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朝食
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グレンは、アシュに射精管理と母乳管理を言い渡し、その後…
ベッドルームと続きのリビングで、如何にも王子らしく侍女達の手を借りて軍服に着替えた。
アシュはベッドルームの隅で、母乳が出る体質を隠す為にも一人で隠れるように着替える。
「アシュの朝食を今すぐこのリビングへ!」
グレンが侍女達に続けて申し付け、侍女達は食事の用意に全員出て行った。
又部屋に、アシュとグレンのみになった。
だがそう言えば、アシュは色々あり過ぎて、昨日の昼から何も食べて無かった。
でも、グレンに乳母退職を許され無かった上に、愛人に偽装させられてこの愛人用の離宮から出る事も禁じられ、更に射精管理や母乳管理までされる事になり…
もしアシュが、グレンの許可無く自慰をしたり母乳を絞ったら仕置きまで受けなければならない。
アシュは、すっかり食欲を失っていてお腹も空かなかった。
「では、又今日の夜にお前の乳を飲みに来る」
グレンが、リビングに来たアシュのすぐ前に来てそう低く言った。
そして…
グレンは、アシュの乳首をみるように、アシュの着ている白いシャツの胸の辺りに視線をやった。
思わずアシュは、数時間前のグレンとのセックスを思い出した。
アシュの後孔には、もうグレンのあの大きいモノがないはずなのに…
まだはまってるような違和感が残っている。
そして、さっき反応して落ち着いたアシュの乳首とペニスが又固くなりそうで焦ったが、今日はもうグレンと夜まで話しが出来ないのにも慌てた。
「え?!あの!夜ですか?」
「これから毎日私とお前が会うのは、基本夜の少しの時間のみだ」
アシュは、皇太子相手に無駄足掻きかも知れないが…
兎に角、一刻も早くアシュを理解してもらい、グレンの乳母を辞めたかった。
だから、ほんの少しでもグレンと食事を足がかりにでもして話がしたかった。
「あの…グレン様は、お食事は?」
「…」
何故かグレンは、一瞬押し黙った。
しかし、やがてゆっくり答えた。
「私は、自分の部屋で一人で食べる」
「えっ?あの…ご両親とかご兄弟や愛人の方とご一緒にお食べにならないのですか?」
アシュのその問いにグレンは、怪訝そうに眉を顰めた。
「朝も昼も夜も、両親や兄弟と普段一緒に食事する慣習は無い。私だけでは無い。一族の者は皆、自室で一人で食事するのが慣わしだ。共に食事するとしたら何か特別な話がある場合か、晩餐会位だ」
今度は、アシュの方が不思議そうな顔をした。
アシュの家なら朝や夜は、親子、兄弟で食事するのが日常だからだ。
「それに、アシュ…」
グレンが、何かあらたまった感じでその後続けた。
「アシュ…私は、ゆくゆくは同盟国の3国から一人ずつ出された王家筋の女を、つまり、3人の女を正式な妃にしなければならないし、お前は知らないかも知れないが、この国の王や王の子は、何人正式な伴侶を、何人愛人を持とうがその者達を愛する事は許されないし、無論その中の誰かだけ特別愛する事は更に認められない。そして私は、国と全ての善良な国民と臣下だけを平等に愛さねばならない。だから、大事な話しでも無い限り、誰かと特別何度も共に食事する事は出来ない」
アシュは、言葉を失った。
アシュも、この国の国王やその子供達は、国と国民のみを愛すると言うのが責務だとは知ってはいた。
だが、まさかそれはあくまで理想論で、ここまで徹底しているなんて思っていなかった。
しかし、やはり少しでもグレンと話しをし説得の機会を設けなければ、アシュはいつまでも乳母を辞められない。
切羽詰まり、破れ被れでグレンに提案してみる事にした。
でも、こんな扱いを受けても、アシュはグレンがイヤだから乳母を辞めたい訳では無かった。
いや、逆に…
むしろ…そうじゃないからこそ、乳母をどうしても辞めたかった。
「では、大事な話しがあれば、食事をご一緒していただけますか?」
だが、グレンの目つきが厳しくなった。
「お前が乳母を辞める話しなら、私は一切聞かない…」
それでも、アシュは喰い下がる。
本当は、今すぐスッパリ乳母を辞める話しをしたい。
だが少しずつでも違う話しをしながら折りを見て説得する方向に方針を変え、グレンと話しをする機会を出来るだけ多く得たいと思った。
「乳母を辞める話しではありません…」
「では…何の話しだ?」
グレンの視線は、厳しいままだ。
「その…あの…今日の、お天気の話しとか…今日の食事のメニューの話しとか…」
アシュは、苦しい紛れにそう言ってしまった。
余りにそうだったので、言いながら脈拍が速くなった。
グレンが一気に、キョトンとした表情になった。
だがすぐ、いつもの支配者らしい
顔付きに戻り、低い声で問うた。
「アシュ…お前にとって、今日の天気や今日の食事の話し、そんなどうでもいい話しを私とする事がそんなに大事か?」
アシュは、ハッとしてグレンの顔を見た。
そして…
皇太子を相手に無礼極まりないと、又一喝されると覚悟しながら返答した。
「ハイ…大事な話しです」
すると…少しグレンは考えたが…
「よかろう…アシュ。では今から一緒にこの部屋で朝食をとり、お前と天気とメニューの話しでもしようではないか…」
