殉剣の焔

みゃー

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漂泊

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風の渦の中は、外側の強風と違い
、すでに風は下から上に穏やかに吹いて砂埃など無く澄んでいた。



すでに優は意識を手放していたが
その手に剣だけまだ握って、風に乗るように身体は、少し傾きながらもほぼ真っ直ぐフワフワと浮いていた。



そして…



朝霧も、浮遊したまま躊躇う事無くその優を抱き締めて、そっと口付けした。



これからどうなるのか?…



二人は、どんどん、どんどん、何処かへ流されていたが、そんな事は全くどうでもいいかのように朝霧は微笑んで、再び口付ける。



すると、うっすらと優の目が開いた。



優は、おぼろげな意識の中朝霧の抱擁とキスを感じて、すでに言葉を発する力の無いまま秘かに思った。


朝霧さん…



これは、俺の一人の旅路だったのに…



それに…



こうやって、強く抱きしめるのも




こうやって、優しくキスするのも




貴方の愛する事になる、きっと美しい女性にすべき事なのに…



貴方には、もうすぐ婚約者が出来るのに…



そして優は、短かかった、二人きりの密夜を思い出す。



朝霧さん……



優を愛撫する、朝霧の優しく激しい手、指。



優に吸い付いて離れない、朝霧の濡れた唇。



優の耳元をかすめる、朝霧の荒く熱い吐息。



優の中のトロトロの襞を激しく擦り、やがて獣のように精液を奥でぶち撒けた、朝霧の太い昂りを思い出す。



忘れたくない…



忘れたくない…



例え、あれが、ただの同情や臣の義務からだったとしても…



俺は、忘れたくないんだ…



本当に…貴…継…



優は、朝霧の三度目のキスを受けると入って来た朝霧の甘美な舌を感じたが、そこで再び気を失った




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