上 下
40 / 41
おまけ。

【余談】ある日の夫婦③※

しおりを挟む
 水が出しっぱなしになったシンクの縁を両手で掴んで、全て剥ぎ取られた下半身を曝して両足を震わせると、閉じそうになる足を広げられて潤んだ間に翔璃が顔を埋める。
「だ、め。翔璃、そんなにしないで」
「とろっとろになってきた。美都真のここはダメなんて言ってないけどね」
「やっ、舐めながら喋らないで」
「なんで? イキそうだから?」
 ぐずぐずに蕩かされて、先ほどから舌と唇、指で蜜壺を翻弄されている。
「あっ、あ、あぁ」
「イっちゃう? いいよ、イキなよ」
「やだぁ、私だけ、ぁあんっ」
「可愛い声。凄いとろとろ、指まだ二本目だよ? どんだけエロいんだよ、俺の奥さん」
 蕩かされた隘路から信じられないほど蜜は溢れ出し、翔璃が指で掻き回す度にとろりと蜜が外に溢れ出す。
「クリも舐めて欲しい?」
「言わないで」
「言わないと舐めてあげないよ」
「…………んんっ」
「指だけでイキたいの?美都真」
 翔璃の指が一番弱い場所に当たって中で擦られると、目の前がチカチカして、そのつもりはないのに奥をギュッと締め付けてしまう。
「甘イキしちゃった? んもー。めちゃくちゃ可愛いな美都真」
「やっ、だめぇえ、今動かさないで」
 痙攣のように震える腰を落ち着かせたいのに、自力ではどうにも出来なくて、水が出っぱなしのシンクに身体を折って、漏れ出る喘ぎ声を誤魔化す。
「こんなに勃たせて、舐めろって膨れてる。相変わらず厭らしいクリだな、可愛すぎ」
「あぁああっ」
 翔璃の熱い舌が尖りに触れると、舐め取った蜜と一緒に啜り上げられて、ジンジンした痺れが尾骶骨から背中を駆け抜けて足の力が抜けていく。
「だーめ。ちゃんと自分で立ってなさい」
 翔璃に腰を抑えられて、再び濡れそぼった蜜口を舌先で翻弄されると、身体に教え込まれた快感に腰が震えて嬌声が漏れる。
「も、むりぃ。あ、あっ、あん」
「あぁ、めっちゃ匂いが濃い。すげえ美都真の匂いがする」
「ひゃっ」
 下生えに鼻を擦り付けていた翔璃は、丸かじりするように襞を食んで舌を挿し込むと、蜜壺の浅瀬にある弱い部分を重点的に責め立ててくる。
 翔璃に抱かれる度にこうして淫靡な刺激が一つ一つ増えていく。
 私も知らない弱い部分が、翔璃によって暴かれていくのが、また愛しくて嬉しくて、そして何よりも気持ちよくて溺れてしまいそうだ。
「あ、やだ、だめ、出ちゃう」
「潮? いいよ。気持ちよくなってよ美都真」
「ダメェ、顔に掛かっちゃう。やだ、やだぁ」
 嫌だって声に出したのに翔璃の舌は動きを止めてくれず、私は腰を震わせて絶頂に追いやられた。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友情結婚してみたら溺愛されてる件

鳴宮鶉子
恋愛
幼馴染で元カレの彼と友情結婚したら、溺愛されてる?

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

隠れ御曹司の愛に絡めとられて

海棠桔梗
恋愛
目が覚めたら、名前が何だったかさっぱり覚えていない男とベッドを共にしていた―― 彼氏に浮気されて更になぜか自分の方が振られて「もう男なんていらない!」って思ってた矢先、強引に参加させられた合コンで出会った、やたら綺麗な顔の男。 古い雑居ビルの一室に住んでるくせに、持ってる腕時計は超高級品。 仕事は飲食店勤務――って、もしかしてホスト!? チャラい男はお断り! けれども彼の作る料理はどれも絶品で…… 超大手商社 秘書課勤務 野村 亜矢(のむら あや) 29歳 特技:迷子   × 飲食店勤務(ホスト?) 名も知らぬ男 24歳 特技:家事? 「方向音痴・家事音痴の女」は「チャラいけれど家事は完璧な男」の愛に絡め取られて もう逃げられない――

[完結] 偽装不倫

野々 さくら
恋愛
「愛するあなたをもう一度振り向かせたい」だから私は『不倫を偽装』する。 川口佐和子33歳、結婚6年目を迎えた専業主婦。夫が大好きな佐和子だが、夫からは愛を感じない毎日を過ごしていた。 そんな佐和子の日常は、行きつけのバーのマスターに夫が構ってくれないと愚痴る事だった。 そんなある日、夫が結婚記念日を忘れていた事により、佐和子は怒りアパートを飛び出す。 行き先はバー、佐和子はマスターに「離婚する」「不倫して」と悪態をつく。 見かねたマスターは提案する。「当て付け不倫」ではなく「不倫を偽装」して夫の反応を見たら良いと……。 夫の事が大好きな妻は自身への愛を確かめる為に危険な『偽装不倫』を企てる。 下手したら離婚問題に発展するかもしれない人生最大の賭けに出た妻はどうなるのか? 夫は、妻が不倫しているかもしれないと気付いた時どのような反応をするのか? 一組の夫婦と、それを協力する男の物語が今始まる。 ※1話毎あらすじがあります。あらすじ読み、ながら読み歓迎です。 ───────────────────────────── ライト文芸で「天使がくれた259日の時間」を投稿しています。 テーマは「死産」と「新たな命」です。よければあらすじだけでも読んで下さい。 子供が亡くなる話なので苦手な方は読まないで下さい。

溺愛ダーリンと逆シークレットベビー

葉月とに
恋愛
同棲している婚約者のモラハラに悩む優月は、ある日、通院している病院で大学時代の同級生の頼久と再会する。 立派な社会人となっていた彼に見惚れる優月だったが、彼は一児の父になっていた。しかも優月との子どもを一人で育てるシングルファザー。 優月はモラハラから抜け出すことができるのか、そして子どもっていったいどういうことなのか!?

同居離婚はじめました

仲村來夢
恋愛
大好きだった夫の優斗と離婚した。それなのに、世間体を保つためにあたし達はまだ一緒にいる。このことは、親にさえ内緒。 なりゆきで一夜を過ごした職場の後輩の佐伯悠登に「離婚して俺と再婚してくれ」と猛アタックされて…!? 二人の「ゆうと」に悩まされ、更に職場のイケメン上司にも迫られてしまった未央の恋の行方は… 性描写はありますが、R指定を付けるほど多くはありません。性描写があるところは※を付けています。

ハメられ婚〜最低な元彼とでき婚しますか?〜

鳴宮鶉子
恋愛
久しぶりに会った元彼のアイツと一夜の過ちで赤ちゃんができてしまった。どうしよう……。

不埒な一級建築士と一夜を過ごしたら、溺愛が待っていました

入海月子
恋愛
有本瑞希 仕事に燃える設計士 27歳 × 黒瀬諒 飄々として軽い一級建築士 35歳 女たらしと嫌厭していた黒瀬と一緒に働くことになった瑞希。 彼の言動は軽いけど、腕は確かで、真摯な仕事ぶりに惹かれていく。 ある日、同僚のミスが発覚して――。

処理中です...