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1,生誕祭
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光魔法で灯されたシャンデリアが煌びやかな光の粒子をフロア一面に振り撒いている。
宙を仰げば 、シェフ達が腕によりをかけた豪華な料理が列を作ってふわふわと宙に浮かんでいる。
それらは一定の間隔で配置された丸テーブルの真上でぴたりと移動を止めると、次いで緩やかに下降する。
同時に空になった皿がフワフワと上昇を始めた。
他国からの訪問者は皆、これらの光景に目を見開き、ほぅ…と感嘆と驚きの入り交じった息を吐くのだが、魔法の国“マスケリア”では、こんな事は日常茶飯事であり、別段驚く様な事でもない。
マスケリアでは“魔法使い”が職種の一つとして認知され、日々の生活に密接に関わっている。
とは言っても、魔法使いになる事が出来るのは産まれながら素質を持ったほんの一握りで、誰も彼もがほいほいと魔法を使える訳じゃない。
勿論私、ローザ・カミラスも、魔力なんて欠片も持ち合わせてはいない。
「やぁローザ、今日は君の為のパーティーなのに、随分つまらなさそうにしているね。」
「実際つまらないの。誕生日の祝いなら身内だけで充分なのに、こんなに大きな催し物を開くんだもの。」
天井へ目を遣れば『ローザ・カミラス生誕十周年記念パーティー』と記された無駄に大きい横断幕が吊るされており、思わず眉間にしわを寄せた。
親バカな両親が「区切りのいい年齢だから盛大に祝わなくちゃね」という単純極まりない理由で財力を惜しみなくつぎ込み、ここまで盛大なパーティーを実現させてしまったのだ。
目の前の少年、もとい、この国の第二王子、アディ・マスケリアは口元に手をあてると、肩を揺らしてくすくすとお上品に笑った。
ブロンドの髪に宝石のような碧眼、口元には常に柔和な笑みが浮かべられている。
まさに絵本の挿絵に出てくる王子様そのものだ。
……というか、実際にマスケリアの第二王子なのだけれど。
「カミラス卿はローザの事を本当に愛しているからね。これでもまだ祝い足りないとぼやいていたよ」
国を動かす力を持つ重鎮と、第二王子まで招いておいて、まだ祝い足りないとは、一体何処まで贅を尽せばお父様の心は満たされるのか。
聞いてみたい気もするが、とんでもない事になりそうなので頭の中で考えるだけに留めておく。
「そういえば、ローザは会場の隅でぼうっとしていてもいいのかい?主役なんだろう、本来なら会場の中心で皆に囲まれて…」
「大丈夫、挨拶周りなら先に済ませたわ。後は私そっちのけで大人同士、小難しい政治の話だったり、装飾品の褒め合いだったり、つまらない事ばかり話しているの。この会場の中で、私の誕生を本当に祝ってくれている人は、一体何人くらいいるのかしらね」
ぐるりと辺りを見渡す。
客といってもその殆どが父の仕事相手か、こうした機会にコネクションを作っておこうという思惑を持つ大人ばかりなのだから、同年代の子供はそれこそ目の前のアディくらいしか見当たらない。
パーティーの主役だからといってちやほやされ続けるのも、それはそれでストレスなのだから結果的に放っておかれた方が気が楽なのだが、やっぱり何だか腑に落ちない。
「僕はローザの誕生日を、心から祝っているよ」
瞬間、目の前が眩い光に包まれたかと思うと、頭上からハラハラと深紅の花弁が舞い落ち、芳しい薔薇の香りが鼻腔を掠めた。
「ア…アディ?」
「首元、触れてみて」
言われた通りに、恐る恐る首元へと手を触れてみる。
「ッ…!」
つい先程までは確かに無かった硬質感が、手のひらの感触を通してひやりと伝わってきた。
チャリッと、金属の擦れる音がする。慌てて胸元へ視線を落とす。そこには、私の瞳と同じ蜂蜜色の石を嵌め込んだ首飾りが、胸元を装飾していた。
「誕生日プレゼントだよ、僕がデザインしたんだ。気に入ってくれたかな?」
華美過ぎず、かといって地味過ぎる事も無い、蜂蜜色の石がアクセントになった、可愛らしいデザインの首飾りは私の好みのど真ん中をついている。
…第二王子の贈り物なのだから、値段は全然可愛くないのだろうけれど。
「ありがとうアディ、とても気に入ったわ。……ところで貴方今、魔法を使ったのに呪文を唱えていなかったわよね。凄いわ!呪文も唱えずに魔法を発動させるなんて、大人の魔法使いでもそう簡単に出来る事じゃないもの」
「簡単な魔法だけだよ。花を降らせる魔法も、小さな物を出現させる魔法も、初歩的な魔法だからね」
それでも充分凄い。
呪文とは、その魔法の構造を出来うる限り簡略化したもので、魔法を発動させるトリガーの役割を果たしている。
