい。
「頭がいたいの?」
カッスに向けて言った言葉は太郎にも聞こえていたらしい。
「よしよし。いたいのいたいの、とんでけー」
撫でられた小さな手は優しく、温かいもので。痛みなんてもともとなかったけど悲しい気持ちが飛んでいってしまった。はにかんだ顔はとても可愛らしく、つい手を伸ばしてしまいそうに
「うわぁああああああ!?」
なにこれなにこれなにこれ! あっぶな! あっぶな! 今俺何しようとしてた!?
『ほまれの場合でもあるぷんか……。システムの強制力みたいなものぷんで、何かのエンドへの誘導する力が働くぷん』
歴代のプレイヤー達を呑み込んだのはそれか。危うくバッドエンドへの道を歩んでしまうところだった。
「だ、大丈夫?」
「な、なーんちゃって! すっかり良くなった、良くなったよ! ありがとなドラゴン!」
これ以上事態がややこしくなってもいけないので、とりあえず元気そうな様子を見せておく。太郎の方はなるべく見ないようにして。
『どっ、どっひゃぁー! なーんちゃってなんて久しぶりに聞いたぷん!』
うるさいんだよこのカッス! もう! このマジカッス! どひゃー使うやつなんてこっちだって初めて見たわ! カス! カッス!
そう言いたい気持ちはグッと堪えてリビングへ向かう。
「ほーちゃん」
呼ばれた先。太郎の方を見て思う。
「楽しい夏休みにしようね」
パラメータさえ上げればどんなヒロインともエンディングを迎えられる太郎もまた、魔性なのではないか、と。
ゲームの目的や日数、ヒロインの概要。手始めにはこんなところだろう。なかなか骨の折れる作業だったが、やはりアウトプットは大切だ。情報が整理しやすい。細かい内容についてはこれからカッスの話も取り入れつつまとめていくとしてーー。
『あ、そうそう。忘れてたぷん』
言って、カッスは体をゴソゴソして一冊の本を取り出した。どこに収納場所があるのかは置いておいて、取り出したのは本というよりは雑誌の付録のような薄っぺらい冊子。
『神様から預かったものだぷん。前任者達も見てたからあげるぷん』
冊子の表紙には水玉ハッピーステップ♪ のパッケージイラスト。超攻略ガイド! の文字も踊っている。コンプマガジン3月号の別冊付録。ゲームの目的や日数、ヒロイン達の概要が書いてあるこのゲーム唯一の攻略本だ。
『ぐぇっ! ぐぇっ! ぐぇっ!』
「返せ返せ時間を返せっ! どう考えても無駄に使っただろうが!」
カッスをはたいたところで、一瞬にして不要な紙切れとなった画用紙にかけた時間は戻ってこない。泣きたい気持ちを堪えながら攻略本を開く。
「画用紙に書いた情報とほぼ同じだな……。当然こっちの方が情報量は多いけど。今日がスタートで主人公が家にやってきて」
チャイムの音が聞こえた。どうやら玄関からだ。
『来たぷん』
「早いんだよ展開がっ!」
頼むから準備をさせてくれ。攻略本だってまだ1ページしか読めていないのに。とりあえず攻略本はカッスが保管し、画用紙はベッドの下に隠すことにした。階下から呼ぶ声に応えつつ階段を降りると、玄関には大人が二人、子供が一人。
『主人公の赤来戸太郎とその両親ぷん』
主人公の両親が、大学時代から仲の良い古井戸家に二週間ほど息子の太郎を預けに来たんだったか。仕事の都合とのことだがここは攻略には絡まないだろう。
問題は主人公の太郎だ。視線をそちらに移すと、
「なにあれ」
邪魔に感じないのが不思議なくらいの前髪。鼻の上まで覆い尽くされ、動いて髪が揺れても異様なまでに全く目が見えない。
『赤来戸太郎ぷんよ?』
「それを聞いてんじゃねぇよ! なんだあの顔は!」
カッスは俺以外には見えないらしく、はたから見れば空中に話しかける変なやつに見えるらしい。そのため、小声で話しかける。
『ああ、主人公はプレイヤーが感情移入しやすいように顔が見えないぷん』
「いるけども! よくそういう主人公いるけど!」
現実(現実ではないが)で再現されると違和感がすごい。下からはどうなっているのか覗き込んでみると……そこには深淵が広がっていた。
こっわ! 怖ぇよ! ホラーだよ! 本当にこいつと恋愛なんかしてくれるのかよヒロイン達は!
「ほまれ。遊んでないでちゃんと挨拶しなさい」
一人で遊んでいるように見えたのだろう。ほまれの母親に叱られてしまった。
「……はじめまして」
「嫌ねぇ、ほまれくん。春休みも会ったじゃないの」
太郎のお母さんに笑われてしまった。案外頻繁に会ってるんだな。ちらりと太郎の方を見やるとニコニコしていた。口元だけだけど。鼻から上は相変わらず見えない。
「さあさあ、中に入って。昼ごはんまだでしょう? ほまれも朝食べてないからお腹空いたでしょう?」
大人達が先にリビングに移動し、その後を俺と太郎がついていくことになった。
「た、太郎?」
呼び方はこれで合ってたっけ? 頻繁に会ってるくらいだし、名前呼びで間違いはないはずだが。
「え? いつも渾名で呼んでくれるのに」
あったな、渾名設定! いつも名前と同じにしてたから忘れてたわ! デフォルトの渾名なんて使ったことないし……こんなところで本名プレイの弊害に悩まされるとは。
「あ、ああ。たーちゃん?」
こっちがほーちゃんならたーちゃんでいいだろう。製作者もこんなところに頭使ってないだろうし。
「えぇっ!? 僕の渾名はドラゴンだよ」
使ってたよ頭! どっから出てきたドラゴン! 絶対先の展開に関係ないし、ヒロイン達から呼ばれて嬉しいか!?
「ごめんドラゴン……今日はちょっと調子が悪いみたいだ」
人に向かってドラゴンとか呼びかけるの恥ずかしい……。俺が痛い人みたいだ。
『さっきからどうしたぷん? お腹でも痛いぷん?』
「痛いのは頭だよ……」
開始早々心が折れそうだ。泣きたい。
「頭がいたいの?」
カッスに向けて言った言葉は太郎にも聞こえていたらしい。
「よしよし。いたいのいたいの、とんでけー」
撫でられた小さな手は優しく、温かいもので。痛みなんてもともとなかったけど悲しい気持ちが飛んでいってしまった。はにかんだ顔はとても可愛らしく、つい手を伸ばしてしまいそうに
「うわぁああああああ!?」
なにこれなにこれなにこれ! あっぶな! あっぶな! 今俺何しようとしてた!?
『ほまれの場合でもあるぷんか……。システムの強制力みたいなものぷんで、何かのエンドへの誘導する力が働くぷん』
歴代のプレイヤー達を呑み込んだのはそれか。危うくバッドエンドへの道を歩んでしまうところだった。
「だ、大丈夫?」
「な、なーんちゃって! すっかり良くなった、良くなったよ! ありがとなドラゴン!」
これ以上事態がややこしくなってもいけないので、とりあえず元気そうな様子を見せておく。太郎の方はなるべく見ないようにして。
『どっ、どっひゃぁー! なーんちゃってなんて久しぶりに聞いたぷん!』
うるさいんだよこのカッス! もう! このマジカッス! どひゃー使うやつなんてこっちだって初めて見たわ! カス! カッス!
そう言いたい気持ちはグッと堪えてリビングへ向かう。
「ほーちゃん」
呼ばれた先。太郎の方を見て思う。
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