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17.寝ても覚めても② ※
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優しい腕から解放されてるとすぐに、なんとかバスタブの縁を掴んで立ち上がると、バスルームの中央にペタンとへたり込む。
「大丈夫か」
「うん。慶弥さん、縁に座ってくれない?」
上目遣いでおねだりすると、その意図が分かったのか、だけどどこが不満そうに慶弥さんが表情を曇らせる。
「いいけど。いいんだけどさ」
ザバッとお湯が跳ねる音を立てて立ち上がると、熱り立った屹立が天井を向いている。それを見た瞬間、堪らずごくりと唾を飲み込んだ。
「座って足を開けってこと?」
「ダメ? しない?」
「口でするの好きなの?」
「分からない」
「分からないって、それ」
「もう、いいから足開いて」
バスタブの縁に腰を下ろした慶弥さんの膝を割ると、そこに顔を埋めて、内腿にキスをしていく。
そして屹立を手で掴むと、そのままゆっくりと手で扱いて、下に垂れ下がるふぐりに吸い付く。
「なんか熟れてない?」
不服そうな声が頭上から降ってきて、初めてだから上手に出来てるのか不安に思いながら、返事はせずに彼を慈しむ。
舌先を口から出して裏筋をねっとりと舐めると、ビクンと震えた屹立の先、鈴口が僅かに潤んでいる。
そのまま雁首を口に含んで、鈴口を舌で突っつくように刺激しながら、ゆるゆると手を使って屹立を扱く。
(どんな顔してるんだろ)
慶弥さんの反応が気になって、彼を咥えたまま顔を上げると、やっぱり少し不機嫌な顔をしている。
「なんで怒ってるの」
「そんなのヤキモチに決まってるだろ」
「私もヤキモチ妬かない訳じゃないけど、今までの経験をなかったことに出来るの?」
「そりゃそうだけど、こんなエロいこと教え込んだ奴が居るのかと思うと虫唾が走る」
「じゃあ、やめる?」
「……瑞穂」
困惑したような顔で見下ろされて、せっかく気持ちよくさせたいと思ったことまで悪いことみたいで、ちょっと凹んでしまう。
「信じる信じないは別として、私は慶弥さんに気持ちよくなって欲しいだけだし、こんなことするの初めてだよ。なんなら突っ込まれて一方的にパンパンして終わらせられることが多……」
「あああ! ストップストップ! そういうのは知りたいけど、知りたくないというか。いやそれより、え? したくなったからって、初めてするの」
「そうだけど」
「……なんでそんなエロいんだよ瑞穂ぉ、最高か」
慶弥さんは頭を抱えながら溜め息を吐く。
「ちょっと、もっと言い方あるでしょ」
続けてよさそうなので、目の前で少し興奮した様子の屹立にしゃぶりつくと、うっかり歯を立てないようにして吸い付き、唇を窄めてゆっくりと動かしてみる。
「平気?」
初めてだと伝えたからだろうか。慶弥さんは私を気遣うように首を傾げる。その姿がなんだか可愛くてお腹の奥がキュンと疼く。
大丈夫だと答える代わりに、ねっとりと舐りながら顔を上げて彼を見つめると、額をツンと突っつかれた。
「いひゃい」
「咥えながら話すのやめなさい」
「やめない」
「もう。じゃあ、そのまま続けて。凄い気持ちいいから」
「ん」
気持ちいいと感じてくれているなら、もっともっと気持ちよくなって欲しい。
尖端を咥えて、口の中に収まった部分を執拗に舐め、漏れてくる唾液を掬って濡れそぼった指で中心から根元まで押さえ付けるように何度も扱く。
頭上から慶弥さんが熱っぽい息を吐くのが聞こえると、じゅるじゅるとわざとらしい音を立てて強めに吸い付いて、喉の奥の限界まで咥え込んだ。
そしてそれを何度も繰り返し、窄めた唇で彼を責め立てていると、急に肩を掴まれた。
「んっ、瑞穂、もういいよ」
やっぱり、初めてだから気持ちよくさせられないかとしょぼくれていると、慶弥さんは艶めいた視線を向けて私に言い聞かせる。
「初めてなんだよね? このままだと口に出しちゃいそうだから、続きは瑞穂の中がいいんだけど」
「別に口に出してくれていいのに」
「ダメ。口に出すものじゃないから」
「えー」
「えー、じゃないの」
「じゃあ今度は最後までしようね」
「なんで口に出されたがるの」
「だって気持ちよくイッて欲しいんだもん」
「だもんって、可愛いな」
そう言って苦笑しながら慶弥さんは私を抱き上げると、体が冷え切ってるじゃないかと慌ててシャワーを出し、手でサッと体を洗うとバスタブにまた浸かる。
「風邪ひいちゃうよ」
「大丈夫だよ」
後ろから抱き締めるように包み込まれると、まだ昂ったままの熱が腰の辺りに当たる。
「続き、しないの?」
「したいけど、今は体温めて」
「分かった」