だから、どれだけ膨大な量の魔力をその身に宿していても、呪文を唱えなければ発動する事が出来ない。
呪文を唱えずに魔法を発動させる為には、その魔法の構造を記した書物を全て記憶、理解する必要があるのだ。
因みにその書物というのは、公共の図書館等で貸出されているのだが、あまりに分厚い為、巷では“漬物本”と不名誉な呼び名を賜っている。
「それでも凄いわ!アディ、貴方は将来、きっと素晴らしい魔法使いになるんでしょうね」
「ありがとう、ローザ。君がそうやって褒めてくれるから、僕は頑張れるんだよ」
アディが眩しいくらいの笑みを浮かべる。たちまち周囲からはひそひそと囁き声がいくつもあがった。
その殆どが妙齢の女性の声だ。今はまだ十歳のあどけない顔立ちとはいえ、あと数年もしたら世間の令嬢がこぞって婚約を申し込む美青年になる事は容易に想像出来る。
しかもマスケリアの第二王子なのだから、かなりの……いや、この上ない優良物件だ。
その内幼馴染みなだけの私なんて相手にもされなくなるのだろう。アディは私にとって弟の様な存在なのだ。
そう考えると少し寂しい。
「アディ、成長しても、少しは私の事を構ってちょうだいね」
「今の話の流れでどうしてそうなったのかは分からないけれど、僕はローザが望む限り、ずっと傍にいるよ。約束する」
「出来ない約束はするものじゃないわ。でも……アディにそう言ってもらえて嬉しい」
「出来ないだなんて…」
そこでタイミングよく「アディ様!」という声がアディの言葉を遮った。
反射的に声の方向へと視線を向ければ、アディの従者兼護衛であるロバーツが今にも泣き出しそうな表情でこちらに向かって来ている。
そういえば、今日は傍にロバーツがついていないのだなと不思議に思っていたのだが、この様子だとアディはロバーツを撒いて私の元へ来たらしい。
「時間切れみたいだね」
「駄目じゃない、アディ。ロバーツが可哀想だわ、早く行ってあげて」
「……ローザとの時間を邪魔されたく無かったんだよ。それじゃ、また今度」
アディはひらひらと手を振ると、ロバーツの方へ駆けていった。
後には私一人がポツンと残される。
話し相手は行ってしまったし、このままここに留まっていても仕方ない。
(外の空気でも吸いにいこうかしら)
会場の煌びやかな雰囲気は私にはどうにも合わない。
それに、絶え間無く向けられる視線も何だか値踏みをされているようで、正直居心地が悪い。
絡みつく視線を振り切るように、中庭へと足を向けた。
宙を仰げば 、シェフ達が腕によりをかけた豪華な料理が列を作ってふわふわと宙に浮かんでいる。
それらは一定の間隔で配置された丸テーブルの真上でぴたりと移動を止めると、次いで緩やかに下降する。
同時に空になった皿がフワフワと上昇を始めた。
他国からの訪問者は皆、これらの光景に目を見開き、ほぅ…と感嘆と驚きの入り交じった息を吐くのだが、魔法の国“マスケリア”では、こんな事は日常茶飯事であり、別段驚く様な事でもない。
マスケリアでは“魔法使い”が職種の一つとして認知され、日々の生活に密接に関わっている。
とは言っても、魔法使いになる事が出来るのは産まれながら素質を持ったほんの一握りで、誰も彼もがほいほいと魔法を使える訳じゃない。
勿論私、ローザ・カミラスも、魔力なんて欠片も持ち合わせてはいない。
「やぁローザ、今日は君の為のパーティーなのに、随分つまらなさそうにしているね。」
「実際つまらないの。誕生日の祝いなら身内だけで充分なのに、こんなに大きな催し物を開くんだもの。」
天井へ目を遣れば『ローザ・カミラス生誕十周年記念パーティー』と記された無駄に大きい横断幕が吊るされており、思わず眉間にしわを寄せた。
親バカな両親が「区切りのいい年齢だから盛大に祝わなくちゃね」という単純極まりない理由で財力を惜しみなくつぎ込み、ここまで盛大なパーティーを実現させてしまったのだ。
目の前の少年、もとい、この国の第二王子、アディ・マスケリアは口元に手をあてると、肩を揺らしてくすくすとお上品に笑った。
ブロンドの髪に宝石のような碧眼、口元には常に柔和な笑みが浮かべられている。
まさに絵本の挿絵に出てくる王子様そのものだ。
……というか、実際にマスケリアの第二王子なのだけれど。
「カミラス卿はローザの事を本当に愛しているからね。これでもまだ祝い足りないとぼやいていたよ」
国を動かす力を持つ重鎮と、第二王子まで招いておいて、まだ祝い足りないとは、一体何処まで贅を尽せばお父様の心は満たされるのか。
聞いてみたい気もするが、とんでもない事になりそうなので頭の中で考えるだけに留めておく。
「そういえば、ローザは会場の隅でぼうっとしていてもいいのかい?主役なんだろう、本来なら会場の中心で皆に囲まれて…」