グレンは、何故か目元を少し緩めた感じに見え、アシュにそう言った。
ベッドルームと続きのリビングで、如何にも王子らしく侍女達の手を借りて軍服に着替えた。
アシュはベッドルームの隅で、母乳が出る体質を隠す為にも一人で隠れるように着替える。
「アシュの朝食を今すぐこのリビングへ!」
グレンが侍女達に続けて申し付け、侍女達は食事の用意に全員出て行った。
又部屋に、アシュとグレンのみになった。
だがそう言えば、アシュは色々あり過ぎて、昨日の昼から何も食べて無かった。
でも、グレンに乳母退職を許され無かった上に、愛人に偽装させられてこの愛人用の離宮から出る事も禁じられ、更に射精管理や母乳管理までされる事になり…
もしアシュが、グレンの許可無く自慰をしたり母乳を絞ったら仕置きまで受けなければならない。
アシュは、すっかり食欲を失っていてお腹も空かなかった。
「では、又今日の夜にお前の乳を飲みに来る」
グレンが、リビングに来たアシュのすぐ前に来てそう低く言った。
そして…
グレンは、アシュの乳首をみるように、アシュの着ている白いシャツの胸の辺りに視線をやった。
思わずアシュは、数時間前のグレンとのセックスを思い出した。
アシュの後孔には、もうグレンのあの大きいモノがないはずなのに…
まだはまってるような違和感が残っている。
そして、さっき反応して落ち着いたアシュの乳首とペニスが又固くなりそうで焦ったが、今日はもうグレンと夜まで話しが出来ないのにも慌てた。
「え?!あの!夜ですか?」
「これから毎日私とお前が会うのは、基本夜の少しの時間のみだ」
アシュは、皇太子相手に無駄足掻きかも知れないが…
兎に角、一刻も早くアシュを理解してもらい、グレンの乳母を辞めたかった。
だから、ほんの少しでもグレンと食事を足がかりにでもして話がしたかった。
「あの…グレン様は、お食事は?」
「…」
何故かグレンは、一瞬押し黙った。
しかし、やがてゆっくり答えた。
「私は、自分の部屋で一人で食べる」
「えっ?あの…ご両親とかご兄弟や愛人の方とご一緒にお食べにならないのですか?」
アシュのその問いにグレンは、怪訝そうに眉を顰めた。
「朝も昼も夜も、両親や兄弟と普段一緒に食事する慣習は無い。私だけでは無い。一族の者は皆、自室で一人で食事するのが慣わしだ。共に食事するとしたら何か特別な話がある場合か、晩餐会位だ」
今度は、アシュの方が不思議そうな顔をした。
アシュの家なら朝や夜は、親子、兄弟で食事するのが日常だからだ。
「それに、アシュ…」
グレンが、何かあらたまった感じでその後続けた。
「アシュ…私は、ゆくゆくは同盟国の3国から一人ずつ出された王家筋の女を、つまり、3人の女を正式な妃にしなければならないし、お前は知らないかも知れないが、この国の王や王の子は、何人正式な伴侶を、何人愛人を持とうがその者達を愛する事は許されないし、無論その中の誰かだけ特別愛する事は更に認められない。そして私は、国と全ての善良な国民と臣下だけを平等に愛さねばならない。だから、大事な話しでも無い限り、誰かと特別何度も共に食事する事は出来ない」
アシュは、言葉を失った。
アシュも、この国の国王やその子供達は、国と国民のみを愛すると言うのが責務だとは知ってはいた。
だが、まさかそれはあくまで理想論で、ここまで徹底しているなんて思っていなかった。
しかし、やはり少しでもグレンと話しをし説得の機会を設けなければ、アシュはいつまでも乳母を辞められない。
切羽詰まり、破れ被れでグレンに提案してみる事にした。
でも、こんな扱いを受けても、アシュはグレンがイヤだから乳母を辞めたい訳では無かった。
いや、逆に…
むしろ…そうじゃないからこそ、乳母をどうしても辞めたかった。
「では、大事な話しがあれば、食事をご一緒していただけますか?」
だが、グレンの目つきが厳しくなった。
「お前が乳母を辞める話しなら、私は一切聞かない…」
それでも、アシュは喰い下がる。
本当は、今すぐスッパリ乳母を辞める話しをしたい。
だが少しずつでも違う話しをしながら折りを見て説得する方向に方針を変え、グレンと話しをする機会を出来るだけ多く得たいと思った。
「乳母を辞める話しではありません…」
「では…何の話しだ?」
グレンの視線は、厳しいままだ。
「その…あの…今日の、お天気の話しとか…今日の食事のメニューの話しとか…」
アシュは、苦しい紛れにそう言ってしまった。
余りにそうだったので、言いながら脈拍が速くなった。
グレンが一気に、キョトンとした表情になった。
だがすぐ、いつもの支配者らしい
顔付きに戻り、低い声で問うた。
「アシュ…お前にとって、今日の天気や今日の食事の話し、そんなどうでもいい話しを私とする事がそんなに大事か?」
アシュは、ハッとしてグレンの顔を見た。
そして…
皇太子を相手に無礼極まりないと、又一喝されると覚悟しながら返答した。
「ハイ…大事な話しです」
すると…少しグレンは考えたが…
「よかろう…アシュ。では今から一緒にこの部屋で朝食をとり、お前と天気とメニューの話しでもしようではないか…」
グレンは、何故か目元を少し緩めた感じに見え、アシュにそう言った。
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