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僕の幼馴染は余命1年ー①
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「だいき‥‥‥実は私、あと1年しか生きられないの」
「え……?」
夕焼けに照らされる教室に2つの影。
放課後、話があるから教室に残って欲しいと幼馴染の美緒から言われ、僕は文庫本を広げリラックスしていた。
「え、ちょ、ちょっとまって美緒、冗談にしては度が過ぎてる気がするけど」
「冗談じゃないよ」
「え」
「冗談じゃ、ないよ」
美緒は真っすぐに僕の瞳を捉えて離さない。
かつてこれ程美緒が真剣な表情をしたことがあるだろうか‥‥‥いや、ない。という事は、本当に?い、いや、でも。
「美緒、今元気だよね?」
今目の前に立っている美緒は明らかに元気そうで、なんの病気にも犯されていない感じがする。本当に余命1年だとしたら、美緒はもっと病弱で、しかも学校なんて来ていないはずだ。
でも――
「ううん、私毎日病院に通ってるよ」
「ぇ‥‥‥」
「ごめんねだいき、今まで黙ってて。でも、どうしても言えなかったんだ。だって私があと1年で死んじゃうって言ったらさ、だいき大泣きしちゃうでしょ?」
美緒は僕を小馬鹿にしたように笑う。でも、その表情は明らかに陰りを孕んでいて、僕は思わずカッとなった。
「だったらなんでこんなところに居るんだよっ!早く病院に行って入院して、それで――」
「もう、助からないんだ」
美緒は僕の言葉を遮る形で話を続ける。
「さっきも言ったでしょ?私余命1年だって医者の人に言われたの。頭に腫瘍見つかって、もう摘出も出来ないくらい大きくなってるんだってさ。ほんと、笑えちゃうよね」
「‥‥‥」
「ああー、もっと長生きしたかったなー」
美緒は陰った笑みを蓄えながらその場で背伸びをした。
ずっと一緒に居た僕には分かる。美緒は今我慢している。それも、どうしようもないくらいに。
「なんで‥‥‥なんでもっと早く言ってくれなかったの?」
僕は消え入りそうな声で美緒に問う。
「‥‥‥もしだいきに言って、何か変わったの?」
「ぇ」
「医者でも何でもないだいきに言って、この腫瘍が無くなるのっ!?」
「っ!」
今まで見たことが無い美緒の表情に、僕は胸の奥にズキっと亀裂が入るのは感じた。
「だいきに何が分かるの?!あと1年しか生きられない私の何が分かるっていうのよ!?」
「そ、それは」
「毎晩毎晩悪夢に魘されて眠れない怖さがだいきには分かる!?明日死ぬかもしれないって毎日考え続ける怖さがだいきには分かるの!?」
よく見ると、美緒の整った顔は明らかにやつれており、目の下には化粧で隠せないほどの隈が見える。
「‥‥‥3年前」
「え」
「3年前、私が急に倒れたことがあったでしょ?」
「そういえば‥‥‥」
あれは体育の授業の時だった。美緒はバスケ部部長に恥じぬ動きを見せ、皆を翻弄していた。
だがそれは何の前触れもなく訪れた。
美緒は呼び出した救急車によって搬送され、3日後に学校に戻ってきた。
それも――まるで何でもないような顔で。
「実はあの時、既に腫瘍が摘出できないくらいに肥大していたんだ」
「‥‥‥」
僕はまるで地面に固定されているかのように、その場から動けなかった。
「ごめんね、急に怒鳴ったりして」
「‥‥‥この事は、誰かに言ったの?」
僕は空きっぱなしで乾いた喉を唾を飲み込むことで潤し、目尻に涙を蓄えている美緒に言った。
「ううん、家族以外にはだいきしか知らない」
「‥‥‥?翔《かける》には言ってないの?」
「うん」
「なんで‥‥‥?」
美緒は昔から、僕のもう一人の幼馴染である翔の事が好きだと言っていた。
翔は学校でもモテモテで、美緒とお揃いのカップルなんて言われている超人気モデル兼高校生だ。僕なんかと違って本当にすごい男だ。
時々思ってしまう。僕なんかがこの2人の幼馴染でいいのか、って。美男美女に冴えない僕。何処からどう見たって僕という存在は不純物だ。
でも僕がそう言ったことを言うと――
――‥‥‥本気で怒るよ、だいき。
――2度とそんな事言うな。俺はお前が居ないとダメなんだよ。
2人は僕の為に心から怒ってくれた。
その事実が途方もなく嬉しくて、僕は2人に思わず大好きだ!って大声で言ってしまった。翔は頭を掻きながら照れ、美緒は頬を上気させていた。
僕はこの2人の為ならなんだってできる。そう、思っている。
「翔には、最後まで言わない」
「え?」
