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賑やかになった集まり
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それから、なぜか会場を王子の部屋から応接の間に変えて、私の王城訪問は続いた。
かわりに、王子がホールまで出迎えてくれるようになり、応接の間にはハンス様かステファン様のどちらかが待っているのが常だ。
今日のお茶会では、最初からハンス様がいらして、しばらくするとステファン様もやってきた。これで信号機がそろったわ。私はおかしくてくすりと笑う。
仲良くお茶を飲み始めると、王子がステファン様に向き直った。
「ちょっといい加減にしてよ」
「直前に押し付けられた課題もこなしましたし、来客もありませんよ」
黒い笑顔の王子と口元に僅かな笑みをのせたステファン様のやり取りは時々ひやひやする。その二人のやり取りに、脳天気な様子でハンス様が割り入る。
「なあ、なあ、なんの話だよ? 俺は、このあと急に第一騎士隊長が剣筋を見てくれるって言い出したらしくて、少ししたら出ないといけないんだ」
大物感あふれる細かいことを気にしない姿勢がありがたい。それに、何気なく話題に出た第一騎士団は精鋭揃いだと聞いたことがある。
「ハンス様には関係のない話ですよ」
ステファン様の言葉に、ハンス様がしゅんとうなだれる。
「第一騎士隊長? それってすごいことなのでは……?」
「いや……。見てもらえるってだけだから」
なんだか可哀想になって声をかけると、歯切れが悪そうにハンス様が答えた。
「でも、お仕事中なのでしょう? それなのに時間をとってもらえるなんてきっと貴重ですよ」
「そ、そうか?」
意志の強そうな瞳が丸くなった。そして気恥しそうに頬をかく姿に、「ええ!」と力強くうなずいた。
嬉しそうに俯いたハンス様が、しばらくして顔を上げた。はつらつとした表情が子供らしくて好ましい。
「だったらいいな! 行ってくる!」
ハンス様は扉の前で振り返って手を振り、にかりと笑って出ていった。それにひらひらと手を振り返していると、王子とステファン様の視線に気がついた。
「エリザベラ様、甘くし過ぎるのも考えものですよ」
「頑張っていらっしゃるから応援したくなって」
「僕は、リズの優しいところも好きだよ」
しれっと王子が口説き文句みたいなことを言ってくる。どう反応すればよいのかもわからなくて、「はあ」と間抜けな声が口からこぼれた。
一応お礼を伝えて、ステファン様に向き直る。
「ステファン様も、ハンス様も随分忙しそうですね」
「いや、いつもは立て込むことなどないのですよ。なぜかエリザベラ様がいらっしゃるときばかり予定が入るだけで」
そう言ってステファン様が王子に視線を投げた。
「君も運がないね」
微笑みながら、王子がティーカップに口をつける。ステファン様は、口元をひくりと動かし、眉間にしわを寄せた。
戻ってきて、ハンス様! 私にこの二人の相手は荷が重いわ!!
「ごめんね、リズ? 毎回慌ただしくて」
柔らかい口調で王子が声をかけてくる。僅かに上目遣いになっているのが可愛くてずるい。
「いえ、お気になさらないでください。同年代の方と関わることも少なく不作法もありますが、楽しく過ごさせていただいています」
それにしてもあのお茶会での信号機みたいな発言は面白かった。そうでなくとも、三人と話すのは新鮮で楽しい。
「え? なぜですか? ライーバル家ともなれば茶会の誘いもひっきりなしでしょうに」
ステファン様がメガネの奥の瞳をキラリと光らせた。その理由はまさしく私が干物で猫かぶり令嬢だからなのだけど、そんなことを答えるわけにはいかない。
「ええと、父の方針で……」
少し迷って、過保護設定でいくことにした。ごめんなさい、お父様。もし職場で親バカ扱いされても恨まないでください。
「なるほど……。自慢の娘を外に出したくない、と」
「ああ、しかもライーバル侯爵は厳しいからね……」
ステファン様は訳知り顔でうなずき、王子がうんざりとした口調で続けた。
お父様、王子のことまで叱っているのかしら? あまり怒るとお身体によくありませんことよ?
