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第三章:第四創世主の弱点
十七話:慈愛の救世主の能力
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「何が起きたんだぁ……なぜ治癒の力が消えたァァッ!」
「もうお前は治癒の慈悲主じゃないからだろうな。ちなみに、さっきから俺が使ってるのが元々お前が使ってた治癒の力なんだが……実は、同時に慈愛の救世主の力も使えるようになったんだ」
「マァ、まさカァ……ッッ!?」
「あれ? どんな能力か知ってるのか? 察しの通り、対象の特性を自由に調節できる……って能力みたいなんだけど、まだうまく制御できないんだよな」
慈愛の救世主なら元々使えたはずだったこの力も、赤ん坊が誰に教えられることもなく呼吸をするように、メリシアに想いを告げたことで自由に使えるようになっていた。
慈愛というくらいだから、本当に誰かを愛した経験がなければ使えない力だったのかもな。
童貞の俺にそんな条件が必要な能力を与えた神的存在がもしいたとしたら、絶対に性格悪い。
「そんなわけだから、しばらく実験に付き合って貰うぞ。じゃ、次は九十倍な」
「ヤメ――」
さらに恐怖に歪んでいく刺青男の顔を、軽く小突く。
ボンッ!!
鼻骨が消し飛び、眼球が破裂し、眼底骨は粉々に飛び散り、上あごと下あごが後ろにずれ、頚椎が脱臼してしまったため、すぐに治す。
「ヂュゥバアアアァァンンンンンンンンンンンンッッ!!」
「これも強いか……じゃあ八十倍」
今度は右腕を軽く小突く。
ボンッ!
――と、肘から先の部分が消し飛んでしまった。
「アアァゥギャアアァァァイイィイッィッィイィィッッ!!」
「おいおい、動くなよ。次は七十倍な」
再び治す。
もちろん、痛みを味わわせるためにスローモーションは使っていない。
そのせいで襲い来る痛みと恐怖に刺青男が身をよじってしまい、うまく狙いを定められないが、所かまわずに小突いては治していく。
バンッ――イイィギャアァァァッ――バヂッ――ブギュウゥブウゥゥウゥッッ――ドヂュッ――ヒビャァイィィイィッ――ボギャッ――グギィッギギグゥゥッ――ドゴッ――グゥブフッウフゥゥゥッ――
俺の創世の旧主としての特性を百倍から三十倍まで落として、ようやく一撃で致命傷とまでいかないようになる。
創世の旧主の特性だけでこれなら、この世界にきてからこれまで悩まされてきた宵闇の使徒としての、あの意味が分からない異常な力まで弄ったら……とんでもないことになりそうだ。
「創世の旧主の強靭さでも三十倍くらいから耐えられなくなるのか――あ、違った、元創世の旧主か」
「たぁ、助けてぇもうゆるしてクレぇぇ」
「そうだな、この辺にしとくか。協力ありがとう――えーっと」
うわ。そういえば俺、こいつの名前さえ知らないわ……。
「あー、俺はイマイソウタ、お前の名前は?」
「い、言ったらぁ助けてくれるのかぁ――」
ボンッ!!
「ヒギィィィイイィイイィッッ!!」
「お前の名前は?」
「セ、センチピードだぁ……」
「協力ありがとうセンチピード、じゃあな」
ゆっくりと手を近づけていき――
「ま、待てぇ……やめろぉッ……ヤメロオォォォッ!!」
ちょんっ――ゴバァッ!
