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(24)チャンスは自ら作るものだそうですが
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翔璃となんとか仲直りを済ませると、キスマークを少しでも隠すために、滅多に下さない髪を下ろして、悲鳴を上げる体を引きずって出勤する。
「おはようございます。珍しいですね」
清永さんに早速髪型のことで話題を振られると、寝坊したからセットし損ねたと言って誤魔化して仕事を始める。
「それより、榊さんと宮野さんの話ですけど、宮野さんはどうやら異動で済みそうですよ」
「へえ。異動なんだ」
「そうなんですよ。榊さんは懲戒解雇の話が出たみたいですけど、自己都合退職で親御さんの会社に移るとか言ってましたね」
「あぁ、そう」
「宮野さんに関しては、腐っても営業成績トップですし、常務の遠縁ってのもあるんでしょうね。だから残留の結果が濃厚みたいです」
「まあ、もう関わらなくて済むならなんでもいいわ。それよりもっとこう、明るくて楽しい話はないの?」
仕事中だからそろそろやめようねと清永さんを見ると、楽しい話題ありますよと彼女は目を輝かせる。
「業務提携する外資の会社から、先行して何人か出向して来るらしいんですよ」
「映像コンテンツ系だよね」
「そうです。しかもなんと、めちゃくちゃイケメンが居るらしいんです」
「はは、またイケメンか」
私が空笑いすると、そりゃ冨島先生ほどじゃないかも知れませんけど目の保養ですよと清永さんが口を尖らせる。
「人事に同期が居るんですけど、一人は外国人らしくて、さすがに飯嶋さんのお眼鏡に叶うレベルだと思うんですよね」
「眼鏡に叶うって、また大袈裟だな」
いいから仕事しようかと話を切り上げて、まだなにか言いたそうな清永さんに仕事を振ると、編集とやり取りしているライセンス候補作品の洗い出しのために資料を開く。
そう言えばアニメ化されて売り上げを伸ばしてる作家の過去作の打診が来てたなと、資料を掘り起こして早速編集に内線を入れて打ち合わせの予定を組む。
人気作品になってから、その作家の他の本が読みたいという声が上がることは多く、それは何も外国向けではなく、国内で重版されることも多い。
必ずしも売れる訳ではないが、固定ファンが付いているということで、部数がある程度見込める決めうちに近い形になることは多い。
海外出版に向けて打ち合わせを済ませると、各所で宮野さんや榊さんの件を労う声を掛けられるが、またいつ手のひらを返されるか分からないので、そこは適当に愛想笑いして切り抜ける。
少し遅めのランチに出て、ようやく触ったスマホに翔璃から届いたメッセージを確認すると、今夜も会いたいと書かれた甘ったるい内容に頬が赤くなる。
付き合ってふた月近くなるけど、本当の意味で付き合えたのはやっと昨日の出来事なので、正直今更気恥ずかしさが込み上げる。
帰りは翔璃の家に行くとメッセージを返して左手の指輪を見つめると、ジワジワ込み上げてくる羞恥と多幸感でつい顔がニヤけてしまう。
一人きりのランチを終えて会社に戻ると、なぜかフロアに人集りが出来ていて、特に女性社員の声が騒がしい。
「清永さん、どうかしたの」
「デジコンに今朝話した出向社員が来たんですよ」
デジコン、つまりデジタルコンテンツ部に、外資系の社員が挨拶に来ているらしく、その様子を見るために社員が集まっているらしい。
イケメンだかなんだか知らないけど、ちょっと見目がいいからってみんな騒ぎ過ぎじゃないだろうか。
私はパソコンをアンロックすると、午前中の打ち合わせの概要をまとめつつ、プレゼン資料をまとめにかかる。
「飯嶋さん、本当に一途に婚約者さんだけなんですね」
「婚約者だって? その話、詳しく聞きたいな」
清永さんの声に被せるように、スラリと背の高いシルエットが見えたかと思うと、予想だにしない懐かしい笑顔が私に向けられていて戸惑う。
「ルーク!?」
「やあミトマ、僕のクイーンは元気だったのかな。顔をよく見せてくれないか」
手を引かれて立ち上がると、さりげなく抱き締められて頬にキスをされて、懐かしいシダーウッドの匂いがふわりと香る。
「どうしてここに居るの」
「君はつれないね。SNSにもコメントがなくなったし、日本に帰って僕たちのことはどうでも良くなったのかい?」
「そんなことないよ。連絡くれたらいいのに」
「驚かせたかったんだよ」
すっかり二人の世界を作るように話していたことに気が付くと、清永さんが小さく手を挙げて質問したそうな顔をして私を見ている。
「ごめんね清永さん、こちらルーク・ノア・ゴーティエさん。私のカナダ時代の友人なの」
清永さん以外にも、私とルークのただならぬ空気に興味津々だった様子の女子社員たちが、またあらぬ妄想を膨らませて遠巻きにこちらを見ている。
「冨島先生はもちろんですけど、飯嶋さんの周りには美形が集まるようになってるんですか」
清永さんは目をパチパチさせながらルークに視線を奪われてしまっている。
「そんな訳ないでしょ」
清永さんに日本語で返すと、さすがに日本語は理解出来ないのか、ルークが首を傾げてなんの話だと可愛らしく訊ねてくる。
「そんなことはどうでもいいのよ。ルーク、貴方仕事中でしょ。こんなところで時間潰してたらダメじゃない」
「冷たいなミトマ。久しぶりに会えたっていうのに」
「仕事中だからね?」
「分かったよ。ハイこれ連絡先。仕事が終わったらすぐ連絡して。再会の記念にご飯でも食べに行こう。じゃあ後でね」
そう言って、まるで再会することを分かっていたかのように、IDや番号が書き込まれた名刺を私に持たせると、ルークはまた頬にキスしてざわつくフロアを抜けて同僚の元に戻って行った。
「飯嶋さん、あの方は元カレさんじゃないんですか」
「まさか、ただの友だちだよ」
「ですよね。だって飯嶋さんには幼馴染みの婚約者が居ますもんね」
「清永さん、ここ会社だから。そういう話は今やめてもらえるかな」
「ああ、すみません。つい」
すっかり浮ついた空気になった清永さんに釘を刺すと、午後の仕事に取り掛かる。
しばらくは海外事業部の隣りのデジタルコンテンツ部が、ルークたちのせいで騒がしかったけど、それも二、三十分の話で、あとは比較的静かなものだった。
夕方になると、山根部長経由で人事から呼び出しがあり、先日のメールの件のお詫びと、今朝清永さんが噂していた問題児二人の処遇についての説明があった。
榊さんはメールのIPを悪用されたいわば被害者なのだけど、前々から担当の作家さんや翻訳家さんにセクハラを繰り返していたことが問題視されて退職。
宮野さんは今回の騒動を起こした責任を取る形で、地方にあるグループ企業の印刷会社への異動を承諾したらしい。
ちなみに人事の方で、私に今後一切関わらない旨を約束する念書を書かされたようで、個人的に訴えたりしないように私への説得もその場の話に含まれていた。
「すまなかったね、飯嶋さん」
「部長が謝ることじゃないですよ。頭上げてください」
なんにせよ、あんな人たちと今後関わらないで済むのならそれに越したことはない。
すっかり戻りが遅くなってしまって、残りは明日に回す決意をすると、パソコンを落として帰り支度をする私に清永さんが何気なく声を掛ける。
「あ、ルークさんとお食事ですか」
「え?」
すっかり忘れてた。
「おはようございます。珍しいですね」
清永さんに早速髪型のことで話題を振られると、寝坊したからセットし損ねたと言って誤魔化して仕事を始める。
「それより、榊さんと宮野さんの話ですけど、宮野さんはどうやら異動で済みそうですよ」
「へえ。異動なんだ」
「そうなんですよ。榊さんは懲戒解雇の話が出たみたいですけど、自己都合退職で親御さんの会社に移るとか言ってましたね」
「あぁ、そう」
「宮野さんに関しては、腐っても営業成績トップですし、常務の遠縁ってのもあるんでしょうね。だから残留の結果が濃厚みたいです」
「まあ、もう関わらなくて済むならなんでもいいわ。それよりもっとこう、明るくて楽しい話はないの?」
仕事中だからそろそろやめようねと清永さんを見ると、楽しい話題ありますよと彼女は目を輝かせる。
「業務提携する外資の会社から、先行して何人か出向して来るらしいんですよ」
「映像コンテンツ系だよね」
「そうです。しかもなんと、めちゃくちゃイケメンが居るらしいんです」
「はは、またイケメンか」
私が空笑いすると、そりゃ冨島先生ほどじゃないかも知れませんけど目の保養ですよと清永さんが口を尖らせる。
「人事に同期が居るんですけど、一人は外国人らしくて、さすがに飯嶋さんのお眼鏡に叶うレベルだと思うんですよね」
「眼鏡に叶うって、また大袈裟だな」
いいから仕事しようかと話を切り上げて、まだなにか言いたそうな清永さんに仕事を振ると、編集とやり取りしているライセンス候補作品の洗い出しのために資料を開く。
そう言えばアニメ化されて売り上げを伸ばしてる作家の過去作の打診が来てたなと、資料を掘り起こして早速編集に内線を入れて打ち合わせの予定を組む。
人気作品になってから、その作家の他の本が読みたいという声が上がることは多く、それは何も外国向けではなく、国内で重版されることも多い。
必ずしも売れる訳ではないが、固定ファンが付いているということで、部数がある程度見込める決めうちに近い形になることは多い。
海外出版に向けて打ち合わせを済ませると、各所で宮野さんや榊さんの件を労う声を掛けられるが、またいつ手のひらを返されるか分からないので、そこは適当に愛想笑いして切り抜ける。