「そういえば、エリザベラ様。以前お話した本をお貸しいたしましょうか?」
ステファン様がじっとこちらを伺うように声をかけてきた。
「いいのですか? 読むのにかなりの時間がかかってしまうと思いますけれど……」
「ええ。幸いにして私は五日で読み終えましたからね。内容もしっかり頭に入っておりますし」
「そうですか……。では、遠慮なくお借りさせていただきます」
「どうぞ。エリザベラ様は何日かかったか教えて下さい」
淡々とした口調と相反する子供らしい対抗心を微笑ましく思う。「ありがとうございます」とお礼を伝えると、ステファン様は口籠り「いえ……」とだけ答えた。
最初にお城を訪れたときから毎回欠かさず、帰りの馬車までは王子が送ってくれている。
外出着の上からケープを羽織り、王子と並んで落葉樹の葉が落ちきった庭園を歩く。
今日こそは、伝えないと。
こっそり王子のことを伺い見る。今日も王子は、かっちりとした装束を当たり前のように着こなしている。
最初の印象とはずいぶん違って、話のわかる方なのはもう知っている。正直にお願いしてみたら、案外すんなり希望を通してもらえるかもしれない。
緊張で瞳は潤み、手も震えそうになる。私は決意を胸に秘め、王子の袖口を引いた。萎縮する心を叱咤してなんとか口を開く。
「あの……二人きりで話したいことがあるんです」
「え? 何?」
王子が驚いたようにこちらを見て、しぼみそうな決意を振り絞る。
「ここでは言えません……」
通りがかりの貴族の姿や使用人の姿がある場所で、大切な話を伝えることなどできない。
「それならいい場所がある」
少し考え込んだ様子の王子が私の手をひいて歩き出す。いよいよだと騒がしい心臓を抑えて、私はそのあとに続いた。
案内された温室は、外から鍵がかけられていた。どこからか鍵を取り出した王子が、手慣れた様子で鍵を開けた。
中に踏み入ると、ひだまりの暖かさが私たちを包み込む。冬だというのにそこここに花が咲いていて、管理も大変そうだなと思う。
「内緒ね」
王子の唇が艶っぽく弧を描き、そっと指を鼻先に寄せた。
温室の片隅に置かれたベンチにハンカチを敷かれて、二人で並んで腰を下ろす。指先の震える感覚に私はぎゅっと手を握りしめた。
「それで、リズ。話って何?」
優しい表情で王子が顔を覗き込んでくる。どきりと心臓が打って、息が苦しい。私は、一度大きく息を吸って、口を開いた。
「婚約を……、白紙に戻してもらえませんか」
驚いた様子の王子の口から「え」と短い声が漏れる。
「私は、王子妃にふさわしくないんです」
言ってしまった。これでもう後戻りはできない。王子の顔がまともに見られなくて俯いた。手のひらにさらに力を入れて王子の反応を待つ。
「わかってた……。わかっていたよ、だってリズだもの……」
ぎりぎり聴こえるくらいの王子の声。怒らせてはいない様子に、少しだけ顔を上げる余裕ができた。
「でん……、クリストフ様?」
王子は前屈みの身体を腕で支えて、俯いていた。私の声に王子がちらりとこちらを見て、また視線を地面に戻した。
「浅はかな自分に気がついて少し凹んでいるだけだよ」
ぼそりとつぶやいて、深いため息を吐く。はらはらとその姿を見守っていると、そっと両手を取られた。きれいな顔がじっと顔を覗き込んできて、黄金色の瞳に私が映る。
「僕はそう思わない。リズは僕の婚約者としてふさわしいし、そのままの君のことが好きだよ」
猫かぶりを告白できない私は、言いたいことを飲み込むしかなくて。
「反対に、リズの何がふさわしくないと思ったの?」
「…………っ」
こんな当たり前の疑問にすら答えられない私はずるい。自分の甘えが嫌になって、手を引き抜こうとすると、王子は手に力を込めた。
「ほら、そんなに握ると、痕が付いてしまうよ」
優しく話しかけてきながら、私の握った手を開いていく。その優しさが申し訳なくて、唇に力が入った。
「リズ?」
「ごめんなさい……」
「……話してもらえるまで待つよ」
「でも……」
