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双方の親に挨拶をしてから、約八ヶ月。
出会ってから一年を迎える頃にようやく結婚式を挙げることになったのは良いけれど、樹貴さんの仕事関係のことで何度も調整が入り、私たちは何度ケンカしたか分からない。
ようやく迎えた結婚式当日、鏡に映る自分の姿に、これは現実なんだとようやく安堵の溜め息がもれる。
エンパイアラインのウェディングドレスは、胸元にたっぷりと上品な刺繍が施され、背中は編み上げのデザインになった一点物だ。
身内や近しい友人だけを招いたチャペルで挙式を執り行うと、緊張する父と一緒にバージンロードを歩いて、私を待つ樹貴さんの元に向かう。
シルバーのフロックコートに身を包んだ樹貴さんは、美容師らしく凝った髪型をしていて、いつも以上に素敵で、やっと彼の妻になるんだと思うと色んな記憶が蘇ってくる。
二人で選んだ結婚指輪の交換をして、誓いのキスを交わし、晴れて夫婦となったことを祝ってもらう瞬間はこの上なく嬉しい時間だった。
なのに私の気分は今とても滅入っている。
原因は披露宴の規模が大き過ぎて、招待客の調整が本当に大変だったことだ。
樹貴さんも申し訳ないと言ってたけど、世間がミニマルウエディングだと盛り上がる中、時代に逆行する豪華な披露宴になってしまうのは、樹貴さんの立場上仕方ないけどモヤモヤする。
樹貴さんが仕事をしていく上で、おろそかに出来ない付き合いなのだとしても、本当に私が思い描いていた結婚披露宴とは程遠い。
せっかくの晴れの日にイライラしたくはないけど、付き合いで顔を出す披露宴なんて本当にあるんだなと、嬉しい気持ちが半減するようで残念な気持ちになる。
「香澄ちゃん、気分が悪くなったの? どうかした」
「ごめんなさい樹貴さん。もうこの話はしないって言ったけど、やっぱり心からお祝いしてくれる人だけ呼びたかったというか」
「そうだよね。挙式が素敵だったから、余計にそんな気持ちになるよね。俺の都合で本当にごめんね」
「謝らせたい訳じゃないんです。樹貴さんにも立場があるし、理解はしてるんです」
「でも納得出来ないんだろ」
「ごめんなさい、樹貴さんのせいじゃないのに、八つ当たりしちゃって」
「……香澄ちゃん」
勝手にモヤモヤして八つ当たりしてしまう自分が情けなくて、落ち込んで俯いていると、いつの間にか私の背後に回った樹貴さんが私をギュッと抱き締める。
「どうしたってこんな時はナーバスになる。ましてや俺のせいで、君が妥協してくれた披露宴だから」
樹貴さんはそう言うと、少しヘアアレンジをして気分を変えようと私を鏡の前に連れて行く。
そしてサプライズだからとスカーフで私の目元を覆うと、優しい手が髪に触れ、綺麗に纏っていたはずの髪をほどくと、整髪剤を取り除くためかスプレーをかける音がする。
「君と出会ってから一年。短いようだけど中身が濃い充実した時間だったよね。ケンカした日や仲直りした日、美味しい物を食べた日。夜更かししてお菓子も食べたね」
「そうですね、本当に色んなことがありました」
「だよね。それにデートだって、数は少ないけど色んな場所に出掛けたよね。香澄ちゃんは、どこが一番思い出に残ってるかな。俺はね」
ヘアメイクをしながら、樹貴さんは私たちが歩んできた時間を何一つ忘れてないって、キラキラした思い出だからと楽しそうに話してくれる。
こんな人がそばに居てくれるのに、何を不満に感じることなんてあるんだろう。
大丈夫。私はこの人に望まれて、その隣に立つために今日ここに居る。だから堂々とした姿でこの人の隣に立たなきゃいけない。
「今日は君が俺の、俺だけのプリンセスだよ。さあ、背筋を伸ばして鏡を見てごらん」
樹貴さんが耳元に囁いてスカーフが取り払われると、全体的にふわふわしてたはずのヘアスタイルは、左側は樹貴さんとお揃いのすっきりした髪型にアレンジされていて驚く。
それに前髪から右サイドまでは、ふんわりと変わった編み込みでまとめられ、ブーケと同じダリアの生花が髪留めとしてアクセントに飾られている。
「樹貴さん」
「君にどんな髪型が似合うか、俺が一番良く知ってるからね。それに俺は魔法が使えるんだよね」
クスッと笑う樹貴さんを見て、断片的な記憶が蘇る。
そうだ、あれは菜穂ちゃんの結婚式で。
『今日は君もプリンセスだよ、さあ、背筋を伸ばして鏡を見てごらん』
高校生だった私は部活ばかりで洒落っ気がなくて、日に焼けた肌にショートカットの飾り気のない髪。
菜穂ちゃんの結婚式のために、親が選んだアンバランスな服を着て、慣れない化粧にクスクスと周りに笑われているようで恥ずかしかった。
そんな私にあの時も、魔法をかけてくれた人が居た。
