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(19)キスと過剰反応
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リルカはあの日の夜からよく眠れずに、何度も襲いくるあくびをなんとか噛み殺す。
ルーシャがどういうつもりであんな行動に出たのか、考えれば考えるほど答えが思い付かずに、重たい息ばかり吐き出している。
そもそも〈レヴィアタン〉のルカは男だ。ルーシャが女装をしているのは男性が好きだからだとしても、ムゥダルのような色気がある訳でもないリルカになぜあんなことをしたのか。
気が付くと熱が失せた唇に指先が動いてしまう。
「どうしたルカ、ボーッとして。なんか悩み事か」
「ああ、ムゥダル。おはよう」
「なんだよ、元気ねえな」
「別に。ちょっと寝不足なだけだよ」
〈レヴィアタン〉のギルドである廃墟は、外観と異なり内部は清潔で整備されている。
この食堂も例外ではなく、調理器具も最新の物が据え置かれ、調理担当のジュダルたちが毎日腕を振るう料理はこの上なく美味しい。
焼き立てのザラスを一口大にちぎると、ノサックの乳から作ったハイルを塗って口の中に放り込む。香ばしい香りはいつもなら心が踊るのに、今はルーシャのことが頭をよぎってしまう。
「お前本当にどうした。ていうか目の下のクマひでえな」
「ムゥダルはさ、好きでもない人とキスしたりするの」
「なんだよ急に」
「娼館によく行ってるから、好きじゃなくてもそういうことするのかなって」
「まあ娼館はそういうのすっ飛ばして楽しむところだからな」
「聞く相手間違ったよ」
「なんだよ、誰かに唇奪われたのか」
揶揄うようなムゥダルを睨み返す気力もなく、無言のままザラスをちぎってまた口に放り込む。
「やぁん、今日は朝から運がイイわ。おはよう仔犬ちゃん、ダーリン」
食堂の入り口で大声を張り上げると、嬉々とした表情でリルカとムゥダルが座る食卓に近付いてくるルーシャの姿に、リルカは喉を詰まらせたように咽せて咳き込む。
「おいルカ、なにやってんだよ。あぁもう、慌てて呑み込むからだろ」
ムゥダルが水差しから汲んだ水をリルカに差し出すと、リルカはそれを一気に呷って息を整える。
「あらヤダ、仔犬ちゃん大丈夫なの」
「喉に詰まらせただけだろ。なんか今日は様子が変なんだよ。急に色気付いて、好きでもないヤツとキスするかとか聞くんだよ。まあお前はところ構わず誰とでもだよなルーシャ」
「イヤね、人聞き悪いこと言わないでよ。アタシは愛のないことはしないわよ。それにしても、仔犬ちゃんはキスに興味があるのね、へえ」
表情が読めないルーシャと目を合わせることが出来ず、リルカは顔を真っ赤にしながらハッソー鳥と野菜の炒め物をザラスで挟んでかぶり付く。
それでようやく気が付いたのか、ムゥダルは考えもしなかった様子でリルカとルーシャを交互に見ると、改めて確認するようにリルカを凝視する。
「ルカ、ちょっと話があるから食い終わったら俺の部屋に来い」
ムゥダルの目が確信したように怒りを滲ませているが、リルカにしてみればあくまで被害者なのだから、その矛先を自分に向けられるのは本意ではない。
「ルカ、分かったな」
「……はい」
「ヤダなに、仔犬ちゃん閉じ込めて二人で秘密の話し合い?」
「……お前にも話はあるが、それは後だ」
「ヤダ怖ぁい」
ルーシャはそう言い残して食事を取ってくると席を立つ。その後ろ姿を恨みがましく見つめると、そんなリルカの様子を見ていたムゥダルは大きく咳払いした。
「早く食え。部屋じゃなくて出るぞ」
「え、外に出掛けるの」
「当たり前だ。ここじゃ誰の耳に入るか分かんねえだろ」
先ほどまでの呑気な空気とは打って変わって、棘のある物言いのムゥダルに、余計なことを言ったのは自分のクセにとリルカは口を尖らせる。
リルカだって気軽に相談できる相手が居れば、わざわざムゥダルにあんなことを聞いたりしなかった。
残った具材を全てザラスに挟むと、八つ当たりするように一気に頬張って、すり潰す勢いで何度も噛み締めてからそれを飲み込んだ。
「で、なんでそんなことになったんだ」
ギルドを出てウノスアルカに乗り込むなり、ムゥダルは押し殺した声でリルカに詰め寄る。
「知らないよ」
「知らないってお前。ルーシャにキスされたんじゃないのか」
「された、けど」
「マジかよ。でもアレだろ、俺がしょっちゅうされてるヤツだろ」
「……多分違う」
「多分ってなんだよ」
ムゥダルは歯痒そうに頭を掻くと、黙り込んだリルカの様子から察したのか、嘘だろと呟いて口元を覆う。
「ルーシャさんは男が好きなんだよね」
「さあ、よく分からんけど、アイツに関してはその手の噂話なんて聞いたことねえよ。にしてもお前、相手がお前って」
ムゥダルは溜め息を吐きながら頭を抱えて唸り始めた。
リルカだって状況がよく分からない。
男装した少年姿のルカに好意を抱いているのだとしたら、リルカはルーシャに応えることが出来ない。
かと言って、男装していることがバレているのだとしたら、日頃からムゥダルに愛を向けるルーシャが、小娘のリルカ相手にあんなことをした心の内がますます分からない。
「アイツ平然としてたけど、いつそんなことになったんだ」
「ムゥダルが娼館に通い詰めてた頃だよ」
「俺が居ないのを見越してか」
「そんなの知らないよ」
「お前は平気なのか。その、ほら女の子はそういうのは大事にしたい気持ちがあるだろ」
ムゥダルから初めて気遣う言葉を向けられて、リルカは黙り込む。
唇にルーシャのそれが重なった。もちろん目を瞑る暇なんてなかったし、目の前で伏せられたまつ毛がなんて長くて綺麗なんだろうとぼんやり思ったことしか思い出せない。
だけどどんなにあの瞬間を思い出しても不快感が湧き上がることがない。リルカはそんな自分が恥ずかしくなって俯く。
「そりゃ相手があんな怪力女装じゃな……いや、悪い。そういうことじゃないよな」
ムゥダルは慰めなのかどうなのか分からない言葉を掛けると、思い至ったように驚いた顔で呟く。
「ルカ、お前まさか初めてだったんじゃないだろうな」
「なんで初めてじゃないと思うワケ」
「おいおいマジかよ。お前十八だろ、恋人の一人や二人居なかったのかよ」
「あのね、私が変なんじゃなくて別に普通だから。みんながムゥダルみたいに色恋ばっかりに気を向けてるワケないでしょ」
「あ、私って言ったな」
「痛っ」
額が赤くなるほど指で弾かれると、その上持ち金から十デリア巻き上げられる。
「とにかく、お前は今日から俺の部屋で寝ろ。俺が娼館に行く時はお前も一緒に連れて行く」
「は、ちょっとなに言ってんの。そんなのやだよ」
「いいやダメだ。ルーシャがなに考えてるか分からねえけど、お前の貞操を守るためだ」
「貞操って大袈裟な」
「あんな怪力女装に傷物にされてからじゃ遅いだろ。お前ケツ掘られるかも知れねえんだぞ」
「ちょっと、生々しいこと言わないでよ」
やはりバレていない前提で話をするムゥダルに、男装のせいで身の危険を感じるとは夢にも見なかったと、リルカは力なく肩を落とした。
ルーシャがどういうつもりであんな行動に出たのか、考えれば考えるほど答えが思い付かずに、重たい息ばかり吐き出している。
そもそも〈レヴィアタン〉のルカは男だ。ルーシャが女装をしているのは男性が好きだからだとしても、ムゥダルのような色気がある訳でもないリルカになぜあんなことをしたのか。
気が付くと熱が失せた唇に指先が動いてしまう。
「どうしたルカ、ボーッとして。なんか悩み事か」
「ああ、ムゥダル。おはよう」
「なんだよ、元気ねえな」
「別に。ちょっと寝不足なだけだよ」
〈レヴィアタン〉のギルドである廃墟は、外観と異なり内部は清潔で整備されている。
この食堂も例外ではなく、調理器具も最新の物が据え置かれ、調理担当のジュダルたちが毎日腕を振るう料理はこの上なく美味しい。
焼き立てのザラスを一口大にちぎると、ノサックの乳から作ったハイルを塗って口の中に放り込む。香ばしい香りはいつもなら心が踊るのに、今はルーシャのことが頭をよぎってしまう。
「お前本当にどうした。ていうか目の下のクマひでえな」
「ムゥダルはさ、好きでもない人とキスしたりするの」
「なんだよ急に」
「娼館によく行ってるから、好きじゃなくてもそういうことするのかなって」
「まあ娼館はそういうのすっ飛ばして楽しむところだからな」
「聞く相手間違ったよ」
「なんだよ、誰かに唇奪われたのか」
揶揄うようなムゥダルを睨み返す気力もなく、無言のままザラスをちぎってまた口に放り込む。
「やぁん、今日は朝から運がイイわ。おはよう仔犬ちゃん、ダーリン」
食堂の入り口で大声を張り上げると、嬉々とした表情でリルカとムゥダルが座る食卓に近付いてくるルーシャの姿に、リルカは喉を詰まらせたように咽せて咳き込む。
「おいルカ、なにやってんだよ。あぁもう、慌てて呑み込むからだろ」
ムゥダルが水差しから汲んだ水をリルカに差し出すと、リルカはそれを一気に呷って息を整える。
「あらヤダ、仔犬ちゃん大丈夫なの」
「喉に詰まらせただけだろ。なんか今日は様子が変なんだよ。急に色気付いて、好きでもないヤツとキスするかとか聞くんだよ。まあお前はところ構わず誰とでもだよなルーシャ」
