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(37)リルカの身元
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リルカとイジュナルが対峙したその日のうちに、レジスタンス〈オーチャル〉は、内部からの告発により点在する拠点を全て摘発され、この問題は呆気なく終息した。
しかしリルカの目の前で葉巻をふかすセルゲイは、苛立った様子で苦虫を噛み潰したような酷い顔をしている。
「あの……ごめんなさい」
イジュナルの計らいで〈オーチャル〉とは無関係として、罪に問われることなく帰還したリルカだったが、今回の騒動はセルゲイの耳に入り〈ストラヴァル〉に連行された形である。
もちろんそれを実行させたイドリースも、リルカの隣に座ってこの場に立ち会っている。
「最悪の場合、殺されても仕方ないことをしたんだぞ」
「はい。事前に相談するべきでした」
「リルカを責めるなと俺は言ったはずだ」
それまで黙して静観していたイドリースだが、セルゲイの言葉の矛先がリルカに向かうと静かに牙を剥く。
「だめだよ、イドリースおじさん」
「イドリース・カタパルカ、あんたの立場で帝国に腹の内を全ては明かせないのは分からんでもないが、こちらもリルカを守ってやる立場なんだ。隠されてたんじゃ守りようがない」
「だから今回は俺の独断でこうなったんだ。リルカを責めるのは筋違いだと言ってる」
一触即発のヒリついた空気に、リルカは咄嗟に下げた頭を机に擦り付けるようにして再び謝ると、手にした情報を報告するからと、その場は収めるようにセルゲイに懇願する。
「セルゲイさんを信用してなかった訳じゃないけど、個人的なことに巻き込みたくなくて黙って動いてごめんなさい」
「まったくお前は。今回だけは許してやるが次はないぞ」
「ありがとうセルゲイさん。それとイドリースおじさんも怒らないで。俺はこの人たちが居なかったら、こっちで生活出来てたかどうかすら怪しいんだ。だからお願い」
「……お前がそう言うなら仕方ない。だがそもそも俺の判断の甘さが呼んだ結果だ」
イドリースはリルカの頭を撫でると、セルゲイやベイルと向かい合って改めて頭を下げる。
「帝国には帝国の流儀もあるだろう。俺の過信で、そちらを信用せずにリルカを動かす判断を下したことは謝罪したい」
イドリースがセルゲイに頭を下げると、その隣でリルカに品定めするような視線を向けていた男が突然口を開いた。
「それよりよぉ坊主、お前……女だよな」
突如として明らかに場違いな言葉で口を開いた男に、ギョッとしてリルカがセルゲイを見つめると、壊された緊張感を嘆くように口を開いた。
「気にするな。コイツは根っからの女好きでな」
「褒めんなよ」
「褒めてねえよ」
セルゲイの隣で豪快に笑うのは、歳の頃はセルゲイと同じくらいで褐色の肌にスノーホワイトの髪が映える、歳の割に色香の漂う、いや、溢れ出る色香と甘い顔立ちが印象的な男だ。
妙な既視感を覚えるのは気のせいだろうかと、リルカは一人記憶を探る。
「美少女の男装か。堪んねえな」
「おい、遊びに来たなら帰れ」
「お前はまだ反抗期拗らせてんのか。好きか、好きなんだろ俺のことが。可愛い奴だなお前は」
目の前の馬鹿げたやり取りにリルカが困惑していると、呆れた様子のイドリースと視線がぶつかる。
「あの、セルゲイさん。とりあえずそちらの御仁を紹介してもらってもいいですか」
「なんだお前、〈レヴィアタン〉で世話になっときながら俺のこと知らねえのかよ」
「えっと……」
リルカが言い淀むと、セルゲイはリルカがアチューダリアから来たことを説明した上で、ようやく男を紹介するように口を開いた。
「ルカ、コイツはベイル・オーハント。俺の兄貴だ」
「え、ベイル・オーハントって、あのベイルさんですか」
「お前の言うあのがどれのことか知らねえが、〈レヴィアタン〉を作ったのは俺だ」
「お会いできて光栄です」
相手がベイルだと分かってセルゲイと見比べてみるが、先ほどから覚える既視感に似たなにかが埋まらず、リルカがベイルをしつこく見つめていると可笑しそうに口元が引き上げられる。
「そんなに俺が気になるか。まあ仕方ねえよな、こんな色男でエロくてイケてるオヤジ、そうそう居ねえからな。若えのに見る目があるじゃねえか」
「いや、単純にどこかでお会いしたことがある気がするだけです」
どこかで聞き覚えのあるセリフだが、リルカが真顔で答えると、セルゲイが業を煮やした様子で二人の間に割って入る。
「そりゃ会った気もするだろうさ。コイツはムゥダルの実の父親だからな」
「あぁあ、どうりで不真面目な……って、え。ベイルさん、ムゥダルのお父さんなんですか!」
「似てねえだろ、俺の方が色男だからな」