「だいきだって分かるでしょ?多分翔に言ったら‥‥‥」
「‥‥‥うん。大体想像できるよ」
ああ、そうか。そうだった。なんで美緒が翔に言わないかが、今わかった。
翔に美緒が死ぬなんて言ったら多分――いや確実に、翔は美緒の後を追うだろう。それくらい翔は美緒の事を溺愛している。
そう、なんとこの2人は両思いだったのだ。僕はいわば仲介役。翔は僕に恋の相談をして、そして美緒も僕に相談をする。
特に翔の相談の頻度はとてつもなく多かった。僕に言ったって、ろくなアドバイス出せるはずもないし、そういうのに関しては翔が一番得意だとは思っていたけど、何故かこと美緒のことだけは奥手になる翔。
そして今気付いたけど、美緒は知ってたんだ。翔が自分のことを好きだって。だからこそ美緒は両想いなのに付き合わなかったんだ。自分が死んだら翔が絶望の淵に立たされることを知っているから。
だけど多分それじゃ――
「美緒がいなくなったら結果は変わらない‥‥‥」
「だからそれをだいきに任せたいの」
「僕に‥‥‥?」
「うん。私が死んだら、翔は自暴自棄なると思う。だから、だいきが翔の側にいてあげて。翔はああ見えて、一番心が脆いから」
「で、でも――」
「でもじゃない。だいきにはきっと出来るから。私は信じてるよ」
美緒は決意の籠もった目で僕の瞳をのぞき込んでくる。
僕に、僕に出来るだろうか。未だに僕は美緒が何かの冗談で言ってるという思いが拭い切れないから、なんとか冷静でいられている。
でも、果たして美緒が死んだら僕はどうなるんだろう。
‥‥‥ああ、考えるだけで足元が震えてくる。美緒という存在が、どれだけ僕を支えてくれていたか今更気づいた。
とその時、僕が震える足に鞭を打っていると、美緒が唐突に僕の目前に来た。
「‥‥‥でも、それだけじゃ、ないんだ」
「‥‥‥なにが?」
「だいきだけに、教えた理由」
「え」
ともすれば唇と唇がくっ付きそうな距離になり、僕は一歩後ずさる。
だけど、それを美緒は許さない。
「逃げないで」
「っ」
美緒は僕の腕を強く握った。
「最後の1年くらい、大好きな人と一緒に居させてよ‥‥‥」
「み、みお‥‥‥?」
「だいき、私だけを見て」
目を逸らす僕を、美緒は震える声で非難する。
「だ、だって美緒は翔が好きで――」
「ふふ、やっぱり勘違いしてんだ」
「え?」
「私が好きなのは―――だいきだよ?」
美緒はそう言って、僕の唇に自らの唇を優しく当てた。
「え……?」
夕焼けに照らされる教室に2つの影。
放課後、話があるから教室に残って欲しいと幼馴染の美緒から言われ、僕は文庫本を広げリラックスしていた。
「え、ちょ、ちょっとまって美緒、冗談にしては度が過ぎてる気がするけど」
「冗談じゃないよ」
「え」
「冗談じゃ、ないよ」
美緒は真っすぐに僕の瞳を捉えて離さない。
かつてこれ程美緒が真剣な表情をしたことがあるだろうか‥‥‥いや、ない。という事は、本当に?い、いや、でも。
「美緒、今元気だよね?」
今目の前に立っている美緒は明らかに元気そうで、なんの病気にも犯されていない感じがする。本当に余命1年だとしたら、美緒はもっと病弱で、しかも学校なんて来ていないはずだ。
でも――
「ううん、私毎日病院に通ってるよ」
「ぇ‥‥‥」
「ごめんねだいき、今まで黙ってて。でも、どうしても言えなかったんだ。だって私があと1年で死んじゃうって言ったらさ、だいき大泣きしちゃうでしょ?」
美緒は僕を小馬鹿にしたように笑う。でも、その表情は明らかに陰りを孕んでいて、僕は思わずカッとなった。
「だったらなんでこんなところに居るんだよっ!早く病院に行って入院して、それで――」
「もう、助からないんだ」
美緒は僕の言葉を遮る形で話を続ける。
「さっきも言ったでしょ?私余命1年だって医者の人に言われたの。頭に腫瘍見つかって、もう摘出も出来ないくらい大きくなってるんだってさ。ほんと、笑えちゃうよね」
「‥‥‥」
「ああー、もっと長生きしたかったなー」
美緒は陰った笑みを蓄えながらその場で背伸びをした。
ずっと一緒に居た僕には分かる。美緒は今我慢している。それも、どうしようもないくらいに。
「なんで‥‥‥なんでもっと早く言ってくれなかったの?」
僕は消え入りそうな声で美緒に問う。
「‥‥‥もしだいきに言って、何か変わったの?」
「ぇ」
「医者でも何でもないだいきに言って、この腫瘍が無くなるのっ!?」
「っ!」
今まで見たことが無い美緒の表情に、僕は胸の奥にズキっと亀裂が入るのは感じた。
「だいきに何が分かるの?!あと1年しか生きられない私の何が分かるっていうのよ!?」