千倍の力でデコピンをすると、センチピードの上半身が跡形もなく吹き飛び、その後ろの地面も数十メートル程度えぐれてしまった。
「うわ、デコピンでこれかよ……」
今の俺なら最大で三千倍程度まで引き出せそうだが、この調子ではマックスで力を振るう時は永遠に訪れなさそうで少しだけガッカリしてしまう。
後ろを振り向くと、セルフィは興奮したように頬を赤らめて妖しく身を捩らせ、ファフミルは祈るように両手を胸の前で合わせ、メリシアは微笑みながら小首を傾げて、お疲れ様でした、と唇だけ動かした。
「お待たせ、みんな」
「肯定……は、早くッ、抱いて欲しい……」
「ご主人様に頼りきりでボクは自分が恥ずかしいです」
「そんなこと言うなよ。いつも助けて貰ってるのは俺のほうだ、ありがとうなファフミル……セルフィは、ちょっと落ち着け?」
「そうですよ。ソウタ様は、私の……その――」
「恋人だからな」
メリシアが耳まで真っ赤にしながら恥ずかしそうに言い淀んだので、すかさず続きを言う。
そんな俺の顔も、自分で分かるほどに熱を帯びていたが、それに気が付いた様子のメリシアが嬉しそうに俺の胸へ飛び込んできてくれた。
「ンンッ……あー、それじゃ、こんな戦争とっとと終わらせて帰ろう」
正面から俺の首に手を回して抱きつくメリシアをそっと離してから、いまだに帝都への魔術斉射を止めないディブロダール軍へと向き直る。
「スー……ハー……」
深呼吸し、神経を集中させていく。
時間は人それぞれで感じ方が変わるという”特性”があるため、それを”調節”し……スローモーション状態に移行する――と、時が完全に止まったかのように、空気中を漂う土埃の粒子が目の前で静止した。
いつもと違うのは、口を動かして発声しようとしても声が出せないことだ。
というより、まったくなんの音も聞こえてこない……音がないということは、大気を震わせる振動よりも俺が知覚する速度のほうが早いということになる。
さらにその状態のまま千倍の力で思い切り目の前を殴ると、思った通り、圧縮された空気が空間を歪ませながらゆっくりとディブロダール軍のほうへ直進していった。
さしづめ空気砲ってとこか?
全滅させるつもりで次々と空気砲を放ち、神経が消耗し疲労を感じたところでスローモーションを解除する――
ビュガアアアアアガガガガガガガガガガガッッ!!
それは、まさに一瞬の出来事だった。
ゆっくり直進していた空気の塊は、スローモーション状態を解除した瞬間、進路上の全てを飲み込みながら地平線の彼方へと消えていき、あとに残ったのは削れた地面だけとなる。
……やっべ、やり過ぎた。
「もうお前は治癒の慈悲主じゃないからだろうな。ちなみに、さっきから俺が使ってるのが元々お前が使ってた治癒の力なんだが……実は、同時に慈愛の救世主の力も使えるようになったんだ」
「マァ、まさカァ……ッッ!?」
「あれ? どんな能力か知ってるのか? 察しの通り、対象の特性を自由に調節できる……って能力みたいなんだけど、まだうまく制御できないんだよな」
慈愛の救世主なら元々使えたはずだったこの力も、赤ん坊が誰に教えられることもなく呼吸をするように、メリシアに想いを告げたことで自由に使えるようになっていた。
慈愛というくらいだから、本当に誰かを愛した経験がなければ使えない力だったのかもな。
童貞の俺にそんな条件が必要な能力を与えた神的存在がもしいたとしたら、絶対に性格悪い。
「そんなわけだから、しばらく実験に付き合って貰うぞ。じゃ、次は九十倍な」
「ヤメ――」
さらに恐怖に歪んでいく刺青男の顔を、軽く小突く。
ボンッ!!
鼻骨が消し飛び、眼球が破裂し、眼底骨は粉々に飛び散り、上あごと下あごが後ろにずれ、頚椎が脱臼してしまったため、すぐに治す。
「ヂュゥバアアアァァンンンンンンンンンンンンッッ!!」
「これも強いか……じゃあ八十倍」
今度は右腕を軽く小突く。
ボンッ!
