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望むモノ

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 「アシュ。ベッドの上でバスローブの下をはだけさせ股を大きく広げて、私に貞操帯を嵌められたお前のあそこを見せろ」

 ベッドの横に立つグレンは、ベッドの上に座るアシュの陰茎に貞操帯を嵌め説明を終わると、次に支配者然としてアシュに言い放った。

 「えっ!…」

 アシュは、青ざめ戸惑った。
 しかし、グレンは眼光鋭く容赦しない。

 「アシュ。お前の股を広げて私に見せろ。早く」

 アシュは仕方なく、ベッドの上で左手を後ろにやり体を支え、戸惑いながらおずおずとバスローブの下部分をはだけさせ股を開いた。視線はとてもグレンを見られず横に向けた。
 だが、グレンは気にいらなかったようで、更にアシュを急き立てた。

「もっとだ!もっと限界まで広げろ!」

「うっっ…」

 アシュは視線を横に向けたまま、顔から体を赤く染て股を大きく広げた。
 グレンは、無言でじっとアシュの股間を見てくる。
 アシュは、グレンのその様子を横を向いたままチラッと見たが又目を閉じた。だがそれなのに、無言のこの間が耐えられないのにアシュの体は、意思とは反対に反応する。じわじわと下半身から何かが迫り上がってきて体がジンジン熱い。アシュの乳首もローブの下からピンと勃ち上がってしまったのがわかる。 そして、後孔の入り口が無意識にピクピクと震え出す。
 すると知ってか知らずかグレンは妖しく微笑み、アシュの股ぐらに手を伸ばし鉄の貞操帯を撫で始めた。まるでアシュの陰茎を直に愛撫するようなグレンの手付き。

 (ダメ…さっきは勃たなかったのに又勃ってしまう!)

 アシュは焦る。貞操帯を付けた状況で勃起すれば、アシュの陰茎は痛みを与えられる。
 
 (ダメ……ち◯ち◯、ち◯ち◯が!)

 アシュは、横を向いたまま瞼を閉じたままぐっと唇を噛んだ。
 すると…
 グレンは手遊びを止め、その代わりグイッとアシュの顎をグレンの手で持ち上げた。そして、グレンの顔をアシュに近づけた。
 アシュとグレンの視線がガッチリ合う。
 そしていつもグレンがアシュにこうすると、キスされるかもという期待がアシュに走るが、待っても今回もそれはない。アシュの心に、続けざまにそれに代わりズキと切ない痛みが走った。
 だが、そんなアシュの気持ちなど知らないだろうグレンは、アシュに顔が近いまま、アシュの股を大きく広げさせたまま告げた。

 「アシュ…お前がこんな風に大人しく私の言う通りに私の乳母さえしていれば、お前に王族並みの何不自由無い生活を約束してやる。何なりと望む物を言え。何なりと全て叶えてやる」

 その言葉に、一瞬アシュは返す言葉を失った。そして一瞬で体の熱が引いた。
 確かに、グレンの言う通りにアシュは乳母さえしていれば生活やお金に困る事などないだろう。王族のような贅沢な生活も出来るだろう。アシュのような貧しい生まれの人間なら、しかも、乳母としては破格の待遇なのだろうから受けいれ喜ぶのが頭の賢い選択なのだろう。
 しかし…
 やはりアシュが一番欲しいのは、贅沢な暮らしでもお金でも無い…例えグレンが一人の人間を愛する事を禁じられているならば、グレンに大勢の本当の愛人がいたならその中の一人でもいい。 こんな乳母扱いでなくグレンの愛情が欲しかった。 グレンからの口付けが欲しかった。

 (でも、俺のような人間がグレン様の愛情が欲しいなんて……身の程を知らないってこう言う事だな…)

 アシュは、いつかグレンを説得して乳母を辞する事を自分の中で再確認して、言いたくもない嘘の返事を今はした。グレンに疑われないよう、表情に気をつけながら。 魂の無い人形のようになりながら。所詮今どれだけグレンに逆らおうと、結局はアシュはグレンにはかなわないから…
 
 「はい……グレン様」

 グレンは、アシュの返事に納得したのか?アシュの広げていた股を閉じさせた。そして、二人の唇が近いまま囁いた。

 「又、夜に来る。アシュ……ゆっくり体を休めろ」

 グレンの目元が少し優しく下がったような気がアシュにした。
 だが本当の所は分からなかった。アシュの気のせいかも知れなかった…
 やがてグレンは、アシュの母乳のお陰か?又はグレン自身の屈強さからか?グレン自身もアシュとかなりセックスを繰り返していたにもかかわらず、すこぶる快活に部屋を出て行った。


 

 



 





 


 








 


 
 
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