「そ、それは」
「毎晩毎晩悪夢に魘されて眠れない怖さがだいきには分かる!?明日死ぬかもしれないって毎日考え続ける怖さがだいきには分かるの!?」
よく見ると、美緒の整った顔は明らかにやつれており、目の下には化粧で隠せないほどの隈が見える。
「‥‥‥3年前」
「え」
「3年前、私が急に倒れたことがあったでしょ?」
「そういえば‥‥‥」
あれは体育の授業の時だった。美緒はバスケ部部長に恥じぬ動きを見せ、皆を翻弄していた。
だがそれは何の前触れもなく訪れた。
美緒は呼び出した救急車によって搬送され、3日後に学校に戻ってきた。
それも――まるで何でもないような顔で。
「実はあの時、既に腫瘍が摘出できないくらいに肥大していたんだ」
「‥‥‥」
僕はまるで地面に固定されているかのように、その場から動けなかった。
「ごめんね、急に怒鳴ったりして」
「‥‥‥この事は、誰かに言ったの?」
僕は空きっぱなしで乾いた喉を唾を飲み込むことで潤し、目尻に涙を蓄えている美緒に言った。
「ううん、家族以外にはだいきしか知らない」
「‥‥‥?翔《かける》には言ってないの?」
「うん」
「なんで‥‥‥?」
美緒は昔から、僕のもう一人の幼馴染である翔の事が好きだと言っていた。
翔は学校でもモテモテで、美緒とお揃いのカップルなんて言われている超人気モデル兼高校生だ。僕なんかと違って本当にすごい男だ。
時々思ってしまう。僕なんかがこの2人の幼馴染でいいのか、って。美男美女に冴えない僕。何処からどう見たって僕という存在は不純物だ。
でも僕がそう言ったことを言うと――
――‥‥‥本気で怒るよ、だいき。
――2度とそんな事言うな。俺はお前が居ないとダメなんだよ。
2人は僕の為に心から怒ってくれた。
その事実が途方もなく嬉しくて、僕は2人に思わず大好きだ!って大声で言ってしまった。翔は頭を掻きながら照れ、美緒は頬を上気させていた。
僕はこの2人の為ならなんだってできる。そう、思っている。
「翔には、最後まで言わない」
「え?」
「だいきだって分かるでしょ?多分翔に言ったら‥‥‥」
「‥‥‥うん。大体想像できるよ」
ああ、そうか。そうだった。なんで美緒が翔に言わないかが、今わかった。
翔に美緒が死ぬなんて言ったら多分――いや確実に、翔は美緒の後を追うだろう。それくらい翔は美緒の事を溺愛している。
そう、なんとこの2人は両思いだったのだ。僕はいわば仲介役。翔は僕に恋の相談をして、そして美緒も僕に相談をする。
特に翔の相談の頻度はとてつもなく多かった。僕に言ったって、ろくなアドバイス出せるはずもないし、そういうのに関しては翔が一番得意だとは思っていたけど、何故かこと美緒のことだけは奥手になる翔。
そして今気付いたけど、美緒は知ってたんだ。翔が自分のことを好きだって。だからこそ美緒は両想いなのに付き合わなかったんだ。自分が死んだら翔が絶望の淵に立たされることを知っているから。
だけど多分それじゃ――
「美緒がいなくなったら結果は変わらない‥‥‥」
「だからそれをだいきに任せたいの」
「僕に‥‥‥?」
「うん。私が死んだら、翔は自暴自棄なると思う。だから、だいきが翔の側にいてあげて。翔はああ見えて、一番心が脆いから」
「で、でも――」
「でもじゃない。だいきにはきっと出来るから。私は信じてるよ」
美緒は決意の籠もった目で僕の瞳をのぞき込んでくる。
僕に、僕に出来るだろうか。未だに僕は美緒が何かの冗談で言ってるという思いが拭い切れないから、なんとか冷静でいられている。
でも、果たして美緒が死んだら僕はどうなるんだろう。
‥‥‥ああ、考えるだけで足元が震えてくる。美緒という存在が、どれだけ僕を支えてくれていたか今更気づいた。
とその時、僕が震える足に鞭を打っていると、美緒が唐突に僕の目前に来た。
「‥‥‥でも、それだけじゃ、ないんだ」
「‥‥‥なにが?」
「だいきだけに、教えた理由」
「え」
ともすれば唇と唇がくっ付きそうな距離になり、僕は一歩後ずさる。
だけど、それを美緒は許さない。
「逃げないで」
「っ」
美緒は僕の腕を強く握った。
「最後の1年くらい、大好きな人と一緒に居させてよ‥‥‥」
「み、みお‥‥‥?」
「だいき、私だけを見て」
目を逸らす僕を、美緒は震える声で非難する。
「だ、だって美緒は翔が好きで――」
「ふふ、やっぱり勘違いしてんだ」
「え?」
「私が好きなのは―――だいきだよ?」
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