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(33)幸せの在処
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リルカはルーシャの腕の中で目を覚ますと、穏やかな寝息を立てる愛しい恋人に、そっと口付けてから寝台を抜け出して、浴室で手早く髪や体を洗うと身支度を整える。
ルーシャはこのところ別働隊として動くことが多く、この後もまたすぐにどこかに出掛けてしまうのだろうと、リルカはすぐそばに腰掛けてカーマインの髪を撫でる。
「ん、リルカ……いらっしゃい」
いまだ微睡むような視線でリルカを捉えると、ルーシャは腕を広げてリルカを再び腕の中に閉じ込める。
「ごめん、起こしたよね。でも五時だから、大丈夫か気になって」
「……ん、そうなの、もうそんな時間なのね」
髪が乾いてないと少し困り顔でリルカを抱き寄せると、ルーシャはそのままそっと唇を重ね舌を絡めて翻弄し始めて、伸ばした手が臀部に触れそうになって、慌ててリルカが声を上げる。
「待って待って! もう起きないと駄目なんでしょ」
「まだ五時なら少しくらい大丈夫よ。ダメかしら」
「そんな顔するのは狡いよ」
「そうやって恥じらう顔が、どれだけアタシを刺激するか分かってるのかしらね」
可愛い、愛してるとリルカの名を囁くルーシャに身を委ね、明け方からその身を暴かれると、身体中に紅い花を散らしてルーシャの愛が刻まれる。
ルーシャの愛に溺れるように抱かれて翻弄されると、リルカは注ぎ込まれる熱を受け入れた。
「さっき入ったばっかりなのに」
「アタシを放ったらかして一人で入るからよ」
「だって気持ち良さそうに寝てたし。起こせないよ。最近ずっと忙しそうだし、昨夜も無理して時間作ってくれたんでしょ」
「バカな子ね。アナタに関してアタシが無理することなんてなにもないわ。会いたくて堪らないから来ただけよ」
ルーシャはリルカを抱き寄せると、首筋に顔を埋めて甘えるように愛してると囁く。
「私も一緒に過ごしたいけど、体を壊すような真似はしないで欲しい。私にとってもルーシャは一人だし、みんなにとってもそうなんだから」
「アナタにそう言われたら、守らないワケにはいかないわね」
約束すると呟いて、振り向いたままのリルカに口付けすると、浴槽の湯が跳ねた。
睦言を交わしながら浴室を出ると、いつものようにルーシャが手配した小瓶に入った液状の薬剤を飲み、リルカはお腹を撫でるように押さえる。
「どうかしたかしら」
「いや、なんでもないよ」
様々な意図から、子どもを授からないように飲んでいる物だが、リルカはお腹の奥で熱が弾けるようなこの感覚には、いつまで経っても慣れることが出来ない。
愛しい人に注ぎ込まれた愛が、声もなく絶えたのだと思うと、やはりリルカにとっては心地のよい物ではなかった。
「そんな顔をしないでちょうだい。私だって悩まないワケじゃないけど、今はまだアナタを危険に晒すワケにはいかないの」
「危険?」
「まだ片付いてないことがあるの。ごめんなさいリルカ、全てを話すことが出来なくて」
「私がルーシャの弱みになるってこと」
「多くは話せない。でもアタシはアナタを守りたいの。分かってちょうだい」
懇願するようなルーシャの悲痛な訴えに、リルカは喉元まで出かかった言葉を飲み込まざるを得なかった。
足枷になるつもりなど毛頭ないが、事情があったにせよ、父が母を失って脆くなったのを目の当たりして来ただけに、リルカの存在がルーシャにとってそうなり得るのは安易に想像できた。
いつもであれば、ルーシャを見つめてくるくると表情を変えるリルカから、一切の表情が失せてしまい、その様子を見ていられなくなったルーシャは、ごめんと呟いて力なく抱き寄せる。
「アナタを愛してるわ。それだけはこの先もずっと変わらないって信じて欲しいの」
「疑ってないし、ルーシャの愛を信じてる。だから、私が同じくらいのルーシャを愛してることを忘れないで」
「リルカ」
ルーシャもまた喉元まで迫り上がった言葉を呑み込んで、ただリルカをそっと抱き締める。
いっそのこと母を殺した敵討のために、父を殺した血塗られた皇帝なのだと、そう吐き出すことが出来たらどれほど楽になるだろうかとルーシャは思う。
だがそれは過去ではなく、先の皇帝を唆した真犯人がまだ潜んでいる事態を思えば、ルーシャのこの手はまだ私怨で血に染まる。そう考えると全ては打ち明けられない。
それぞれの思惑は明かされずに噛み合うことなく、ただそこにある愛が穢れないように、ルーシャはリルカを抱き締めて口付ける。
「離れ難いけどそろそろ行くわね」
「うん。気を付けてね。あ、そうだ」
「なぁに」