「だから……、婚約者を辞めるなんてもう言わないで」
こくんとうなずくと、王子は優しく笑った。申し訳ない気持ちのままほほえみ返し、私たちは温室をあとにした。
かわりに、王子がホールまで出迎えてくれるようになり、応接の間にはハンス様かステファン様のどちらかが待っているのが常だ。
今日のお茶会では、最初からハンス様がいらして、しばらくするとステファン様もやってきた。これで信号機がそろったわ。私はおかしくてくすりと笑う。
仲良くお茶を飲み始めると、王子がステファン様に向き直った。
「ちょっといい加減にしてよ」
「直前に押し付けられた課題もこなしましたし、来客もありませんよ」
黒い笑顔の王子と口元に僅かな笑みをのせたステファン様のやり取りは時々ひやひやする。その二人のやり取りに、脳天気な様子でハンス様が割り入る。
「なあ、なあ、なんの話だよ? 俺は、このあと急に第一騎士隊長が剣筋を見てくれるって言い出したらしくて、少ししたら出ないといけないんだ」
大物感あふれる細かいことを気にしない姿勢がありがたい。それに、何気なく話題に出た第一騎士団は精鋭揃いだと聞いたことがある。
「ハンス様には関係のない話ですよ」
ステファン様の言葉に、ハンス様がしゅんとうなだれる。
「第一騎士隊長? それってすごいことなのでは……?」
「いや……。見てもらえるってだけだから」
なんだか可哀想になって声をかけると、歯切れが悪そうにハンス様が答えた。
「でも、お仕事中なのでしょう? それなのに時間をとってもらえるなんてきっと貴重ですよ」
「そ、そうか?」
意志の強そうな瞳が丸くなった。そして気恥しそうに頬をかく姿に、「ええ!」と力強くうなずいた。
嬉しそうに俯いたハンス様が、しばらくして顔を上げた。はつらつとした表情が子供らしくて好ましい。
「だったらいいな! 行ってくる!」
ハンス様は扉の前で振り返って手を振り、にかりと笑って出ていった。それにひらひらと手を振り返していると、王子とステファン様の視線に気がついた。
「エリザベラ様、甘くし過ぎるのも考えものですよ」
「頑張っていらっしゃるから応援したくなって」
「僕は、リズの優しいところも好きだよ」
しれっと王子が口説き文句みたいなことを言ってくる。どう反応すればよいのかもわからなくて、「はあ」と間抜けな声が口からこぼれた。
一応お礼を伝えて、ステファン様に向き直る。
「ステファン様も、ハンス様も随分忙しそうですね」
「いや、いつもは立て込むことなどないのですよ。なぜかエリザベラ様がいらっしゃるときばかり予定が入るだけで」
そう言ってステファン様が王子に視線を投げた。
「君も運がないね」
微笑みながら、王子がティーカップに口をつける。ステファン様は、口元をひくりと動かし、眉間にしわを寄せた。
戻ってきて、ハンス様! 私にこの二人の相手は荷が重いわ!!
「ごめんね、リズ? 毎回慌ただしくて」
柔らかい口調で王子が声をかけてくる。僅かに上目遣いになっているのが可愛くてずるい。
「いえ、お気になさらないでください。同年代の方と関わることも少なく不作法もありますが、楽しく過ごさせていただいています」
それにしてもあのお茶会での信号機みたいな発言は面白かった。そうでなくとも、三人と話すのは新鮮で楽しい。
「え? なぜですか? ライーバル家ともなれば茶会の誘いもひっきりなしでしょうに」
ステファン様がメガネの奥の瞳をキラリと光らせた。その理由はまさしく私が干物で猫かぶり令嬢だからなのだけど、そんなことを答えるわけにはいかない。
「ええと、父の方針で……」
少し迷って、過保護設定でいくことにした。ごめんなさい、お父様。もし職場で親バカ扱いされても恨まないでください。
「なるほど……。自慢の娘を外に出したくない、と」
「ああ、しかもライーバル侯爵は厳しいからね……」
ステファン様は訳知り顔でうなずき、王子がうんざりとした口調で続けた。
お父様、王子のことまで叱っているのかしら? あまり怒るとお身体によくありませんことよ?