――と、肘から先の部分が消し飛んでしまった。
「アアァゥギャアアァァァイイィイッィッィイィィッッ!!」
「おいおい、動くなよ。次は七十倍な」
再び治す。
もちろん、痛みを味わわせるためにスローモーションは使っていない。
そのせいで襲い来る痛みと恐怖に刺青男が身をよじってしまい、うまく狙いを定められないが、所かまわずに小突いては治していく。
バンッ――イイィギャアァァァッ――バヂッ――ブギュウゥブウゥゥウゥッッ――ドヂュッ――ヒビャァイィィイィッ――ボギャッ――グギィッギギグゥゥッ――ドゴッ――グゥブフッウフゥゥゥッ――
俺の創世の旧主としての特性を百倍から三十倍まで落として、ようやく一撃で致命傷とまでいかないようになる。
創世の旧主の特性だけでこれなら、この世界にきてからこれまで悩まされてきた宵闇の使徒としての、あの意味が分からない異常な力まで弄ったら……とんでもないことになりそうだ。
「創世の旧主の強靭さでも三十倍くらいから耐えられなくなるのか――あ、違った、元創世の旧主か」
「たぁ、助けてぇもうゆるしてクレぇぇ」
「そうだな、この辺にしとくか。協力ありがとう――えーっと」
うわ。そういえば俺、こいつの名前さえ知らないわ……。
「あー、俺はイマイソウタ、お前の名前は?」
「い、言ったらぁ助けてくれるのかぁ――」
ボンッ!!
「ヒギィィィイイィイイィッッ!!」
「お前の名前は?」
「セ、センチピードだぁ……」
「協力ありがとうセンチピード、じゃあな」
ゆっくりと手を近づけていき――
「ま、待てぇ……やめろぉッ……ヤメロオォォォッ!!」
ちょんっ――ゴバァッ!
千倍の力でデコピンをすると、センチピードの上半身が跡形もなく吹き飛び、その後ろの地面も数十メートル程度えぐれてしまった。
「うわ、デコピンでこれかよ……」
今の俺なら最大で三千倍程度まで引き出せそうだが、この調子ではマックスで力を振るう時は永遠に訪れなさそうで少しだけガッカリしてしまう。
後ろを振り向くと、セルフィは興奮したように頬を赤らめて妖しく身を捩らせ、ファフミルは祈るように両手を胸の前で合わせ、メリシアは微笑みながら小首を傾げて、お疲れ様でした、と唇だけ動かした。
「お待たせ、みんな」
「肯定……は、早くッ、抱いて欲しい……」
「ご主人様に頼りきりでボクは自分が恥ずかしいです」
「そんなこと言うなよ。いつも助けて貰ってるのは俺のほうだ、ありがとうなファフミル……セルフィは、ちょっと落ち着け?」
「そうですよ。ソウタ様は、私の……その――」
「恋人だからな」
メリシアが耳まで真っ赤にしながら恥ずかしそうに言い淀んだので、すかさず続きを言う。
そんな俺の顔も、自分で分かるほどに熱を帯びていたが、それに気が付いた様子のメリシアが嬉しそうに俺の胸へ飛び込んできてくれた。
「ンンッ……あー、それじゃ、こんな戦争とっとと終わらせて帰ろう」
正面から俺の首に手を回して抱きつくメリシアをそっと離してから、いまだに帝都への魔術斉射を止めないディブロダール軍へと向き直る。
「スー……ハー……」
深呼吸し、神経を集中させていく。
時間は人それぞれで感じ方が変わるという”特性”があるため、それを”調節”し……スローモーション状態に移行する――と、時が完全に止まったかのように、空気中を漂う土埃の粒子が目の前で静止した。
いつもと違うのは、口を動かして発声しようとしても声が出せないことだ。
というより、まったくなんの音も聞こえてこない……音がないということは、大気を震わせる振動よりも俺が知覚する速度のほうが早いということになる。
さらにその状態のまま千倍の力で思い切り目の前を殴ると、思った通り、圧縮された空気が空間を歪ませながらゆっくりとディブロダール軍のほうへ直進していった。
さしづめ空気砲ってとこか?
全滅させるつもりで次々と空気砲を放ち、神経が消耗し疲労を感じたところでスローモーションを解除する――
ビュガアアアアアガガガガガガガガガガガッッ!!
それは、まさに一瞬の出来事だった。
ゆっくり直進していた空気の塊は、スローモーション状態を解除した瞬間、進路上の全てを飲み込みながら地平線の彼方へと消えていき、あとに残ったのは削れた地面だけとなる。
……やっべ、やり過ぎた。
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