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ローレン領
平和なひとときからの母の独白
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ゴーと共に乗馬や馬車の訓練をして3日が過ぎていた。
「今日もありがとなシロン。おつかれさま」
俺はシロンの鞍を外してブラッシングをしながら話しかけていた。
グエンガさんにも言われているが、俺はシロンとの信頼関係ができているように感じていた。シロンは無反応な事が多かったが、それで十分だと思うようになっていた。
ゴーはテツに振り回されていたが、少しずつ改善しているように思えた。
翌日エータに呼ばれた。
「ケン。一度君の案を聞きたい」
そういって図面を見せられた。
屋敷とアレックスの母親の洞窟をつなげて、そこの扉を堅固なものにするといったものだった。
「アレックスの母の居住区を拡張して、母屋からのアクセスの改善を計画しているのだが、吾輩はこの案がいいと思うのだが、ベイツとメイドはこちらが良いというのだ」
エータが指し示す大きな紙に書いてある図面を見た。俺にはよくわからなかったから
「え、ええと、図面だけじゃ・・・よくわからない・・・です」
「君なら吾輩に賛同すると計算したのだが、戦力外だ」
エータの呆れたような発言にムッとしたが
「お母さんに決めてもらったらいいんじゃないの?」
俺は当たり前だと思いそういったら、エータの動きが停止した。
「裁決・・・決議・・・発言」
そうつぶやいていた。
エータはそういえばどうやって発声しているんだ?発声器官?人工声帯?そうか!
「エータは電気信号を音声に変換して出力しているんじゃないの?それを使えれば・・・」
エータは急に俺の肩をつかみ
「そうか!盲点であった。素晴らしい慧眼だケン」
さっきと手のひらクルクル返しすぎじゃないですかエータさん・・・
「で、でもエータは・・・その、接触しても捕食されないのか?エータがいなくなったら・・・」
「過去に数度接触している。吾輩は生命体ではないので対象外なようだ」
アレックスはずっと目を閉じて座っていたが、一度だけ目を開けたが、また目を閉じて動かなかった。
俺とエータとアレックスと図面を持ったベイツの4人で母の住まいに向かった。
俺は何をどうするのかイマイチわかっていなかったが、エータに任せておけば大丈夫だと思って気楽に構えていた。エータからの事前説明は一切なかった。
アレックスの母は、初めて見た時と同じように鏡台の前に座っていた。
俺たちが部屋に入ると静かに立ち上がり、お辞儀をした。
俺とベイツさんの二人だけがお辞儀を返していた。
エータはズンズンと母に迫り、顔の部分に手を突っ込んだ。
「え、エータ!な、何してるんだ!」
俺は近づいて止めようとしたが、アレックスとベイツさんに止められた。
「・・・母は死なん」
アレックスは無表情でそれだけを言ったが、意味は伝わった。
エータは母の顔と言うか体の前面に半身を突っ込んでいる状態だった。
「なんでも良いので発声してみてはくれぬかね?振動があれば検知できるのだが」
頭まで突っ込んだエータのくぐもった声が部屋に響いた。
「む?ここか。少し奥だな」
エータの手が母の体内の赤い血管のような部分をつかんだ。
「い、い、た、い!」
エータの声で聞こえたが、どうやらうまくいったようだ。
「これで一時的だが喋ることが可能なはずだ。吾輩のスピーカーと同調させている」
「わ、わ、たしは、ああ、アレクシウス!」
エータの一人芝居のように同じ声だったが、明らかに人格が違う。
「・・・母上」
「ああ、アレクシウス。ごめんなさい。あなたを苦しめて」
「よせ。もうよいのだ」
アレックスは俯いていた。
「あなた・・・変わった?」
エータと一体化しているが、眼球の無い顔で俺の顔を見ているのが何故かわかった。
「そのお友達ね。ケンと言いましたね」
「は、はい」
「私はロレンヌ。アレクシウスの母のロレンヌ。ああやっと自己紹介ができたわ」
その後、ロレンヌとしばらく会話をした。
