53 / 90
旅立ち 北を目指して
予想しない来訪者
しおりを挟む
焚火を囲んで体と服を乾かしながら簡単な食事を取った。
俺は食欲がまったくなかったが、無理やり流し込んだ。
「さて、日暮れまでに次の街に到着できるか問題だが、君たちの恰好で街に侵入を許してもらえるかも怪しいところではあるな」
俺はエータにそう言われて咄嗟に言い返してしまった。
「エータも不審者にしかみえないけど!?」
エータは目をクルクルさせながら
「吾輩はロボットであることさえ判明しなければ人間の基準など問題外だ」
とのことでした。ちぇ、面白くないのー。
薄暗い街道をテクテクと歩いていると遂には日が沈み暗くなってしまった。
「野営にするかね?」
先頭をあるくエータは唐突にそう言って少し先の丘の上を指示し
「あそこは安全そうであるな。見通しもよく適度に樹木もある」
そうして野営の準備をし始めていると、遠くから馬の蹄と松明の揺らぐ灯りが街道を進んでいるのが見えた。
俺が発見するよりもアレックスやエータなら早くから気付いているはずであり、行動を起こさなかったので俺も油断していた。
「ふむ、兵士だな。こちらに向かっている」
「え?え、昼間の?な、なんで!?」
俺はいつものビビリを発揮していたが
「何故か理由はわからんが、焚火の炎を見て仲間と勘違いしたのかもしれん。一応君は吾輩かアレクシウスの後ろに控えておくがよい」
そう言われてアレックスの後ろに隠れチラチラと近づく揺れる炎を見ていた。
馬は一頭で、乗っていたのはなんと先ほどの分隊長であった。
「夜分に失礼する」
馬を降りて丁寧に頭を下げた。
「な、なにしにきたんですか」
俺はアレックスの影からささやき声で言ったが聞こえておらず
「何用かね?昼間の続きがしたいというのなら吾輩が相手になってもよいが?」
わざわざ物騒な聞き方をしたので、俺は咄嗟に
「おい!」
と突っ込んでしまい。分隊長と目があった。
分隊長は俺をじっと見つめてから
「事情は兵に聞きました。私の監督不行き届としかいいようがない。大変申し訳ない」
俺に向かって頭を下げ始める始末。
「や、や、も、もういいですから頭を上げてください。兵隊さんもたくさん・・・」
俺は「たくさん殺してしまった」と言いそうになり言葉に詰まった。
分隊長は頭を上げて何かを言いたそうにしていた。
俺は空気は読めないけど、なんとなく不器用そうな分隊長に好感を持ち
「と、とりあえず座ります?え、エータお茶だして」
「何故だね?敵対者をもてなす覚えは・・・」
「いいから早く!」
そんなやり取りをしてとりあえず馬をつなぎ一緒に紅茶を飲むことになった。
分隊長は名前を「ゴールア」と言った。42歳だそうです。兜を外したらボウズ頭です。
一応俺も自己紹介をしたが、アレックスとエータは無反応だった。
「ケン殿。改めて命を救ってくださった事感謝します」
時代劇の武士みたいに胡坐で拳をついて頭を下げる胴回りだけ金属鎧の姿は滑稽だった。
大人な俺は笑いを飲み込んでスルーしてから
「も、もうお礼は十分ですから。な、何か別の要件があるのでは?」
俺はいつもならエータが交渉とかしてくれるから任せているが、エータは口を開いたと思ったら
「君はこの夜間でも馬を操れるのかね?騎兵はどの程度いるのかね?軍の規模はどれくらいだね?増援はあるのかね?」
そんな事ばかりを聞くので俺は
「もう!エータは黙っていてくれ!!」
そう前もって言ってしまって、頭フル回転で話しをしています。はい。
ゴールアの話しはちょっと理解できなかった。
まず、このまま王都に行って虐殺をするのならやめてくださいとの事だった。
俺はそんなことはしないから大丈夫ですと答えたらほっとしていた。
そして・・・お供をしたいといいだしたのだ。
俺は自分でもわかっているが、初対面の人とうまく話しなんて出来ない。できるワケがない!相手がおっさんだとしても挙動不審な自信がある!かわいい女子なんてもっての他!ジンナは例外!