きちんと湯船に浸かって体を温め、雑談しながらイチャついていると、徐々に甘い雰囲気が戻ってきた私たちは、結局お風呂の中でも激しく愛し合って、私の体にまた赤い花が咲いた。
「大丈夫か」
「うん。慶弥さん、縁に座ってくれない?」
上目遣いでおねだりすると、その意図が分かったのか、だけどどこが不満そうに慶弥さんが表情を曇らせる。
「いいけど。いいんだけどさ」
ザバッとお湯が跳ねる音を立てて立ち上がると、熱り立った屹立が天井を向いている。それを見た瞬間、堪らずごくりと唾を飲み込んだ。
「座って足を開けってこと?」
「ダメ? しない?」
「口でするの好きなの?」
「分からない」
「分からないって、それ」
「もう、いいから足開いて」
バスタブの縁に腰を下ろした慶弥さんの膝を割ると、そこに顔を埋めて、内腿にキスをしていく。
そして屹立を手で掴むと、そのままゆっくりと手で扱いて、下に垂れ下がるふぐりに吸い付く。
「なんか熟れてない?」
不服そうな声が頭上から降ってきて、初めてだから上手に出来てるのか不安に思いながら、返事はせずに彼を慈しむ。
舌先を口から出して裏筋をねっとりと舐めると、ビクンと震えた屹立の先、鈴口が僅かに潤んでいる。
そのまま雁首を口に含んで、鈴口を舌で突っつくように刺激しながら、ゆるゆると手を使って屹立を扱く。
(どんな顔してるんだろ)
慶弥さんの反応が気になって、彼を咥えたまま顔を上げると、やっぱり少し不機嫌な顔をしている。
「なんで怒ってるの」
「そんなのヤキモチに決まってるだろ」
「私もヤキモチ妬かない訳じゃないけど、今までの経験をなかったことに出来るの?」
「そりゃそうだけど、こんなエロいこと教え込んだ奴が居るのかと思うと虫唾が走る」
「じゃあ、やめる?」
「……瑞穂」
困惑したような顔で見下ろされて、せっかく気持ちよくさせたいと思ったことまで悪いことみたいで、ちょっと凹んでしまう。
「信じる信じないは別として、私は慶弥さんに気持ちよくなって欲しいだけだし、こんなことするの初めてだよ。なんなら突っ込まれて一方的にパンパンして終わらせられることが多……」
「あああ! ストップストップ! そういうのは知りたいけど、知りたくないというか。いやそれより、え? したくなったからって、初めてするの」
「そうだけど」
「……なんでそんなエロいんだよ瑞穂ぉ、最高か」
慶弥さんは頭を抱えながら溜め息を吐く。
「ちょっと、もっと言い方あるでしょ」
続けてよさそうなので、目の前で少し興奮した様子の屹立にしゃぶりつくと、うっかり歯を立てないようにして吸い付き、唇を窄めてゆっくりと動かしてみる。
「平気?」
初めてだと伝えたからだろうか。慶弥さんは私を気遣うように首を傾げる。その姿がなんだか可愛くてお腹の奥がキュンと疼く。
大丈夫だと答える代わりに、ねっとりと舐りながら顔を上げて彼を見つめると、額をツンと突っつかれた。
「いひゃい」
「咥えながら話すのやめなさい」
「やめない」
「もう。じゃあ、そのまま続けて。凄い気持ちいいから」
「ん」
気持ちいいと感じてくれているなら、もっともっと気持ちよくなって欲しい。
尖端を咥えて、口の中に収まった部分を執拗に舐め、漏れてくる唾液を掬って濡れそぼった指で中心から根元まで押さえ付けるように何度も扱く。
頭上から慶弥さんが熱っぽい息を吐くのが聞こえると、じゅるじゅるとわざとらしい音を立てて強めに吸い付いて、喉の奥の限界まで咥え込んだ。
そしてそれを何度も繰り返し、窄めた唇で彼を責め立てていると、急に肩を掴まれた。
「んっ、瑞穂、もういいよ」
やっぱり、初めてだから気持ちよくさせられないかとしょぼくれていると、慶弥さんは艶めいた視線を向けて私に言い聞かせる。
「初めてなんだよね? このままだと口に出しちゃいそうだから、続きは瑞穂の中がいいんだけど」
「別に口に出してくれていいのに」
「ダメ。口に出すものじゃないから」
「えー」
「えー、じゃないの」
「じゃあ今度は最後までしようね」
「なんで口に出されたがるの」
「だって気持ちよくイッて欲しいんだもん」
「だもんって、可愛いな」
そう言って苦笑しながら慶弥さんは私を抱き上げると、体が冷え切ってるじゃないかと慌ててシャワーを出し、手でサッと体を洗うとバスタブにまた浸かる。
「風邪ひいちゃうよ」
「大丈夫だよ」
後ろから抱き締めるように包み込まれると、まだ昂ったままの熱が腰の辺りに当たる。
「続き、しないの?」
「したいけど、今は体温めて」
「分かった」
きちんと湯船に浸かって体を温め、雑談しながらイチャついていると、徐々に甘い雰囲気が戻ってきた私たちは、結局お風呂の中でも激しく愛し合って、私の体にまた赤い花が咲いた。
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