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3.② ※
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「秋菜ちゃん」
「……鈴浦さん」
「凌で良いよ」
「えっと、……し、凌さん」
「ふふ。緊張しすぎ」
揶揄うようなくすぐったい声が聞こえたかと思うと、グッと顔が近付いて唇が重なる。
果実を味わうみたいに下唇を優しく食まれ、あまりにも優しいキスに焦れてこちらから求めれば、少し驚いたようにまた唇を啄まれる。
チュウッと吸い付いてわざとらしい音を鳴らし、時折少し顔を離しては愛しげな眼差しで私を見つめ、頬に添えた指先をするりと動かす。
(こんなに熱っぽいキスは初めてだ)
まつ毛が触れるほどの位置で見つめ合い、駆け引きみたいに相手の出方を伺って唇を合わせると、貪るようなキスに舌を絡め、劣情が理性を侵蝕していく。
そんな全てを満たしてくれるキスに夢中になっていると、凌さんの手がガウンを留めている腰紐に伸び、緩く結んだ腰紐がシュルンと解かれる。そのままその手が襟の合わせに潜り込むと、はらりと肩がはだけて無防備な乳房が晒された。
「下着、つけてないんだ?」
「どうせ脱ぎますし」
「脱がせる楽しみもあるんだけど」
「それは大変失礼しました」
恭しく謝ると、凌さんが冗談だよとクスッと笑う。
そのまま首筋にカプッと噛み付くと、唇を滑らせて露わになった肩にキスをする。
「綺麗な白い肌」
「ンッ」
この人に愛撫されると、まるで全身が性感帯になったみたいにゾクゾクする。
「可愛いね。綺麗な色してる」
甘美な刺激に硬くなった乳首に息を吹きかけ、下から持ち上げるように、大きな手のひらがぐにゅりと乳房を強めに掴む。
ツンと尖った乳首をわざと避け、乳輪に沿って円を描くようにクルンと指先を動かすと、触って欲しいのかと艶めいた目線で煽りながらキスをしてくる。
そうやって焦らされるのがもどかしくて、キスをしながら凌さんのガウンに手を忍ばせると、彼も下着を身につけていないらしく、硬く芯を持ち始めた昂りに触れて指先をするりと動かす。
「積極的だね」
「ダメですか」
「いいや。大歓迎だよ」
そう答えながら指先で乳首の尖端の凹みをスリスリ擦り、私の嬌声を誘って愉しんでいるようなそぶりを見せる。
凌さんに胸を可愛がられながら、伸ばした手で屹立をそっと握ると、緩やかに上下に扱いて彼にキスを求める。
「キス、好きなの?」
「凌さんとのキスは好きですよ」
「へえ……俺と同じだね」
すぐに息も吐かせぬような激しいキスをして互いの唇を貪り合うと、ぬるりと入り込んできた舌が上顎をなぞって私を翻弄する。
「ンッ」
口の中を縦横無尽に動き回る舌を追って、自分の舌を絡めると、忘れてないかと揶揄うように乳首をカリッと引っ掻かれる。
負けじと握り込んだ屹立を扱き、鈴口に爪を立ててグリグリと虐めると、雫がじわりと尖端を濡らす。
溢れ出した雫を指先に纏わせ、潤滑油のようにして雁首の辺りを擦ると、凌さんはゴクリと喉を鳴らし、大きな喉仏が上下した。
「いいね。めちゃめちゃエロい」
「それ褒めてます?」
「気持ちいいよ。次はどうするの」
「……鈴浦さん」
「凌で良いよ」
「えっと、……し、凌さん」
「ふふ。緊張しすぎ」
揶揄うようなくすぐったい声が聞こえたかと思うと、グッと顔が近付いて唇が重なる。
果実を味わうみたいに下唇を優しく食まれ、あまりにも優しいキスに焦れてこちらから求めれば、少し驚いたようにまた唇を啄まれる。
チュウッと吸い付いてわざとらしい音を鳴らし、時折少し顔を離しては愛しげな眼差しで私を見つめ、頬に添えた指先をするりと動かす。
(こんなに熱っぽいキスは初めてだ)
まつ毛が触れるほどの位置で見つめ合い、駆け引きみたいに相手の出方を伺って唇を合わせると、貪るようなキスに舌を絡め、劣情が理性を侵蝕していく。
そんな全てを満たしてくれるキスに夢中になっていると、凌さんの手がガウンを留めている腰紐に伸び、緩く結んだ腰紐がシュルンと解かれる。そのままその手が襟の合わせに潜り込むと、はらりと肩がはだけて無防備な乳房が晒された。
「下着、つけてないんだ?」
「どうせ脱ぎますし」
「脱がせる楽しみもあるんだけど」
「それは大変失礼しました」
恭しく謝ると、凌さんが冗談だよとクスッと笑う。
そのまま首筋にカプッと噛み付くと、唇を滑らせて露わになった肩にキスをする。
「綺麗な白い肌」
「ンッ」
この人に愛撫されると、まるで全身が性感帯になったみたいにゾクゾクする。
「可愛いね。綺麗な色してる」
甘美な刺激に硬くなった乳首に息を吹きかけ、下から持ち上げるように、大きな手のひらがぐにゅりと乳房を強めに掴む。
ツンと尖った乳首をわざと避け、乳輪に沿って円を描くようにクルンと指先を動かすと、触って欲しいのかと艶めいた目線で煽りながらキスをしてくる。
そうやって焦らされるのがもどかしくて、キスをしながら凌さんのガウンに手を忍ばせると、彼も下着を身につけていないらしく、硬く芯を持ち始めた昂りに触れて指先をするりと動かす。
「積極的だね」
「ダメですか」
「いいや。大歓迎だよ」
そう答えながら指先で乳首の尖端の凹みをスリスリ擦り、私の嬌声を誘って愉しんでいるようなそぶりを見せる。
凌さんに胸を可愛がられながら、伸ばした手で屹立をそっと握ると、緩やかに上下に扱いて彼にキスを求める。
「キス、好きなの?」
「凌さんとのキスは好きですよ」
「へえ……俺と同じだね」
すぐに息も吐かせぬような激しいキスをして互いの唇を貪り合うと、ぬるりと入り込んできた舌が上顎をなぞって私を翻弄する。
「ンッ」
口の中を縦横無尽に動き回る舌を追って、自分の舌を絡めると、忘れてないかと揶揄うように乳首をカリッと引っ掻かれる。
負けじと握り込んだ屹立を扱き、鈴口に爪を立ててグリグリと虐めると、雫がじわりと尖端を濡らす。
溢れ出した雫を指先に纏わせ、潤滑油のようにして雁首の辺りを擦ると、凌さんはゴクリと喉を鳴らし、大きな喉仏が上下した。
「いいね。めちゃめちゃエロい」
「それ褒めてます?」
「気持ちいいよ。次はどうするの」
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