ロレンヌはちゃんと挨拶もできずに申し訳ない、ローレン卿に感謝を伝えてほしいとしきりに言っていた。
途中にエータが割り込み
「ロレンヌ。君の部屋の改装を計画している。君の希望を聞きたい」
さっきまでロレンヌだと思っていた声でエータがそう言ったのに俺はぎょっとしてしまった。
「私はこのままで十分です。私の望みは・・・私の息子を苦しみから解き放ってください」
「・・・母上、あなたもだ」
ロレンヌの言葉が静かに響く中、アレックスは目を伏せた。彼の肩は小さく震え、俺はその姿を見て言葉を失った。彼はずっとこの重荷を背負っていたのか、と考えると、胸が締め付けられるようだった。 ベイツは泣き崩れていた。
「私は過去に人間の希望を込めて作られました」
ロレンヌがそう言った瞬間に俺は息をのんだ。
ロレンヌは静かに過去を語りだした・・・
***************************************************
私が意識を持ったのはガラスの筒の中でした。
そこは研究所。永遠の若さや美しさを研究していた。
青い液体に満たされた筒は大小たくさんの管と電気の配線が繋がれており、数人の白衣の研究者が筒の外から観察し、何かを書いたりコンピューターをいじったりしていました。
一人の研究者が「こ、これなら成功と言えるのではないか」と喜んでいましたが、周りの者達は「これは失敗作だ」と言っていました。
スーツ姿の男女二人が筒の外から私を見て
「環境が変われば変化するか?見た目はダメだな」
そう言って、私は筒から出されて、窓の無い金属の部屋に移動しました。
そこに移動して、私に触れた研究者は私に取り込まれ、消滅しました。
研究所は騒ぎになり、私は銃弾や炎を浴びせられました。
私は痛みを感じましたが、体が損傷するそばから治っていました。
部屋は閉鎖され、毒ガスや酸が浴びせられましたが、私は死にませんでした。体の表面が波打つくらいで、特に何も感じなかったのです。
しかし、見ていた研究者たちは驚愕の表情を浮かべ、「まったく効いていないのではないか」と騒ぎ立てました。その反応が逆に私を不安にさせました。
何も変わらない日々が続き、時間が経つにつれて、彼らの興味も薄れていったのか、約2年もの間、何も起こりませんでした。
部屋は静まり返り、研究者たちは誰一人として私のもとに来なくなりました。私はその静寂の中で、何を考えることもできず、ただ存在するだけの日々を過ごしていました。
ある日、研究者の数人に「助けてやる」と言われて私は彼らと共にそこを出ました。
その後には同じような研究所に移動しただけでした。
彼らは「助けて」くれなかったのです。
そこの研究者達は再度私をガラスの筒の中に入れて研究しました。
「姿だけでも人間に近づける為に子供を産ませる」
「人間をベースとした遺伝子に複数の生命体から組み込んだ見た目の良いものを」
そう言って私は人工的に妊娠させられて、生まれた子供が『アレクシウス』です。
その直後に研究所は大きな爆発か爆撃かが起きて、私とアレクシウスはそこから去りました。
***************************************************
「かつての大戦で研究所などは大破して跡形も残ってはいないはずだが、君は死ねなかった」
「ええ、私とアレクシウスは死ねない。死にたくても再生してしまう・・・」
ロレンヌはずっと涙を流さないで泣いている。俺はずっとそれを感じていた。
俺は悔しかった。何て声をかけたらいいのか、何も出来ない自分自身に。
アレックスは震える手でロレンヌの手を握った。
そして俺に振り向きじっと見つめた。ロレンヌも見ている。
「ケン、そしてエータが俺たちを終わらせてくれる」
アレックスの顔は悲しんでいるのか、怒っているような顔にも見えた。
俺はもう何も考えられなくなり、ただゴクリと唾を飲み込んだ。
「・・・そうだな、ケン」
俺は、アレックスに死んでほしくない。エータもロレンヌさんも・・・
こんな目にあうのなら、もっと楽しい事や穏やかな日々を過ごしてほしい。
でも、そんな事は言えなかった。俺なんかじゃ想像できない苦悩を何年もしているのだ。
