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ローレン領
ローレン領
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その後も順調に馬車は進み、大きな川の橋の前についた。
橋の横に小さな建物があり、門兵のような兵士二人が橋の両脇にいた。
馬車は減速して橋の前で停止して
「だ、旦那がた」
不安そうな声で御者が訪ねてきた。ゴーも神妙な顔で馬を止めている。
エータはアレックスに顔を向けると、目を閉じていたアレックスはめんどくさそうに目を開けて立ち上がり、馬車を降りていった。
俺は気になり、馬車の布を開き、アレックスを目で追った。夕日と風が冷たかった。
兵士二人はアレックスに僅かに近づいてから姿勢を正して敬礼していた。
アレックスは結局一言も発さずに馬車に戻り、また目を閉じて座った。
俺は「ああ、やっぱりアレックスは貴族なんだ。立派な人なんだ」
そう思うと少しだけ寂しさを感じていた。
馬車は橋を渡り、荒涼とした感じの畑の中を進み山の麓のように感じる場所にある大きな洋館の前についた。
館からは使用人風の人が3人出てきた。
「え、ええと・・・」
馬車の御者はオロオロしていた。俺みたいな反応だなと自分で思ってしまった。
俺達は馬車を降り、荷物を持とうとしたら使用人が来て
「おかえりなさいまし、アレクシウス様」
そうそろって頭を下げて
「荷物はわたくしが運びます」
唯一の女の人が荷物を持った。後ろ姿が一番たくましかった。
アレックスは無言で館に入ろうとして、途中で立ち止まり
「・・・ついてこい」
それだけを言った。
俺はエータとゴーをみると、エータは初老の使用人と何かを話し込んでおり、ゴーと馬と馬車は馬やに誘導されるようだった。
俺はアレックスに置いていかれないように小走りで後を追った。
館の中は映画で見るような、両開きの大きな玄関ドア、中に入ると広いロビー。ロビーっていうのか?そこに大きな広々とした階段。そしてフカフカの絨毯を一面に引いた廊下が広がっていた。
俺は玄関口から二歩入ったところで口を開けたまま、おおきなシャンデリアを見上げて
「ほえーー」
とマヌケな声を上げていた。
「お連れ様がそろうまでこちらでお待ちください」
メイド服の女性が目の前に居て、俺は飛び上がった。
「あ、はひー」
と奇声を上げて返事をしてメイドさんを見た。
俺が妄想していた美少女メイドではなく、年齢は40歳を超えていると思われる優しそうな淑女さんだった。細身でキビキビとしていて、はっきりいって俺好みだった。
もう俺は緊張しまくって息もできなくなっていたが、メイドさんは
「向こうの部屋でアレクシウス様とおくつろぎください」
そう優しく言って洗礼された動きで先導してくれた。
暖炉のある広い部屋に案内されてソファに座るように言われた。
アレックスは既に掛けて目を閉じていた。
「この部屋に置いてあるツボとか高価なんだろうな」なんて庶民的な事を考えながらソファに座ると柔らかすぎて座るのを失敗したのかと思い「うわ」と声を上げてしまった。
「ふふ、失礼しました。紅茶をお持ちしますのでお待ちください」
微笑したメイドさんに赤面した俺は恥ずかしくて顔を上げられなかった。
「あ、アレックスってやっぱり貴族だったの・・・ですか?」
俺は一応確認しておこうと思いそう聞いたが、アレックスからの返事は
「・・・後で挨拶に行く」
と言ったものだった。俺は「誰に?」と思ったが、おそらく館の主が別に居て、その方にだろうと思ってから・・・俺、貴族に挨拶なんてできないよ?そう考えて不安になった。
そうこうしていたらエータとゴーが初老の使用人につれられてきた。
初老の使用人とエータは面識があるようで
「しかし、君は老けたな。前回見たのは僅か12年程前だったはずだがね?」
おいエータ!そんな失礼な事いうな!
そう突っ込みたかったけど、もう場の雰囲気的に発言できませんはい。
「そう申されましても、私にはどうしようもありません。そうですか、あれから12年も立つのですね」
そんな会話をしていたが、ゴーとエータもソファに座ると改まって
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。私は執事のベイツと申します。以後お見知りおきを」
胸に手を当てて丁寧に頭を下げた。アレックスの挨拶にそっくりで上品だった。
その後にメイドさんがお茶セットを乗せたキャリーカーを運んできてお茶を入れて配ってくれた。お茶を乗せるキャリーカー何て某テーマパークの喫茶店でしか見たことなかったけど、本物は気品というかなんというか違う感じがした。うまく表現できないのは俺が理解できないからだ!
