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片鱗
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身体がおかしい…
ずっと常に誰かが側にいて、プライバシーなど全く無い日々、優が一人になれるのは風呂か厠か布団の中位だったが、陽が暮れた辺りから、急に身体がムラムラして、激しい性欲の衝動に駆られ困惑した。
どうしても我慢しきれず、一度目は厠で悟られぬ様にペニスを手早く擦り、二度目はその直後、風呂の洗い場で、格子窓から誰かに見られてはないか気にしつつ、竿を上下に激しく擦り立てて放出させたが、又すぐにそれはピンと立ち上がり、驚愕している暇もゆっくり快楽を味わう事も出来ず、ただ速く終わらせたい一心で又扱いた。
いつまでも入浴していれば、定吉が様子を見に来るだろうから。
現代では、すでに彼女のいる同級生達よりも自分は性欲に淡白な方で、ほんのたまにする自慰で一度達すれば収まったのに、今回はすぐ四度目の欲求が湧いてきた。
布団に入ったが、やはり眠れるはずも無く勃起は痛い程で、隣の座敷で眠る朝霧と観月に悟られ無い様に唇を噛みながら、大量の先走りのくちゅくちゅとした音を立て無い様に、溢れてきたらマメに鈴口や竿に塗り込み、ゆるゆると雄を擦った。
でも、いつでも爆発しそうなのに、控え目な刺激ではなかなかイケ無い。
そして、艶かしい息が零れそうになると共に、不意に誰かは分からないが呼びたくなり、更に唇を強く噛む。
誰か、誰か、俺を…
この世界に来て、どんなに辛くても泣かなかったのに、もっと何かを求めているのか、自然と両目から涙が溢れそうになりそれを必死で堪え、全身薄っすら汗を浮かべ、身体の芯から甘苦しく身悶えた。
もしかしたら、このまま果てても身体はまだ満足せずに、すぐ又ここは血を滾らせ立ち上がり、ピクンピクンと貪欲に揺れるのでは無いか?
そんな予想に優は青ざめながらも、まず、目の前の状況を何とかする事に集中しようとするが、更にさっきからパクパクと、そこで性交した事も無いのに、後孔が勝手に物欲しそうにいやらしく蠢くので、ダメだと思いながら尻の谷間に褌の細い紐をキツく食い込ませそこを刺激し慰め、女性で無いのに、何も意味を成さないと思っていた両方の乳首が固く凝り立ち上がるので、浴衣の布に擦れさせその度に甘い悦びを得た。
早く終わらせなければ…
朝霧さん達に見つかってしまう…
そう思い、優の脳裏にふと朝霧の顔が浮かんだ。
「あっ、はひっ…」
次の瞬間、四度目とは思えない量の濃い白液が飛び出し、腰をピクピクと卑猥に振り、小さく吐息を零しながら、布団を汚さない様になんとか紙で受け止めた。
誰かに見つかるかもと想像して射精するなんて…
吐精の理由を、朝霧自身にあるのでは無くそういう方向に捉えてしまい、もしかして変な性癖があるのかもと自己嫌悪なりながら、こんなに発情するのは、自分の淫魔の血が関係しているのでは無いかと背筋が寒くなる。
だが、それを考える前に先に始末しないといけ無いのだ。
定吉に見つからない様に、欲の証しをさらに紙で二重にし、山里のお婆さんに作って貰った小袋に忍ばせた。
申し訳無かったが、定吉達が唯一中を見ないだろう物がこれだけしか無かった。
ゴミ箱は、必ず定吉が中を確認するのは分かっているので、朝になり隙を見て、包装物は何処かにこっそり捨てるつもりだ。
すぐにあれだけしっかり夕食を摂ったのに、今まで感じた事の無い激しい空腹が襲ってきた。
精神的には自慰の後ろめたさと、自分の中に流れているかもしれない淫魔の血への恐怖に疲弊している。
布団を被り直し息を静かに整えた。
