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「獣人王が好きになったので、俺は異世界に移住します」
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理久が、生まれて初めてキスしたのはクロが相手で…
今、自分から初めて他人にしにいっているキスも、クロが相手で…
唇同士の触れ合いが優しくて…
でも、胸が張り裂けそうな位、切なかった。
やがて、理久とクロは、互いに照れたように唇を離すと…
理久もクロも、すぐに又お互いの唇が欲しくなり、又自然と唇を重ねた。
だが、次のキスは、クロの舌が理久の口内に迷い無く入ってきた。
「んっ…んん!」
理久は驚いたが、クロの舌に戸惑いながら理久の舌を絡ませた。
「ジュッ…ジュッジュッジュッ…」
淫らな音が立ち始め、まるで理久の舌がクロに喰われそうな感覚がして、理久はクロの胸を押しキスを解いた。
「クロ!ダメ、ダメだ!」
理久は、顔を赤らめながら横を向いた。
すると、さっきはあんなに獣耳と尻尾をペタンとさせてかわいかったクロが…
今は興奮して獣耳も尻尾もピンと立たせて、更に口元左右の牙を剥いて、今は獣そのものだ…
だが、その獣のような姿も、クロの美貌と肉体美で、官能的でエロく理久には映る。
すると、犬の時はあんなに理久の命令をすぐに実直に聞いたはずのクロが無言で、強い力で理久を小屋の壁に押しつけて、更にキスしようとしてきた。
「クロ!ダメだ!ここは、ここじゃイヤだ!もっと、もっと、ゆっくり二人きりになれる所で、クロとキス…沢山したい…」
理久は、又クロの胸を押しつつ、クロの目を見て呟いた。
理久とクロの唇は、数センチしか離れてない。
クロは興奮しながらも、理久の大胆な告白に一瞬固まった。
そこに、理久が続けた。
「それに、アビさをがもうすぐ来る。クロ、よく聞いて。アビさんが言ってたんだ。もう、クロのこの世界とオレの世界を結んでる魔法陣を直すのは、アビさんでも、多分他の誰にもできないって…」
それを聞き、クロの興奮が一気に削がれた。
だが…
「理久…それなら、俺が、俺が理久の…」
クロは、迷いが全くないように言い始めた。
理久は、クロが王位を捨てて、自分の世界も捨てて理久の世界へ来ると言うのが分かっていたので…
さっきはここは嫌だと言っときながら、思わずとっさに口封じに理久からクロにキスしてしまい、クロの言葉を奪った。
「理…久…」
唇は離れたが、まだ理久とクロの唇が近いまま、驚きながらクロが呟いた。
そこに、理久が、意を決した。
「ダメだよ…クロ…ほんの少しだけど、クロや城の人達を見てたら、みんなが凄くクロを頼りにしてるって本当に感じたんだ。だから、クロは、絶対にこの世界の王じゃないといけない。だから、だから…俺が、クロのこの世界に来て住む事にする…」
理久も、自分の言ってる事がどんなに無茶な事かは分かっていた。
仮にクロの生活に移住して、しばらくして理久の世界に戻る方法が見つかって、再び理久の世界に戻りたいと思っても…
ちゃんと高校を卒業し、大学に行き、それなりの企業に就職しなければ、一度でも短期間でもレールを外れれば、理久のあの窮屈な世界で生きるのは厳しい。
理久の世界を捨てるのは、相当な覚悟がいる。
そして、両親に対して、二度と会えなくなるかも知れない事がどんなに親不幸な事かも。
両親に何と言うべきかも、胸が痛過ぎてすぐに思いつかない。
だからそう言いながら、理久の心は、クロへの想いと両親への想いで押し潰されそうになっていた。
でも、それでもやっぱり、理久はもうどうしようもなくクロが好きになっていた。
いや、もしかしたら…初めから…
公園のベンチで初めて獣人のクロを一目見た時から、理久はクロが好きだったかも知れない…
「獣人王が好きになったから、俺が異世界に移住する!」
まだ驚いているクロに、理久がハッキリ告げた。