「あんまり上手に出来なかったし、子どもっぽいから渡すの悩むんだけど。ルーシャの髪によく似た色を見付けたから」
リルカは手作りの組紐を差し出すと、黒地に華を模ったような、鮮やかなカーマインやブリュトンの他に、それと絡み合うプラチナホワイトがリルカの髪の色によく似ている。
「あら、あらあら? アタシの髪の色だけじゃないみたいだけど」
「それは、その」
「へぇえ。そばに居ない時でも、片時も忘れずに思い出して欲しいほど、アタシのこと大好きだなんて知らなかったわ」
「いいでしょ別に! もう、御守りなのに文句言わないでよ」
「冗談に決まってるでしょ、分かってるわよ。こんな素敵な贈り物をもらったのは初めてだわ。肌身離さず身に付けておくわね」
ルーシャはそう言ってリルカの目の前で髪を結うと、組紐が綺麗に見えるように器用に巻き付けて整える。
「さて、本当に名残惜しいけど、そろそろ行くわね」
「うん」
短いキスをして障壁を解除すると、部屋を出てルーシャを見送るためにギルドの広場まで二人で歩く。
途中、早起きして鍛錬するメンバー何人かとすれ違ったが、ルーシャがいつもの調子で戯けるので、そばにリルカが居ても誰も不思議がらない。
「怪我には気を付けるのよ」
「分かってるよ。ルーシャもね」
「あらヤダ、心配してくれるの」
「また揶揄う」
吹き出したリルカの頭を撫でると、ルーシャは真剣な目をしてリルカの頬に手を沿わせる。
「アナタを失うなんて、アタシには耐えられないことだわ」
「俺は守られてなければ生きられない、そんな弱い人間じゃないよ」
リルカはルーシャを見つめて、抱き締める代わりに小さく頷くと、手首に幾重にも巻き付けた揃いの組紐を掲げて不敵に笑う。
「……そうね。なら戻ったら手合わせしてあげるわ」
「やった!」
「ふふ。闘う方が楽しいだなんて、アタシのお姫様はやっぱり特別ね」
「ルーシャ、俺強くなるよ。それでルーシャを支える右腕になってみせる」
リルカの言葉に驚いたように目を見張ると、しかしすぐに笑顔を浮かべたルーシャは嬉しそうに頬を緩める。
「心強いわね。じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」
そうしてルーシャを見送ると、手首の組紐をそっと撫でてから、リルカはいい匂いが漂い始めた食堂に向かって歩き出した。
「随分と懐かれてるみたいだな」
ギルドから二区画ほど離れた路地裏で、ダークチェリーの髪が揺れる。
「〈オーチャル〉の情報は掴めたのか」
ウェイロンの含んだ物言いは無視すると、ルーシャは歩調を変えずにそのまま歩き、さりげなく後ろに着いたウェイロンから報告に耳を傾けた。
ルーシャはこのところ別働隊として動くことが多く、この後もまたすぐにどこかに出掛けてしまうのだろうと、リルカはすぐそばに腰掛けてカーマインの髪を撫でる。
「ん、リルカ……いらっしゃい」
いまだ微睡むような視線でリルカを捉えると、ルーシャは腕を広げてリルカを再び腕の中に閉じ込める。
「ごめん、起こしたよね。でも五時だから、大丈夫か気になって」
「……ん、そうなの、もうそんな時間なのね」
髪が乾いてないと少し困り顔でリルカを抱き寄せると、ルーシャはそのままそっと唇を重ね舌を絡めて翻弄し始めて、伸ばした手が臀部に触れそうになって、慌ててリルカが声を上げる。
「待って待って! もう起きないと駄目なんでしょ」
「まだ五時なら少しくらい大丈夫よ。ダメかしら」
「そんな顔するのは狡いよ」
「そうやって恥じらう顔が、どれだけアタシを刺激するか分かってるのかしらね」
可愛い、愛してるとリルカの名を囁くルーシャに身を委ね、明け方からその身を暴かれると、身体中に紅い花を散らしてルーシャの愛が刻まれる。
ルーシャの愛に溺れるように抱かれて翻弄されると、リルカは注ぎ込まれる熱を受け入れた。
「さっき入ったばっかりなのに」
「アタシを放ったらかして一人で入るからよ」
「だって気持ち良さそうに寝てたし。起こせないよ。最近ずっと忙しそうだし、昨夜も無理して時間作ってくれたんでしょ」
「バカな子ね。アナタに関してアタシが無理することなんてなにもないわ。会いたくて堪らないから来ただけよ」
ルーシャはリルカを抱き寄せると、首筋に顔を埋めて甘えるように愛してると囁く。
「私も一緒に過ごしたいけど、体を壊すような真似はしないで欲しい。私にとってもルーシャは一人だし、みんなにとってもそうなんだから」
「アナタにそう言われたら、守らないワケにはいかないわね」
約束すると呟いて、振り向いたままのリルカに口付けすると、浴槽の湯が跳ねた。
睦言を交わしながら浴室を出ると、いつものようにルーシャが手配した小瓶に入った液状の薬剤を飲み、リルカはお腹を撫でるように押さえる。
