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(30)母の死の真相
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福音の月、三節と一日。
この日リルカはセルゲイに指示されて〈ストラヴァル〉が所持する飛翔艇〈カージナルグウィバー〉に乗り込むと、浮遊大陸テンペリオスにある古代都市ニヤリスを訪れていた。
ことの発端は、ムゥダルの進言でセルゲイがリルカの父について調べるために、〈モゼリオ〉の動きを探り始めたことだ。
そしてリルカは金色の眼をした隻眼の男、両親の古い友人であるイドリース・カタパルカと向かい合っている。
「剣聖の再来マーベル・レインホルンとクレア・バルタギースの娘、リルカ・レインホルン。そうか、お前がリルカか。随分と大きくなったな、俺のことは覚えてるか」
「ごめんなさい、記憶はうっすらとしかなくて。でも家に写真が飾ってあって、両親から何度も話を聞かされたので、イドリースおじさんのことはちゃんと覚えてます」
「イドリースおじさんか。はは、懐かしいな。おじたんおじたんって、舌足らずな声でな。俺に懐いて走り回ってた、あの小さなリルカがもう十八になったか。クレアに似てきたな」
「そうですか。そうだと嬉しいです」
イドリースはリルカを見つめながら優しい笑みを浮かべると、会いに来てくれて嬉しいよと腕を伸ばしてリルカの頭を撫でる。
「それで、今日はセルゲイ・オーハントから連絡が来た訳だが、一体またどうしてそんな大物と知り合ったんだ」
イドリースはセルゲイから詳細を聞いていないのか、リルカはアチューダリアを離れた事情を説明すると、マーベルの安否が分からないことを付け加える。
「なるほどな。じゃあその目は傷を負った訳じゃないんだな」
「これは変装するのに少しでも顔を隠したくて。ふとイドリースおじさんが浮かんで、それで。ごめんなさい」
「構わないよ。昔からお前はこれを引っ張って遊びたがったからな」
眼帯を指先でトンと弾くと、昔も布を巻いて真似してたと、イドリースはリルカを揶揄うように笑う。
「さて。話が逸れてしまったが、お前がここに来たってことは、俺の知ってることを話すべき時が来たんだろうな」
優しさの中に寂しそうな色を滲ませると、イドリースは辛かったらすぐに言えと断りを入れて話し始める。
「俺は昔から腕っ節には自信があって、ガキの頃は負け知らずだった。だけどそんな俺をいとも容易くねじ伏せたヤツが居てね。それが後に剣豪の右腕と呼ばれた女傑、クレア・バルタギース、お前の母親だ」
剣も使わずに吹っ飛ばされたよと、イドリースは可笑しそうに肩を揺らす。
クレアは貧しい家の出で、王国兵士になるために剣の腕を磨いたが、女性蔑視というくだらない理由でそれも叶わず、若い頃は傭兵をして日々の生計を立てていた。
「母さんは負けず嫌いだったから」
「ははは、違いない」
のちにマーベルがその腕を見込んでクレアを招き入れ、アチューダリアで初めての女性兵士として活躍していたのは、クレア本人からよく聞かされた話だ。
「もしかしてイドリースおじさん、母さんとは傭兵の頃から知り合いだったんですか」
「そうだよ。マーベルと知り合った方が後だ。俺も傭兵から兵士になった口だからね。夫婦で随分と良くしてくれたよ」
その頃を懐かしむように遠くを見ると、イドリースは意を決したようにリルカを見つめる。
「酷な話を聞かせるが、クレアが事故ではなく、実は殺されたということをリルカは知っているか」
「え……」
寝耳に水だった。クレアが亡くなった理由は、要人警護の任務に就くため、王都から離れた場所で事故に巻き込まれたのだと、リルカはそう聞かされている。
「その顔からして、やはりマーベルはお前には伏せていたんだな」
「父さんが、隠してた?」
「マーベルはクレアが殺された直後から、その事件を個人的にずっと探っていたよ」
「そんな、そんなことは全然。それに父さんは母さんが亡くなってから酒浸りで、博打にまで手を出して、だからうちには大きな借金が」
「敵を欺くために身内すら切る必要があったんだろう。リルカには辛い話だな」
「じゃあ父さんは」
「ああ、一人でクレアのことをずっと調べてたよ。俺も手伝ったから確かな話だよ。そして最近になって、ようやく事件の真相に辿り着いた可能性が高いね」
「まさか」
イドリースの言葉にリルカは息を呑む。
「早とちりするなよ。あのマーベルが殺された可能性はほぼないだろう。そして捕まると言うより潜入してる可能性は高い。〈モゼリオ〉が絡んでるなら尚更だな」
「……〈モゼリオ〉」
リルカは言いようのない気持ちを、握り締めた拳にぶつけるように膝を擦る。
「それと俺が知ってる限りでは、クレアの死に帝国が絡んでる可能性がある」
「どういうことですか」
訝しむリルカにイドリースは少し声を落とすと、確証ではないがと断りを入れる。
