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(9)合同討伐クエスト
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〈ストラヴァル〉のギルド会館の酒場はいつも以上に盛り上がりを見せ、方々で愉しげな笑い声が湧き上がっている。
しかしムゥダルはげんなりした顔でルシンと呼ばれる帝国では一般的な果実酒を一気に呷り、油で揚げたトルネを無言で食べ続けている。
ルシンの原料であるザエルは、瑞々しく爽やかな酸味がありそのまま食べることも出来る。イゴラス大陸の風土に合っていて、帝国で多く栽培される人気の高い果実だ。
トルネは握り拳くらいの大きさの穀物で、生で食べると猛烈に腹を下す。だから揚げたり煮たり、火を通して食べるのが一般的な調理法で、この揚げたトルネはムゥダルの好物である。
そんな大好物を頬張っているにも拘らず、ムゥダルの表情は優れない。
「アーン。ほらダーリン、アーンしてったら」
「ダーリンじゃねえし、アーンして欲しくもねえから」
「ヤダ照れちゃって、可愛いんだから」
ムゥダルの不調の原因であるルーシャは、灼熱のようなカーマインの髪を頭頂部近くで丸めて纏め、剥き出しになった白い首筋に落ちる後れ毛がなんとも艶かしく色っぽい。
顔立ちは息を呑むほど美しく華やかで、きっと黙っていれば更にそれが際立つのだろうと、野太い声を聞きながら、リルカはくだらないことを考えて揚げたトルネを頬張る。
「ちょっとムゥダル、この子さっきからずっとここに居るけど、アンタいつからこんな仔犬ちゃん飼うようになったのよ」
「仔犬ちゃんって……おいルカ、食ってないで挨拶しろ。コイツが合同クエストで世話になる〈レヴィアタン〉のギルマス、ルーシャ・バルハラットだ」
「ご挨拶が遅くなってすみません。はじめまして、ルカです」
「やだ仔犬ちゃん、声まで可愛らしいのね。アタシはルーシャよ、ムゥダルみたいな色気の塊も大好きだけど、アナタみたいな可愛い子も大好きよ、よろしくね」
「うっ……はい、よろしくお願いします」
チュッと唇を鳴らすルーシャに僅かながらの恐怖を感じ、リルカは苦笑いするのが精一杯だ。
ド派手な見た目はそのカーマインの髪色のせいもあるだろうが、何よりルーシャはその言葉遣いとは裏腹に、逞しく引き締まった体躯からそれに見合う長い手脚が伸びていてる。
華美な服装をしているを訳でもないのに、異様な華やかさがあるのは、そばに居ると漂ってくる香油の匂いのせいもあるだろうかと、リルカは再びルーシャを観察する。
「こんな可愛い仔犬ちゃんアタシも欲しいわ。ねえムゥダル、この子ちょうだいよ」
「ルカは犬じゃねえし、お前なんかにやらん」
「なによ、アンタが執着する美少年だなんて益々珍しいじゃない。そんなの本気で欲しくなっちゃうわ。ねえ坊や、アタシのとこにいらっしゃいよ。楽しいわよ」
「や、俺は、その……」
「ルカ、まともに相手しなくていいぞ」
「ヤダなに、ムゥダルったら独占欲剥き出しじゃない。冗談も通じないのかしらね」
ルーシャはひとしきりムゥダルを揶揄って笑い声を上げると、満足したのかルシンで喉を潤してから、ガラリと表情を変えて話を切り出す。
「さて。本題のテンペリオスの古代遺跡だけどね、想像以上に手強いのよ。計測器がぶっ壊れる程度に煙毒が漏れ出してるんだけど、どうも作為的ななにかがある気がするのよね」
「入り口がこじ開けられたんだろ。自然発生してるワケじゃないってことか」
「ええ。確かに古代遺跡の中から噴出してるんだけど、裏に胡散臭い気配を感じるの。それこそ魔術とかね」
ルーシャとムゥダルの会話を黙って聞いていたリルカだが、魔術という単語を聞いて真っ先に寓話が思い浮かび、あまりの現実味のなさに嘆息する。