「どうかしたかしら」
「いや、なんでもないよ」
様々な意図から、子どもを授からないように飲んでいる物だが、リルカはお腹の奥で熱が弾けるようなこの感覚には、いつまで経っても慣れることが出来ない。
愛しい人に注ぎ込まれた愛が、声もなく絶えたのだと思うと、やはりリルカにとっては心地のよい物ではなかった。
「そんな顔をしないでちょうだい。私だって悩まないワケじゃないけど、今はまだアナタを危険に晒すワケにはいかないの」
「危険?」
「まだ片付いてないことがあるの。ごめんなさいリルカ、全てを話すことが出来なくて」
「私がルーシャの弱みになるってこと」
「多くは話せない。でもアタシはアナタを守りたいの。分かってちょうだい」
懇願するようなルーシャの悲痛な訴えに、リルカは喉元まで出かかった言葉を飲み込まざるを得なかった。
足枷になるつもりなど毛頭ないが、事情があったにせよ、父が母を失って脆くなったのを目の当たりして来ただけに、リルカの存在がルーシャにとってそうなり得るのは安易に想像できた。
いつもであれば、ルーシャを見つめてくるくると表情を変えるリルカから、一切の表情が失せてしまい、その様子を見ていられなくなったルーシャは、ごめんと呟いて力なく抱き寄せる。
「アナタを愛してるわ。それだけはこの先もずっと変わらないって信じて欲しいの」
「疑ってないし、ルーシャの愛を信じてる。だから、私が同じくらいのルーシャを愛してることを忘れないで」
「リルカ」
ルーシャもまた喉元まで迫り上がった言葉を呑み込んで、ただリルカをそっと抱き締める。
いっそのこと母を殺した敵討のために、父を殺した血塗られた皇帝なのだと、そう吐き出すことが出来たらどれほど楽になるだろうかとルーシャは思う。
だがそれは過去ではなく、先の皇帝を唆した真犯人がまだ潜んでいる事態を思えば、ルーシャのこの手はまだ私怨で血に染まる。そう考えると全ては打ち明けられない。
それぞれの思惑は明かされずに噛み合うことなく、ただそこにある愛が穢れないように、ルーシャはリルカを抱き締めて口付ける。
「離れ難いけどそろそろ行くわね」
「うん。気を付けてね。あ、そうだ」
「なぁに」
「あんまり上手に出来なかったし、子どもっぽいから渡すの悩むんだけど。ルーシャの髪によく似た色を見付けたから」
リルカは手作りの組紐を差し出すと、黒地に華を模ったような、鮮やかなカーマインやブリュトンの他に、それと絡み合うプラチナホワイトがリルカの髪の色によく似ている。
「あら、あらあら? アタシの髪の色だけじゃないみたいだけど」
「それは、その」
「へぇえ。そばに居ない時でも、片時も忘れずに思い出して欲しいほど、アタシのこと大好きだなんて知らなかったわ」
「いいでしょ別に! もう、御守りなのに文句言わないでよ」
「冗談に決まってるでしょ、分かってるわよ。こんな素敵な贈り物をもらったのは初めてだわ。肌身離さず身に付けておくわね」
ルーシャはそう言ってリルカの目の前で髪を結うと、組紐が綺麗に見えるように器用に巻き付けて整える。
「さて、本当に名残惜しいけど、そろそろ行くわね」
「うん」
短いキスをして障壁を解除すると、部屋を出てルーシャを見送るためにギルドの広場まで二人で歩く。
途中、早起きして鍛錬するメンバー何人かとすれ違ったが、ルーシャがいつもの調子で戯けるので、そばにリルカが居ても誰も不思議がらない。
「怪我には気を付けるのよ」
「分かってるよ。ルーシャもね」
「あらヤダ、心配してくれるの」
「また揶揄う」
吹き出したリルカの頭を撫でると、ルーシャは真剣な目をしてリルカの頬に手を沿わせる。
「アナタを失うなんて、アタシには耐えられないことだわ」
「俺は守られてなければ生きられない、そんな弱い人間じゃないよ」
リルカはルーシャを見つめて、抱き締める代わりに小さく頷くと、手首に幾重にも巻き付けた揃いの組紐を掲げて不敵に笑う。
「……そうね。なら戻ったら手合わせしてあげるわ」
「やった!」
「ふふ。闘う方が楽しいだなんて、アタシのお姫様はやっぱり特別ね」
「ルーシャ、俺強くなるよ。それでルーシャを支える右腕になってみせる」
リルカの言葉に驚いたように目を見張ると、しかしすぐに笑顔を浮かべたルーシャは嬉しそうに頬を緩める。
「心強いわね。じゃあ、いってきます」
「いってらっしゃい」
そうしてルーシャを見送ると、手首の組紐をそっと撫でてから、リルカはいい匂いが漂い始めた食堂に向かって歩き出した。
「随分と懐かれてるみたいだな」
ギルドから二区画ほど離れた路地裏で、ダークチェリーの髪が揺れる。
「〈オーチャル〉の情報は掴めたのか」
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