殉剣の焔

みゃー

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初夜❋

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優の下半身はすでにガチガチに勃起してしまっていて、思わず唇を離そうとすると、朝霧は更に舌で口内をグチャグチャに激しく犯してきて、その反面、右手で浴衣の裾を割り、優の下着越しのその勃起を残酷な程優しく擦ってきた。


大きく筋張った手全体で、硬い幹をやわやわと撫でていると思うと、人差し指でそれを下から上へスーと何度もなぞり、やがてすでにそこだけ下着から飛び出し、我慢汁を垂れていた亀頭を撫でて可愛いがり始めた。


上と下、激しさともどかしさ両方を与えられ頭が混乱してきて、無意識に優はもっと欲しいとばかりにカクカクと腰を振った。


けれど…


「いや、あっ、だめ、だ…朝霧さん…」


貪られる様なキスを拒否して、背中から腕を外し朝霧の胸板を押す。


だがすぐに優の顎が捉えられ、優の妖しく乱れた髪が顔にかかる中、唇同士が付くか付かないかの距離で囁かれた。


優の唇に当たる朝霧の吐息が、たまらなく甘くて熱い。


「何故?ここは時の狭間。ほぼ二人きりですよ。ここでは我慢しなくていい。貴方も俺も…」


珍しく、朝霧が俺と言った。


そして、拒否した仕置きとばかりに人差し指を、剥き出しの優の亀頭の割れ目に入れて、汁の粘りを使いくりくりくりと意地悪にいじり始めた。


「やぁっ!ダメだ!ダメ!ダメぇ!」


髪を振乱しダメといいながら、気持ちいい…と言わんばかりに、割れ目からどんどん透明な汁が溢れてくる。


座った朝霧は、悶える優をかなり強引にグイッと引っ張り自分の胡座の上に斜めに座らせると、恍惚としながら、その優の、乱れて浴衣がずり落ちて見えている肩から鎖骨に頬ずりし、ねちねちと穴をいたぶり続ける。


あっ、そこ、そこぉ…首に歯を立てて、血、吸って欲しい…


優は、自分の首筋に朝霧がキスしてきて、そんな衝動を感じ愕然としたがそれはすぐ霧散した。


ごりっと、優の尻に朝霧の勃起した陰茎が当たり、優はハッとした。
 

なんて、なんて…大きいんだ…


「ハァ…あの夜も貴方はそうやって隣りの部屋で苦しそうに悶えていましたが、俺もそんな貴方に苦しんだんですよ…」


朝霧が手淫をそのまま、優の顎をねっとり舐めた。


「貴方は、ご自分がどんなに色を周りに垂れ流してるか知らなさ過ぎる。俺は、どんなに我慢したとおもいます?我慢して我慢して、明け方人目を盗んで違う部屋へ行くしか無かった…行って、貴方を思い出しながら、一人で摩羅を扱くしか無かったんですよ…」


いつもクールな朝霧から、あからさまな性器の固有名詞がイメージ出来なくて、優は不思議そうにして自分の尻に当たっている硬いものに手を伸ばし、浴衣越しに触ってみた。


「う…んっ…」


朝霧が目を閉じて、感じている様に眉根を寄せてフルッと震えた。


「ゔぅっ…」


その姿を見て、優のペニスが反応してブルンと震え、又ぷちゅっと汁が溢れてきてしまった。


もう、優の下着は恥ずかしい程ヌレヌレだ。


そして、不思議と朝霧がとっても可愛く見えて、優もその幹を酷い位優しく撫でてやる事にした。


「あっ、あぁっ…ハル…ハルぅぅ…ハルぅ…」


剥き出しの恥穴と浴衣越しの竿を恋人同士の様に互いの手で愛撫し合うと、朝霧が切ない瞳と声を優に向けた。


そして更に、朝霧が優に口付けしながら優の切っ先だけでなく、下着越しに陰囊を片手で一緒に揉み込み始めて、優は背中を駆け上って来た快感に悶絶しながら更に蕩けてしまった。


「あっ…タマ、タマは、ダメぇ!」


だが、感じていたのは優だけでは無いようだった。


これが、朝霧さんの匂い…
朝霧さんの精液の…
 

気が付くと、朝霧の浴衣の下半身にも我慢汁のシミが広がっていて、その雄の匂いが優の鼻孔を刺激してゾクゾクさせた。


ハル…


きっと、朝霧さんも幼い頃、そう呼んでくれていたんだ…


同じ様に呼ばれても、藍が呼ぶのとは全然違う。


そう、ここは、時の狭間…


そして、今はたった二人きり…


そして、ここて起きた事は、去れば全て忘れてしまうと尋女さんは言っていた。


ブチっと優の中で何かが激しくぶち切れた。


「貴継…」


そう名を吐息混じりに呼んで、優は座らされた膝の上から朝霧の顔を両手で持ち上げ、自分からキスした。


朝霧は目を見開いて驚愕したが、
優が触れるだけから強く吸い付いてきて、やがて舌を口の中に入れてと、まるでさっき自分がしたのと同じように上唇を舐めてきたのでうっとりと口を開け、手淫を中断したかと思うと、突然、何日も空腹だった犬の様に乱暴に優の舌にむしゃぶりついてきた。















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