「イヤね、人聞き悪いこと言わないでよ。アタシは愛のないことはしないわよ。それにしても、仔犬ちゃんはキスに興味があるのね、へえ」
表情が読めないルーシャと目を合わせることが出来ず、リルカは顔を真っ赤にしながらハッソー鳥と野菜の炒め物をザラスで挟んでかぶり付く。
それでようやく気が付いたのか、ムゥダルは考えもしなかった様子でリルカとルーシャを交互に見ると、改めて確認するようにリルカを凝視する。
「ルカ、ちょっと話があるから食い終わったら俺の部屋に来い」
ムゥダルの目が確信したように怒りを滲ませているが、リルカにしてみればあくまで被害者なのだから、その矛先を自分に向けられるのは本意ではない。
「ルカ、分かったな」
「……はい」
「ヤダなに、仔犬ちゃん閉じ込めて二人で秘密の話し合い?」
「……お前にも話はあるが、それは後だ」
「ヤダ怖ぁい」
ルーシャはそう言い残して食事を取ってくると席を立つ。その後ろ姿を恨みがましく見つめると、そんなリルカの様子を見ていたムゥダルは大きく咳払いした。
「早く食え。部屋じゃなくて出るぞ」
「え、外に出掛けるの」
「当たり前だ。ここじゃ誰の耳に入るか分かんねえだろ」
先ほどまでの呑気な空気とは打って変わって、棘のある物言いのムゥダルに、余計なことを言ったのは自分のクセにとリルカは口を尖らせる。
リルカだって気軽に相談できる相手が居れば、わざわざムゥダルにあんなことを聞いたりしなかった。
残った具材を全てザラスに挟むと、八つ当たりするように一気に頬張って、すり潰す勢いで何度も噛み締めてからそれを飲み込んだ。
「で、なんでそんなことになったんだ」
ギルドを出てウノスアルカに乗り込むなり、ムゥダルは押し殺した声でリルカに詰め寄る。
「知らないよ」
「知らないってお前。ルーシャにキスされたんじゃないのか」
「された、けど」
「マジかよ。でもアレだろ、俺がしょっちゅうされてるヤツだろ」
「……多分違う」
「多分ってなんだよ」
ムゥダルは歯痒そうに頭を掻くと、黙り込んだリルカの様子から察したのか、嘘だろと呟いて口元を覆う。
「ルーシャさんは男が好きなんだよね」
「さあ、よく分からんけど、アイツに関してはその手の噂話なんて聞いたことねえよ。にしてもお前、相手がお前って」
ムゥダルは溜め息を吐きながら頭を抱えて唸り始めた。
リルカだって状況がよく分からない。
男装した少年姿のルカに好意を抱いているのだとしたら、リルカはルーシャに応えることが出来ない。
かと言って、男装していることがバレているのだとしたら、日頃からムゥダルに愛を向けるルーシャが、小娘のリルカ相手にあんなことをした心の内がますます分からない。
「アイツ平然としてたけど、いつそんなことになったんだ」
「ムゥダルが娼館に通い詰めてた頃だよ」
「俺が居ないのを見越してか」
「そんなの知らないよ」
「お前は平気なのか。その、ほら女の子はそういうのは大事にしたい気持ちがあるだろ」
ムゥダルから初めて気遣う言葉を向けられて、リルカは黙り込む。
唇にルーシャのそれが重なった。もちろん目を瞑る暇なんてなかったし、目の前で伏せられたまつ毛がなんて長くて綺麗なんだろうとぼんやり思ったことしか思い出せない。
だけどどんなにあの瞬間を思い出しても不快感が湧き上がることがない。リルカはそんな自分が恥ずかしくなって俯く。
「そりゃ相手があんな怪力女装じゃな……いや、悪い。そういうことじゃないよな」
ムゥダルは慰めなのかどうなのか分からない言葉を掛けると、思い至ったように驚いた顔で呟く。
「ルカ、お前まさか初めてだったんじゃないだろうな」
「なんで初めてじゃないと思うワケ」
「おいおいマジかよ。お前十八だろ、恋人の一人や二人居なかったのかよ」
「あのね、私が変なんじゃなくて別に普通だから。みんながムゥダルみたいに色恋ばっかりに気を向けてるワケないでしょ」
「あ、私って言ったな」
「痛っ」
額が赤くなるほど指で弾かれると、その上持ち金から十デリア巻き上げられる。
「とにかく、お前は今日から俺の部屋で寝ろ。俺が娼館に行く時はお前も一緒に連れて行く」
「は、ちょっとなに言ってんの。そんなのやだよ」
「いいやダメだ。ルーシャがなに考えてるか分からねえけど、お前の貞操を守るためだ」
「貞操って大袈裟な」
「あんな怪力女装に傷物にされてからじゃ遅いだろ。お前ケツ掘られるかも知れねえんだぞ」
「ちょっと、生々しいこと言わないでよ」
やはりバレていない前提で話をするムゥダルに、男装のせいで身の危険を感じるとは夢にも見なかったと、リルカは力なく肩を落とした。
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