魔術は太古の昔、女神ユレイシアが脆弱な民に与えた知恵の一つであり、魔術を操る者たちは魔導士と呼ばれ、強大な力をその身に秘めているとされる作り話としては有名なものだ。
「それに古代遺跡周辺の骸獣の様子も変なのよ」
「具体的には」
「腐敗って言うのが一番近いかしらね。とどめを刺すと液化するヤツが居るの。変でしょ、今までに事例がないもの」
「まあ聞いたことはねえな」
「でしょ、だからSSランクのアンタの力を借りたいのよ」
「SSランク!?」
リルカは素っ頓狂な声をあげてムゥダルを見つめる。
「なんだお前、ギレルに聞いてなかったのか」
「そんなの初めて聞くよ。ムゥダルそんな凄い人だったの」
「あらヤダ坊や、ムゥダルはただのセクシーな色男じゃないのよ。これでも〈ストラヴァル〉を代表する冒険者なの。ちょっとムゥダル、アンタこんなウブな子どこで拾って手懐けたのよ」
ルーシャが面白がってリルカに構うと、ムゥダルは後で説明してやると一言呟いて、そんなことよりクエストだと話を仕切り直す。
「テンペリオスは未知の生物が多い。まさか飛行型のワイバーンみたいなヤツも沸いてるんじゃないだろうな」
「話が早いわね。だから手こずってるのよ」
「お前がここに居て、古代遺跡周辺の状況はどうなってるんだ。〈レヴィアタン〉の奴らを残してきてるのか」
「アセンブラで障壁を作って古代遺跡全体を囲い込んでるの。もちろん一時的ではあるけど、それで外への干渉は防げるから」
古代遺跡に程近いルッツォという獣人の村を基点にして、監視役を何人か配置してきたとルーシャは続ける。
「アタシは、恐らく進化型と思われる骸獣の死骸を標本として、研究所に回すために一時退避してきたってワケ」
「進化なのか、操ってるヤツが背後に居るのか、難しいところだな」
「ええ。だから被害が出る前に、根絶やしにする必要があるのは理解出来たかしら」
「だろうな。セルゲイの判断で今回のクエストにはルカも連れて行く。足手纏いと判断したら下げるが、コイツにはそれなりの実戦が必要だから拒否は受け入れない」
「へえ、坊やがね。まあイイわ、死んだら所詮その程度。だけどウチのヤツらも命懸けよ? 自分の身を守る程度には働いてくれることを祈っとくわ」
ムゥダルとルーシャから視線を向けられ、リルカは喉を鳴らすようにして唾を呑み込む。
特に挑発的なルーシャの眼差しには、じっとりした嫌な汗が背中を伝うような気がして、そんな己を鼓舞するようにリルカは拳を握り締めた。
「ヤダぁ、プルプルしちゃって。本当に可愛いわね、食べちゃいたい」
手と口元でガブリと噛み付く仕草を見せると、揶揄っただけよと呟いて妖艶に笑い、残ったルシンを飲み干す喉元が勇ましく上下する。
すっかり打ち解けて見慣れたムゥダルとはまた違って、独特の色香を放つルーシャには、どこか底が知れない闇のような気配を感じて、リルカはその食えない相手を改めて盗み見る。
戦術についてムゥダルと話し込むルーシャは、口調こそ艶かしく女性的だが、決してふざけている訳ではないのが、彼が放つ気配から伝わってくる。
ムゥダルに対して科を作って腕を絡ませ纏わり付く様子を見ていると、本人が言っていたように、もしかしたら本当に男性が好きなのかも知れないとリルカは納得する。
しかしなぜかルーシャは時折リルカに視線を投げ、片目を伏せて揶揄うように、チュッと唇を弾いて口付けるような音を鳴らす。
それが男装してる少年姿の自分に向けられ、気に入られているのだと悟った瞬間、今まで感じていたのとは違う身の危険を察知して、リルカは必死にムゥダルに助けてくれと目で合図を送る。
「どうしたルカ、便所ならあの奥だぞ」
「あら。じゃあアタシが一緒に行ってあげようかしら」
「お構いなく!」