ま、まあそれはいいとして、元々軍部や王朝に不満もあったのだが、今回の件でもう軍をやめる決意ができたとのことだった。妻子も無く、軍に尽くしてきたのだがとの事だが・・・
せっかく助かったのだから恩人に報いたいといった内容だった。
俺は歯にきぬ着せぬ(多分使い方間違えている)言い方で
「で、でも恩人って言ったって俺たちには損害はないけど、兵隊さんはいっぱい死んじゃいましたよ?」
思っていた事を言ったら、笑いながら
「私はあの時に恐怖を感じたのです。生きてきてあれほどの恐怖は味わったことがない」
そして恐怖を払拭するためにも、恩人に報いる為にも同行をとの事だった。
敵兵を助ける為に涙を流して味方を説得する者など見たことが無いと言った。
俺は理解できない心理だったが、エータが唐突に
「それを信じるだけの何かを君は持っているのかね?」
そう言うと一度立ち上がり、腰の剣を鞘ごと外し再度跪き剣を両手で掲げて俺に差し出した。
俺は腰の剣に手が伸びた時からアレックスの後ろにかくれてビビっていたが、切りかかるつもりではないらしかった。
アレックスは腕を組んで立っていたが、その剣を受け取り鞘から抜き、剣の腹をゴールアさんの肩に当てた。
「・・・ケンの為に死ぬと誓え」
え、これなんか騎士の儀式みたいなもの?
俺はアレックスの後ろからドキドキして見ていた。
「我が命、ケン殿に捧げる」
「・・・事は成った」
「はっ」
俺は何が起きているのかわからなかったが
「なんかかっこいいなー」
と他人事のように見ていた。
「ケン殿。いつでも『死ね』と命じてください」
よく通る低い声でゴールアさんはキリっとケンを見上げて言った。
「え、あ、いえ、死ねとかは絶対言いません!」
俺はそう答えたら、アレックスは「ふっ」と小さく笑い
「なんでもご命じください。わが主君」
そう言われた俺は
「あ、じゃあもうそういうのやめてください」
そう答えたらゴールアさんは困惑していた。
「ふむ、ではゴールアよ。吾輩の姿を見せよう。反応次第ではその命もらう」
とまた物騒な事を言いながらエータは全裸になり
「吾輩は人間ではない。通じるかわからないがロボット、機械生命体だ」
「鉄の体・・・」
そうつぶやいてゴールアさんは目を見開き固まってしまった。
「ちょ、エータ!ゴーリアさんを困らせないでくれよ!」
そういうとゴールアは
「ケン殿!ゴールアです。『ゴールア』または『ゴー』と呼んでください!」
俺は名前を間違えてしまったが、何かゴールアにドン引きしていた。
年上の「分隊長」なんて肩書もあるのに、なんで俺なんかに・・・
「君は『鉄腕のゴー』と呼ばれている者かね?」
エータがそう聞くとゴーリアはしわくちゃな顔になり
「あなた方に『鉄腕』などと呼ばれるのはおこがましい」
よくわからない反応をしていた。
こうして新しい仲間ゴーが加わることになってしまった・・・
俺は食欲がまったくなかったが、無理やり流し込んだ。
「さて、日暮れまでに次の街に到着できるか問題だが、君たちの恰好で街に侵入を許してもらえるかも怪しいところではあるな」
俺はエータにそう言われて咄嗟に言い返してしまった。
「エータも不審者にしかみえないけど!?」
エータは目をクルクルさせながら
「吾輩はロボットであることさえ判明しなければ人間の基準など問題外だ」
とのことでした。ちぇ、面白くないのー。
薄暗い街道をテクテクと歩いていると遂には日が沈み暗くなってしまった。
「野営にするかね?」
先頭をあるくエータは唐突にそう言って少し先の丘の上を指示し
「あそこは安全そうであるな。見通しもよく適度に樹木もある」
そうして野営の準備をし始めていると、遠くから馬の蹄と松明の揺らぐ灯りが街道を進んでいるのが見えた。
俺が発見するよりもアレックスやエータなら早くから気付いているはずであり、行動を起こさなかったので俺も油断していた。
「ふむ、兵士だな。こちらに向かっている」
「え?え、昼間の?な、なんで!?」
俺はいつものビビリを発揮していたが
「何故か理由はわからんが、焚火の炎を見て仲間と勘違いしたのかもしれん。一応君は吾輩かアレクシウスの後ろに控えておくがよい」
そう言われてアレックスの後ろに隠れチラチラと近づく揺れる炎を見ていた。
馬は一頭で、乗っていたのはなんと先ほどの分隊長であった。
「夜分に失礼する」
馬を降りて丁寧に頭を下げた。
「な、なにしにきたんですか」
俺はアレックスの影からささやき声で言ったが聞こえておらず
「何用かね?昼間の続きがしたいというのなら吾輩が相手になってもよいが?」
わざわざ物騒な聞き方をしたので、俺は咄嗟に
「おい!」
と突っ込んでしまい。分隊長と目があった。
分隊長は俺をじっと見つめてから
「事情は兵に聞きました。私の監督不行き届としかいいようがない。大変申し訳ない」