でも・・・
「・・・我が友よ・・・俺たちを助けてくれ・・・」
俺は我慢できずにアレックスに抱きついて泣いた。
「今日もありがとなシロン。おつかれさま」
俺はシロンの鞍を外してブラッシングをしながら話しかけていた。
グエンガさんにも言われているが、俺はシロンとの信頼関係ができているように感じていた。シロンは無反応な事が多かったが、それで十分だと思うようになっていた。
ゴーはテツに振り回されていたが、少しずつ改善しているように思えた。
翌日エータに呼ばれた。
「ケン。一度君の案を聞きたい」
そういって図面を見せられた。
屋敷とアレックスの母親の洞窟をつなげて、そこの扉を堅固なものにするといったものだった。
「アレックスの母の居住区を拡張して、母屋からのアクセスの改善を計画しているのだが、吾輩はこの案がいいと思うのだが、ベイツとメイドはこちらが良いというのだ」
エータが指し示す大きな紙に書いてある図面を見た。俺にはよくわからなかったから
「え、ええと、図面だけじゃ・・・よくわからない・・・です」
「君なら吾輩に賛同すると計算したのだが、戦力外だ」
エータの呆れたような発言にムッとしたが
「お母さんに決めてもらったらいいんじゃないの?」
俺は当たり前だと思いそういったら、エータの動きが停止した。
「裁決・・・決議・・・発言」
そうつぶやいていた。
エータはそういえばどうやって発声しているんだ?発声器官?人工声帯?そうか!
「エータは電気信号を音声に変換して出力しているんじゃないの?それを使えれば・・・」
エータは急に俺の肩をつかみ
「そうか!盲点であった。素晴らしい慧眼だケン」
さっきと手のひらクルクル返しすぎじゃないですかエータさん・・・
「で、でもエータは・・・その、接触しても捕食されないのか?エータがいなくなったら・・・」
「過去に数度接触している。吾輩は生命体ではないので対象外なようだ」
アレックスはずっと目を閉じて座っていたが、一度だけ目を開けたが、また目を閉じて動かなかった。
俺とエータとアレックスと図面を持ったベイツの4人で母の住まいに向かった。
俺は何をどうするのかイマイチわかっていなかったが、エータに任せておけば大丈夫だと思って気楽に構えていた。エータからの事前説明は一切なかった。
アレックスの母は、初めて見た時と同じように鏡台の前に座っていた。
俺たちが部屋に入ると静かに立ち上がり、お辞儀をした。
俺とベイツさんの二人だけがお辞儀を返していた。
エータはズンズンと母に迫り、顔の部分に手を突っ込んだ。
「え、エータ!な、何してるんだ!」
俺は近づいて止めようとしたが、アレックスとベイツさんに止められた。
「・・・母は死なん」
アレックスは無表情でそれだけを言ったが、意味は伝わった。
エータは母の顔と言うか体の前面に半身を突っ込んでいる状態だった。
「なんでも良いので発声してみてはくれぬかね?振動があれば検知できるのだが」
頭まで突っ込んだエータのくぐもった声が部屋に響いた。
「む?ここか。少し奥だな」
エータの手が母の体内の赤い血管のような部分をつかんだ。
「い、い、た、い!」
エータの声で聞こえたが、どうやらうまくいったようだ。
「これで一時的だが喋ることが可能なはずだ。吾輩のスピーカーと同調させている」
「わ、わ、たしは、ああ、アレクシウス!」
エータの一人芝居のように同じ声だったが、明らかに人格が違う。
「・・・母上」
「ああ、アレクシウス。ごめんなさい。あなたを苦しめて」
「よせ。もうよいのだ」
アレックスは俯いていた。
「あなた・・・変わった?」
エータと一体化しているが、眼球の無い顔で俺の顔を見ているのが何故かわかった。
「そのお友達ね。ケンと言いましたね」
「は、はい」
「私はロレンヌ。アレクシウスの母のロレンヌ。ああやっと自己紹介ができたわ」
その後、ロレンヌとしばらく会話をした。
ロレンヌはちゃんと挨拶もできずに申し訳ない、ローレン卿に感謝を伝えてほしいとしきりに言っていた。
途中にエータが割り込み
「ロレンヌ。君の部屋の改装を計画している。君の希望を聞きたい」
