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17.寝ても覚めても① ※

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 聞き覚えのある電子音が遠くで鳴ってる気がして、ぼんやりとする頭で、あれはなんの音だろうかと考える。
(あれ、私どうしたんだっけ)
 ゆっくりと目を開けると見慣れない天井が見え、隣で眠ってる慶弥さんの顔が見えた。
「……朝かな?」
 遮光性で外の景色が見えないけれど、カーテンの隙間から明るい日差しが差し込んでいるのが少しだけ見える。
 さっきから鳴っていたのが私のスマホのアラームだったことに気付くと、ゆっくりと体を起こしてベッドを降り、散らばった服を回収してTシャツとパーカーを羽織る。
 そして鳴り続けるアラームを止めるためにバッグからスマホを取り出すと、ようやく電子音が止まって頭がクリアになってきた。
「まだ七時か」
 あくびをして口元を押さえると、ベッドでもぞもぞ動く慶弥さんが見えて、その姿が愛らしくてクスッと笑ってしまう。
 とりあえず顔を洗うために洗面所に移動すると、冷たい水で顔を洗ってしっかりと目を覚ます。
「シャワー浴びようかな」
 家主は寝ているけれど、昨夜は疲れもあってそのまま寝入ってしまったのでサッパリしたい。
 そのままとりあえず羽織ったTシャツとパーカーを脱ぐと、ひんやりしたバスルームに足を踏み入れてシャワーを出した。
 バスタブには昨夜貯めたお湯がまだ張られているので、パネルで温度調整をしてすぐに入れるようにすると、髪と体をサッと洗って早速湯船に浸かる。
「ふう。朝風呂最高」
 そのままバスタブで体を伸ばしていると、洗面所のドアが開く気配がして、慶弥さんがバスルームに入ってきた。
「おはよう」
「おはよう。まだ寝てたらよかったのに」
「瑞穂がいないから、ベッドが急に寒くなった」
「また、調子いいこと言う」
 シャワーを浴び始めた慶弥さんに、いつも一人で寝てるでしょと返すと、二人寝の温もりを知ってしまったと返されて笑ってしまう。
 そのまま彼がシャワーを浴び終えるのを待つと、寒がる慶弥さんと一緒にバスタブに浸かる。
「二人だと、さすがに窮屈だね」
 そう言って私を後ろから抱き締めると、あったかいと呟いて頸にキスをしてくる。
「私はもう温まったし、先に出ようか?」
「だーめ」
 バスタブから出ようと腰を上げると、ギュッと抱き寄せられて、慶弥さんの膝の上に乗せられてしまう。
 そしてやわやわと乳房を揉み始めた不埒な手は、早くも尖り始めた乳首を指先で摘んで、昨夜の劣情がすぐに蘇ってくる。
「あれ、嫌がらないね」
「だって……ンッ」
「ヤらしい声出して。じゃあこっちはどうかな」
 お腹をなぞって下に降りる手が、閉じた膝を割って内腿を撫でる。
「やぁあ、もう」
「どこ触って欲しいの」
「また、言わせようとするし」
 慶弥さんの手を掴むと、もどかしく潤んできた秘所に指先をあてがって、彼の手に手を添えたまま、膨らんだ肉珠をゆっくりと捏ねる。
「いいね。エロい」
「んっ、はぁあ」
「コリコリしてる。随分硬くなってきた」
「んぁっ」
 慶弥さんの手が私の手を離れて不埒に動き、与えられる刺激で腰を揺らせば、指先はさらに奥へ伸びて潤いを湛《たた》える蜜壺に入り込む。
「お湯の中なのに、なんでこんなに濡れてるの」
「気持ち……いいからぁ、ああっ」
 慶弥さんの指は器用に動き、長い二本の指で蜜壺を掻き混ぜながら、親指がグッと膨れた肉珠を押し上げるように潰す。
 バスタブのお湯が愛液と混ざり合って、時折隙間からさらりとした感触が隘路に入り込むと、浅瀬で指を締め付ける力がこもる。
「厭らしいお口だね」
「なんかその言い方オッサンっぽい」
「悲しいこと言わないでよ。じゃあ、×××が××して、×××させてるの?」
 揶揄うように卑猥な隠語を耳元に囁くと、それに反応して隘路を締め付ける私の反応を満足そうに見つめて、指を動かしてくる。
「このままコリコリしてたら、イきそうだね。さっきからずっと腰が揺れてる」
「だって」
「ここ弄られるのそんなに気持ちいい?」
「あぁあっ」
「凄い中がうねってきた。分かる? ぐちょぐちょだよ」
「んんっ、や、……もう、イッ、やぁあっ」
 指で絶頂へと押しやられると、ビクビクと足腰が震え、体重を預けるように慶弥さんにもたれかかる。
 すると腰に怒張した屹立が当たり、それに挿し貫かれるのを想像して身震いする。
「凄いビクビクしてる」
「仕方ないでしょ。ねえ慶弥さん」
「なあに」
「のぼせそうだから、ちょっと上がっていい」
「ああ。ごめん」
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