「そういえば、エリザベラ様。以前お話した本をお貸しいたしましょうか?」
ステファン様がじっとこちらを伺うように声をかけてきた。
「いいのですか? 読むのにかなりの時間がかかってしまうと思いますけれど……」
「ええ。幸いにして私は五日で読み終えましたからね。内容もしっかり頭に入っておりますし」
「そうですか……。では、遠慮なくお借りさせていただきます」
「どうぞ。エリザベラ様は何日かかったか教えて下さい」
淡々とした口調と相反する子供らしい対抗心を微笑ましく思う。「ありがとうございます」とお礼を伝えると、ステファン様は口籠り「いえ……」とだけ答えた。
最初にお城を訪れたときから毎回欠かさず、帰りの馬車までは王子が送ってくれている。
外出着の上からケープを羽織り、王子と並んで落葉樹の葉が落ちきった庭園を歩く。
今日こそは、伝えないと。
こっそり王子のことを伺い見る。今日も王子は、かっちりとした装束を当たり前のように着こなしている。
最初の印象とはずいぶん違って、話のわかる方なのはもう知っている。正直にお願いしてみたら、案外すんなり希望を通してもらえるかもしれない。
緊張で瞳は潤み、手も震えそうになる。私は決意を胸に秘め、王子の袖口を引いた。萎縮する心を叱咤してなんとか口を開く。
「あの……二人きりで話したいことがあるんです」
「え? 何?」
王子が驚いたようにこちらを見て、しぼみそうな決意を振り絞る。
「ここでは言えません……」
通りがかりの貴族の姿や使用人の姿がある場所で、大切な話を伝えることなどできない。
「それならいい場所がある」
少し考え込んだ様子の王子が私の手をひいて歩き出す。いよいよだと騒がしい心臓を抑えて、私はそのあとに続いた。
案内された温室は、外から鍵がかけられていた。どこからか鍵を取り出した王子が、手慣れた様子で鍵を開けた。
中に踏み入ると、ひだまりの暖かさが私たちを包み込む。冬だというのにそこここに花が咲いていて、管理も大変そうだなと思う。
「内緒ね」
王子の唇が艶っぽく弧を描き、そっと指を鼻先に寄せた。
温室の片隅に置かれたベンチにハンカチを敷かれて、二人で並んで腰を下ろす。指先の震える感覚に私はぎゅっと手を握りしめた。
「それで、リズ。話って何?」
優しい表情で王子が顔を覗き込んでくる。どきりと心臓が打って、息が苦しい。私は、一度大きく息を吸って、口を開いた。
「婚約を……、白紙に戻してもらえませんか」
驚いた様子の王子の口から「え」と短い声が漏れる。
「私は、王子妃にふさわしくないんです」
言ってしまった。これでもう後戻りはできない。王子の顔がまともに見られなくて俯いた。手のひらにさらに力を入れて王子の反応を待つ。
「わかってた……。わかっていたよ、だってリズだもの……」
ぎりぎり聴こえるくらいの王子の声。怒らせてはいない様子に、少しだけ顔を上げる余裕ができた。
「でん……、クリストフ様?」
王子は前屈みの身体を腕で支えて、俯いていた。私の声に王子がちらりとこちらを見て、また視線を地面に戻した。
「浅はかな自分に気がついて少し凹んでいるだけだよ」
ぼそりとつぶやいて、深いため息を吐く。はらはらとその姿を見守っていると、そっと両手を取られた。きれいな顔がじっと顔を覗き込んできて、黄金色の瞳に私が映る。
「僕はそう思わない。リズは僕の婚約者としてふさわしいし、そのままの君のことが好きだよ」
猫かぶりを告白できない私は、言いたいことを飲み込むしかなくて。
「反対に、リズの何がふさわしくないと思ったの?」
「…………っ」
こんな当たり前の疑問にすら答えられない私はずるい。自分の甘えが嫌になって、手を引き抜こうとすると、王子は手に力を込めた。
「ほら、そんなに握ると、痕が付いてしまうよ」
優しく話しかけてきながら、私の握った手を開いていく。その優しさが申し訳なくて、唇に力が入った。
「リズ?」
「ごめんなさい……」
「……話してもらえるまで待つよ」
「でも……」
「だから……、婚約者を辞めるなんてもう言わないで」
こくんとうなずくと、王子は優しく笑った。申し訳ない気持ちのままほほえみ返し、私たちは温室をあとにした。
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