さっきまでロレンヌだと思っていた声でエータがそう言ったのに俺はぎょっとしてしまった。
「私はこのままで十分です。私の望みは・・・私の息子を苦しみから解き放ってください」
「・・・母上、あなたもだ」
ロレンヌの言葉が静かに響く中、アレックスは目を伏せた。彼の肩は小さく震え、俺はその姿を見て言葉を失った。彼はずっとこの重荷を背負っていたのか、と考えると、胸が締め付けられるようだった。 ベイツは泣き崩れていた。
「私は過去に人間の希望を込めて作られました」
ロレンヌがそう言った瞬間に俺は息をのんだ。
ロレンヌは静かに過去を語りだした・・・
***************************************************
私が意識を持ったのはガラスの筒の中でした。
そこは研究所。永遠の若さや美しさを研究していた。
青い液体に満たされた筒は大小たくさんの管と電気の配線が繋がれており、数人の白衣の研究者が筒の外から観察し、何かを書いたりコンピューターをいじったりしていました。
一人の研究者が「こ、これなら成功と言えるのではないか」と喜んでいましたが、周りの者達は「これは失敗作だ」と言っていました。
スーツ姿の男女二人が筒の外から私を見て
「環境が変われば変化するか?見た目はダメだな」
そう言って、私は筒から出されて、窓の無い金属の部屋に移動しました。
そこに移動して、私に触れた研究者は私に取り込まれ、消滅しました。
研究所は騒ぎになり、私は銃弾や炎を浴びせられました。
私は痛みを感じましたが、体が損傷するそばから治っていました。
部屋は閉鎖され、毒ガスや酸が浴びせられましたが、私は死にませんでした。体の表面が波打つくらいで、特に何も感じなかったのです。
しかし、見ていた研究者たちは驚愕の表情を浮かべ、「まったく効いていないのではないか」と騒ぎ立てました。その反応が逆に私を不安にさせました。
何も変わらない日々が続き、時間が経つにつれて、彼らの興味も薄れていったのか、約2年もの間、何も起こりませんでした。
部屋は静まり返り、研究者たちは誰一人として私のもとに来なくなりました。私はその静寂の中で、何を考えることもできず、ただ存在するだけの日々を過ごしていました。
ある日、研究者の数人に「助けてやる」と言われて私は彼らと共にそこを出ました。
その後には同じような研究所に移動しただけでした。
彼らは「助けて」くれなかったのです。
そこの研究者達は再度私をガラスの筒の中に入れて研究しました。
「姿だけでも人間に近づける為に子供を産ませる」
「人間をベースとした遺伝子に複数の生命体から組み込んだ見た目の良いものを」
そう言って私は人工的に妊娠させられて、生まれた子供が『アレクシウス』です。
その直後に研究所は大きな爆発か爆撃かが起きて、私とアレクシウスはそこから去りました。
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「かつての大戦で研究所などは大破して跡形も残ってはいないはずだが、君は死ねなかった」
「ええ、私とアレクシウスは死ねない。死にたくても再生してしまう・・・」
ロレンヌはずっと涙を流さないで泣いている。俺はずっとそれを感じていた。
俺は悔しかった。何て声をかけたらいいのか、何も出来ない自分自身に。
アレックスは震える手でロレンヌの手を握った。
そして俺に振り向きじっと見つめた。ロレンヌも見ている。
「ケン、そしてエータが俺たちを終わらせてくれる」
アレックスの顔は悲しんでいるのか、怒っているような顔にも見えた。
俺はもう何も考えられなくなり、ただゴクリと唾を飲み込んだ。
「・・・そうだな、ケン」
俺は、アレックスに死んでほしくない。エータもロレンヌさんも・・・
こんな目にあうのなら、もっと楽しい事や穏やかな日々を過ごしてほしい。
でも、そんな事は言えなかった。俺なんかじゃ想像できない苦悩を何年もしているのだ。
でも・・・
「・・・我が友よ・・・俺たちを助けてくれ・・・」
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