咄嗟に叫んだリルカは立ち上がると、心底楽しそうに笑って肩を揺らすルーシャを睨み付け、そろそろ出来上がる頃のギルドプレートを受け取るために二階に移動した。
しかしムゥダルはげんなりした顔でルシンと呼ばれる帝国では一般的な果実酒を一気に呷り、油で揚げたトルネを無言で食べ続けている。
ルシンの原料であるザエルは、瑞々しく爽やかな酸味がありそのまま食べることも出来る。イゴラス大陸の風土に合っていて、帝国で多く栽培される人気の高い果実だ。
トルネは握り拳くらいの大きさの穀物で、生で食べると猛烈に腹を下す。だから揚げたり煮たり、火を通して食べるのが一般的な調理法で、この揚げたトルネはムゥダルの好物である。
そんな大好物を頬張っているにも拘らず、ムゥダルの表情は優れない。
「アーン。ほらダーリン、アーンしてったら」
「ダーリンじゃねえし、アーンして欲しくもねえから」
「ヤダ照れちゃって、可愛いんだから」
ムゥダルの不調の原因であるルーシャは、灼熱のようなカーマインの髪を頭頂部近くで丸めて纏め、剥き出しになった白い首筋に落ちる後れ毛がなんとも艶かしく色っぽい。
顔立ちは息を呑むほど美しく華やかで、きっと黙っていれば更にそれが際立つのだろうと、野太い声を聞きながら、リルカはくだらないことを考えて揚げたトルネを頬張る。
「ちょっとムゥダル、この子さっきからずっとここに居るけど、アンタいつからこんな仔犬ちゃん飼うようになったのよ」
「仔犬ちゃんって……おいルカ、食ってないで挨拶しろ。コイツが合同クエストで世話になる〈レヴィアタン〉のギルマス、ルーシャ・バルハラットだ」
「ご挨拶が遅くなってすみません。はじめまして、ルカです」
「やだ仔犬ちゃん、声まで可愛らしいのね。アタシはルーシャよ、ムゥダルみたいな色気の塊も大好きだけど、アナタみたいな可愛い子も大好きよ、よろしくね」
「うっ……はい、よろしくお願いします」
チュッと唇を鳴らすルーシャに僅かながらの恐怖を感じ、リルカは苦笑いするのが精一杯だ。
ド派手な見た目はそのカーマインの髪色のせいもあるだろうが、何よりルーシャはその言葉遣いとは裏腹に、逞しく引き締まった体躯からそれに見合う長い手脚が伸びていてる。
華美な服装をしているを訳でもないのに、異様な華やかさがあるのは、そばに居ると漂ってくる香油の匂いのせいもあるだろうかと、リルカは再びルーシャを観察する。
「こんな可愛い仔犬ちゃんアタシも欲しいわ。ねえムゥダル、この子ちょうだいよ」
「ルカは犬じゃねえし、お前なんかにやらん」
「なによ、アンタが執着する美少年だなんて益々珍しいじゃない。そんなの本気で欲しくなっちゃうわ。ねえ坊や、アタシのとこにいらっしゃいよ。楽しいわよ」
「や、俺は、その……」
「ルカ、まともに相手しなくていいぞ」
「ヤダなに、ムゥダルったら独占欲剥き出しじゃない。冗談も通じないのかしらね」
ルーシャはひとしきりムゥダルを揶揄って笑い声を上げると、満足したのかルシンで喉を潤してから、ガラリと表情を変えて話を切り出す。
「さて。本題のテンペリオスの古代遺跡だけどね、想像以上に手強いのよ。計測器がぶっ壊れる程度に煙毒が漏れ出してるんだけど、どうも作為的ななにかがある気がするのよね」
「入り口がこじ開けられたんだろ。自然発生してるワケじゃないってことか」
「ええ。確かに古代遺跡の中から噴出してるんだけど、裏に胡散臭い気配を感じるの。それこそ魔術とかね」
ルーシャとムゥダルの会話を黙って聞いていたリルカだが、魔術という単語を聞いて真っ先に寓話が思い浮かび、あまりの現実味のなさに嘆息する。
魔術は太古の昔、女神ユレイシアが脆弱な民に与えた知恵の一つであり、魔術を操る者たちは魔導士と呼ばれ、強大な力をその身に秘めているとされる作り話としては有名なものだ。
「それに古代遺跡周辺の骸獣の様子も変なのよ」