ふざけた物言いといい、女性受けしそうな精悍な顔立ちは少し垂れ目なのが甘さを引き立てていて、色気のある声は確かにムゥダルと酷似している。なぜ気が付かなかったのか。
「まあムゥダルとベイルの関係については置いといて、今日お前を呼んだのはお前の親父さんの手掛かりは掴めず、あまつさえルーシャと危うく殺し合うところだったことについてだ」
怒りの矛先の向けようがないのか膝を叩くセルゲイの隣で、ベイルも同じように困った顔をしている。
「それについては、俺が伝えた情報を確認してもらいたい」
イドリースはまたリルカが責められそうな空気を察知したからか、説明する準備はあるとセルゲイに鋭い目を向ける。
「分かったよ。あんたとやり合うつもりなんかねえよ、イドリース・カタパルカとりあえず、あんたの見立てってのを聞こうじゃないか」
セルゲイの隣でベイルは沈黙しているが、その眼光は鋭く、イドリースの言葉の真意を見極めようとしているようだ。
「お前たちも目星は付けているだろうが、クレア、コイツの母親のクレア・バルタギースが殺された事件でも、疑いの目を向けられた組織がある」
「おい待て待て、クレア・バルタギースだと」
セルゲイは驚愕した様子でリルカとイドリースを交互に見る。
「まさか坊主、お前あのマーベル・レインホルンの……だからアチューダリアの隻眼の金獅子がお前の後継人として名乗りを上げた訳か」
「あ、の」
いまいち状況が分からずにリルカが困惑していると、イドリースはリルカに微笑みかけて心配するなと頭を撫でる。
「セルゲイ・オーハント、そしてその兄ベイル・オーハント。詫びなら私がいくらでもしよう。だがこの子が事情を話せなかった理由は察してやってくれ。この子の名はリルカ・レインホルン。マーベルとクレアの一人娘だ」
「どうりでガキのクセに化け物じみた戦い方をしやがる訳だ。そもそもお前、ルカ・バルタギースだと名乗ったな。お袋さんに通じる手掛かりは提示されてた訳だ」
「ごめんなさい」
リルカは自分の身元を隠していたことに加えて、不用意に母の旧姓を名乗ったことの両方に対して謝罪の言葉を吐き出す。
まさかクレアが帝国でも名の知れた存在だとは、予想だにしないことだったからだ。
「謝るのはやめてくれ。眠れる金獅子を怒らせたくないんでね」
「ところでさっきから揶揄っているのか。人を金獅子などと呼ぶのはやめてくれないか」
「じゃあカタパルカ元帥か」
「俺はもうアチューダリアを離れた人間だ」
セルゲイとイドリースの会話にリルカはギョッとするが、ベイルは興味なさげに複雑に絡まった金属片で遊び始めている。
「なんの話をするんだっけ」
この会合の向かう先に、早くも不安を覚えるリルカだった。
しかしリルカの目の前で葉巻をふかすセルゲイは、苛立った様子で苦虫を噛み潰したような酷い顔をしている。
「あの……ごめんなさい」
イジュナルの計らいで〈オーチャル〉とは無関係として、罪に問われることなく帰還したリルカだったが、今回の騒動はセルゲイの耳に入り〈ストラヴァル〉に連行された形である。
もちろんそれを実行させたイドリースも、リルカの隣に座ってこの場に立ち会っている。
「最悪の場合、殺されても仕方ないことをしたんだぞ」
「はい。事前に相談するべきでした」
「リルカを責めるなと俺は言ったはずだ」
それまで黙して静観していたイドリースだが、セルゲイの言葉の矛先がリルカに向かうと静かに牙を剥く。
「だめだよ、イドリースおじさん」
「イドリース・カタパルカ、あんたの立場で帝国に腹の内を全ては明かせないのは分からんでもないが、こちらもリルカを守ってやる立場なんだ。隠されてたんじゃ守りようがない」
「だから今回は俺の独断でこうなったんだ。リルカを責めるのは筋違いだと言ってる」
一触即発のヒリついた空気に、リルカは咄嗟に下げた頭を机に擦り付けるようにして再び謝ると、手にした情報を報告するからと、その場は収めるようにセルゲイに懇願する。
「セルゲイさんを信用してなかった訳じゃないけど、個人的なことに巻き込みたくなくて黙って動いてごめんなさい」
「まったくお前は。今回だけは許してやるが次はないぞ」
「ありがとうセルゲイさん。それとイドリースおじさんも怒らないで。俺はこの人たちが居なかったら、こっちで生活出来てたかどうかすら怪しいんだ。だからお願い」
「……お前がそう言うなら仕方ない。だがそもそも俺の判断の甘さが呼んだ結果だ」
イドリースはリルカの頭を撫でると、セルゲイやベイルと向かい合って改めて頭を下げる。
「帝国には帝国の流儀もあるだろう。俺の過信で、そちらを信用せずにリルカを動かす判断を下したことは謝罪したい」
イドリースがセルゲイに頭を下げると、その隣でリルカに品定めするような視線を向けていた男が突然口を開いた。
「それよりよぉ坊主、お前……女だよな」
突如として明らかに場違いな言葉で口を開いた男に、ギョッとしてリルカがセルゲイを見つめると、壊された緊張感を嘆くように口を開いた。
