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オマケ
やっぱ電話で×××しちゃうよね?②
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『ハッピーバレンタイン、なーたん愛してるよ』
「ハッピーなのかな、分かんないけど。私も大好きだよ」
テンション高めの一稀さんの電話に、今日はやたら機嫌が良いねと喉を鳴らすと、意味深な笑い声が返ってくる。
『愛してるって言うのそんなに恥ずかしいんだ。ねえ、それより俺からのギフト届いた?』
「うん。なんか小ぶりな箱?」
『なんだ、なーたんまだ中身見てないのか。開けてないんだ』
「受け取りの時間がね、再配達してもらったから。なに、今開けた方がいいの?」
カッター持ってくるねと、スピーカーに切り替えてラックの引き出しにしまっているはずのカッターを探してから、引き出しを閉めてソファーに戻る。
『もう開けた?』
「今からだよ。さっきからどうしたの一稀さん。めちゃくちゃテンション高くない?」
テーブルに置いたスマホの向こうで騒がしく声を上げる一稀さんに笑い掛けると、段ボールをカッターで開けて、出てきた中身にギョッとして言葉を失う。
「…………」
『あれ、なーたん?』
「おい一稀」
『おや?』
「おや?じゃないよ。なんなのよこれ!」
そこに入っていたのは、らぶグッズと言うか、ヘッド部分がシルバーのローズマダーレッドの電動式ディルドと、黒いシリコン製ディルド。女性用と書かれたローションだ。
『ほら、一人じゃ寂しいでしょ。黒いのは俺のサイズに近……』
「サイズってなんの心配してんのよ!」
誰もいない部屋の中で、スピーカーにしたスマホに向かって怒鳴り声を上げた。
「ハッピーなのかな、分かんないけど。私も大好きだよ」
テンション高めの一稀さんの電話に、今日はやたら機嫌が良いねと喉を鳴らすと、意味深な笑い声が返ってくる。
『愛してるって言うのそんなに恥ずかしいんだ。ねえ、それより俺からのギフト届いた?』
「うん。なんか小ぶりな箱?」
『なんだ、なーたんまだ中身見てないのか。開けてないんだ』
「受け取りの時間がね、再配達してもらったから。なに、今開けた方がいいの?」
カッター持ってくるねと、スピーカーに切り替えてラックの引き出しにしまっているはずのカッターを探してから、引き出しを閉めてソファーに戻る。
『もう開けた?』
「今からだよ。さっきからどうしたの一稀さん。めちゃくちゃテンション高くない?」
テーブルに置いたスマホの向こうで騒がしく声を上げる一稀さんに笑い掛けると、段ボールをカッターで開けて、出てきた中身にギョッとして言葉を失う。
「…………」
『あれ、なーたん?』
「おい一稀」
『おや?』
「おや?じゃないよ。なんなのよこれ!」
そこに入っていたのは、らぶグッズと言うか、ヘッド部分がシルバーのローズマダーレッドの電動式ディルドと、黒いシリコン製ディルド。女性用と書かれたローションだ。
『ほら、一人じゃ寂しいでしょ。黒いのは俺のサイズに近……』
「サイズってなんの心配してんのよ!」
誰もいない部屋の中で、スピーカーにしたスマホに向かって怒鳴り声を上げた。
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