「具体的には」
「腐敗って言うのが一番近いかしらね。とどめを刺すと液化するヤツが居るの。変でしょ、今までに事例がないもの」
「まあ聞いたことはねえな」
「でしょ、だからSSランクのアンタの力を借りたいのよ」
「SSランク!?」
リルカは素っ頓狂な声をあげてムゥダルを見つめる。
「なんだお前、ギレルに聞いてなかったのか」
「そんなの初めて聞くよ。ムゥダルそんな凄い人だったの」
「あらヤダ坊や、ムゥダルはただのセクシーな色男じゃないのよ。これでも〈ストラヴァル〉を代表する冒険者なの。ちょっとムゥダル、アンタこんなウブな子どこで拾って手懐けたのよ」
ルーシャが面白がってリルカに構うと、ムゥダルは後で説明してやると一言呟いて、そんなことよりクエストだと話を仕切り直す。
「テンペリオスは未知の生物が多い。まさか飛行型のワイバーンみたいなヤツも沸いてるんじゃないだろうな」
「話が早いわね。だから手こずってるのよ」
「お前がここに居て、古代遺跡周辺の状況はどうなってるんだ。〈レヴィアタン〉の奴らを残してきてるのか」
「アセンブラで障壁を作って古代遺跡全体を囲い込んでるの。もちろん一時的ではあるけど、それで外への干渉は防げるから」
古代遺跡に程近いルッツォという獣人の村を基点にして、監視役を何人か配置してきたとルーシャは続ける。
「アタシは、恐らく進化型と思われる骸獣の死骸を標本として、研究所に回すために一時退避してきたってワケ」
「進化なのか、操ってるヤツが背後に居るのか、難しいところだな」
「ええ。だから被害が出る前に、根絶やしにする必要があるのは理解出来たかしら」
「だろうな。セルゲイの判断で今回のクエストにはルカも連れて行く。足手纏いと判断したら下げるが、コイツにはそれなりの実戦が必要だから拒否は受け入れない」
「へえ、坊やがね。まあイイわ、死んだら所詮その程度。だけどウチのヤツらも命懸けよ? 自分の身を守る程度には働いてくれることを祈っとくわ」
ムゥダルとルーシャから視線を向けられ、リルカは喉を鳴らすようにして唾を呑み込む。
特に挑発的なルーシャの眼差しには、じっとりした嫌な汗が背中を伝うような気がして、そんな己を鼓舞するようにリルカは拳を握り締めた。
「ヤダぁ、プルプルしちゃって。本当に可愛いわね、食べちゃいたい」
手と口元でガブリと噛み付く仕草を見せると、揶揄っただけよと呟いて妖艶に笑い、残ったルシンを飲み干す喉元が勇ましく上下する。
すっかり打ち解けて見慣れたムゥダルとはまた違って、独特の色香を放つルーシャには、どこか底が知れない闇のような気配を感じて、リルカはその食えない相手を改めて盗み見る。
戦術についてムゥダルと話し込むルーシャは、口調こそ艶かしく女性的だが、決してふざけている訳ではないのが、彼が放つ気配から伝わってくる。
ムゥダルに対して科を作って腕を絡ませ纏わり付く様子を見ていると、本人が言っていたように、もしかしたら本当に男性が好きなのかも知れないとリルカは納得する。
しかしなぜかルーシャは時折リルカに視線を投げ、片目を伏せて揶揄うように、チュッと唇を弾いて口付けるような音を鳴らす。
それが男装してる少年姿の自分に向けられ、気に入られているのだと悟った瞬間、今まで感じていたのとは違う身の危険を察知して、リルカは必死にムゥダルに助けてくれと目で合図を送る。
「どうしたルカ、便所ならあの奥だぞ」
「あら。じゃあアタシが一緒に行ってあげようかしら」
「お構いなく!」
咄嗟に叫んだリルカは立ち上がると、心底楽しそうに笑って肩を揺らすルーシャを睨み付け、そろそろ出来上がる頃のギルドプレートを受け取るために二階に移動した。
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