「大丈夫、挨拶周りなら先に済ませたわ。後は私そっちのけで大人同士、小難しい政治の話だったり、装飾品の褒め合いだったり、つまらない事ばかり話しているの。この会場の中で、私の誕生を本当に祝ってくれている人は、一体何人くらいいるのかしらね」
ぐるりと辺りを見渡す。
客といってもその殆どが父の仕事相手か、こうした機会にコネクションを作っておこうという思惑を持つ大人ばかりなのだから、同年代の子供はそれこそ目の前のアディくらいしか見当たらない。
パーティーの主役だからといってちやほやされ続けるのも、それはそれでストレスなのだから結果的に放っておかれた方が気が楽なのだが、やっぱり何だか腑に落ちない。
「僕はローザの誕生日を、心から祝っているよ」
瞬間、目の前が眩い光に包まれたかと思うと、頭上からハラハラと深紅の花弁が舞い落ち、芳しい薔薇の香りが鼻腔を掠めた。
「ア…アディ?」
「首元、触れてみて」
言われた通りに、恐る恐る首元へと手を触れてみる。
「ッ…!」
つい先程までは確かに無かった硬質感が、手のひらの感触を通してひやりと伝わってきた。
チャリッと、金属の擦れる音がする。慌てて胸元へ視線を落とす。そこには、私の瞳と同じ蜂蜜色の石を嵌め込んだ首飾りが、胸元を装飾していた。
「誕生日プレゼントだよ、僕がデザインしたんだ。気に入ってくれたかな?」
華美過ぎず、かといって地味過ぎる事も無い、蜂蜜色の石がアクセントになった、可愛らしいデザインの首飾りは私の好みのど真ん中をついている。
…第二王子の贈り物なのだから、値段は全然可愛くないのだろうけれど。
「ありがとうアディ、とても気に入ったわ。……ところで貴方今、魔法を使ったのに呪文を唱えていなかったわよね。凄いわ!呪文も唱えずに魔法を発動させるなんて、大人の魔法使いでもそう簡単に出来る事じゃないもの」
「簡単な魔法だけだよ。花を降らせる魔法も、小さな物を出現させる魔法も、初歩的な魔法だからね」
それでも充分凄い。
呪文とは、その魔法の構造を出来うる限り簡略化したもので、魔法を発動させるトリガーの役割を果たしている。
だから、どれだけ膨大な量の魔力をその身に宿していても、呪文を唱えなければ発動する事が出来ない。
呪文を唱えずに魔法を発動させる為には、その魔法の構造を記した書物を全て記憶、理解する必要があるのだ。
因みにその書物というのは、公共の図書館等で貸出されているのだが、あまりに分厚い為、巷では“漬物本”と不名誉な呼び名を賜っている。
「それでも凄いわ!アディ、貴方は将来、きっと素晴らしい魔法使いになるんでしょうね」
「ありがとう、ローザ。君がそうやって褒めてくれるから、僕は頑張れるんだよ」
アディが眩しいくらいの笑みを浮かべる。たちまち周囲からはひそひそと囁き声がいくつもあがった。
その殆どが妙齢の女性の声だ。今はまだ十歳のあどけない顔立ちとはいえ、あと数年もしたら世間の令嬢がこぞって婚約を申し込む美青年になる事は容易に想像出来る。
しかもマスケリアの第二王子なのだから、かなりの……いや、この上ない優良物件だ。
その内幼馴染みなだけの私なんて相手にもされなくなるのだろう。アディは私にとって弟の様な存在なのだ。
そう考えると少し寂しい。
「アディ、成長しても、少しは私の事を構ってちょうだいね」
「今の話の流れでどうしてそうなったのかは分からないけれど、僕はローザが望む限り、ずっと傍にいるよ。約束する」
「出来ない約束はするものじゃないわ。でも……アディにそう言ってもらえて嬉しい」
「出来ないだなんて…」
そこでタイミングよく「アディ様!」という声がアディの言葉を遮った。
反射的に声の方向へと視線を向ければ、アディの従者兼護衛であるロバーツが今にも泣き出しそうな表情でこちらに向かって来ている。
そういえば、今日は傍にロバーツがついていないのだなと不思議に思っていたのだが、この様子だとアディはロバーツを撒いて私の元へ来たらしい。
「時間切れみたいだね」
「駄目じゃない、アディ。ロバーツが可哀想だわ、早く行ってあげて」
「……ローザとの時間を邪魔されたく無かったんだよ。それじゃ、また今度」
アディはひらひらと手を振ると、ロバーツの方へ駆けていった。
後には私一人がポツンと残される。
話し相手は行ってしまったし、このままここに留まっていても仕方ない。
(外の空気でも吸いにいこうかしら)
会場の煌びやかな雰囲気は私にはどうにも合わない。
それに、絶え間無く向けられる視線も何だか値踏みをされているようで、正直居心地が悪い。
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