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戦慄

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ゴクッ…

グレンが、アシュの精液を飲み込む音がやたら大きく聞こえた。

アシュは、射精した事で急に頭が冷えて…

アシュが尊崇するグレンに口淫
をされ…

許されないのに、気持ち良くなって…

本当に、グレンの唇と舌が熱くてぬめり、めちゃくちゃ気持ち良くて…

更にその口内で射精してしまった事に戦慄き…

そして…泣きながら…

ベッドに腕を縛り付けられたまま、何も付けて無い下半身を震わせた。

アシュはグレンのせいで、さっきの射精で今日は3回目だ。

グレンはそれを分かっているはずなのに…

「精液の量が少ないし、味が薄い…増々怪しいな…エルドレッソにペニスを擦られ絞られたか?アシュ」

もう何度もエルドレッソの事は否定しているのに…

グレンは、アシュを上から見おろしながら目を眇め詰問する。

「されてません!俺は、グレン様しか…グレン様しか!」

アシュが、まだ諦めず必死で無実を請う。

すると、グレンの目付きが少し和らいだようにアシュに見えた。

しかし、それは一瞬で…

気のせいかも知れなかった事にアシュは愕然とした。

次にグレンは、仰向けのアシュの両足を上に上げさせ横に広げさせ…

なんとアシュの尻の後孔をグレンの目前に晒した。

「なっ!何をっ?!」

アシュは、恥辱で絶叫した。

「何を?…さっき言っただろう…
私以外に触られてないか、アナルの中の中まで見てやると…」

グレンは、恐ろしい程静かに笑った。

「イヤです!イヤ!イヤだ!そんな汚い所!」

アシュは首を振り、縛められている腕も外そうと暴れる。

しかし…

「汚い?やはり、エルドレッソに中を犯されたか?」

「違います!そうじゃありません!そうじゃ無い!」

「どうした?本気でイヤなら、足は自由だ…足で私を蹴ればいいだろう?」

グレンが、ニヤリとした。

イヤなのに…

イヤなはずなのに…

グレンに対しそんな事をするなんて…

アシュはどうしても出来ず、急に大人しくなる。

そこをグレンが見逃すはずも無く…

再びまるで勝ったかのようにニヤリとすると…

そのままアシュの後孔の入口部分を、グレンの両方の中指と人差し指が横に拡げた。

「あぁぅ!!!」

アシュは、ショックで顔をのけ反らせ熱い息と共に呻いた。

「手前は濡れて無いようだか…奥の方はどうだ!エルドレッソの精液を孕まされてるんだろう?」

グレンの声は、酷く冷たい。

アシュは、グレンにとって取るに足りない存在、ただの乳母のアシュが黙って出て行ったからこそ…

グレンのプライドから怒りが増幅しているのだと…

こんな嫌がらせをするのだと慄いた。

だが、同時に…

アシュの後孔の口は、冷たい空気に晒される度、パクパクと自分からモノ欲しそうに動いてしまう。


























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