ぐーぐーとお腹が鳴るが、なんとしても眠らないといけない。
そして、頼むからもう今日は勃起しないでくれと深く念じて瞼を閉じた。
ずっと常に誰かが側にいて、プライバシーなど全く無い日々、優が一人になれるのは風呂か厠か布団の中位だったが、陽が暮れた辺りから、急に身体がムラムラして、激しい性欲の衝動に駆られ困惑した。
どうしても我慢しきれず、一度目は厠で悟られぬ様にペニスを手早く擦り、二度目はその直後、風呂の洗い場で、格子窓から誰かに見られてはないか気にしつつ、竿を上下に激しく擦り立てて放出させたが、又すぐにそれはピンと立ち上がり、驚愕している暇もゆっくり快楽を味わう事も出来ず、ただ速く終わらせたい一心で又扱いた。
いつまでも入浴していれば、定吉が様子を見に来るだろうから。
現代では、すでに彼女のいる同級生達よりも自分は性欲に淡白な方で、ほんのたまにする自慰で一度達すれば収まったのに、今回はすぐ四度目の欲求が湧いてきた。
布団に入ったが、やはり眠れるはずも無く勃起は痛い程で、隣の座敷で眠る朝霧と観月に悟られ無い様に唇を噛みながら、大量の先走りのくちゅくちゅとした音を立て無い様に、溢れてきたらマメに鈴口や竿に塗り込み、ゆるゆると雄を擦った。
でも、いつでも爆発しそうなのに、控え目な刺激ではなかなかイケ無い。
そして、艶かしい息が零れそうになると共に、不意に誰かは分からないが呼びたくなり、更に唇を強く噛む。
誰か、誰か、俺を…
この世界に来て、どんなに辛くても泣かなかったのに、もっと何かを求めているのか、自然と両目から涙が溢れそうになりそれを必死で堪え、全身薄っすら汗を浮かべ、身体の芯から甘苦しく身悶えた。
もしかしたら、このまま果てても身体はまだ満足せずに、すぐ又ここは血を滾らせ立ち上がり、ピクンピクンと貪欲に揺れるのでは無いか?
そんな予想に優は青ざめながらも、まず、目の前の状況を何とかする事に集中しようとするが、更にさっきからパクパクと、そこで性交した事も無いのに、後孔が勝手に物欲しそうにいやらしく蠢くので、ダメだと思いながら尻の谷間に褌の細い紐をキツく食い込ませそこを刺激し慰め、女性で無いのに、何も意味を成さないと思っていた両方の乳首が固く凝り立ち上がるので、浴衣の布に擦れさせその度に甘い悦びを得た。
早く終わらせなければ…
朝霧さん達に見つかってしまう…
そう思い、優の脳裏にふと朝霧の顔が浮かんだ。
「あっ、はひっ…」
次の瞬間、四度目とは思えない量の濃い白液が飛び出し、腰をピクピクと卑猥に振り、小さく吐息を零しながら、布団を汚さない様になんとか紙で受け止めた。
誰かに見つかるかもと想像して射精するなんて…
吐精の理由を、朝霧自身にあるのでは無くそういう方向に捉えてしまい、もしかして変な性癖があるのかもと自己嫌悪なりながら、こんなに発情するのは、自分の淫魔の血が関係しているのでは無いかと背筋が寒くなる。
だが、それを考える前に先に始末しないといけ無いのだ。
定吉に見つからない様に、欲の証しをさらに紙で二重にし、山里のお婆さんに作って貰った小袋に忍ばせた。
申し訳無かったが、定吉達が唯一中を見ないだろう物がこれだけしか無かった。
ゴミ箱は、必ず定吉が中を確認するのは分かっているので、朝になり隙を見て、包装物は何処かにこっそり捨てるつもりだ。
すぐにあれだけしっかり夕食を摂ったのに、今まで感じた事の無い激しい空腹が襲ってきた。
精神的には自慰の後ろめたさと、自分の中に流れているかもしれない淫魔の血への恐怖に疲弊している。
布団を被り直し息を静かに整えた。
ぐーぐーとお腹が鳴るが、なんとしても眠らないといけない。
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