すると…
「トントントン…」
小屋の扉を、外から叩く音がした。
今、自分から初めて他人にしにいっているキスも、クロが相手で…
唇同士の触れ合いが優しくて…
でも、胸が張り裂けそうな位、切なかった。
やがて、理久とクロは、互いに照れたように唇を離すと…
理久もクロも、すぐに又お互いの唇が欲しくなり、又自然と唇を重ねた。
だが、次のキスは、クロの舌が理久の口内に迷い無く入ってきた。
「んっ…んん!」
理久は驚いたが、クロの舌に戸惑いながら理久の舌を絡ませた。
「ジュッ…ジュッジュッジュッ…」
淫らな音が立ち始め、まるで理久の舌がクロに喰われそうな感覚がして、理久はクロの胸を押しキスを解いた。
「クロ!ダメ、ダメだ!」
理久は、顔を赤らめながら横を向いた。
すると、さっきはあんなに獣耳と尻尾をペタンとさせてかわいかったクロが…
今は興奮して獣耳も尻尾もピンと立たせて、更に口元左右の牙を剥いて、今は獣そのものだ…
だが、その獣のような姿も、クロの美貌と肉体美で、官能的でエロく理久には映る。
すると、犬の時はあんなに理久の命令をすぐに実直に聞いたはずのクロが無言で、強い力で理久を小屋の壁に押しつけて、更にキスしようとしてきた。
「クロ!ダメだ!ここは、ここじゃイヤだ!もっと、もっと、ゆっくり二人きりになれる所で、クロとキス…沢山したい…」
理久は、又クロの胸を押しつつ、クロの目を見て呟いた。
理久とクロの唇は、数センチしか離れてない。
クロは興奮しながらも、理久の大胆な告白に一瞬固まった。
そこに、理久が続けた。
「それに、アビさをがもうすぐ来る。クロ、よく聞いて。アビさんが言ってたんだ。もう、クロのこの世界とオレの世界を結んでる魔法陣を直すのは、アビさんでも、多分他の誰にもできないって…」
それを聞き、クロの興奮が一気に削がれた。
だが…
「理久…それなら、俺が、俺が理久の…」
クロは、迷いが全くないように言い始めた。
理久は、クロが王位を捨てて、自分の世界も捨てて理久の世界へ来ると言うのが分かっていたので…
さっきはここは嫌だと言っときながら、思わずとっさに口封じに理久からクロにキスしてしまい、クロの言葉を奪った。
「理…久…」
唇は離れたが、まだ理久とクロの唇が近いまま、驚きながらクロが呟いた。
そこに、理久が、意を決した。
「ダメだよ…クロ…ほんの少しだけど、クロや城の人達を見てたら、みんなが凄くクロを頼りにしてるって本当に感じたんだ。だから、クロは、絶対にこの世界の王じゃないといけない。だから、だから…俺が、クロのこの世界に来て住む事にする…」
理久も、自分の言ってる事がどんなに無茶な事かは分かっていた。
仮にクロの生活に移住して、しばらくして理久の世界に戻る方法が見つかって、再び理久の世界に戻りたいと思っても…
ちゃんと高校を卒業し、大学に行き、それなりの企業に就職しなければ、一度でも短期間でもレールを外れれば、理久のあの窮屈な世界で生きるのは厳しい。
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そして、両親に対して、二度と会えなくなるかも知れない事がどんなに親不幸な事かも。
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だからそう言いながら、理久の心は、クロへの想いと両親への想いで押し潰されそうになっていた。
でも、それでもやっぱり、理久はもうどうしようもなくクロが好きになっていた。
いや、もしかしたら…初めから…
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まだ驚いているクロに、理久がハッキリ告げた。
すると…
「トントントン…」
小屋の扉を、外から叩く音がした。
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