少し遅めのランチに出て、ようやく触ったスマホに翔璃から届いたメッセージを確認すると、今夜も会いたいと書かれた甘ったるい内容に頬が赤くなる。
付き合ってふた月近くなるけど、本当の意味で付き合えたのはやっと昨日の出来事なので、正直今更気恥ずかしさが込み上げる。
帰りは翔璃の家に行くとメッセージを返して左手の指輪を見つめると、ジワジワ込み上げてくる羞恥と多幸感でつい顔がニヤけてしまう。
一人きりのランチを終えて会社に戻ると、なぜかフロアに人集りが出来ていて、特に女性社員の声が騒がしい。
「清永さん、どうかしたの」
「デジコンに今朝話した出向社員が来たんですよ」
デジコン、つまりデジタルコンテンツ部に、外資系の社員が挨拶に来ているらしく、その様子を見るために社員が集まっているらしい。
イケメンだかなんだか知らないけど、ちょっと見目がいいからってみんな騒ぎ過ぎじゃないだろうか。
私はパソコンをアンロックすると、午前中の打ち合わせの概要をまとめつつ、プレゼン資料をまとめにかかる。
「飯嶋さん、本当に一途に婚約者さんだけなんですね」
「婚約者だって? その話、詳しく聞きたいな」
清永さんの声に被せるように、スラリと背の高いシルエットが見えたかと思うと、予想だにしない懐かしい笑顔が私に向けられていて戸惑う。
「ルーク!?」
「やあミトマ、僕のクイーンは元気だったのかな。顔をよく見せてくれないか」
手を引かれて立ち上がると、さりげなく抱き締められて頬にキスをされて、懐かしいシダーウッドの匂いがふわりと香る。
「どうしてここに居るの」
「君はつれないね。SNSにもコメントがなくなったし、日本に帰って僕たちのことはどうでも良くなったのかい?」
「そんなことないよ。連絡くれたらいいのに」
「驚かせたかったんだよ」
すっかり二人の世界を作るように話していたことに気が付くと、清永さんが小さく手を挙げて質問したそうな顔をして私を見ている。
「ごめんね清永さん、こちらルーク・ノア・ゴーティエさん。私のカナダ時代の友人なの」
清永さん以外にも、私とルークのただならぬ空気に興味津々だった様子の女子社員たちが、またあらぬ妄想を膨らませて遠巻きにこちらを見ている。
「冨島先生はもちろんですけど、飯嶋さんの周りには美形が集まるようになってるんですか」
清永さんは目をパチパチさせながらルークに視線を奪われてしまっている。
「そんな訳ないでしょ」
清永さんに日本語で返すと、さすがに日本語は理解出来ないのか、ルークが首を傾げてなんの話だと可愛らしく訊ねてくる。
「そんなことはどうでもいいのよ。ルーク、貴方仕事中でしょ。こんなところで時間潰してたらダメじゃない」
「冷たいなミトマ。久しぶりに会えたっていうのに」
「仕事中だからね?」
「分かったよ。ハイこれ連絡先。仕事が終わったらすぐ連絡して。再会の記念にご飯でも食べに行こう。じゃあ後でね」
そう言って、まるで再会することを分かっていたかのように、IDや番号が書き込まれた名刺を私に持たせると、ルークはまた頬にキスしてざわつくフロアを抜けて同僚の元に戻って行った。
「飯嶋さん、あの方は元カレさんじゃないんですか」
「まさか、ただの友だちだよ」
「ですよね。だって飯嶋さんには幼馴染みの婚約者が居ますもんね」
「清永さん、ここ会社だから。そういう話は今やめてもらえるかな」
「ああ、すみません。つい」
すっかり浮ついた空気になった清永さんに釘を刺すと、午後の仕事に取り掛かる。
しばらくは海外事業部の隣りのデジタルコンテンツ部が、ルークたちのせいで騒がしかったけど、それも二、三十分の話で、あとは比較的静かなものだった。
夕方になると、山根部長経由で人事から呼び出しがあり、先日のメールの件のお詫びと、今朝清永さんが噂していた問題児二人の処遇についての説明があった。
榊さんはメールのIPを悪用されたいわば被害者なのだけど、前々から担当の作家さんや翻訳家さんにセクハラを繰り返していたことが問題視されて退職。
宮野さんは今回の騒動を起こした責任を取る形で、地方にあるグループ企業の印刷会社への異動を承諾したらしい。
ちなみに人事の方で、私に今後一切関わらない旨を約束する念書を書かされたようで、個人的に訴えたりしないように私への説得もその場の話に含まれていた。
「すまなかったね、飯嶋さん」
「部長が謝ることじゃないですよ。頭上げてください」
なんにせよ、あんな人たちと今後関わらないで済むのならそれに越したことはない。
すっかり戻りが遅くなってしまって、残りは明日に回す決意をすると、パソコンを落として帰り支度をする私に清永さんが何気なく声を掛ける。
「あ、ルークさんとお食事ですか」
「え?」
すっかり忘れてた。
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