『俺、魔法が使えるんだよね』
出会ってから一年を迎える頃にようやく結婚式を挙げることになったのは良いけれど、樹貴さんの仕事関係のことで何度も調整が入り、私たちは何度ケンカしたか分からない。
ようやく迎えた結婚式当日、鏡に映る自分の姿に、これは現実なんだとようやく安堵の溜め息がもれる。
エンパイアラインのウェディングドレスは、胸元にたっぷりと上品な刺繍が施され、背中は編み上げのデザインになった一点物だ。
身内や近しい友人だけを招いたチャペルで挙式を執り行うと、緊張する父と一緒にバージンロードを歩いて、私を待つ樹貴さんの元に向かう。
シルバーのフロックコートに身を包んだ樹貴さんは、美容師らしく凝った髪型をしていて、いつも以上に素敵で、やっと彼の妻になるんだと思うと色んな記憶が蘇ってくる。
二人で選んだ結婚指輪の交換をして、誓いのキスを交わし、晴れて夫婦となったことを祝ってもらう瞬間はこの上なく嬉しい時間だった。
なのに私の気分は今とても滅入っている。
原因は披露宴の規模が大き過ぎて、招待客の調整が本当に大変だったことだ。
樹貴さんも申し訳ないと言ってたけど、世間がミニマルウエディングだと盛り上がる中、時代に逆行する豪華な披露宴になってしまうのは、樹貴さんの立場上仕方ないけどモヤモヤする。
樹貴さんが仕事をしていく上で、おろそかに出来ない付き合いなのだとしても、本当に私が思い描いていた結婚披露宴とは程遠い。
せっかくの晴れの日にイライラしたくはないけど、付き合いで顔を出す披露宴なんて本当にあるんだなと、嬉しい気持ちが半減するようで残念な気持ちになる。
「香澄ちゃん、気分が悪くなったの? どうかした」
「ごめんなさい樹貴さん。もうこの話はしないって言ったけど、やっぱり心からお祝いしてくれる人だけ呼びたかったというか」
「そうだよね。挙式が素敵だったから、余計にそんな気持ちになるよね。俺の都合で本当にごめんね」
「謝らせたい訳じゃないんです。樹貴さんにも立場があるし、理解はしてるんです」
「でも納得出来ないんだろ」
「ごめんなさい、樹貴さんのせいじゃないのに、八つ当たりしちゃって」
「……香澄ちゃん」
勝手にモヤモヤして八つ当たりしてしまう自分が情けなくて、落ち込んで俯いていると、いつの間にか私の背後に回った樹貴さんが私をギュッと抱き締める。
「どうしたってこんな時はナーバスになる。ましてや俺のせいで、君が妥協してくれた披露宴だから」
樹貴さんはそう言うと、少しヘアアレンジをして気分を変えようと私を鏡の前に連れて行く。
そしてサプライズだからとスカーフで私の目元を覆うと、優しい手が髪に触れ、綺麗に纏っていたはずの髪をほどくと、整髪剤を取り除くためかスプレーをかける音がする。
「君と出会ってから一年。短いようだけど中身が濃い充実した時間だったよね。ケンカした日や仲直りした日、美味しい物を食べた日。夜更かししてお菓子も食べたね」
「そうですね、本当に色んなことがありました」
「だよね。それにデートだって、数は少ないけど色んな場所に出掛けたよね。香澄ちゃんは、どこが一番思い出に残ってるかな。俺はね」
ヘアメイクをしながら、樹貴さんは私たちが歩んできた時間を何一つ忘れてないって、キラキラした思い出だからと楽しそうに話してくれる。
こんな人がそばに居てくれるのに、何を不満に感じることなんてあるんだろう。
大丈夫。私はこの人に望まれて、その隣に立つために今日ここに居る。だから堂々とした姿でこの人の隣に立たなきゃいけない。
「今日は君が俺の、俺だけのプリンセスだよ。さあ、背筋を伸ばして鏡を見てごらん」
樹貴さんが耳元に囁いてスカーフが取り払われると、全体的にふわふわしてたはずのヘアスタイルは、左側は樹貴さんとお揃いのすっきりした髪型にアレンジされていて驚く。
それに前髪から右サイドまでは、ふんわりと変わった編み込みでまとめられ、ブーケと同じダリアの生花が髪留めとしてアクセントに飾られている。
「樹貴さん」
「君にどんな髪型が似合うか、俺が一番良く知ってるからね。それに俺は魔法が使えるんだよね」
クスッと笑う樹貴さんを見て、断片的な記憶が蘇る。
そうだ、あれは菜穂ちゃんの結婚式で。
『今日は君もプリンセスだよ、さあ、背筋を伸ばして鏡を見てごらん』
高校生だった私は部活ばかりで洒落っ気がなくて、日に焼けた肌にショートカットの飾り気のない髪。
菜穂ちゃんの結婚式のために、親が選んだアンバランスな服を着て、慣れない化粧にクスクスと周りに笑われているようで恥ずかしかった。
そんな私にあの時も、魔法をかけてくれた人が居た。
『俺、魔法が使えるんだよね』
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