その後にエータは執事のベイツに対して
「改めて吾輩も自己紹介をしよう。吾輩は『エータ』という名を貰った。そこにいるケンからな。ベイツ。君も今後は吾輩の事は『エータ』と呼びたまえ」
「ほほう。エータ様。改めてよろしくお願いします」
ベイツは丁寧にエータに頭を下げていたが
「君にはなんども言っているがそのような行為や敬称などは吾輩には不要だ」
エータのそんな発言にもベイツはにこやかな表情をして
「アレクシウス様の友人に敬意を払うのは、私の信条なのです。こればかりは変えられませんな」
穏やかに笑いながら俺に目を向けた。
こ、これは俺も自己紹介しないといけないヤツだ!
どうしようドキドキして口がカラカラになっておしっこしたくなってきた。
「ケン様ですな?エータ様から先ほどからお話しは伺っております。アレクシウス様の・・・新たな友人と」
すこし声を詰まらせてそう言ったベイツの目に光る物があった。
「あ、この人はアレックスを本気で心配してくれる人だ」
そう感じた俺は立ち上がり
「け、ケンです。お、ボクにも敬称は不要です!い、いつもアレックスには助けられています!」
俺は自分で「何言ってんだ」と思ったが、咄嗟にそんな事を口走っていた。
ベイツもメイドも穏やかに微笑んでくれていた。
「やはり・・・アレクシウス様も敬称を嫌がるのですよ。ですが、先ほどにも少し言いましたが、私の尊敬するアレクシウス様の友人の方には不快かもしれませんが、私は私の信条にしたがい行動しています。ケン様は許していただけますか?」
俺は言っている事の半分も理解できなかった。黙って頷いて座った。
その場に俺と同じか少し上くらいか?
やわらかそうな白いシャツに黒いズボンの黒髪オールバックが現れた。
「アレクシウス!帰ってきてくれたのだな!」
男は一直線にアレックスの元に行き、強引に右手を握った。
「いつまでいるのだ?そうだ、今夜は宴を開こう!」
俺はパリピの気配を感じてドン引きしていた。
「だ、旦那様!お客人の前ですぞ!」
ベイツに突っ込まれてはっとしたパリピは数歩下がって、胸に手をあてて恭しく丁寧に頭を下げた。
「これはこれは。お恥ずかしい所を見せてしまいましたな。私は当家の主、セバスチャン・リチャード・ローレンである」
俺はまた挨拶をしないといけないと思ったが、雰囲気的にも動けなかった。
隣に座っていたゴーが立ち上がり、音を鳴らして足を揃えた。
「ローレン卿!私は王国軍東方師団、第二分隊、分隊長を勤めているゴールアと申します」
そう行ってからキリっと敬礼した。
「おお、見たことあるような気がしていたが、鉄腕のゴーではないか!」
「はっ。覚えていていただき光栄であります。現在はここにいるケン殿の従者をつとめています」
ちょっとまてい!いつから俺の従者になったんだ?っていうか従者ってなんなんだ?
「そうかそうか。お前ほどのつわものを従者にするとは、さすがはアレクシウスの友人といったところか」
そういってローレン卿は俺の顔を見た。ローレン卿って言い方でいいのか?
俺は焦って立ち上がり
「け、ケンです。あ、アレックスにはいつもお世話になっています」
「ほーケン。アレクシウスをアレックスと呼んでいるのか?私も呼んで良いかアレクシウス?」
アレックスは目を閉じたまま
「・・・好きにしろ」
めんどくさそうにそう答えたのにローレン卿は嬉しそうに
「よし、ケン。アレックスの友は私の友だ!君の従者ともどもよろしく」
そう言って強引に俺の右手を握り握手した。
「セバスチャン。吾輩も名前をつけてもらった。『エータ』だ。君もそう呼んでくれたまえ」
エータは当たり前のようにそう話してビビったが、俺は「この二人ってどっちがえらいんだ?」と首をかしげた。
「ほう『エータ』かね?実に良い名だなエータ。ケンはエータも手なずけたのか。私の配下に加わる気はないかね?」
ローレン卿は俺の手を握ったままじっと目を見つめた。ち、ちかいよ・・・
「お、ぼ、ボクはアレックスとエータを助けないといけないから・・・」
そう断ると、手を握ったまま
「うむ。全てが終わったら、また会いにきたまえ。その時にまた語らおう」
俺の返事を待たずに何かに納得して笑顔になっていた。
この人苦手かも・・・
橋の横に小さな建物があり、門兵のような兵士二人が橋の両脇にいた。
馬車は減速して橋の前で停止して
「だ、旦那がた」
不安そうな声で御者が訪ねてきた。ゴーも神妙な顔で馬を止めている。
エータはアレックスに顔を向けると、目を閉じていたアレックスはめんどくさそうに目を開けて立ち上がり、馬車を降りていった。
俺は気になり、馬車の布を開き、アレックスを目で追った。夕日と風が冷たかった。
兵士二人はアレックスに僅かに近づいてから姿勢を正して敬礼していた。
アレックスは結局一言も発さずに馬車に戻り、また目を閉じて座った。
俺は「ああ、やっぱりアレックスは貴族なんだ。立派な人なんだ」
そう思うと少しだけ寂しさを感じていた。
馬車は橋を渡り、荒涼とした感じの畑の中を進み山の麓のように感じる場所にある大きな洋館の前についた。
館からは使用人風の人が3人出てきた。
「え、ええと・・・」
馬車の御者はオロオロしていた。俺みたいな反応だなと自分で思ってしまった。
俺達は馬車を降り、荷物を持とうとしたら使用人が来て
「おかえりなさいまし、アレクシウス様」
そうそろって頭を下げて
「荷物はわたくしが運びます」
唯一の女の人が荷物を持った。後ろ姿が一番たくましかった。
アレックスは無言で館に入ろうとして、途中で立ち止まり
「・・・ついてこい」
それだけを言った。
俺はエータとゴーをみると、エータは初老の使用人と何かを話し込んでおり、ゴーと馬と馬車は馬やに誘導されるようだった。
俺はアレックスに置いていかれないように小走りで後を追った。
館の中は映画で見るような、両開きの大きな玄関ドア、中に入ると広いロビー。ロビーっていうのか?そこに大きな広々とした階段。そしてフカフカの絨毯を一面に引いた廊下が広がっていた。
俺は玄関口から二歩入ったところで口を開けたまま、おおきなシャンデリアを見上げて
「ほえーー」
とマヌケな声を上げていた。
「お連れ様がそろうまでこちらでお待ちください」
メイド服の女性が目の前に居て、俺は飛び上がった。
「あ、はひー」
と奇声を上げて返事をしてメイドさんを見た。
俺が妄想していた美少女メイドではなく、年齢は40歳を超えていると思われる優しそうな淑女さんだった。細身でキビキビとしていて、はっきりいって俺好みだった。
もう俺は緊張しまくって息もできなくなっていたが、メイドさんは
「向こうの部屋でアレクシウス様とおくつろぎください」
そう優しく言って洗礼された動きで先導してくれた。
暖炉のある広い部屋に案内されてソファに座るように言われた。
アレックスは既に掛けて目を閉じていた。
「この部屋に置いてあるツボとか高価なんだろうな」なんて庶民的な事を考えながらソファに座ると柔らかすぎて座るのを失敗したのかと思い「うわ」と声を上げてしまった。
「ふふ、失礼しました。紅茶をお持ちしますのでお待ちください」
微笑したメイドさんに赤面した俺は恥ずかしくて顔を上げられなかった。
「あ、アレックスってやっぱり貴族だったの・・・ですか?」
俺は一応確認しておこうと思いそう聞いたが、アレックスからの返事は
「・・・後で挨拶に行く」
と言ったものだった。俺は「誰に?」と思ったが、おそらく館の主が別に居て、その方にだろうと思ってから・・・俺、貴族に挨拶なんてできないよ?そう考えて不安になった。
そうこうしていたらエータとゴーが初老の使用人につれられてきた。
初老の使用人とエータは面識があるようで
「しかし、君は老けたな。前回見たのは僅か12年程前だったはずだがね?」
おいエータ!そんな失礼な事いうな!
そう突っ込みたかったけど、もう場の雰囲気的に発言できませんはい。
「そう申されましても、私にはどうしようもありません。そうですか、あれから12年も立つのですね」
そんな会話をしていたが、ゴーとエータもソファに座ると改まって
「ご挨拶が遅れて申し訳ありません。私は執事のベイツと申します。以後お見知りおきを」
胸に手を当てて丁寧に頭を下げた。アレックスの挨拶にそっくりで上品だった。
その後にメイドさんがお茶セットを乗せたキャリーカーを運んできてお茶を入れて配ってくれた。お茶を乗せるキャリーカー何て某テーマパークの喫茶店でしか見たことなかったけど、本物は気品というかなんというか違う感じがした。うまく表現できないのは俺が理解できないからだ!
その後にエータは執事のベイツに対して
「改めて吾輩も自己紹介をしよう。吾輩は『エータ』という名を貰った。そこにいるケンからな。ベイツ。君も今後は吾輩の事は『エータ』と呼びたまえ」
「ほほう。エータ様。改めてよろしくお願いします」
ベイツは丁寧にエータに頭を下げていたが
「君にはなんども言っているがそのような行為や敬称などは吾輩には不要だ」
エータのそんな発言にもベイツはにこやかな表情をして
「アレクシウス様の友人に敬意を払うのは、私の信条なのです。こればかりは変えられませんな」
穏やかに笑いながら俺に目を向けた。
こ、これは俺も自己紹介しないといけないヤツだ!
どうしようドキドキして口がカラカラになっておしっこしたくなってきた。
「ケン様ですな?エータ様から先ほどからお話しは伺っております。アレクシウス様の・・・新たな友人と」
すこし声を詰まらせてそう言ったベイツの目に光る物があった。
「あ、この人はアレックスを本気で心配してくれる人だ」
そう感じた俺は立ち上がり
「け、ケンです。お、ボクにも敬称は不要です!い、いつもアレックスには助けられています!」
俺は自分で「何言ってんだ」と思ったが、咄嗟にそんな事を口走っていた。
ベイツもメイドも穏やかに微笑んでくれていた。
「やはり・・・アレクシウス様も敬称を嫌がるのですよ。ですが、先ほどにも少し言いましたが、私の尊敬するアレクシウス様の友人の方には不快かもしれませんが、私は私の信条にしたがい行動しています。ケン様は許していただけますか?」
俺は言っている事の半分も理解できなかった。黙って頷いて座った。
その場に俺と同じか少し上くらいか?
やわらかそうな白いシャツに黒いズボンの黒髪オールバックが現れた。
「アレクシウス!帰ってきてくれたのだな!」
男は一直線にアレックスの元に行き、強引に右手を握った。
「いつまでいるのだ?そうだ、今夜は宴を開こう!」
俺はパリピの気配を感じてドン引きしていた。
「だ、旦那様!お客人の前ですぞ!」
ベイツに突っ込まれてはっとしたパリピは数歩下がって、胸に手をあてて恭しく丁寧に頭を下げた。
「これはこれは。お恥ずかしい所を見せてしまいましたな。私は当家の主、セバスチャン・リチャード・ローレンである」
俺はまた挨拶をしないといけないと思ったが、雰囲気的にも動けなかった。
隣に座っていたゴーが立ち上がり、音を鳴らして足を揃えた。
「ローレン卿!私は王国軍東方師団、第二分隊、分隊長を勤めているゴールアと申します」
そう行ってからキリっと敬礼した。
「おお、見たことあるような気がしていたが、鉄腕のゴーではないか!」
「はっ。覚えていていただき光栄であります。現在はここにいるケン殿の従者をつとめています」
ちょっとまてい!いつから俺の従者になったんだ?っていうか従者ってなんなんだ?
「そうかそうか。お前ほどのつわものを従者にするとは、さすがはアレクシウスの友人といったところか」
そういってローレン卿は俺の顔を見た。ローレン卿って言い方でいいのか?
俺は焦って立ち上がり
「け、ケンです。あ、アレックスにはいつもお世話になっています」
「ほーケン。アレクシウスをアレックスと呼んでいるのか?私も呼んで良いかアレクシウス?」
アレックスは目を閉じたまま
「・・・好きにしろ」
めんどくさそうにそう答えたのにローレン卿は嬉しそうに
「よし、ケン。アレックスの友は私の友だ!君の従者ともどもよろしく」
そう言って強引に俺の右手を握り握手した。
「セバスチャン。吾輩も名前をつけてもらった。『エータ』だ。君もそう呼んでくれたまえ」
エータは当たり前のようにそう話してビビったが、俺は「この二人ってどっちがえらいんだ?」と首をかしげた。
「ほう『エータ』かね?実に良い名だなエータ。ケンはエータも手なずけたのか。私の配下に加わる気はないかね?」
ローレン卿は俺の手を握ったままじっと目を見つめた。ち、ちかいよ・・・
「お、ぼ、ボクはアレックスとエータを助けないといけないから・・・」
そう断ると、手を握ったまま
「うむ。全てが終わったら、また会いにきたまえ。その時にまた語らおう」
俺の返事を待たずに何かに納得して笑顔になっていた。
この人苦手かも・・・
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