「気にするな。コイツは根っからの女好きでな」
「褒めんなよ」
「褒めてねえよ」
セルゲイの隣で豪快に笑うのは、歳の頃はセルゲイと同じくらいで褐色の肌にスノーホワイトの髪が映える、歳の割に色香の漂う、いや、溢れ出る色香と甘い顔立ちが印象的な男だ。
妙な既視感を覚えるのは気のせいだろうかと、リルカは一人記憶を探る。
「美少女の男装か。堪んねえな」
「おい、遊びに来たなら帰れ」
「お前はまだ反抗期拗らせてんのか。好きか、好きなんだろ俺のことが。可愛い奴だなお前は」
目の前の馬鹿げたやり取りにリルカが困惑していると、呆れた様子のイドリースと視線がぶつかる。
「あの、セルゲイさん。とりあえずそちらの御仁を紹介してもらってもいいですか」
「なんだお前、〈レヴィアタン〉で世話になっときながら俺のこと知らねえのかよ」
「えっと……」
リルカが言い淀むと、セルゲイはリルカがアチューダリアから来たことを説明した上で、ようやく男を紹介するように口を開いた。
「ルカ、コイツはベイル・オーハント。俺の兄貴だ」
「え、ベイル・オーハントって、あのベイルさんですか」
「お前の言うあのがどれのことか知らねえが、〈レヴィアタン〉を作ったのは俺だ」
「お会いできて光栄です」
相手がベイルだと分かってセルゲイと見比べてみるが、先ほどから覚える既視感に似たなにかが埋まらず、リルカがベイルをしつこく見つめていると可笑しそうに口元が引き上げられる。
「そんなに俺が気になるか。まあ仕方ねえよな、こんな色男でエロくてイケてるオヤジ、そうそう居ねえからな。若えのに見る目があるじゃねえか」
「いや、単純にどこかでお会いしたことがある気がするだけです」
どこかで聞き覚えのあるセリフだが、リルカが真顔で答えると、セルゲイが業を煮やした様子で二人の間に割って入る。
「そりゃ会った気もするだろうさ。コイツはムゥダルの実の父親だからな」
「あぁあ、どうりで不真面目な……って、え。ベイルさん、ムゥダルのお父さんなんですか!」
「似てねえだろ、俺の方が色男だからな」
ふざけた物言いといい、女性受けしそうな精悍な顔立ちは少し垂れ目なのが甘さを引き立てていて、色気のある声は確かにムゥダルと酷似している。なぜ気が付かなかったのか。
「まあムゥダルとベイルの関係については置いといて、今日お前を呼んだのはお前の親父さんの手掛かりは掴めず、あまつさえルーシャと危うく殺し合うところだったことについてだ」
怒りの矛先の向けようがないのか膝を叩くセルゲイの隣で、ベイルも同じように困った顔をしている。
「それについては、俺が伝えた情報を確認してもらいたい」
イドリースはまたリルカが責められそうな空気を察知したからか、説明する準備はあるとセルゲイに鋭い目を向ける。
「分かったよ。あんたとやり合うつもりなんかねえよ、イドリース・カタパルカとりあえず、あんたの見立てってのを聞こうじゃないか」
セルゲイの隣でベイルは沈黙しているが、その眼光は鋭く、イドリースの言葉の真意を見極めようとしているようだ。
「お前たちも目星は付けているだろうが、クレア、コイツの母親のクレア・バルタギースが殺された事件でも、疑いの目を向けられた組織がある」
「おい待て待て、クレア・バルタギースだと」
セルゲイは驚愕した様子でリルカとイドリースを交互に見る。
「まさか坊主、お前あのマーベル・レインホルンの……だからアチューダリアの隻眼の金獅子がお前の後継人として名乗りを上げた訳か」
「あ、の」
いまいち状況が分からずにリルカが困惑していると、イドリースはリルカに微笑みかけて心配するなと頭を撫でる。
「セルゲイ・オーハント、そしてその兄ベイル・オーハント。詫びなら私がいくらでもしよう。だがこの子が事情を話せなかった理由は察してやってくれ。この子の名はリルカ・レインホルン。マーベルとクレアの一人娘だ」
「どうりでガキのクセに化け物じみた戦い方をしやがる訳だ。そもそもお前、ルカ・バルタギースだと名乗ったな。お袋さんに通じる手掛かりは提示されてた訳だ」
「ごめんなさい」
リルカは自分の身元を隠していたことに加えて、不用意に母の旧姓を名乗ったことの両方に対して謝罪の言葉を吐き出す。
まさかクレアが帝国でも名の知れた存在だとは、予想だにしないことだったからだ。
「謝るのはやめてくれ。眠れる金獅子を怒らせたくないんでね」
「ところでさっきから揶揄っているのか。人を金獅子などと呼ぶのはやめてくれないか」
「じゃあカタパルカ元帥か」
「俺はもうアチューダリアを離れた人間だ」
セルゲイとイドリースの会話にリルカはギョッとするが、ベイルは興味なさげに複雑に絡まった金属片で遊び始めている。
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