俺に向かって頭を下げ始める始末。
「や、や、も、もういいですから頭を上げてください。兵隊さんもたくさん・・・」
俺は「たくさん殺してしまった」と言いそうになり言葉に詰まった。
分隊長は頭を上げて何かを言いたそうにしていた。
俺は空気は読めないけど、なんとなく不器用そうな分隊長に好感を持ち
「と、とりあえず座ります?え、エータお茶だして」
「何故だね?敵対者をもてなす覚えは・・・」
「いいから早く!」
そんなやり取りをしてとりあえず馬をつなぎ一緒に紅茶を飲むことになった。
分隊長は名前を「ゴールア」と言った。42歳だそうです。兜を外したらボウズ頭です。
一応俺も自己紹介をしたが、アレックスとエータは無反応だった。
「ケン殿。改めて命を救ってくださった事感謝します」
時代劇の武士みたいに胡坐で拳をついて頭を下げる胴回りだけ金属鎧の姿は滑稽だった。
大人な俺は笑いを飲み込んでスルーしてから
「も、もうお礼は十分ですから。な、何か別の要件があるのでは?」
俺はいつもならエータが交渉とかしてくれるから任せているが、エータは口を開いたと思ったら
「君はこの夜間でも馬を操れるのかね?騎兵はどの程度いるのかね?軍の規模はどれくらいだね?増援はあるのかね?」
そんな事ばかりを聞くので俺は
「もう!エータは黙っていてくれ!!」
そう前もって言ってしまって、頭フル回転で話しをしています。はい。
ゴールアの話しはちょっと理解できなかった。
まず、このまま王都に行って虐殺をするのならやめてくださいとの事だった。
俺はそんなことはしないから大丈夫ですと答えたらほっとしていた。
そして・・・お供をしたいといいだしたのだ。
俺は自分でもわかっているが、初対面の人とうまく話しなんて出来ない。できるワケがない!相手がおっさんだとしても挙動不審な自信がある!かわいい女子なんてもっての他!ジンナは例外!
ま、まあそれはいいとして、元々軍部や王朝に不満もあったのだが、今回の件でもう軍をやめる決意ができたとのことだった。妻子も無く、軍に尽くしてきたのだがとの事だが・・・
せっかく助かったのだから恩人に報いたいといった内容だった。
俺は歯にきぬ着せぬ(多分使い方間違えている)言い方で
「で、でも恩人って言ったって俺たちには損害はないけど、兵隊さんはいっぱい死んじゃいましたよ?」
思っていた事を言ったら、笑いながら
「私はあの時に恐怖を感じたのです。生きてきてあれほどの恐怖は味わったことがない」
そして恐怖を払拭するためにも、恩人に報いる為にも同行をとの事だった。
敵兵を助ける為に涙を流して味方を説得する者など見たことが無いと言った。
俺は理解できない心理だったが、エータが唐突に
「それを信じるだけの何かを君は持っているのかね?」
そう言うと一度立ち上がり、腰の剣を鞘ごと外し再度跪き剣を両手で掲げて俺に差し出した。
俺は腰の剣に手が伸びた時からアレックスの後ろにかくれてビビっていたが、切りかかるつもりではないらしかった。
アレックスは腕を組んで立っていたが、その剣を受け取り鞘から抜き、剣の腹をゴールアさんの肩に当てた。
「・・・ケンの為に死ぬと誓え」
え、これなんか騎士の儀式みたいなもの?
俺はアレックスの後ろからドキドキして見ていた。
「我が命、ケン殿に捧げる」
「・・・事は成った」
「はっ」
俺は何が起きているのかわからなかったが
「なんかかっこいいなー」
と他人事のように見ていた。
「ケン殿。いつでも『死ね』と命じてください」
よく通る低い声でゴールアさんはキリっとケンを見上げて言った。
「え、あ、いえ、死ねとかは絶対言いません!」
俺はそう答えたら、アレックスは「ふっ」と小さく笑い
「なんでもご命じください。わが主君」
そう言われた俺は
「あ、じゃあもうそういうのやめてください」
そう答えたらゴールアさんは困惑していた。
「ふむ、ではゴールアよ。吾輩の姿を見せよう。反応次第ではその命もらう」
とまた物騒な事を言いながらエータは全裸になり
「吾輩は人間ではない。通じるかわからないがロボット、機械生命体だ」
「鉄の体・・・」
そうつぶやいてゴールアさんは目を見開き固まってしまった。
「ちょ、エータ!ゴーリアさんを困らせないでくれよ!」
そういうとゴールアは
「ケン殿!ゴールアです。『ゴールア』または『ゴー』と呼んでください!」
俺は名前を間違えてしまったが、何かゴールアにドン引きしていた。
年上の「分隊長」なんて肩書もあるのに、なんで俺なんかに・・・
「君は『鉄腕のゴー』と呼ばれている者かね?」
エータがそう聞くとゴーリアはしわくちゃな顔になり
「あなた方に『鉄腕』などと呼ばれるのはおこがましい」
よくわからない反応をしていた。
こうして新しい仲間ゴーが加わることになってしまった・・・