「皇帝お抱えの〈エボノス〉って暗殺部隊があってね、〈モゼリオ〉が介在してそいつらが動いたって情報があったんだよ」
「どうして帝国が、わざわざわざそんな暗殺部隊を使ってまで、一介の兵士の命を奪う必要があるんですか」
「ただの兵士じゃない。分かるだろう? マーベルには母方とは言え王族の血が流れてる。しかも国が誇る剣士だ。だから本人じゃなく、その弱点を突くようにクレアの命は意図して奪われた」
「そんな……」
「大々的に戦争を起こすための起爆剤か私怨か、そこはまでは調べられなかったけどね」
もしそうであれば、父のいたたまれない気持ちが手に取るように分かる気がして、リルカは俯いた先で拳を握り締める。
「〈モゼリオ〉の指示とはいえ、〈エボノス〉が動いたならその裏に皇帝が居ることになる。イジュナル・ブランフィッシュは皇帝殺し。冷酷で残忍な男だよ」
「皇帝殺し、ですか」
リルカが顔を上げてイドリース見つめると、何年も前のことだけどと忌々しげに顔を歪める。
「先の皇帝ネクロミスは決して善良とは言い難い存在だったが、あの大量虐殺は酷いものだった。たった一人で皇宮に乗り込んで何百もの人間を殺し、皇帝の首を刎ねた人殺しだ」
「たった一人の武力で、皇帝の座を奪い取ったんですか」
「皇帝になりたかったのか、理由までは知らないし明るみになってない。だけどあまりにも気が狂れてる、まともじゃない。奴はそのあと見せしめに、狩り取った全部の首を見せ物として晒したんだよ」
イドリースは沈痛な面持ちで吐き出すと、しかし帝国は長く続いた圧政からは解放されたと微妙な顔をする。
「皇帝イジュナル・ブランフィッシュ……」
そんな大者が父の失踪に絡んでいるのだとしたら、生きたままで父と再会できる日は来ないかも知れない。そう思うと、リルカの背中を生ぬるい汗が伝って落ちる。
「誰のどんな思惑が介在してるか、分からないことには動きようもない。狙いが戦争なら厄介なことになる。とにかく俺の方でも調べてみて、マーベルと接触できたらまた連絡するよ」
「ありがとう、イドリースおじさん」
「それまでは不用意にレインホルンの姓も、バルタギースの姓も名乗らない方がいい」
「はい。分かりました」
「辛いことだけど、お前が今身を置いてるのは帝国だ。だから油断しないで欲しい。このことも内密に。仲間相手でもだ」
イドリースの鋭い眼光が、誰も信じるなとリルカを射抜く。それはもちろん恋人であるルーシャも同様なのだろうと、リルカはもう一度頷いた。
この日リルカはセルゲイに指示されて〈ストラヴァル〉が所持する飛翔艇〈カージナルグウィバー〉に乗り込むと、浮遊大陸テンペリオスにある古代都市ニヤリスを訪れていた。
ことの発端は、ムゥダルの進言でセルゲイがリルカの父について調べるために、〈モゼリオ〉の動きを探り始めたことだ。
そしてリルカは金色の眼をした隻眼の男、両親の古い友人であるイドリース・カタパルカと向かい合っている。
「剣聖の再来マーベル・レインホルンとクレア・バルタギースの娘、リルカ・レインホルン。そうか、お前がリルカか。随分と大きくなったな、俺のことは覚えてるか」
「ごめんなさい、記憶はうっすらとしかなくて。でも家に写真が飾ってあって、両親から何度も話を聞かされたので、イドリースおじさんのことはちゃんと覚えてます」
「イドリースおじさんか。はは、懐かしいな。おじたんおじたんって、舌足らずな声でな。俺に懐いて走り回ってた、あの小さなリルカがもう十八になったか。クレアに似てきたな」
「そうですか。そうだと嬉しいです」
イドリースはリルカを見つめながら優しい笑みを浮かべると、会いに来てくれて嬉しいよと腕を伸ばしてリルカの頭を撫でる。
「それで、今日はセルゲイ・オーハントから連絡が来た訳だが、一体またどうしてそんな大物と知り合ったんだ」
イドリースはセルゲイから詳細を聞いていないのか、リルカはアチューダリアを離れた事情を説明すると、マーベルの安否が分からないことを付け加える。
「なるほどな。じゃあその目は傷を負った訳じゃないんだな」
「これは変装するのに少しでも顔を隠したくて。ふとイドリースおじさんが浮かんで、それで。ごめんなさい」
「構わないよ。昔からお前はこれを引っ張って遊びたがったからな」
眼帯を指先でトンと弾くと、昔も布を巻いて真似してたと、イドリースはリルカを揶揄うように笑う。
「さて。話が逸れてしまったが、お前がここに来たってことは、俺の知ってることを話すべき時が来たんだろうな」
優しさの中に寂しそうな色を滲ませると、イドリースは辛かったらすぐに言えと断りを入れて話し始める。
「俺は昔から腕っ節には自信があって、ガキの頃は負け知らずだった。だけどそんな俺をいとも容易くねじ伏せたヤツが居てね。それが後に剣豪の右腕と呼ばれた女傑、クレア・バルタギース、お前の母親だ」
剣も使わずに吹っ飛ばされたよと、イドリースは可笑しそうに肩を揺らす。
クレアは貧しい家の出で、王国兵士になるために剣の腕を磨いたが、女性蔑視というくだらない理由でそれも叶わず、若い頃は傭兵をして日々の生計を立てていた。
「母さんは負けず嫌いだったから」
「ははは、違いない」
のちにマーベルがその腕を見込んでクレアを招き入れ、アチューダリアで初めての女性兵士として活躍していたのは、クレア本人からよく聞かされた話だ。
「もしかしてイドリースおじさん、母さんとは傭兵の頃から知り合いだったんですか」
「そうだよ。マーベルと知り合った方が後だ。俺も傭兵から兵士になった口だからね。夫婦で随分と良くしてくれたよ」
その頃を懐かしむように遠くを見ると、イドリースは意を決したようにリルカを見つめる。
「酷な話を聞かせるが、クレアが事故ではなく、実は殺されたということをリルカは知っているか」
「え……」
寝耳に水だった。クレアが亡くなった理由は、要人警護の任務に就くため、王都から離れた場所で事故に巻き込まれたのだと、リルカはそう聞かされている。
「その顔からして、やはりマーベルはお前には伏せていたんだな」
「父さんが、隠してた?」
「マーベルはクレアが殺された直後から、その事件を個人的にずっと探っていたよ」
「そんな、そんなことは全然。それに父さんは母さんが亡くなってから酒浸りで、博打にまで手を出して、だからうちには大きな借金が」
「敵を欺くために身内すら切る必要があったんだろう。リルカには辛い話だな」
「じゃあ父さんは」
「ああ、一人でクレアのことをずっと調べてたよ。俺も手伝ったから確かな話だよ。そして最近になって、ようやく事件の真相に辿り着いた可能性が高いね」
「まさか」
イドリースの言葉にリルカは息を呑む。
「早とちりするなよ。あのマーベルが殺された可能性はほぼないだろう。そして捕まると言うより潜入してる可能性は高い。〈モゼリオ〉が絡んでるなら尚更だな」
「……〈モゼリオ〉」
リルカは言いようのない気持ちを、握り締めた拳にぶつけるように膝を擦る。
「それと俺が知ってる限りでは、クレアの死に帝国が絡んでる可能性がある」
「どういうことですか」
訝しむリルカにイドリースは少し声を落とすと、確証ではないがと断りを入れる。
「皇帝お抱えの〈エボノス〉って暗殺部隊があってね、〈モゼリオ〉が介在してそいつらが動いたって情報があったんだよ」
「どうして帝国が、わざわざわざそんな暗殺部隊を使ってまで、一介の兵士の命を奪う必要があるんですか」
「ただの兵士じゃない。分かるだろう? マーベルには母方とは言え王族の血が流れてる。しかも国が誇る剣士だ。だから本人じゃなく、その弱点を突くようにクレアの命は意図して奪われた」
「そんな……」
「大々的に戦争を起こすための起爆剤か私怨か、そこはまでは調べられなかったけどね」
もしそうであれば、父のいたたまれない気持ちが手に取るように分かる気がして、リルカは俯いた先で拳を握り締める。
「〈モゼリオ〉の指示とはいえ、〈エボノス〉が動いたならその裏に皇帝が居ることになる。イジュナル・ブランフィッシュは皇帝殺し。冷酷で残忍な男だよ」
「皇帝殺し、ですか」
リルカが顔を上げてイドリース見つめると、何年も前のことだけどと忌々しげに顔を歪める。
「先の皇帝ネクロミスは決して善良とは言い難い存在だったが、あの大量虐殺は酷いものだった。たった一人で皇宮に乗り込んで何百もの人間を殺し、皇帝の首を刎ねた人殺しだ」
「たった一人の武力で、皇帝の座を奪い取ったんですか」
「皇帝になりたかったのか、理由までは知らないし明るみになってない。だけどあまりにも気が狂れてる、まともじゃない。奴はそのあと見せしめに、狩り取った全部の首を見せ物として晒したんだよ」
イドリースは沈痛な面持ちで吐き出すと、しかし帝国は長く続いた圧政からは解放されたと微妙な顔をする。
「皇帝イジュナル・ブランフィッシュ……」
そんな大者が父の失踪に絡んでいるのだとしたら、生きたままで父と再会できる日は来ないかも知れない。そう思うと、リルカの背中を生ぬるい汗が伝って落ちる。
「誰のどんな思惑が介在してるか、分からないことには動きようもない。狙いが戦争なら厄介なことになる。とにかく俺の方でも調べてみて、マーベルと接触できたらまた連絡するよ」
「ありがとう、イドリースおじさん」
「それまでは不用意にレインホルンの姓も、バルタギースの姓も名乗らない方がいい」
「はい。分かりました」
「辛いことだけど、お前が今身を置いてるのは帝国だ。だから油断しないで欲しい。このことも内密に。仲間相手でもだ」
イドリースの鋭い眼光が、誰も信じるなとリルカを射抜く。それはもちろん恋人であるルーシャも同様なのだろうと、リルカはもう一度頷いた。
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