1
お気に入りに追加
16
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
女神から貰えるはずのチート能力をクラスメートに奪われ、原生林みたいなところに飛ばされたけどゲームキャラの能力が使えるので問題ありません
青山 有
ファンタジー
強引に言い寄る男から片思いの幼馴染を守ろうとした瞬間、教室に魔法陣が突如現れクラスごと異世界へ。
だが主人公と幼馴染、友人の三人は、女神から貰えるはずの希少スキルを他の生徒に奪われてしまう。さらに、一緒に召喚されたはずの生徒とは別の場所に弾かれてしまった。
女神から貰えるはずのチート能力は奪われ、弾かれた先は未開の原生林。
途方に暮れる主人公たち。
だが、たった一つの救いがあった。
三人は開発中のファンタジーRPGのキャラクターの能力を引き継いでいたのだ。
右も左も分からない異世界で途方に暮れる主人公たちが出会ったのは悩める大司教。
圧倒的な能力を持ちながら寄る辺なき主人公と、教会内部の勢力争いに勝利するためにも優秀な部下を必要としている大司教。
双方の利害が一致した。
※他サイトで投稿した作品を加筆修正して投稿しております
元公務員が異世界転生して辺境の勇者になったけど魔獣が13倍出現するブラック地区だから共生を目指すことにした
まどぎわ
ファンタジー
激務で倒れ、そのまま死んだ役所職員。
生まれ変わった世界は、魔獣に怯える国民を守るために勇者が活躍するファンタジーの世界だった。
前世の記憶を有したままチート状態で勇者になったが、担当する街は魔獣の出現が他よりも遥かに多いブラック地区。これは出現する魔獣が悪いのか、通報してくる街の住人が悪いのか……穏やかに寿命を真っ当するため、仕事はそんなに頑張らない。勇者は今日も、魔獣と、市民と、共生を目指す。
世界最強で始める異世界生活〜最強とは頼んだけど、災害レベルまでとは言ってない!〜
ワキヤク
ファンタジー
その日、春埼暁人は死んだ。トラックに轢かれかけた子供を庇ったのが原因だった。
そんな彼の自己犠牲精神は世界を創造し、見守る『創造神』の心を動かす。
創造神の力で剣と魔法の世界へと転生を果たした暁人。本人の『願い』と創造神の『粋な計らい』の影響で凄まじい力を手にしたが、彼の力は世界を救うどころか世界を滅ぼしかねないものだった。
普通に歩いても地割れが起き、彼が戦おうものなら瞬く間にその場所は更地と化す。
魔法もスキルも無効化吸収し、自分のものにもできる。
まさしく『最強』としての力を得た暁人だが、等の本人からすれば手に余る力だった。
制御の難しいその力のせいで、文字通り『歩く災害』となった暁人。彼は平穏な異世界生活を送ることができるのか……。
これは、やがてその世界で最強の英雄と呼ばれる男の物語。
異世界転移しましたが、面倒事に巻き込まれそうな予感しかしないので早めに逃げ出す事にします。
sou
ファンタジー
蕪木高等学校3年1組の生徒40名は突如眩い光に包まれた。
目が覚めた彼らは異世界転移し見知らぬ国、リスランダ王国へと転移していたのだ。
「勇者たちよ…この国を救ってくれ…えっ!一人いなくなった?どこに?」
これは、面倒事を予感した主人公がいち早く逃げ出し、平穏な暮らしを目指す物語。
なろう、カクヨムにも同作を投稿しています。
クラス転移から逃げ出したイジメられっ子、女神に頼まれ渋々異世界転移するが職業[逃亡者]が無能だと処刑される
こたろう文庫
ファンタジー
日頃からいじめにあっていた影宮 灰人は授業中に突如現れた転移陣によってクラスごと転移されそうになるが、咄嗟の機転により転移を一人だけ回避することに成功する。しかし女神の説得?により結局異世界転移するが、転移先の国王から職業[逃亡者]が無能という理由にて処刑されることになる
初執筆作品になりますので日本語などおかしい部分があるかと思いますが、温かい目で読んで頂き、少しでも面白いと思って頂ければ幸いです。
なろう・カクヨム・アルファポリスにて公開しています
こちらの作品も宜しければお願いします
[イラついた俺は強奪スキルで神からスキルを奪うことにしました。神の力で学園最強に・・・]
底辺おっさん異世界通販生活始めます!〜ついでに傾国を建て直す〜
ぽっちゃりおっさん
ファンタジー
学歴も、才能もない底辺人生を送ってきたアラフォーおっさん。
運悪く暴走車との事故に遭い、命を落とす。
憐れに思った神様から不思議な能力【通販】を授かり、異世界転生を果たす。
異世界で【通販】を用いて衰退した村を建て直す事に成功した僕は、国家の建て直しにも協力していく事になる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる